2021/10/31 のログ
■霧島 孝介 > 縫うという言葉に、裁縫の技術までもあるのかと驚きながら
彼女がぬいぐるみを大切に使うことを聞けば、大事そうに
抱き枕にしている情景が浮かんで「ふふ」っと小さく笑う。
「そうだな、よっしゃ」
ゆっくりやろうという言葉を聞くが、全然そんなつもりはなく
異能を使った模擬戦並みに本気の姿勢で取り組む。
目を見開いて、画面を凝視して相手の動きを観察する。
(やっぱり、待ちスタイルか…それなら…)
後ろへ下がった彼女のキャラを確認すれば、彼女の思惑に乗るように
牽制をやめて突っ込んでいく。
同時に彼女も近づいてきて、投げをしようとしてくるが…
「ほい」
彼女の投げコマンドに合わせて、コマンドを入力。
所謂『投げ抜け』をして、すかさず高火力コンボの始動を叩き込もうとコマンド入力をして
■高梨美子 > 孝介が小さく笑ったので
その楽しげな笑いに見惚れたが、すぐに、なんだよー、と
抗議の声を上げて。しかし。
「……」
勿論こっちもゆっくりなんてやるはずもないが
肩を回して軽い準備運動をしたら
ニマニマとしながらレバーを動かしていたが。
(よっしゃ乗ってきた!)
ここから投げて起き攻めを狙う、そう考えたものの
「んなぁ!?」
孝介のキャラが近づいてきたのですかさず投げ技を入力したものの
投げ抜けをされた、そして高火力コンボを叩き込まれてかなりゲージが削られた。
「……孝介ぇ……いい度胸じゃないか」
騙された、鈍ってなどいない。現役バリバリだ。
目を大きく開き、画面を凝視し口元は裂けるような弧を描く。
倒れたら、少し様子を見て寝ながらの蹴りを牽制とした後に
素早く後に転んで起き上がらせ、キャラを突っ込ませる。
もちろん無策ではなく、迎撃の打撃が取んでくるであろう
ギリギリで立ち止まり、空振らせたら弱パンから投げへと繋げる。
投げ抜けされたらその時の対処も忘れずに。
■霧島 孝介 > 「ははは、そうだよな。初動は『そう』投げるよな?」
高火力コンボを締めまできっちり叩き込めば、相手の体力をあなり奪うことに成功。
ニマニマとしていた彼女の意表を突けたようで、嬉しそうにその横顔を見るが
「っと‥‥いけねぇ、隠さなくなったな」
普段は細い印象を感じる瞳が大きく開き、口元も弧を描いている彼女。
火をつけてしまったと若干、気圧されるが、こちらも負けじと気合を入れる。
突っ込んできた彼女のキャラに弱パンを出そうと思うが
投げコンに繋げられることを警戒して、ジャンプ。
空中から地上へのコンボを繋げようと上から攻撃を仕掛ける。
■高梨美子 > 「……随分分かってるじゃないか……えぇ?」
最初に騙したのがバレていたのが分かって、面白いと感じる。
さぁ、個々からが本当の勝負だとレバーを握りしめる。
「ほらほら、男なら度胸だよ。突っ込んできな」
こっちから突っ込んだ所ジャンプした。
そして空中から地上へのコンボを狙っての攻撃は
「効くとでも?」
立ったままの大パンチ、それは3フレームからスーパーアーマーが付与されるもので
キャラを叩き落としたなら、起きる所を狙って弱パンと弱キックやらで
固めていき、タイミングを見てコマンド投げを決めようと動く。
■霧島 孝介 > 「オンラインで何回もやられて頭の血管ブチ切れたからな…っ!」
彼女の言葉にニヤリと笑って、レバーを握りしめる。
