2021/10/30 のログ
■セレネ > 「おや、どうでした?なかなか素敵なカフェだったでしょう。」
カフェに行っただけなのに、なんだか誇らしげにも見える彼の顔。
…一人で買い物に行けた幼い子どものようだと内心思いつつ。
「ゲーセン…あ、ゲームセンター、でしたっけ?
それは良かったではないですか。楽しめると良いですね。」
何か楽しみがあるのは良い事だ。
それだけで生きる活力になるのだし。
映画の話には、うんうんと頷いて一旦その話を終わりにしよう。
「…?何か不都合でもあるのですか…?
案内、して頂けるのは有難いですけど…
その、お疲れでしょうし明日の事も考えて早めに帰った方が良いのではないかなー、なんて。」
彼の引き攣った笑顔と言葉に不思議そうに首を傾げる。
己に師が居ては何か困る事でもあるのだろうか。
相手の提案は非常に嬉しいが、疲労が明日に響くと困るだろうし…と困ったような微笑みを浮かべ。
■霧島 孝介 > 「えぇ、ああいう場所はたまに行くと良いですね
ティラミスも美味しかったです」
彼女の思う通り、まるで幼い子供のように感想を述べる17歳児。
まず最初に出たのが食べ物、という点も期待を裏切らない。
そんな風に思われてるなんて知る由もなく、自信満々気に親指を立てたのであった。
「そうですそうです!
その友達も先日行ったカフェで出来た人で、何かぐいぐい来る女の子なんですよね」
投げかけられた言葉に笑顔で返し、既に楽しそうなこの男。
友達の事も話したい、と言わんばかりに矢継ぎ早に話を切り替えていく
「あ、いえ、どういう師匠なのかなーと思って!
あ…えー…疲れてるのはそうなんですけど、こう、たまにはセレネさんの力になりたいし
恩返し、的な?迷惑ばっかり掛けてるので…その…」
彼女の言葉に自分の発言を振り返ってハッとなり、必死に誤魔化す。
その後、彼女が困ったような微笑みを浮かべれば、目の前の女性が本当に優しい人だったのだと、改めて気付く。
でもその優しさにずっと甘える訳にはいかない。
自分から行動を起こさないといけない。それは目の前の彼女が自分に言ってくれた言葉だ。
それに恩を受けっぱなしでは後味が悪い、などとも考えて。
■セレネ > 「お気に召してくれたなら良かった。
気が向いたらまた行ってあげて下さい。
お店もお客が増えるのは喜ばしい事ですしね。」
孤児院に居た幼い子達を思い出して、なんだか微笑ましく思ってしまった。
クスクスと小さく笑ってしまいながら。
「成程、それは嬉しい事ではないですか。
…積極的な子なのかしら…?仲良く出来ると良いですね。」
友人の話をするのも好きなのか、それとも自慢したがりなのか。
同年代とのお話、というより子どもの話を聞く親のような気持ちになりつつ
うんうんと話を聞いていく。
「どういう…んー。穏やかでマイペースな人でした。
優しい所もありましたし、勿論厳しい所もありましたけど…
私の父と同じくらい、尊敬している人です。
……ふむ。まぁ、此処からならそう遠くもないでしょうし大丈夫かな。
ならお言葉に甘えましょう。案内してくれますか?」
相手の誤魔化しには少し訝し気な蒼を向けるも、問われた言葉にそう返し。
思い浮かべるのは己の師。彼女は元気にしているか、少し心配だ。
そして己の力になりたいとの言葉を聞くと、
ならば無碍には出来ないなと思い直して改めて案内をお願いする。
■霧島 孝介 > 「えぇ、勿論、もう一回行きますよ!
