2020/07/29 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にフレイヤさんが現れました。
■鞘師華奈 > 「―――ん?」
スマホの震動に気づけば、ポケットから取り出して内容を確認。ボスからのメールだ。
「――はいはい、お仕事ね了解了解、と。…あまり息抜き出来なかったなぁ」
淡く苦笑を浮かべてから、ボスに一言了解の返信をしてからスマホをポケットへと戻して。
(今度来る時は誰かと来るのもいいかもしれない―――いや、宛てが無いけど)
そもそも、今度常世渋谷に二人で行かないかい?って何だそのデートの誘いみたいなのは。
自分で想像して凄く微妙な気分になったので目を半眼にしつつ溜息。
フレイヤ >
この街の全部を混ぜて三で割った様な通り。
その雑多な空間を楽しむ様に、きょろきょろとあたりを見回しながら通りを歩く。
「雑だけどワクワクする街ね」
見ているだけで楽しい。
そんな楽しい街で、なにやら憂鬱そうな溜息を吐く少女が目に入る。
普段ならばスルーしてしまうところだが、今日はなんだか機嫌がいい。
「――どうかしたの? お財布でも落としたかしら?」
ひょこ、と言う感じで横合いから顔を覗き込むように上半身を倒して。
今日は機嫌がいいので、知らない人に声を掛けちゃう。
■鞘師華奈 > 「――ん?ああ、いえいえ…ちょっとした仕事の催促が来たもので」
と、いきなりひょこっ!と横合いから現れた美少女に僅かに面食らいつつもそう答えて。
流石に仕事内容だとかそういうのは勿論言う気はないが、繁々と少女を眺めれば…。
(こういうのは確か…ゴスロリファッション…というのだっけ?いや、それにしても……何で鞭?)
その少女の服装や容姿も目立つが、何より気になったのはその腰の鞭である。
アレでしばかれたらさぞや痛そうだな、と思う。ちなみに私にそっちの気は無い。
フレイヤ >
「お仕事? 大変ね」
楽しそうにくすくす笑って。
何の仕事だろうか。
腕章はない、風紀ではなさそうだ。
「どんなお仕事してるの? 危ないお仕事? 難しいお仕事なのかしら。それとも誰でも出来るような? お給料はいいの?」
矢継ぎ早に質問を繰り出していく。
気になることは全部聞くと言う様な勢い。
■鞘師華奈 > 「いや、まぁ…大変というか意外とノンビリした空気ではあるから、職場環境的には案外ホワイトかもしれないね」
相手が少女だからか、自然と砕けた口調になりつつも…矢継ぎ早の質問にさて、どうしよう。
「あーーーそんな一気に聞かれても答えきれないから!
仕事はまぁ、調査とかそういうのがメインだね。難しいといえば難しいかも。
――誰でも出来るか、というのは微妙な所だね…或る程度の適性は必要だと思うよ。
あと、給料に関してはノーコメントでお願いするよ」
明確に”公安委員会”だとは告げずに、大まかな情報だけ小出しに答えていく。
とはいえ、肝心の部分はぼかしながらも彼女の質問にある程度ちゃんと答える辺り、人柄が僅かに滲んでいる。
――とはいえ、お人好しとも違うので少女の言動や表情をそれとなく観察しており。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からフレイヤさんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にフレイヤさんが現れました。
■フレイヤ >
「ふうん?」
よくわからない。
そもそものんびりしてない仕事って何だろう。
働いたことがない十二歳の少女であった。
「へぇーえ。ちょっと待ってね、考えるから。えーと……」
どうやら情報から職業を当てようとしているらしい。
うんうん唸って考え、
「わかった、探偵さんでしょう? 違う?」
ぱっと明るい表情になって考えた答えを口にする。
調査、と言うところから連想したらしい。
■鞘師華奈 > いまいち分かってない様子のゴスロリ少女―ーとはいえ、公安の仕事を1から全て説明する訳にもいかない。
