2022/10/30 のログ
■追影切人 > (――少なくとも、まぁ相応にデカいペナルティー食らうのは間違いねぇか。
…つーか、廬山が出張る時点でどっちか壊れんじゃねぇだろうな?)
いっそ一思いに斬った方がいいのでは、と真顔で考える辺りがこの男。
周囲の風紀の一部が、男の素性に気付いたのか露骨に避けるように動いていく。
それを一瞥すれば、ハッ!と嗤った。腫れ物扱いは当たり前、そりゃそうだ。
「――ま、廬山の奴にそっちは任せるなら俺がどうこう出張る話じゃねーな。」
二人に思う事は、まぁ、あるにはあるんだが口に出す事でもない。ただ、そうだな…。
「――テメェらも分かってて選んだ道だ。自分の始末は自分で付けられんだろ。」
無情だろうが何だろうが、自分があの二人を庇う気も無い。ただ――
「ハッ、だが面白いじゃねぇか。そのくらい我が強くなきゃな。」
■追影切人 > さて、それはそれ、これはこれ。こっちはパラ何とかをぶった斬らないといけない。
「…だから、そもそも得物がねーんだわ。素手でもやり合えるがよ…。」
刃物が欲しい。出来るだけ頑丈なヤツが。切れ味良ければ言う事は無い。
何せ、この男が戦いで刃物を振るうと、一部の例外を除いて全て武器の方が耐え切れずに破壊される。
(…そういう意味では『雷切』が都合が良かったんだがなぁ。)
アレはあの野郎が遺した『虚空』の封印補助に使われていて、使用許可が下りなかった。
この事態に許可が下りないのもどうかと思うが、何を言っても無駄だろう。
(…上の連中の考える事なんて最初から意味わかんねーけどな。)
ソファーに背中を深く預けてクソでかい溜息を零す。全く。
■追影切人 > 「――悪ぃな、――…アンタの願ったようには俺はなれそうにねーわ。」
唯一、『恩人』と認めるとある黒髪の女性を一瞬思い出して苦笑を浮かべる。
この男がこういう”人間らしい”感情を浮かべるのは、それこそその思い出の中の残影だけだ。
ただ、それも刹那の間に消え失せて。何時もの男に戻れば隻眼を見渡して。
「――最悪、木刀とか持ってカチコミ行くしかねーかなぁ。」
冗談のようだが男は本気である。素手よりは幾らかマシではあろうし。
■追影切人 > 仮にくたばった場合…まぁ、一級の監視対象が一人減るだけで別に何も無いんだが。
「…いや、待て。真琴の奴に『写真』預けっぱなしだし、それでくたばったらやべぇな。」
くたばれない理由が最低一つはある。まぁ別にくたばるつもりはないが、テンション上がるとどうなるやら。
(――ウダウダ考えてもしょうがねーんだわ。パラ何とかを斬る。それがまず俺の仕事。)
強引に纏めれば、ソファーから反動を付けて立ち上がる。そろそろ警備の仕事の時間だ。
不本意だが、警備の仕事もなんだかんだでかなり慣れて来た。
「さて、今日もつまんねー警備のお仕事に出向くかね…。」
嫌そうに、だがそこまで不快でもなさそうに呟いて男は分署を後にするだろう。
ご案内:「常世渋谷 風紀委員会常世渋谷分署」から追影切人さんが去りました。