2019/02/12 のログ
■神代理央 > 「まるで普段はやましい事をしている様な口ぶりだな。……まあ、風紀や公安に目を付けられる様な真似は程々に、目立たぬ様にな」
やましい事はしていない、と告げる彼女に苦笑いを一つ。
とはいえ、アンデッドや制御薬等で風紀公安の両委員会が警戒を厳しくしている事も事実。
"買い物"も目立たぬ様に、と忠告する様に告げるだろう。
「愚門だな。貴様と同じく、直前に詰め込む様な無様な真似などするものか。
…しかし、私は仕事だが貴様は試験中にこんな場所に何用なのだ?夜遊びの類なら引き留めはせぬが」
高慢な笑みと共に言葉を返すが、彼女の目的が思い当たらず小さく首を傾げる。
歓楽街で銃弾を購入するというのは難しいだろうし、正直彼女が夜遊びをする様にも見えない。
詮索するつもりは無いが、何となく気になってしまい訪れた目的を尋ねるだろう。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「それに関しては否定はできません。
それでも、可能な限り悪い方向に事が進まないよう意識はしています」
私が正規ルートを使わないことが気に食わないなら、弾薬の支援を厚くしてほしい。
そんな主張をする。
「でしょうね、あなたはきっと、自身の評価が下がることを嫌うでしょうから。
私が夜遊びなんてする人間に見えますか?だとしたらそれは心外ですね。
私は――、、、ちょっと買い物です」
なんの用事かを聞かれると、少し言葉を濁す。
プレゼントを探していて…
と答える声は少し小さめだ。>
■神代理央 > 「支援…と言ってもな。正規の支援が受けたければ、風紀か公安に所属するのが一番手っ取り早いとは思うが。
風紀に目を付けられずに銃弾が欲しいのなら、個人的に売ってやらん事も無いが……」
己の立場と父のコネクションを利用すれば、合法的に兵器や銃弾を島に持ち込む事など容易い。
しかし、少女にも様々なしがらみや付き合いはあるだろうし、そもそも己に貸しを作る様な事を少女が望むだろうか。
それ故に、あくまで提案でしかないと言った口調で言葉を返すだろう。
「夜遊びする様に見えぬから、不思議に思ったのだよ。
……だが、買い物。プレゼント、とはな。聖母の機関銃にも、友人か想い人に贈り物を渡す日が来たと言う訳か」
少女が歓楽街を訪れた理由を聞けば、少し驚いた様な表情を浮かべた後、愉快そうに笑みを零すだろう。
しかしそれは小馬鹿にする様なものではなく、ちょっと面白いものを見た、といった様な表情で。
「いや、笑ってすまない。ちょっと意外でな。……だが良いじゃないか。大事に想う者にプレゼントを渡すというのは、当然の感情だ。……ああ、本当に、良い事だと思うよ」
ふと、己はそういう機会に恵まれないなと思う。
島に来る前は両親へのアピールの為に高額なプレゼントが山の様に積まれていたが、それは賄賂の様なモノでしかない。
そして、己はそうやって贈り物を渡す様な友人も想い人もいない。
そんな思いと共に、穏やかな、それでいて己を自嘲する様な笑みと共に少女に視線を向けるだろう。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「退役したとはいえ、私はもともと軍人です。
風紀委員や公安に所属するつもりはありません。
何より、ようやく群から抜け出せたんです。
今更そんな場所に戻るつもりもありません」
そう、望んで軍にいたわけではないのだ。
軍にいたことで得た技術や知識、経験はもちろん豊富だ。
それらがなければきっと今の環境にもいなかったし、友人たちに出会うこともなかった。
それでも、ああいった場所にはもう戻りたくはないのだ。
「あら、聖母が何者かに与えることは不思議ですか?
それとも、機関銃は無慈悲な弾頭しか送らないとでも?
