2022/08/09 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にアイノさんが現れました。
アイノ > 無線接続のヘッドフォンから爆音が鳴り響く。ハードメタルなBGMがヘッドフォンの裏側から激しく漏れながら、流れるような金色の髪が2つの筋となって雑踏を切り裂く。
小柄な少女が風船ガムを膨らませながら、プロテクターもつけずにスケートボードで疾走する。
危険な行為ではあるが、それでも彼女が止まる気配も見せないし、誰かにぶつかる気配もない。

だん、っと板を踏み切れば、小さなでっぱりの上を滑走し、階段は手すりの外側を音を立てながら滑り降りる。

「んー、今回のドラゴンフルーツフラペチーノはイマイチじゃないかなこれ。
 っていうか何の味か思い出せないもの出すなよ。」

何かよく分からないフラペチーノのカップを片手に、ずずず、と冷たいフローズンを吸い上げる少女。
自称美少女、そして自称天才。
ツインテールの念動力者、北欧の魔女ことアイノ。
今はもう只のストリートな少女である。

アイノ > 「……っと、この先行き止まりだっけ。」

しゃーっと地面を滑走する少女。
時折地元の洋品店のモデルまでこなし、成績は優秀。言語は問題なくマルチリンガル。
スタイル? そんなもの時が解決するに決まっている。
彼女が言うには、母親はナイスバディだ。

「………迂回してもいーけど、っと。」

滑れば目の前には高いフェンス。
2mくらいはあるであろうそのフェンスを見れば、少女の口元、その端がくい、と持ち上がる。

「試してみるかな、久しぶりに。」