冷静かつ情熱的に、キャラクターに感情を乗せて、レバーとボタンで操作するが…
「しまっ…!」
セオリー通りで行けば相手はガードを固める場面。
そこからこちらから投げに以降しようとしたところで、意表を突く大パンチ。
焦って相手の様子を見ずに早上がりしてしまい、弱キックからのコマンド投げが決まってしまう。
「っ…!」
一気にHPバーが8割近く削れる。
いやアホだろこの性能。運営早く修正しろ。
一旦距離を置こうにも画面端に追いやられてしまい。
再度弱パンと弱キックで牽制をして態勢を立て直そうとする。
■高梨美子 > 「miikoってキャラだったら俺だけどねぇ」
もしかしたら何回か当たって血管をブチ切れさせたかも知れない。
レバーを操作しながら、獰猛な笑みを未だ浮かべながら。
「あははは!実戦は教科書どおりじゃないんだよ!」
コマンド投げが決まってテンションマックスである。
対戦して感じたところ、力量は孝介の方が上であるものの。
キャラ性能でそれを補っている。
「きんもちぃ」
一気に八割近く削れたその体力。
この性能にしてくれたこと、運営に感謝である。
画面端となったらこっちのもの、しかし孝介が
上手であと一押しが出来ない。ガードをしながらどうするかと考えるけれど
油断しているから今は確実に投げが決まる。
投げ抜けも今は思考の外だ。
■霧島 孝介 > 「ハッ、検索したら晒しスレに載ってたりして‥!」
こっちもだんだん乗ってきたのか。
彼女と似たように歯を食いしばって口角を上げる。
「いや、キャラ性能と相性だから!イキんなこの野郎!」
彼女の熱に充てられたのか
こちらも口調が多少荒くなるものの
顔は作り笑いなどではない笑顔で、戦いを楽しんでいる様子
「っと、そこ!!」
彼女がガードを固めていると、相手の意表を突く形で投げを仕掛ける。
相手のHPを一瞬で確認し、難易度は高いがあのコンボなら仕留めきれる…と
投げ動作中にコマンドを先行入力する。
■高梨美子 > 「あ、乗ってる乗ってる。
格ゲーで晒されるの楽しいよねぇ」
害悪プレイヤーであった。
口角を上げる孝介を横目で見て、更に楽しくなってきた。
部屋の中でゲームをやっている時の性格も出てきて。
「言い訳はそのくらいでいいです~?」
煽るようにそう言い放ったものの、今現状は押されている
こっちも戦いを楽しんでいたが、隙ができてしまった。
「うぎ!ちょっとまっ!」
ガードを固めていたら意表を突く形での投げが繰り出された
そのまま流れるようなコンボにレバーをガチャガチャさせていたけれど
HPが全損して、こっちの負けの文字が流れた。
「……今のまぐれな!」
びしぃ!と孝介へ指を指して宣言。
負け惜しみがすぎる。
■霧島 孝介 > 「いや、楽しいか!?
…後でID教えてくれ」
彼女の言葉に驚嘆の声を上げる。
薄々勘づいては居たが、ゲームにおける彼女は自分が楽しければマナー違反上等、という人なのだろう。
まぁ、それでも戦ってる間は楽しくて、フレンド申請を送ろうと考えて
「そんなこと言えるのも…今のうちだ!」
彼女の煽りに乗らず、冷静に投げを決める。
そこからは彼女のHPを丁度0にするコンボを叩き込んでフィニッシュ。
『WIN』の文字が出れば、「ふぅ~~」と息を吐いて、肩の力を抜く。
「あれれ~キャラ相性有利キャラに負けちゃいましたねぇ~?
