2021/05/06 のログ
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
「……風紀委員に喧嘩を売るな、とは言わんが…」

黒街の片隅。路地裏の奥。
倒れ伏し、呻く数人の男。それを見下ろす一人の少年。
少年の手には、硝煙が燻る拳銃。

「…何と言うか、もう少し鍛えてから来たらどうだ。
流石に、拳銃一丁で制圧出来るとは思っていなかったぞ?」

異形を出す迄も無かった。
まあ、落第街の違反部活に比べれば――と、いうのもあるのだが。
呆れた様な声色と共に溜息を吐き出しながら、マガジンを入れ替える。
空になったマガジンがアスファルトの上を跳ねる音が、良く響いた。

神代理央 >  
一応、全員生きてはいる。
放っておけば出血多量で死ぬだろうが、直ぐにどうこうなる様な怪我では無い。

「それで?風紀委員が気に食わないから、と喧嘩を売った結果に満足して頂けたかな。
それとも、まだやるかね。私は一向に構わないが」

ぱちり、と指を鳴らせば大地から湧き出る様に現れる大楯の異形。
金属の巨躯が現れれば、ヒィ、と情けない悲鳴を上げて男達は這いずる。逃げ出そうとする。
その速度は遅々として進まず、ゆっくりと迫る異形に直ぐに追い付かれてしまうのだが。