2020/10/27 のログ
焔誼迦具楽 >  
「――まったく、イベントだからって気が緩み過ぎじゃないの」

 ちょっと火遊びしようとして入り込む男女。
 調子のいい言葉に騙されて連れ込まれる少年少女。
 風紀委員の目が行きわたらないのを良い事に、やりたい放題だ。

「はあ。
 最近小物が増えすぎ。
 これだから、考え無しに組織潰されると困るのよね」

 ある程度の組織が並び立っていれば、それだけで裏社会の治安は保たれる。
 互いに監視、牽制しあって、浅はかな真似ができなくなるのだ。
 それに、組織というのははぐれものの受け皿でもある。
 違反組織が小悪党を抱え込んで、ルールを定める事で守られる治安があるのだ。

 しかしそれを、気分良く『正義』の看板を掲げて潰して回るバカが居る。
 その結果どうなるか、わかってもいないようなやつを手ごまにして。

「ほんと、もっと上手くやれってのに」

 そうすれば、迦具楽もわざわざ風紀委員とコトを構える必要もないのだ。
 とは言え今は、丁度いい憂さ晴らしになっているのだが。

(それはそうと、『アレ』は駆除しないとだけどね)

 あの『鉄火の支配者』だったモノ。
 次に落第街で会えば、可能な限り消さなくてはならない。
 アレはもう、人間として数えてはいけないものだ。

「――っと、ついでだし、リタに着せる仮装でも探そうっと」

 そうして、見回りを続けながら、ストリートに並ぶ貸衣装屋を歩いて回るのだった。
 

ご案内:「常世渋谷 ハロウィンストリート 裏路地」から焔誼迦具楽さんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 ハロウィンストリート」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 ハロウィンウィークで賑わうストリート。
 楽しげに集まる人々を眺めながら、歓楽街の待ち合わせスポットでのんびりと待ち合わせ相手を待っている。
 久しぶりに遊びに行く相手だったが、さて、少しは成長してるだろうか。

「──まあ、変わりはなさそうですがね」

 学園で時折見かけるかぎりでは、夏休みの頃とあまり変わりないようだった。
 もう少しばかり、落ち着きを覚えてくれていると椎苗としては嬉しいところなのだが。

「ふぁ――」

 小さなあくびが漏れる。
 結局、今朝はほとんど起きていたように思う。
 睡眠が必須な体ではないが、気分的には少し眠たさがあった。
 

ご案内:「常世渋谷 ハロウィンストリート」にさんが現れました。
> 「しっ、い、な、ちゃーん!!」

快活に声をかける幼女。
ここのところ本土に呼ばれていて、精密検査を受けさせられていて、しばらく常世から離れていたが、ようやく戻ってこれたので、そのお祝い、ということでもあるのだ、今日の遊びは