…なんてな、ほら。まだ2ラウンド残ってるから
お前のカッコいい所、見せてくれよ」
指を指す彼女にうざい口調で煽る。
が、その後は切り替えて次のラウンドに備える。
そして、最後の言葉と共にウインクをする。
その行動が彼女に火をつけてしまったのか。
破竹の勢いで投げコンを決められて、2ラウンド目は敗北。
3ラウンド目は互角に勝負を繰り広げるも…やはりキャラ相性と性能で、彼女の方に軍配が上がる
「……マジ?」
『LOSE』と赤く表示された画面を見て、口をあんぐりと開ける。
唖然である。
■高梨美子 > 「負け惜しみだと思うとねー笑える
ID!?勿論いいぜ!?」
ゲームにおいては何よりも自分を優先するクズである。
フレンド申請が送られると聞いて、目を輝かせたけれど。
「ぐ、ぐぬぬ」
こっちの煽りに乗らずに冷静に決めてきた。
肩の力を抜いた孝介につられて肩の力を抜いたけど
指を指した後の言葉は胸に突き刺さった。
「きしゃぁ!今に見てろよ孝介ぇ!
……お、おう」
孝介の最後の言葉とウィンクはこっちにしてみれば破壊力抜群で
再び顔を赤くして、差した指を下ろした。
が、それはそれ。最初の煽りの怒りは忘れておらず
2ランド目、3ラウンド目と勝利を飾って自分に軍配が上がった。
「ふひ、あはははは!これが現実!投げキャラは正義!
次闘うまでに鍛え直しといでー?」
煽りは勿論忘れない。
んー、と背伸びをしたら背骨が何度か鳴った。
「あー楽しかった。友達とやる格ゲーは別もんだね
……あ、勝った時のご褒美だけどさ」
背伸びをした時に上げた両腕を下ろして、筐体の上で手を組んで
もじもじとさせて、顔を真赤にして俯かせたけど。
孝介に向き直って上半身を倒して手を伸ばす。
「……お、俺と…つ、じゃねえや。プリクラ撮って!」
なんて、言ってみるけれどどうだろうか。
■霧島 孝介 > 彼女とIDを交換する約束を取り付けて、目を輝かせる様子に
微笑ましいと思い、笑顔を向ける。
そして瞬く間に彼女に『わからされて』しまい。
彼女の最期の煽りには立ち上がって反論する。
「いや投げキャラは害悪だろ!
…チクショウ…次は相性有利の遠距離ガン待ちキャラでやってやる…」
技術はこっちの方が上。明らかにキャラ相性だと考えて
次はガン待ちクソ戦法でボコボコにしてやろうなどと決意する。
彼女が背伸びをしたら、強調される胸元に顔が赤くなって、視線を逸らす。
「う、うん…そうだな。本気で格ゲー出来る友達がいなかったから、新鮮で面白かったよ
…あっ、そんなのもあったな…」
顔を赤くしながら、こちらも少し身体を伸ばして
勝った時のご褒美の話を聞けば、ハッとした様子で彼女の方を向く。
「つ…?あ、あぁ、プリクラ?
いいけど…それだけでいいの?」
彼女が上半身を倒せば、顔がまた近くなって
ふわっと女の子の匂いがすれば、少し顔を赤くしつつ、頬をかいて問う。
■高梨美子 > やっぱり孝介の笑顔は反則だと思いながら、軽く目を背けて。
それでも、相手を分からせたら
視線を戻して、立ち上がった孝介を口元に手を当てて見上げて。
「運営に認められてるのでいいんでーす
あ、孝介お前それこそ害悪だろ!」
卑怯だ卑怯だと騒いだけれど、後日
オンライン対戦でボッコボコにされるのは目に見えて。
こっちが背伸びをしたら逸らされた視線に首を傾げたけど
次いだ言葉には嬉しそうな雰囲気を放って。
「ふひひ、俺も面白かった。
……そんなのとは何だこら」
むん、とジト目で孝介に視線を流したけど
すぐに顔を赤くしてお願いをしてみた、のだが。
「……え、と……」
更にお願いしても良いのか、と上目遣いで相手を見上げたら
下げていた上半身を上げて。
「じ、じゃあ……撮る時に腕組んでいい?」
■霧島 孝介 > 次はオンラインで、と更に闘志を燃やして
彼女の言葉に「お互い様だろ!」などと軽口を叩き合って
その後はジト目の彼女に少し冷や汗をかきながら
「わ、悪い…いや、対戦に集中してて忘れてた…」
久しぶりの白熱した戦いで忘れてしまったと
両手を合わせて謝りながら、告げる。
「えっ…」
上目遣いをする彼女に胸が締め付けられる感覚がする。
身長が同じくらい…なんならヒールを履けば彼女の方が上で
そんな彼女の上目遣いがかなり新鮮で心拍数が上がる。
「ま、まぁ、あの…負けたほう勝った方の言うこと聞くんだよな?
