2022/10/16 のログ
真詠 響歌 >  
私は学園の人と話すのが好き。
こうして他愛もない話をできる事、お仕事中との温度感の違いにホッとできること。
全部が大切で。
それでも私の情動の一番を、飢えを癒すのにはきっと足りない。

「お?」

からかい半分に言った事への、思いがけない返答。
気だるげに躱されるかと思ったからちょっと、というか結構意外。
間違いなくピンチになると思う、私も一緒に。
でも、面白そうだ。
退屈に殺されるより、スリリングに死にそうな体験をする方がよっぽど楽しい。

「ふふっ、じゃあ約束。
 見せてよ、ハロウィーンのバカ騒ぎ」

赤信号皆で渡れば――なんて言うけれども。
監視されていても、管理されていたとしても、私の根っこは我儘盛りの音楽好きだ。
背中を押してくれる人が居るなら、叱られるのも織り込み済みで夜遊びだってしたくなる。

笹貫流石 > そもそも、だ。監視対象が青春しちゃけないという決まりは無い!…あるかもしれないが知らん!
他愛も無い雑談も、ちょっとした喧嘩も、くだらない悪戯も。
そういうのを普通に経験してもいいではないか?
…と、常々思っているけど中々この今の現状が面倒臭いのである。

そして、焦ったからか逆に本気で連れ出す宣言してしまって内心でヤバかった。

(あかーーーーーーん!?ライン超えてないこれ!?大丈夫!?俺はいいけど姐さんがやばくね!?)

と、思うのだが今から撤回するのも格好悪い気がする。と、いうか男じゃねぇ。
下手したらお互い軟禁生活とか続くんじゃないだろうか?
いや、自分の場合は仕事が仕事だから更に厄介な事を押し付けられそうだ。

「お、おぅ任せとけ!自信も根拠も無いがやる気はあるからな!!」

と、胸を張ってみせる。「あぁぁ~~俺の見栄っ張り~~…!!」と、心の中で頭を抱えていたのは言うまでも無い。

(…つっても、あの監視役さんとか監視体制をどう誤魔化すか。いや、最悪バレてもいいんだが。)

強行突破。こう見えて逃げ足には自信がある。とはいえ、彼女へのペナルティーは最大限減らしたい所。
そして最大の問題が――そう、謎解きである。こればかりは知恵を絞るしかないのだが。あと閃きか?

真詠 響歌 >  
「えへへっ、じゃあ任せちゃう」

自身も根拠も必要ない。
きっとやる気の問題なんだから。
第二級監視対象《叫喚者》、初めての反抗。
もしかしたら犯行になるかもしれないけど。

「それじゃ、私はそろそろ帰ろうかな。
 当日、楽しみにしてるから」

時計を見やれば良い時間。
悪い子になるのは、もう少し先だから今日は帰らなきゃだ。
渡されたフライヤーを巾着袋にしまって、別れを告げる。

当然、笹貫君とのやり取りは終始監視役の一人に見られていたのだけれども。
それでも、不思議な事にお咎めは無かった。
監視役とひとことに言っても多くの人がいる。
どう報告されるのか、報告された上で処置がないのか。
ドキドキしながら、今日も私は電波暗室の自宅に眠るのだった。

笹貫流石 > 「おぅ、そこは任せてくれ!(うん、どうしよう…)」

同じく自信も根拠も無いし、ついでに言えば計画性ゼロ。
大丈夫か?…うん、大丈夫じゃねぇな、だがやるしかない。
第二級監視対象《死線》。人生初デートに向けてペナルティーは覚悟するしかない。

(いや、でもなぁ…響歌姐さんへのソレはなるべく回避したいんだが…。
まぁ、その時は俺が責任おっ被ればいいかなぁ。)

と、そんな事を考えながらもう帰るらしい彼女に笑顔で軽く右手を挙げて。
――”過保護”な姐さんの監視役の連中だ。どうせこのやり取りもほぼ筒抜けだろうが。

「おぅ、じゃあまたなー響歌の姐さん!」

そうして、彼女と別れて歩き出しつつ――途中で頭を抱えていたのは言うまでも無い。
ちなみに、帰る途中でお仕事を頼まれてパシリ活動に戻されたのは何時もの事。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から笹貫流石さんが去りました。
監視担当B3520 > Saturday,Oct 16th 23:30───
「定時連絡、『監視対象《叫喚者》の帰宅を確認』。
 滞在地点は常世渋谷センターストリート、ショッピングモール───」
「以上、当日監視業務内にて"異常なし"」
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ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から真詠 響歌さんが去りました。