2021/10/29 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 『マップ見てないと自分が今どこにいるか分からなくなりそう…。』
普段は裏の方を目的として来ている此処だが、今回は珍しく表側を歩いてみようと思い立ち、現在。
時刻は陽が落ちて少し経った頃。
いくら比較的治安の良い通りとはいえ、陽が落ちれば雰囲気も変わる。
地下鉄からの階段を上がり、さてどこに行こうかとスマホから近隣のマップを表示して。
人の通りの邪魔にならないよう端に寄り、立ち止まってスマホをスクロール。
良さそうなお店を探してみる。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に霧島 孝介さんが現れました。
■霧島 孝介 > 「疲れた……」
ため息交じりにそう呟けば、リュックを背負って表通りを歩く。
その足取りは重く、身体にもあまり力が入っておらず、表情にも活気がない。
この男が疲れている理由。それは単純明快、アルバイトだ。
普段は歓楽街でアルバイトをしているのだが、今回はヘルプで常世渋谷の中央街店へとやってきたのだが…
いかんせん、店長がアルバイトをいびる感じの人で
何故かキツイ仕事を多く割り振られて身体的にも精神的にも参ってしまったのだ。
死にそうな思いで仕事を片付け、現在は帰路ということになるが
慣れない常世渋谷の地形に迷子になりかける。
「駅…どっちだっけ……」
そう呟きながら、道の端に寄り、彼女の横でスマートフォンを起動する。
疲れているのだろうか。隣に立っている女性が知り合いだと気付いていないようで。
■セレネ > 隣に人の気配を感じ若干の警戒と共顔を上げる。
蒼を向ければ学生服を着た子が一人、スマホを眺めているのが視界に入った。
…バイト帰りだろうか、酷く全身が疲労しているように見えて。
陰鬱な感じを受けた。ちょっと引いてしまうくらいの。
「…あの、大丈夫ですか?」
黒髪で顔が隠れていたか、顔見知りとは分からないままやや心配そうに声を掛けてみた。
疲れていそうな彼に声はかけたが、己の足は無意識に半歩程横にズレており、
身体が拒否を起こしているのは。
もしかしたら相手にも分かるかもしれない。
■霧島 孝介 > 「えっ…?」
元々陰キャで陰鬱なのに、倦怠感によって更に拍車がかかり
隣の女性を引かせてしまう。
まさか声を掛けられるとは思わず、ハッとした様子でそちらを見る
「えっ、あ、え!?
セ、セレネさん…ど…どうも…!」
特徴的な月白髪、美しい薄氷色の瞳に透き通るような白肌。
そして、日本人では敵わない完璧ロシア人顔。
そんな人物は一人しかおらず、戸惑いながら彼女の名前を口に出す。
急な彼女との邂逅に戸惑いながらも、会えたことは嬉しく
疲れを忘れて挨拶をする。
「えっと…何でここに?」
スマートフォンを仕舞って、彼女に問いかける。
その眼差しには陰鬱な感じは既に消えているが…
何故だろう。彼女との距離が遠い気がする。…うん、気のせいだよね。うん
■セレネ > 「……あ、あら?あぁ、霧島さんでしたか。」
顔を上げ、此方を見た顔が見知った人のもので安堵。
良かったと小さく呟く声は相手に聞こえてないと良いのだけど。
「えぇ、こんばんは。
…服装を見るに、バイト帰りですか?お疲れ様です。」
足は元の位置に戻し、表情は微笑みを湛えて挨拶を返す。
そして何故此処にとの言葉には
「あー。その、こういった所のお店とか色々知っておきたいなと思いまして。
最近行動範囲を広げてみようと色んな所に行ってるんですけど、
こういった所はあまり慣れて無くてどこに行こうか悩んでいたんです。」
己は比較的、こういった場所より品の良い場所に行く事が多いので。
それだと目の前の彼のように、委縮してしまう人も居るのだという事が分かり
ならそっちも知るべきだろうと来た次第。
■霧島 孝介 > 「はい。俺ですよ。何か不安にさせてみたいですいません」
安堵する様子を見て、彼女に笑顔を向ける。
目が悪い代わりに耳は良くて、良かった、という声は聞こえてはいたものの
追及はせず、その意味を汲み取って言葉を付け加える。
「えぇ、学校からそのままって感じで…最悪でしたよ~
疲れました……ありがとうございます…」
彼女の言葉に愚痴にも混じった言葉を話す。
色々と聞いて欲しい事があるが、とりあえず今は抑えておいて
彼女の労いの言葉に素直に感謝をする。