――と、いうか単純に説明が面倒臭い。この辺りはまだまだ怠惰な部分が残っている。
「構わないけど…まぁ、別にそこまで大仰な仕事ではないよ」
どちらかといえば、風紀の方が警察機構の代わりとして活躍?しているし、インフラ面では生活委員会が中心だ。
公安はそもそも、その特性上目立って良いことは殆ど無い。
と、どうやら悩んでいた少女の答えが出たらしい。
「や、探偵には興味がない訳じゃあないけど、残念ながら今の私の職業ではないね」
確かに調査とかそういう意味では似ている所もあるだろうが、性質は探偵と公安では当然異なる訳で。
しかし、スーツ姿の女とゴスロリ少女の組み合わせ――流行最先端の街でも、それなりに目立ちそうだ。
■フレイヤ >
「あら、違うの?」
意外そうな顔。
調査がメインの仕事と言ったら探偵以外になにかあるのだろうか。
世間知らずな十二歳のお嬢様の知識ではそこが限界だった。
「探偵さんだったら事件に巻き込まれたり、貴方が犯人です!なんてびしっと難事件を解決したり、そんな話が聞けると思ったのに」
唇に指を当て、不満そうな顔。
せっかく本で読むようなスリリングな体験談を聞けると思っていたのだが。
「――じゃあ何のお仕事なの?」
そして結局聞いてしまう。
■鞘師華奈 > 「残念ながらね…まぁ、でも似通っている面は一応あるんだけどね」
当たらずとも遠からずというか何と言うか。少なくとも、調査という面は確かに共通項で。
あと、彼女は探偵を何だと思っているのだろうか。…まぁ、女も探偵という職業はそういうイメージがあるにはあるが。
「まぁまぁ、私の仕事もそんな目立つようなものでもないし、探偵が目立ったら色々と大変そうだし」
そう不満そうな顔をする少女を宥めつつも、結局ストレートに尋ねられてしまう訳で。
僅かに思案の間を置いていたが、やがて肩を竦めながら口を開こうか。
「―――公安委員会だよ。流石に警察代わりの風紀と違ってそんな目立たないけどね」
そもそも自分は新入りだ。公安の全貌を把握している訳もなくて。
まぁ、でも。良くも悪くも賑やかな風紀と比べると、公安は比較的落ち着いている感じだろうか。
■フレイヤ >
「ふうん、そうなの……」
どうやら探偵と言うものは言うほど派手な職業じゃないらしい。
残念そうな顔。
「こう、あん……いいんかい」
こうあんいいんかい。
そう言えば入学する時のパンフレットに書いてあった気がする。
一応目を通してはいるものの、
「――って、どんなお仕事してるの?」
よくわかっていなかった。
■鞘師華奈 > (まぁ、こういう顔をされるよねそりゃ)
探偵、というものは実態を知らない人から見たら色々と想像を掻き立てられる職業の一つかもしれない。
とはいえ、探偵で成功している人物は本当に一握りなのだろうけれど。
「そうそう、公安委員会――って、その様子だと知らないみたいだね…いや、あんまり分かって無い?」
少女の言葉を聞けば緩く苦笑を浮かべて。とはいえ、正直に全部喋るとそれはそれで問題だ。
「そうだね――うーん、風紀が警察の代わりみたいな組織だっていうのは分かるかい?
公安も言ってみれば警察の代わりみたいなものだよ。
常世島を揺るがすような人物や事件、組織を調査・監視・解散させる権限を持つってところかな。
とはいえ、公安にも部署とか色々あるから細かい役割は違ってくるけどね。
流石にそこの説明とか入ると長くなるから、申し訳ないけどカットでお願いするよ」
と、肩を竦めてみせる。一応、この辺りはまぁ調べないでも割と知られている事だから問題ないだろう。
■フレイヤ >
「……」
無言になる。
いや、言っていることはわかるのだ。
わかるのだけれど。
「――何故風紀とは別なの?」
そこがよくわからない。
いちいち別の組織にしなくても、一緒の組織でやってしまえばいいのではないだろうか。
同じ警察を二つの組織に分ける意味が分からない、と言う顔。
■鞘師華奈 > 「んーー私はそもそも新入りだからねぇ。ただ、公安は司法権を一部有してるから、その辺りの何かじゃないかい?
