2020/10/01 のログ
ご案内:「裏常世渋谷」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
今日も今日とて、怪異討伐の任務は続く。
現実のソレと何ら変わらぬビルの屋上で、地上に展開した異形達を見下ろしながら。
朧車"達"との戦闘を繰り広げていた。

「……左翼の制圧力が弱い。敵の突進を食い止められなければ、此方ん陣地に穴が開く可能性があるか。
とはいえ、中央も右翼も現在の火力を投射するだけで精一杯だな…」

地上や空中の"線路"上を縦横無尽に走り回る朧車。
今回は偶発的な遭遇が重なり、三両の朧車を同時に相手取る事になってしまった。
単体相手であれば、余程の特殊個体でない限り苦戦はしないが――流石に、少々手数が足りない。

異形を3つの集団に分けて対処させているが、己が俯瞰するビルから見て左側。左翼方面に展開した異形達が、朧車の攻撃にやや押され気味。
どうしたものか、と悩みつつ。
甘ったるい缶コーヒーで喉を潤す。

神代理央 >  
時間をかけ、それなりの戦力を投入すれば勝ては出来る…とは思うのだが。
最初から想定していない偶発的な戦闘である以上、余り無理をしたくないというのも事実。
手疵を負わせた、程度での撤退も視野に入れつつ、先ずは現状の戦況をどうにかしようか。

「……異能同調。魔力砲身へ魔力を装填。
目標、左翼に突進してくる敵怪異の前方軌道」

それぞれの集団に配置していた魔力を砲弾とする異形。
その内の一体。左翼にて不動を保っていた異形に、己の魔力を流し込む。
異形の周囲を大楯でカバーしながら、ゆっくりと魔力は充填され――異形は紫電を纏ったかの様に、白く輝き始める。

神代理央 >  
「――斉射」

短く告げた言葉と共に放たれた魔力の奔流。
疑似的な光学兵器と化した魔力の渦は、見事に朧車の線路を焼き払い――其の侭、本体へもダメージを与えた。
悲鳴と共に建物へ突っ込んでいく朧車。
中央と右翼は抑えられているので、此れで戦況は元に戻ったと言えるだろうか。

「……被害を考えなくても良いのは楽で良いが…。
余り壊し過ぎると視認性が悪い事この上ないな…」

ふむん、と思案顔。
瓦礫と粉塵。砲煙によって、見下ろす視界は大分悪くなっている。
飛ばしているドローンと、異形と視界と思考をリンクする事によって今のところ戦況把握に問題は無いが、良い状況である、とも言えないだろう。

神代理央 >  
「…複数戦を行うには、準備不足であったか。
良い戦訓だと思って、今回は撤退せざるを得ない、な」

小さく溜息を吐き出すと、異形達に一斉射の指示。
轟音と共に吐き出される砲弾の雨が、一時的に朧車達の動きを止め――


――その間に、少年は道具を用いて無事に脱出に成功していた。
対多数との戦闘も、考慮すべきかと思案しながら。

ご案内:「裏常世渋谷」から神代理央さんが去りました。