「確かに…セレネさんって毎日オシャレなカフェ行ってそうですしね…
ちなみに店って、ご飯食べようとしてる感じ…で合ってますよね?」
この辺の店かぁ、などと付け加えながら彼女に問いかける。
自分もこの辺は詳しくはないが、来るときに良さそうなお店はいくつか見かけたようで
何か提案出来ないかと思案する。
■セレネ > 「いえいえ。慣れない所で警戒してしまっていて…。」
胸の前で小さく両手を振る。相手は悪くないのだ。
相手からの謝罪には苦笑を返すのみ。
「接客って大変ですものね。他のスタッフさんとのコミュニケーションも一苦労あったりしますし。」
己の今のバイトは動物相手だから良いものの、
以前の仕事は色々大変だったなぁなんて思い出しながら。
「自分で淹れる紅茶や自分で作るお菓子も良いですが、
やっぱり気になるスイーツがあるとつい其方に行ってしまうんですよね。
あぁ、ご飯屋さんは気になる所を見つけるくらいで、
後はファッションとかアクセサリーとかのお店を主に探そうかと思ってまして。」
まぁ、この時間帯だと開いてるか分かりませんが…なんて付け加えたり。
閉まっていたら休みの日にでも行くつもりだから、とりあえず場所だけでも、といった軽い感じだ。
■霧島 孝介 > 「あぁ、そうですか!わかります…
なんかこういう所慣れないっすよね…」
自分が不安にさせたことではないと分かり、安堵の表情を浮かべる。
こういう所は陽キャが集まる場所であって、自分には合わない。
そんな彼女とは少しだけ違う理由で居心地を少し悪そうにして
「えぇ…お客さんはまだいいんですけど、今日は特に店長がヤバかったです…はい…」
彼女の言葉に首を縦に振ってどうする。
愚痴にも嫌な顔せず傾聴し、共感してくれる彼女に心が少し震える。
(ヤバイ…泣きそうだよ)なんて思って。実際には泣かないが。
「自分で紅茶淹れたり、お菓子も作れるのか…やっぱり女子力が高すぎる。
ファッションにアクセサリー。
あぁ、それならロク公の方に戻っていけば大きなファッションビルがあるので
そこなら色々売ってるかもですね。」
さらっと述べられた彼女の発言に顎に手を添えてブツブツと呟く。
既に素材が良い上にファッションで武装して、しかもお菓子作りという技も持っているとは
この女性に何故彼氏が居ないのか。不思議である。
■セレネ > 「もっとこういった場所に赴いて色々と歩いてみたりした方が、
他の子のお話とかにもついていけたりするのでしょうけれどね…。」
まぁ、無理して来る場所でもないのだが。
己も相手も、どちらかというとこういう場所には不釣り合いかもしれない。
ベクトルは全く別の方向だけれど。
「あら、店長さんが。それはご愁傷様です…。
何か美味しいものを食べたりとか、好きなものとか見たりして
気分転換すると良いかもしれませんね。」
相手は確かアメコミ映画も好きだったか。
あの新作ももう少しで始まりますよね、なんて言葉をかけてみたりしつつ。
「お料理もお菓子作りも、私の師にはまだまだ叶いませんけれどね。
ロク公…あぁ、あのワンちゃんの。」
相手の言葉に両手を軽く打つ。
成程、一帯に大きなビルが建っていたのはそういう事だったか。
なら後で其方に行ってみようと思いつつ。
現状己に彼氏が居ないのは、過去の出来事が原因で男性不信もあるせいだ、とはここだけの話。
■霧島 孝介 > 「はは、あ、そういえば…
この前セレネさんが教えてくれたカフェ行きましたよ!」
色々な場所という話になり、この前紹介してくれたカフェに行ったことを話題に出す。
その時の表情は目をキラキラとさせつつも、なぜか少しドヤ顔で。
「えぇ…まぁ、ヘルプなんで、次は来ないようにします…
そうですね。孤独のグルメでもして帰りましょうかね
明日は友達とゲーセンに行くので、そこで気分転換します!」
トホホ…といった具合に前半の発言では声のトーンは落とすものの
ご飯やゲーセンの話になれば楽しみといった様子で笑顔になる。
映画の話題を振られれば、それも是非観たいですね!などと返すだろう。
「し、師匠が居るのか…どうしようか…
はい、道はそんなに複雑じゃないっすけど、良ければ後で案内しましょうか?」
彼女の言葉に冷や汗をかきつつ、引きつった笑顔を浮かべる。
カフェに行ったときに、彼女の事を師匠って呼ぼうとした矢先、その更に師匠が居て、どうしたもんかと頭を悩ませる。
ファッションビルに関しては目立つ場所にあるから分かるだろうけども
普段、彼女に道案内されている恩を返そうと、案内しようかと提案して。