なら…いいぞ、うん」
彼女のような女性に引っ付かれるのは悪い気は全然せず、むしろ喜ばしいことだが
照れ隠しで、勝ち負けの事を引き合いに出して了承する。
「えっと、じゃあ…プリクラコーナー、行くか?」
彼女にすっと立ち上がれるように手を差し出して
もし、手を取ってもらえるのであれば、そのまま手を繋いでプリクラコーナーへと移動するだろうか
■高梨美子 > 軽口を言い合ったら、顔の赤みも取れて
孝介の言葉にジト目になってしまった。
「俺も途中忘れてたけどさ」
白熱した試合は楽しくて、二ラウンド目からは忘れてしまっていた
なのだけど、両手を合わせて謝ってきたのなら、気にしてない、と片手を振って。
でも、上目遣いでお願いしたらなんだか孝介が固まったような気がして
どした?と首を傾げてみるものの、次いだ言葉には、ぱぁ、と花が咲くような
そんな明るい笑みを浮かべた。
「まじで?いいの!?サンキュー孝介!
勝ってよかったー」
照れ隠しの言葉でも嬉しくて、笑顔のまま胸の上で手を合わせ
んふふ、とご機嫌な笑いを。
「おう、行くー!……っ」
手を差し出してもらえたら、目をパチクリとさせたけど
すぐにそれの意味に気づいて目元を朱に染めて孝介の手を取って
立ち上がると、ちゃっかり恋人繋ぎなどを所望しつつプリクラコーナーへ。
そこは新しいものや古いものまであって
盛れる!やら透明感やらとキャッチコピーがはられた筐体が
何台も置かれている。
その中の一つの、古いタイプの中に孝介を引っ張り込もうかと
引っ張り込めたなら、るんるんで背景やら何やらを選ぶけど。
「どれがいい!?」
聞いて、孝介と選べるならば選んで
任せられたなら、悩みつつもシンプルに無地でいくはずで。
■霧島 孝介 > お互い約束の事は一時的に忘れていたようだ。
きっと、それくらいお互い真剣で楽しかったのだろうと結論付ける。
「約束は約束だからな。
男に二言はないさ」
彼女のご機嫌な笑いを見れば、こっちも笑顔になってしまって
実際、彼女の願いは気になってたところはあったようで
無理難題でなくて良かったと少し安堵する。
「…ん…」
彼女の小さな手をゴツゴツの男らしい手で包む。
心臓の鼓動の音が大きくて、ゲーセンの雑音が気にならなくなり
彼女が指を動かせば、こちらも動かして、恋人繋ぎをする。
プリクラコーナーへとたどり着けば、様々なキャッチコピーに何台もの筐体が並んでいるが
ゲーム通とは言え、流石にプリクラには疎くて全て同じに見えてしまう。
「どっ…どれって言われてもわからんよ!?