今度はチョコレートケーキとか食べたいですね…」
自分が幼い子供のように思われているとは露知らず、顎に手を添える。
当然だ。身長が170㎝を超えた子供など中々存在しない。
彼女が笑っているのはカフェの話題が出たからだろう、などと考えていて。
「いやぁ…なんか、3年生の先輩なんですけど、敬語は使うな、とか
俺のことイケメンとか、二の腕触って来たりして…ヤバかったです」
友達の話をするのは好きだが、積極的というワードを聞くと
少し困ったようにカフェで出会った女性の事を話し出す。
あの時は頭でお茶が沸かせそうなほど赤くなってしまい、今でも思い出すだけで恥ずかしい。
「ほぉ…セレネさんが尊敬。すごいな。会ってみたいですね…
はは、えぇ、是非!任せてくださいよ。分かる道ならプロ級に案内が上手いですから!」
怪訝な顔に少し、居心地が悪そうになりつつも、追及されなかったことに安堵しつつ
彼女の師とやらに興味が沸く。
そして自分の提案を受け入れてくれたことに喜びながら自信満々に胸を張る
■セレネ > 「あぁ、チョコレートケーキも美味しそうですよね。
私が食べたのは確かパンケーキで、友人が食べたのは確かミルクレープだったかしら。
…どちらもとても美味しかったので、其方もいつか食べてみて下さいな。」
相手が不思議そうに顎に手を添えているのを眺めながら、
己は微笑まし気に蒼を細め。
「あら…それは、初対面でだなんてアクティブな人ですね。
…憶測でしかありませんが、少なからず好印象は持たれているのでしょうね。」
性格によってはスキンシップやボディタッチが多い人はいるが、容姿を褒めた上でのそれなら
その女性は相手の事を好意的には思っているのだろう。
蒼を瞬かせながら、冷静な分析。
「…あぁ…会えれば、私もまた会いたいですけど。
私、異邦人なので残念ながら…。
――そうなのです?ならば完璧に道を覚えられそうですね。」
会いたいだなんて言葉を聞けば、悲しそうな、寂しそうな笑みを浮かべる。
師にも、父にも、会いたいけれど。それは叶わない。
相手には珍しく、自信たっぷりな表情と仕草に少し揶揄い交じりの言葉を向けて。
■霧島 孝介 > 「うわぁ…確かに美味そうですね…
ん~、次に行ったとき全部頼むか……?」
彼女の言葉を聞けば、頭にその食べ物のイメージが次々と湧いてきてお腹が空いてきてしまう。
自分の胃袋なら全部食べられるだろうか、などと考えながら次に行く日を頭の中で決めようとする
「初対面なのにビックリしました…はい…多分好かれてるなぁってのは感じました。
あ、後、何かこう…顔をこうしたら、心臓がぎゅるんぎゅるん?したみたいで
もしかして俺の顔に特殊能力とか第二の異能があって、心不全が起きたとか…ですかね?」
冷静な分析をする彼女に、こちらは未だに困ったように頭を抱える。
それと同時に思い出したかのように言葉を紡ぎながら、彼女の顔を覗き込むように顔を近づける
もし本当に異能だったら、生活様式を変えなければならない。当の本人は不安そうな顔をしつつ、彼女の蒼をじっと見つめる。
「あぁ……、いや、すいません。
…ま、まぁ!ともかく、道案内は任せてください!
それと…あの、一個お願いなんですけど…
もし、セレネさんが男のファッションに詳しかったら、俺に似合う服とか選んでくれませんか?
ほら、明日のために!」
寂しそうな笑みを見れば、言葉に詰まって謝罪をする。
流石に軽率過ぎたかと、反省の色を示しながら、話題を変える。
いかんせん、ファッションに無頓着なこの男。
素材は良いとは言え、当日に赤チェックにジーンズというオタクださファッションで行くのは危険と判断したのか
申し訳なさそうに、彼女に両手を合わせて懇願する。
■セレネ > 「そ、それは…沢山食べる事になりますけど大丈夫なのです…?」
確かに彼は割とガッシリとした体形だから全部入りそうな気がするけれど。
仕事終わりでお腹が空いているからかな、と思ったりしながら。
「――っ!」
相手から覗き込むようにされれば、咄嗟に身を引いて一歩下がる。
「……霧島さん。軽率にそういった行動を女性にするのは失礼ですよ?
大方、単純にときめいただけでしょうね。
だから、彼女にはその行動が効果てきめんだった、という事なのかもしれません。」
眉を顰め、嫌悪感を示す。
次またやったら平手打ちするレベルの。
溜息を吐きながら、相手の言葉にそう返す。
「……メンズファッションですか?
うーん……そこまで詳しい、という訳ではないですけど…。
まぁ、今回限りなら良いでしょう。二度目はありませんからね?」
ファッションについては、やや難色を示すも
これも一つの勉強か、と思い今回限りを約束に了承しよう。
■霧島 孝介 > 「いや、多分大丈夫ですよ。少なくとも今は!」
空腹状態だからか、今なら何でも食べられると豪語するこの男。
多分、カフェでいざ食べるってなったらパンケーキを完食し、ミルクレープを半分食べたところでギブアップするだろう。
「あ、すすすす、すいません!
た、確かにダメですよね!ごめんなさい!
