2022/11/02 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にアリシアさんが現れました。
アリシア >  
たった今、怪異の討伐を終えて裏常世渋谷から出てきた。
そこで気付いたのは、なんか路上が汚いなということ。

見て見ぬふりも何か違う。
ゴミ袋を錬成して軽くゴミ拾いをしてみる。

しかし………なんか多いな。ゴミ。
こう……ハロウィンの騒ぎの後に相当な数の生活委員がここに来たはずなのだが。
それでもこの汚さなのか?

よく見るとこのレシート、今日の日付じゃないか。
ということは……この街は日毎に汚れている…?

アリシア >  
ええい、乗りかかった船だ。
船に乗ったことはないがそういう言葉がある。
今日は徹底的に掃除してやる。

ゴミ拾いトングも錬成して拾ってみる。
なんだこれは……紙パックのコーヒー飲料か?
飲みかけじゃないか……汚いな……

そしてゴミを拾っていると、通りすがりの男性が
『ん』と言って私の持っているゴミ袋に噛んだガムを包んだ紙を捨てていった。

なんだこの街は。終わっているのか。ソドムとゴモラなのか。
私が天上のビーイングならもうこの街を消しているぞ。運が良かったな。

アリシア >  
ま、まぁいい。許そう。
研究所にいた頃にはワン姉様に人を好きになり、人を守れと言い聞かせてもらった。
例えゴミ掃除をしている人間のゴミ袋に自分のゴミを捨てていく人でも。
好きになる努力をしよう。

ここはバス停か。
吐き捨てられたガムが石畳に張り付いて黒くなっている。

「空論の獣(ジャバウォック)………」

左手でガムだけを分解して削り取る。

「狂刹(インサニティ)」

ワン姉様にはセカンドステージの異能でへばりついたガムを消し去れとは教わってないが。
まぁ清掃には大事だ。

アリシア >  
30分ほど足元を綺麗にしていた。
これでバス停周りは大丈夫か……
地面に張り付いたガムはすべて消し去った。

ゴミ袋がいい加減邪魔になってきたな。
空き缶の袋は再生資源と聞いた。
だが燃やせるゴミ燃やせないごみはどうしてくれよう……

まぁいい。収集と焼却の手間を省いてくれる。
分解能力でゴミ袋ごと消し去った。

見えてる範囲は綺麗になってきたか……?
だがこの街は広い。
歩けばまだまだゴミがあるだろう。
そして、同時にゴミは増え続けているだろう。

終わりがない。

アリシア >  
……これは。
微妙に曲がっている標識だな。
以前、パラドックスという存在が暴れた時にこの辺りも混乱があったと聞いた。
仕方のないことだ。

まずは左手で標識を消し去る。
そして右手で標識を錬成して真っ直ぐ立て直す。
ポリカーボネイト板か。良い素材を使っている。

これでよし。
この程度、生活委員会の直し屋たちの手を煩わせるまでもない。

しかし調子に乗って何もかも新品にしてしまうのはやめておこう。
街のベンチやゴミ箱を新品にするのも『経済活動』だとワン姉様は言っていた。
経済活動が何かはまだよくわかっていないが、人の活動を邪魔するのは良くないことだ。

アリシア >  
……何か、視線を感じるな。
少し目立った行動を取りすぎたのだろうか。

生活委員の人々に迷惑をかけるかもしれない。
風紀委員の方々に事情を聞かれるかもしれない。

ここは帰るか。
良いことをしたという清々しい気持ちで私は帰路についた。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からアリシアさんが去りました。