ここは女子の高梨に任せるよ」
元気いっぱいな彼女にプリクラの中に引っ張り込まれれば
背景やらデコレーションやら、わけわからん選択肢が沢山出てきて。
銃のアタッチメントやRPGの装備品は分かるけど、こういうのは全く分からなくて、彼女に一任した。
■高梨美子 > 「おー……かっけえ!」
男に二言はないとの言葉は実際に聞くのは初めてで
素直に称賛した後は、ご機嫌なままであったのだが。
「……うぎゅ」
男らしい、鍛えているのが分かるような手でこっちの手を包まれたら
顔から火が出そうなほど真っ赤になって、心臓が口から飛び出るのか
というほどに鼓動は早くなっていく。
このまま時が止まればなぁ、なんて乙女思考を展開させたけど。
「どこの夢見る少女だ俺は……!」
なんて自分にツッコミ。
実際そうであるから仕方ない。
孝介に首を傾げられたら、なんでもない、と首をふるだろう。
そうして、やってきたプリクラコーナー
孝介を中に引っ張り込んだら、早速と問いかけたのだが。
「うーん、じゃあ基本に忠実な何もなし!」
こっちも初めて入ったので、色々と悩んでしまった
でも、制限時間も迫っていたからまあいいかと振り切って
証明写真のような何もなしを選択。
証明写真よりは良い写りにはなるだろうけど。
「っしゃ、撮るぞ!」
画面を見てね、とアナウンスがされる、そこにはシャッターが
斬られるまでの秒数が表示されていて。
ゼロになる前に、と孝介の腕に両腕を回してしっかりと抱きついたとか。
ゼロになるまでその姿勢をキープしなければならない。
■霧島 孝介 > 自分も女子とこういうシチュエーションで手を繋ぐのは初めてで
柔らかい手の感触と伝わる熱に汗が止まらず、体温が上がる
「………」
彼女の鼓動が伝わり、自分の鼓動も伝えていく。
時間が止まれば、などと言うことは流石に考えてはいないが
こんな瞬間が来るとは、と半ば感動を覚えている
また、彼女の自分ツッコミに対しては「どうしたの?」と問いかけるが
なんでもないと言われれば、納得する。それほど、こちら側も余裕がないのであった。
「おぉ、何かプリクラってこんなすっきりしたモードもあるのか…!」
人生初のプリクラで謎の感動を覚えていて
制限時間があるのはプリクラも同じなのかと小さく呟く。
そして、アナウンスによって秒数カウントが開始され、彼女に抱き着かれれば
「っ!」
むにゅっと柔らかいものが二の腕辺りに当たって、チラッとそちらを見る。
これは、カウントまで耐えられる気がしない。
けれども彼女との約束は果たさなければという使命感からカメラの方を向いて
何とか笑顔と姿勢をキープすれば、シャッターが切られる。
■高梨美子 > 段々と上がっていく孝介の体温がわかって
孝介も緊張してくれているのだろうか、とちらりと横顔を横目で眺めて。
鼓動を伝え合いながら、歩いていくけれど
もっと熱が欲しくて、肩を寄せてみた。
そうして、自分に対するツッコミも聞かれた
でも、納得してくれたようで安心してにへらと笑う
「うん、あるある。証明写真のモードとかもあるみたいだし
便利だよねー受かるかどうかは別としてさ」
なぞの感動を覚えている様子を見たら可笑しくなって、吹き出した
でも、カウントダウンが始まったら急いで抱きついて
満面の笑顔を浮かべてカウントに備えるのだ。
「はい、にこー」
ボッチの年数が長すぎたので自分の体のことは二の次で
当たっているのが分かっているものの特段これは恥ずかしがらないでいる。
そしてシャッターが切られたら、るんるんのまま相手の腕を離して
写真のできあがりを待つのだけど。
「孝介はQRコードで取り込む?それとも写真?
