2022/11/15 のログ
神樹椎苗 >  
 
「はぁ。
 動くのめんどくせーですね――出前でも頼みますか」

 別に食事によって体力が回復するわけじゃない。
 椎苗の身体は、どちらかと言えば植物に寄っているのだ。
 とはいえ。
 食事によって精神的な疲労感が和らぐのは間違いない。

「――さすが渋谷、なんでもありますね」

 ネットワークで調べれば、ほとんどが深夜まで受け付けている。
 適当にデザート類を注文すると、ほんの十数分で届いた。
 配達員は、道端に生えてる樹と、そこに座っている相手に戸惑っていたが。

 膝の上に載ったケーキ類。
 椎苗はそれを、黙々と食べ始めた。
 

神樹椎苗 >  
 
「はぁ――帰り、タクシーにしますか」

 ミルクレープを食べながら、またタクシー部活に連絡し。
 タクシーの中で熟睡しつつ、寮まで送り届けられるのだった。
 

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から神樹椎苗さんが去りました。