本当に申し訳ございませんでしたぁ!!」
一歩下がり、嫌悪感を示す彼女。
そして投げかけられる正論に焦ったように両手を合わせて謝罪する。
また、同時に納得。やっぱり乙女チックな彼女だからときめいたのだろう…
とりあえず、もう目の前の恩人相手には絶対にやらないようにしよう
「はい…いや、多分俺よりも詳しいと思うので…
本当ですか!ありがとうございます!
今度何か奢らせてください!」
彼女の了承を得られれば、いやっほう、といった具合に腕を上げる。
やっぱり天使だったか、と心の中で思いつつ、これで明日の準備は万全になると安心して
「さて…ずいぶん話しちゃいましたけど、そうと決まれば
遅くならないうちに行きますか!?」
■セレネ > 「まずは胃に何か食べ物を入れましょう。
その後にもう一度よく考えてみて下さいね?」
恐らく今の状態だとまともな思考も出来なさそうだと判断し
一旦落ち着いてからもう一度考えるように促す。
このままだと確実に失態を晒すことになるだろう事は想像に難くない。
「…次やったら平手打ちされる事も視野に入れておいて下さいね。
仏様も神様も許すのは三度、ですよ。」
警告を述べた後、一歩下がったまま、相手に厳しい蒼を向ける。
彼には少し優しくし過ぎただろうかと内心若干の後悔。
次やらない事を信じるしかないけれど。
「わざわざ奢られるような事でも…いや、人によってはそれくらいなのかもしれませんが。」
まぁ、友人に会うのにファッションに無頓着より全然良い。
腕を上げて喜ぶ彼に、そんなにかと蒼を瞬かせて。
「そうですね。早くしないと霧島さんも大変でしょうし。」
スマホで時刻を確認しつつ、相手が先導するならそれについて行くとしよう。
■霧島 孝介 > 「た、確かに…何か食べましょう、うん」
彼女の言葉を聞いた直後にお腹が鳴る。
顔を少し赤くしながら、自分の食べられる量を測るためにも何か食べようと告げる。
恐らく、食事にありつくのは服を選んでからになるだろうが。
「は、はい…絶対にやりません。
セレネさんの平手打ちかぁ…」
厳しい視線に体をビクッと震わせながら反省の意を示す。
それと同時に、彼女の平手打ちを想像する。
恐らく、一部の業界の人にとってはご褒美なのだろうが、ただの平手打ちでない可能性も考慮して
絶対にやらないように心に留めて。
「はは、奢らせてくださいよ。お金は使わないんで沢山あるんですよ
それに、セレネさんにはいろいろと世話になってるんですから」
さっきの非礼もあり、奢る決意は固まった様子で。
明日は流石にオシャレくらいはしなければと困っていたところに遭遇した彼女。
地獄に仏とは正にこのことで、信頼を置ける彼女に選んでもらえるなら安心できる。
「俺は大丈夫ですよ!……よし、それじゃ行きましょう!」
笑顔で彼女に告げれば、ファッションビルの方へと歩を進める。
途中で小さく「いつも、本当にありがとうございます」と呟いたが、彼女には聞こえただろうか。
その答えは知らぬまま、彼女と共に常世渋谷を通りを歩いて行った―――
■セレネ > 「自身の力量を把握しておくのは何事においても大事な事です。
すぐにそれを把握しろとは言いませんし、
難しいのは分かってますから少しずつ色々やっていきましょうね。」
空腹を告げる音を聞いても特に気にしない。
それは生きている証拠だ。
…何だかんだアドバイスをしてしまうのは、己が世話焼きだからだろうか。
「あまり人に手をあげたくないので、気をつけて下さると助かります。」
過去、本気で怒った際に一度だけ平手打ちを他者にした事がある。
あれはそう何度もするべきではないと思った。
尚、平手打ちは本当にただの平手打ちなので安心して欲しい。
「お洒落するとお金なんてすぐなくなりますよ。
今はまだ良いでしょうけど…。」
お金が沢山あるだなんて羨ましい、と羨む気持ちを滲ませつつ、
いつか彼から奢られる事を約束。
「気合い入れ過ぎて疲れないと良いのですけど…。」
なんだか少し心配になってきたが、明日の結果はまたいつか聞くとしよう。
途中、彼から礼の言葉が聞こえたような気がしたが、空耳かなと緩く首を傾げて。
若干の距離を保ちつつ、彼の案内を受け目的のビルと服選びへと向かうのだった。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からセレネさんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から霧島 孝介さんが去りました。