「お待たせー!!」

神樹椎苗 >  
「ああ、うん、変わってねーですね」

 遠くからでもよく聞こえる声。
 人込みを飛び越えて響いてくる声に、薄く笑みを浮かべて、そちらに向けて手を振った。

「待ってねーですよ。
 それより、ここまで迷わず来れましたか?
 歓楽街も渋谷も、あまり来た事ないでしょう」

 と、親しい少女に話しかける。
 

> 「なにが?」

ぴょんぴょんとスキップしながら
ゆっくり近づいて

「えーと、ひとに聞きながら歩いてきた!」

えっへん、と胸を張りながら

神樹椎苗 >  
 胸を張る少女に、微笑みながら頭へ手を伸ばす。

「えらいですね、よくできました」

 そう褒めて、さて、と周りを見る。
 ヒトの数はとても多い。
 うっかりするとはぐれそうだ。

「向こうに、品ぞろえの多い貸衣装屋があります。
 この前のデートでも使いましたが、色々あって面白いもんでしたよ」

 そう言いながら、少女の手を左手で握り、歩き出す。
 

> 「……えへへ」

満面の笑みだ、とろけるぐらいだ
恍惚状態である。

手を握られて、デートという大事なことを言ったのを幼女は聞き逃した。

神樹椎苗 >  
「はいはい、ぽけーッとしてると転びますよ」

 そのまま手を引いて、ヒトの波を抜けて衣装屋へ。
 店に入ると、そこはもうおとぎ話の世界。
 多種多様な衣装が陳列され、二人を出迎えた。

『おや、お嬢ちゃん今日はお友達と来たのかい?
 この前のお兄さんとのデートは楽しめたかな』

「おかげさまで。
 今日はこいつと衣装を眺めさせてもらいますよ」

 少しばかり強面の店員が、微笑ましそうに椎苗に声を掛ける。
 他の店員たちも、二人の小さなお客を温かく迎えてくれるだろう。
 

> 「わわっ、っと」

手を引かれてそのままお店に入る
キョロキョロと周りを眺めて、大事なお兄さんとデート、をまたも聞き逃し

幼女にとっては、おとぎの国のようであった

神樹椎苗 >  
「さて、それで、お前は何か来てみたい衣装とかありますか?」

 陳列された様々な衣装を前にして、連れて来た少女にたずねる。
 目をキラキラとさせる少女に、ついつい頬を緩めてしまう。

「まあ、お前なら大体なんでも似合いそうですが」

 元が良ければ、なんでも様になるもので。
 無邪気な子供が纏えば、どんな仮装も可愛らしく見えるものなのだ。
 

> 「ん、んー……しーなちゃんに着せたいものならあるけどー、自分はよくわからないー」

くるくると表情を変えながら、あれこれを見ながら

神樹椎苗 >  
「しいに何を着せるつもりですか、この天然ロリは」

 その頬を指先でぷにっと突いて。
 ふーむ、と首を傾げなら一つの衣装を手に取る。

「これなんかは、この前着てみましたけどね。
 赤ずきんモチーフの衣装ですが、お前も来てみますか?」

 赤いフード付きマントにエプロンドレス。
 フリルが多めの、ふわふわデザイン。
 

> 「むごご、んー、えーっと、あれ!」

狐耳の魔女、って感じの紫と金色で彩られた魔女っこ服である。

「お揃いなら、んー、着てみる?」

神樹椎苗 >  
「――ふむ、狐の魔女ですか。
 なにか流行の作品かなにかですか?」

 そう言いながら、赤ずきんは少女に渡して、魔女っ娘衣装を取ってみる。
 まあ露出は少なくはないが、着れない事はない。

「まあ着てもいいですが。
 お互いに着替えて見ますか?」

 と渡した赤ずきんと、手に取った魔女っ娘を見て。
 

> 「なんかよくわかんないけど似合いそうだった!」

にこぱー、備考だが、たぶん流行りのソーシャルゲームであろう。

「ん、そうする!」
赤ずきんを受け取って

神樹椎苗 >  
「似合い、ますかね?」

 ふーむ、と唸りつつ、衣装を手に取って試着室へ。
 一人で着替えるのは難しいため、先日も対応してくれたスタッフを呼んで手伝ってもらう。

「――これ、しっぽもついてるのですか。
 はあ、魔力で耳としっぽが動く?
 なんで無駄にそういう凝ったことしてるんですかね」

 なんて、試着室から声が漏れつつ。
 着替えて出てくれば、立派な魔女っ娘――にしては、包帯が多い姿だが。

「ふむ、着てみると意外に動きやすくて、可愛いかもしれねーですね」

 セットの個性的なステッキを手に持って、スタッフにアドバイスを受けながらポーズをとってみる。
 ついでに、自分の端末で写真を取ってもらったりしながら。
 

> 「ふふー♪」

鼻歌を歌いながらスタッフさんに着替えさせてもらいながら。

「あ、可愛い」

くる、と回って楽しそうに試着室から出てきて。

神樹椎苗 >  
「ん、お前もなかなか似合ってますね。
 悪い狼がいたら、食べられるかもしれねーですよ」

 なんて言いながら、隣に並ぶと、スタッフさんがすかさず写真に収めた。
 このスタッフ、抜け目がない。

「こんどはこんなのはどうですか?
 森の妖精らしいですよ」

 と、近くに見えたまた清純そうに見える仮装を選んで、少女に差し出してみる。
 スタッフさんも親指を立てているぞ。
 

> 「しーなちゃん、にあってる、可愛い!」

えへへ、と並んでハイポーズ、と
スタッフさんに撮影してもらい。

「よーせーさん!、うん、しーなちゃんはー、これ?」
よく言う小悪魔のコスプレでは?