――確か、外で言う公安警察や公安調査庁、だったかな?そういうのを併せ持った組織みたいだし。
正確には、風紀とはまた別の独立した警察組織、ってやつだろうね」
――もっと、大雑把に分けるなら。風紀が実働、公安が調査みたいなものだろう。
ただ、公安の場合は内偵みたいな事も仕事の内に入るので、秘密主義な所もあるにはある。
「まぁ、説明が不十分かもしれないけど悪いね。私もそこまで学がある訳じゃなくてさ」
■フレイヤ >
「ふうん……?」
なんだかよくわからない。
とりあえず、組織と言うのは難しい、と言うことはわかった。
「――まぁ、いいわ。私別に公安とか風紀とかにお世話になるようなことしてないし」
ふい、と自分には関係ない、と言うように顔を背ける。
だって法に触れるようなことはしていないし。
■鞘師華奈 > 「まぁ、私も面倒臭い仕事はあまりしたくないからねぇ。少なくとも君を捕まえる、なんてのは出来れば御免被りたいね」
と、軽く笑いながら顔を背ける少女を見る。聡い少女に見えるが、同時に世間知らずな気もする。
あくまで彼女の言動や振る舞いを観察しての暫定的な判断であり、実際がどうかは分からないが。
「まぁ、さっきも言ったけど、その公安委員会の新入りの―鞘師華奈。学園の2年生さ。これも何かの縁って事でよろしく?」
握手を求めたり変に気障ったらしい事はしない。ただの自然体というやつだ。
別に、彼女が風紀や公安に厄介になる心当たりも心配も無いなら、名前くらいは聞いても赦されるだろう、と。
■フレイヤ >
「大丈夫よ。そんなことしないし、したとしてもうまくやるわ」
自信満々に胸を張る。
公安の前で言うべきことじゃないが。
「カナ、ね。私はアースガルズ家長女、フレイヤよ」
スカートの裾を摘まんでお辞儀。
こちらは気障ったらしい行動だが、自然体の行動である。
■鞘師華奈 > 「――うん、まぁ。私が見てない所とか聞こえない所でやるなら幾らでも。動くのは他の公安のメンツだろうしね」
公安らしくない事をサラリと述べて。彼女の言葉は結構問題なのだが特に気にした様子は無い。
むしろ、その言葉に乗っかるようにそう切り返しながら笑ってみせる。
「アースガルズ家…何か凄そうだね。うん、よろしくフレイヤ」
せめてフレイヤ嬢とでも呼んだほうがいいだろうか?と、一瞬思う。明らかに良い所のお嬢様ぽいし。
とはいえ、自分の態度をいちいち相手が金持ちお嬢様?だろうと変えるのもどうかと思う訳で。
だから、何時もの自分らしく行く事に決めたようで普通に呼び捨てにしていく。
「――と、私はさっきも言ったけどお仕事の催促されててね。そろそろ戻ろうと思うけど君はどうする?」
■フレイヤ >
「ふふ、わかったわ。貴女に迷惑はかけないようにするわね」
綺麗な笑顔で微妙に物騒?なことを口にする。
元よりするつもりもないけれど。
「うーん――あぁ、揃いのブレスレットか何かを買おうと思っているのだけれど、どこか良い店を知らないかしら。それなりの数を取り扱ってくれるところが良いのだけれど」
「ペット」の印を買いに来たのだった。
彼女なら何か知っているだろうか、と。
■鞘師華奈 > 「そうしてくれると助かるよ。正直お仕事は少な目の方が楽でいいしね」
一応、仕事はこつこつやっているが、勤勉という訳でもなくて。
まぁ、彼女の微妙に物騒な発言から、そのうちなんかやらかしそうだなぁ、という感想を持つがそれは黙っておこうか。
「――いや、私はアクセサリーの類とか苦手なもんでね…あーーでも、そういう店なら近くにあったよ」
「案内しようか?」と、申し出てみつつ。勿論、ペット云々については女は何も知らない。
ただ、大量の数、という所に引っ掛かるものはあったが…何か聞かない方がいい気がしてきた。
「まぁ、そういう訳で。フレイヤが問題ないなら行こうか」
と、小さく笑ってエスコートの真似事でもさせて貰おうかと。
ちなみに、店の案内だけでなくブレスレットの意見も求められたりしたかもしれないが、それは別の話であり後日談である。
■フレイヤ >
「良いの? でもお仕事あるんでしょう?」
案内してくれるのはありがたいのだが、仕事の呼び出しは良いのだろうか。
彼女の顔をきょとんと見上げ、しかしやがて嬉しそうな笑顔に。
『――ありがとう! 助かるわ、カナ!』
彼女の腕に抱き着いて、感謝の言葉。
感極まって母国語が出てしまった。
そのまま姉にじゃれつく妹の様に、二人でアクセサリショップへ向かったとか。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から鞘師華奈さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からフレイヤさんが去りました。