2023/01/16 のログ
ご案内:「常世渋谷 古びた月の社」にセレネさんが現れました。
セレネ > ふわり、一つの光が鳥居を潜り社の傍まで泳いできた。
それはパッと弾けると、月色の髪を持つ女性が現れ地に足をつける。

『…成程、ねぇ…。』

口から洩れる言葉は異国の言葉。
”視た”場所は社の中からの視界だったから、
こうして社から出た全体像を見るのはこれが初めてだ。

この間、どこぞの少女から空いている社に勝手に祀られた後
何とも懐かしい感覚と奇妙な感覚に襲われて居心地が悪かったのだけど。
成程、此処はこういう場所だったか。
異界に程近い場。なら、鳥居は出入り口にもなり得るか。

『…私の場所にして良いかって不安はあるけど…。』

蒼をそこかしこに巡らせる。名残りの神性も、祈られた形跡も今の所は見受けられない、か。
だからこそ己を祀ったのかもしれないが。
小さく吐く息は、どことなく困ったように。