2020/10/28 のログ
神樹椎苗 >  
「これは所謂、悪魔っ子ってやつですか。
 まあ、しいの可愛さが悪魔的なのにはちげーねーですがね」

 しかしこれはまた、露出が多い気がする。
 この展開を見越して、包帯を厚めに巻いてきてよかった。

「着て見ますが、これは刺激が強すぎるかもしれねーですね」

 交際中の青年に見せて大丈夫だろうか?
 まあ、ただの仮装だしいいだろう、なんて軽く考えつつ、試着室へ。

「いえ、まあ、これほとんど隠れてねーですね?
 いいんですが、大丈夫ですかこれ」

 着替えながら聞こえてくるのは、ちょっとした困惑の声。
 出てきてみれば、肌色――というより、包帯の白が目立つ悪魔っ子。
 その見た目の痛々しさが、むしろ倒錯的でイイ! というのは若干テンションが上がってるスタッフの言。

 もちろん、スタッフの指示であんなポーズやこんなポーズをして写真を撮られる。

『これなら、あの真面目そうなお兄さんもいちころですよ!』

 なんて、兄の気を引きたい妹なのだろうと勝手に勘違いしているスタッフは盛り上がっていた。

「まあ、あいつが喜ぶならそれも良いですが」

 そして、まんざらでもない顔をするのが、今の椎苗なのである。
 

> 「えへへ、しーなちゃん意地悪なところ、あるから、どーかなって」

にへへ、っと

「えへへ、こうかなー」

羽根のついた衣装を身にまとえば、妖精的で神秘的なイメージが伝わるような、華聯さがでてくるだろう

「しーなちゃーん、どうかなー?」

くる、っと回れば銀に近い白い髪が揺れる。

神樹椎苗 >  
 試着室から出てきた少女は、とても愛らしく、そして清廉さが見える。
 少女の無邪気さにとても似合う、無垢さだ。

「ん、とてもよく似合ってます。
 ほら、また一緒に撮ってもらいましょう」

 そう言って、無邪気な少女に微笑みながら。
 一緒に並んでポーズをとった。
 

> 「しーなちゃんも、似合うよー、悪魔さんっぽい!」

それは褒めているのかよくわからないが、彼女にとっては誉め言葉らしい。

「えいっ」

てい、っと抱き着いてカメラマンがシャッターをパシャパシャと撮って捗っているようだ

神樹椎苗 >  
「それは褒めてんですか?
 ――ああほら、急に抱きつくんじゃねーですよ」

 と、じゃれつく妹をあやすように、無邪気な妖精と、大人びた悪魔が戯れる。
 その様子は、写真を撮るスタッフを漲らせているらしい。
 次々と、二人にいろんなポーズの指示が飛んでくる。

「ふむ、なんだかおもしろくなってきましたね。
 次は何を着て見ますか?」

 そう言いながら、並ぶ衣装たちを眺める。
 

> 「褒めてるよー、しーなちゃんも何着せたい?」

わくわく、と楽しそうに店内を見て歩いて

神樹椎苗 >  
「何を、って言われると難しいですね。
 こういうのはどうですか?」

 少し前に話題になった映画の、スノウプリンセスの衣装。
 薄いブルーの清楚なドレスだ。
 

> 「んーっと、わ、スノープリンセス……じゃあ、えーと、これ?」

男装に、近い、騎士様のサーコートに近いそれを

神樹椎苗 >  
「これ、男物じゃねーんですか?
 ――ふうん、一応女性用なんですね」

 受け取ってみるものの、また不思議そうに首を傾げる。
 しかし、それをまた素直に受け取るのは椎苗らしさか。

「じゃあ、また着替えたら見せあいましょう。
 ――これ、着るの難しいですね」

 スタッフにすっかり任せっきりで着せ替え人形になりつつ。
 出来上がったのは、中々に凛々しく見える小さな少女騎士。
 
「はあ、こんな感じになるんですね」

 自分の姿を鏡で見ながら、不思議そうにしている。
 

> 「えへへ、ちょっと、似合うかなあ、こんなの?」

姫様衣装を手に取ってうーん、っと悩みながら

「んー、だね、じゃあ、また」

こちらもスタッフにまめまめしくお世話してもらいながら

「えっと、こう?」

スカートを持ち上げて雪の姫様のように、お辞儀を

神樹椎苗 >  
 試着室から出てきたのは、可愛らしく清楚なお姫様。
 スタッフから黄色い悲鳴が上がる。

「ふむ、やっぱりお前にはそういうものが似合いますね」

 そう言いながら近づいて、少女の前に跪く。
 そして、左手で少女の、お姫様の手を取った。

「とてもお似合いですよ、姫様」

 そう、少し低く抑えた声で言って、手の甲に口づけをする。
 スタッフ(たち)から歓声が上がった。
 

> お互いに、綺麗な男装騎士様とお姫様で出てきて色めき立って

「しーなちゃんも、かっこかわいい!」

無邪気に笑いながら、答え

「え、しーな、ちゃ?」

手の甲に口づけされて、ぽ、ぽ、ぽぽぽ、と
顔を真っ赤に染めて

「ぷしゅー」

湯だったかのようにめをぐるぐるに回した

神樹椎苗 >  
 赤くなって目を回す少女に、目を細めて。
 その手をくい、っと引いて自分の胸に抱き寄せる。

「――顔が赤くなっていますよ。
 姫様、どうかなされましたか?」

 と、細めた目で見つめる。
 顔は、吐息がかかるくらい近い。

 スタッフたちは大盛り上がり。
 動画撮影も回されているようだ――!
 