俺は写真にするけど」
そんな問いかけをしつつ、ワクワクとした様子で
出来上がりを待って、出来上がったのなら、写真を手に取ると満面の笑みの自分が写っている。
相手の表情はどうだったのだろう。
少し引きつっていたりしたのだろうか。
■霧島 孝介 > 緊張なんて彼女と手が触れ合った瞬間からしている。
そして、それを隠す余裕も存在はしておらず。
彼女が肩を寄せれば、それも受け入れていって。
「プリクラの写真を履歴書に貼るなんて逆に大物だぞ
俺が面接官なら採用してるわ…」
顎に手を添えて「はえ~」っといった具合に関心する。
自分の行動にまた彼女は笑っているものの、なんだかこの流れは慣れてしまって
今回はあえて突っ込まずにスルーする。
「に、にこぉ…」
心頭滅却すれば火もまた涼し。というが、限度がある。
一応空いている手でピースはしたが、柔らかさで指はへにょへにょになっており
顔は赤く、口元は笑顔を作ろうとしたが緊張でなんだか緩んでいて。
「QR?あ、あぁ~…データ化できるってことか。
そうだな。せっかくだし写真で貰おうかな」
出来上がった写真を見れば、満面の笑みの彼女を可愛いなどと思いつつ
自分の表情と謎のピースを見て、恥ずかしそうに俯く。
でもまぁ、これも思い出だ。なんて前向きに思い直して。
■高梨美子 > 自分でも緊張してくれていると分かるだけでも嬉しいのに
肩を寄せてみたら受け入れてくれて嬉しさは更に倍増して
緩んだ口元は緩みっぱなしで、戻らなくなっていた。
「ないのが多いけどねー
うは、採用するんだ。あー、でも面白いかもね?」
いい意味で会社をかき回してくれるかも知れない。
孝介の行動に笑っていたけど、写真となるとまた別の笑みを浮かべて。
「……よしっ」
なんだか心配な声が聞こえてきたけど
ここは嬉しさが勝っていて急いで写真を取りに行く。
写真を見ると、孝介の表情に小さな笑みがこぼれた。
「あいよ、じゃあ切っちゃうなー?」
最近のはハサミが要らないのも多いけど
今日撮ったのはハサミがいる方で、ハサミが置いてある大へと向かっていくと
左手に写真、右手にはさみを持って精神統一。
「シュコー……はっ!」
まっすぐ切れるかに全てがかかっている。
孝介がこっちに来るのを待ちつつ、真剣な表情でちょきちょき。
切り終わったら、証明写真程度の大きさの写真を渡そうと。
■霧島 孝介 > 最初に彼女に抱いた『怖い』などと言う印象は既に消え去っており
彼女が自分に触れ合うのがうれしくて、徐々にその全てを受け入れていく。
「常識に縛られない発想が会社を救ってくれたりするかも!
ただ、日常生活では振り回されそうだけど…うん」
彼女の言葉に頷きながらも、後半のセリフでは微妙そうな顔をする。
まぁ、少なくとも自分はしっかりとした写真をボックス型の機械で取るだろうけど。うん
「な、なんというアナログ…いや、機種が古いから仕方ないのか…?」
ハサミが置いてある台にたどり着く。
写真を切るのにはさみが必要なのを見て、そこはアナログなのかとツッコミを入れるが
プリクラの事は全然知らないこの男。機種の古さという点で妙に納得する。
「さっきまで難しい投げコンしてたのに…」
やけに真剣に精神統一して、ちょきちょきしている彼女の姿に笑みがこぼれて
切り終わったら証明写真大のそれを受け取る。
「あ、ありがとう。
コホン、大事にするよ」
彼女に礼を述べれば、ハッとしたように咳払いして
ぬいぐるみを貰った時の彼女と同じセリフを吐く。
友人から贈り物をもらった時の気分はこうなのかと、写真を見ながら、へらっと笑う。
「…っとそろそろお腹が減って来たな。
一旦昼飯でも行かないか?」
そういって、写真を財布にしまえば、出入口の方を親指で示す。
その後は二人で食事に行き、再度ゲーセンで音楽ゲームや他の格闘ゲームを楽しんだとかなんとか―――
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から霧島 孝介さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から高梨美子さんが去りました。