> 「え、あの、しーなちゃ、えと、その」

抱き寄せられて真っ赤になってさらに慌てて

「ちか、ちか、ちか、……うにゅ」

ぶつん、といろいろ限界だったのか、意識をぶつん、と切った

神樹椎苗 >  
「――ふむ、ちょっとやり過ぎましたか」

 くたん、とダウンしてしまった姫様に苦笑い。
 スタッフに頼んで好意からスタッフルームを貸してもらった。

「案外、初心なもんですね」

 まあ、少女の生い立ちを考えれば、免疫などできるはずもないけれど。
 ソファに寝かさせてもらった少女を膝枕しつつ。
 私服に着替えた椎苗は、眠れるお姫様を見て、頬を緩める。

「まったく、こうしてれば、可愛らしいお姫様なんですけどね」

 動き出せば弾丸娘だ。
 とはいえ、その元気が有り余っているところが、この少女らしいところでもある。

「ほら、早く起きねーと、またキスしちまいますよー」

 と、頬を左の人差し指でむにむにと触りながら、楽しそうに眺める。
 

> 「うう、むにゃむにゃ、おーじさまがしーなちゃんでしーなちゃんがおーじさまで、うう」

寝言もなんだかあれだ


「う、うにゅう」

つつかれたゆびを、はむ、とくわえて

神樹椎苗 >  
「――なんで食べるんですか」

 寝言も愉快な事になっていて、夢の中でも楽しそうだ。
 指をくわえる困ったお姫様に笑ってしまう。
 いつまで眠っているつもりだろう、なんて思いながらそっと顔を寄せて。

「ほーら、ほんとにキスしちまいますよー」

 と、身を屈めて顔を近づける。
 

> 「あむ、ん、んー」

指を放して

顔の近づくタイミングで目を開き

そして頭を起こす、タイミングが……

> ごつん、と頭をぶつけた。
神樹椎苗 >  
「――あぐっ」

 がつん、と頭と頭がぶつかって、良い音が鳴った。
 

> 「いたたた……あう、ごめん、しーなちゃん」

ちょっとしんなりして、涙目になって

神樹椎苗 >  
「うう、お姫様なら目覚めのキスくらい待ちやがれですよ」

 鼻の頭を押さえながら、くらくらと揺れる視界で少女を見下ろす。

「はあ、いい夢は見れましたか、お姫様」

 と、鼻を赤くしながら、膝枕した少女の頭を撫でた。
 

> 「う、うう、えと、そゆのは、しーなちゃんならいいかもだけど、はずかし、い」

真っ赤になりながら

「えと、しーなちゃんがかっこかわいい……」

膝枕されながら、にこーっと見上げて

神樹椎苗 >  
「そうですかね。
 何度かしましたけど、あまり恥ずかしさは感じませんでしたが」

 さらっと。

「そうですよ、しいはかっこいいし、可愛いのです」

 ふふん、とドヤ顔を決める。
 

> 「う、おとなだー……しーなちゃんがおとなになってる」

遠い目を向けて

「……えへへ、ありがとね、誘ってくれて、しーなちゃん」

神樹椎苗 >  
「まあ、交際相手も出来ましたからね。
 キスくらいはしますよ」

 さらにこう、なんでもなさそうに続ける。
 今朝はキスよりも先に進みそうだったが。

「ん、最近お前とも遊んでやれてませんでしたからね。
 ハロウィンは丁度いい機会でした」

 

> 「……え”?」

真顔になった

「うん、それは嬉しいし楽しいしあれなんだけど、えと、え?」

ようじょは、こんらんしている

神樹椎苗 >  
「ん、どうしました?」

 なにを混乱してるのだろうと、首を傾げた。
 

> 「……え、えっと、かれしさん?ろりこん?つうほう?」

目がだんだんくもっていってる

神樹椎苗 >  
「まあ彼氏さんではあるかもしれませんし、ロリコンですが、通報はやめてやってください」

 どうどう、とお姫様の頭を撫でつけて。

「困ったことに、しいの事を本気で、真剣に考えてくれるヤツなのですよ。
 やべーやつじゃないですから、本当に、そう、良い奴なんですよ」

 と、少女に弁明しつつ。
 

> 「……え、えー?」

真顔になる、一般常識に疎い幼女でもわかる
あかん、と……

「むー……じゃあ、今度、あわせて」

幼女は、らしくない我がままを言った
友人である、彼女の顔が、真剣だったからだろう

神樹椎苗 >  
「ふむ、ええ、それは構わねーですよ。
 風紀委員ですから、お前の同僚にもなるわけですしね」

 なぜか、とても真剣そうな少女に、思わずちょっとだけ気圧される。
 

> 「む、むむむぐぐぐぐ」

なんか湧き出る変な対抗心が幼女を掻き立てる

「寝てる暇なんてないね!……」

ぐ、っと体を起こして

> 「しーなちゃん、あそぼ!」

手を広げて

神樹椎苗 >  
「ええ、遊びましょう。
 今日はそのつもりでしたからね」

 起き上がった少女の手を、また恭しく取って。

「今日は二人でたっぷりデートしましょう、お姫様」

 と、少女に笑いかけるのでした。
 

ご案内:「常世渋谷 ハロウィンストリート」からさんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 ハロウィンストリート」から神樹椎苗さんが去りました。