……まぁ、あまり他人に言いふらすことでもありませんが、
大事な人というのは確かですね」
少しの皮肉をお返しするが、すぐに表情が変わる。
あまり他人には見せない、ほほえみだ。
大切な人。正確には人ではないし、風紀委員に追われるような存在だが。
何であれ、今の自分にとってはプレゼントを贈りたいと思える相手であることは事実だ>
■神代理央 > 「そうか。であれば、私が言える事は先程と同じだ。目を付けられぬ様、程々にな」
詳細は兎も角、風紀のデータベースで彼女の所属や簡単な生い立ちは知っている。
だからこそ、所属するつもりはないと告げる彼女を無理に勧誘しようとはしないだろう。
「いや、不思議でもなんでもないさ。自分の想いをプレゼントで伝えたいというのは、至極真っ当で当然のものだ。
それで?その大事な人に贈るプレゼントが選べず、迷いながら歓楽街を彷徨っていたという訳か」
微笑みを浮かべる彼女に穏やかな口調で言葉を返した後、改めて此処を訪れた理由を察して言葉を返す。
彼女が此処迄表情を綻ばせる相手なのだから、とても大事に想う人なのだろう。であれば、プレゼントを悩むのも当然かと思考しながら首を傾げた。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「まぁ、所属するというのは考えにくいとして、あなたから購入するというのはありですね。
見たところ、あなたは兵器の運用になれているようですし」
彼のお家柄や、風紀委員での役回りなどは知らないが、
今までの会話から何とはなしに察していた。
同じ金額で弾薬を購入できるなら、非正規バイヤーから購入するよりも彼から買ったほうが合理的だ。
もちろん、弾薬の代償が金銭であればの話だが。
「話の呑み込みが早いですね。
今まで誰かにプレゼントを贈ったことなんてほとんどありませんでしたから。
無難にチョコレートでも良いんですが、それだけだと味気ないですし」
そんなあなたは、送るような相手はいないんですか?
会話の中で気になったことを問いかける。
地雷になるかもしれないなんて心配が出てきたのは、
この問いを口にしてからだった>
■神代理央 > 「…ほう?その気があるのなら、融通してやらん事も無い。特段誇る様な事でも無いが、島の外に兵器を扱う者への伝手もある。
貴様が風紀の敵になる心配も無し。相応の代価を支払えるというなら、寧ろ多少は色をつけて売ってやるとも」
少女の言葉に、意外そうな表情を浮かべた後小さく頷く。
それどころか、弾薬の量に関しては幾分色をつけると好条件を提示するだろう。
勿論それは、ある程度此方の利益を含んだ上での提案。とはいえ、彼女からは代価となる金銭以外に要求するつもりは今のところ無いのだが。
「ああ、バレンタインが近いものな。味気ないというなら手作りにするなり、チョコレートと一緒にアクセサリー等を合わせて送るのも手だろう」
別に女子のプレゼントに詳しい訳では無いので、無難な――というよりは、人に伝え聞いただけの拙いアドバイス。
だが、少女の問い掛けが耳を打てば、言葉を噤んだ後僅かに唇を歪める。
「…私に贈り物を送られて喜ぶ者もおるまい。恨みつらみなら山ほど買い込んでいるが、好意を伝える相手等とんと縁が無いよ。私自身、特段思いを込めた贈り物をしたい相手もおらぬしな」
自嘲する様な笑みと共に、ふるふると首を振った。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「なら、お願いしましょうか。
といっても、今すぐここで話をまとめるのは急でしょうから、
非を改めて正式にお願いすることにします」
あなたも準備が必要でしょう?そう言って。
「もちろん手作りにするつもりです。
アクセサリー……彼女なあら喜んでくれるかな…」
小さく彼女、と口を滑らせるが、すぐにハッとした。
彼はプレゼントを渡す相手が女性だとは知らないのだから。
別に同性であることはどうでもいいのだが、彼がどう思うかはわからない。
「あら、自分の評価を気にしそうな性格のわりに、
自分への自己評価は随分と皮肉っぽいんですね。
そんな表情をするようなら、多少は人づきあいを考えてみては?
きっとそのほうが”後々利益に”なりますよ」
今までのやり取りから察するに、きっと上辺だけの付き合いが多いのだろう。
それを悪いことだとは言わないが、さみしいとは思う。
軍にいたころの自分がそうだったのだから>
ご案内:「歓楽街」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。
■神代理央 > 「構わない。必要な銃弾や銃器。量を後日教えてくれ。引き渡し場所と料金は、その時にまた」
彼女の言葉に頷きつつ、既に島内に入り込んでいる己の息のかかった業者を思い返す。
機関銃や銃弾の類を扱っており、安定した供給を行える業者の連絡先を思い出しつつ――
「ほう、想い人は女性か。聖母が絆されるとは、中々に罪作りなな女を思って居ると見える。
……だがそうだな。相手が女性であるならば、益々装飾品は良い物だと思うがね。何なら、互いにペアになる物でも良いんじゃないか?」
何やら此方の反応を気にする様な彼女に、特段同性でも良いじゃないかと淡く笑みを浮かべる。
そして、結構真剣な様子でプレゼントの内容を考えて居たが――
「…どうだかな。今更私自身の性格や内面を変えられるとも思えん。社交的な付き合いは出来ても、それ以上の付き合い方はにわかには想像がつかぬ。
……と、済まないが仕事が入った。買い物を邪魔して悪かったな。良い買い物ができる事を祈っているよ」
再び鳴り響き始めた端末に溜息を吐き出しつつ、彼女に背を向けて歓楽街の奥へと消えていく。
想い人がいるという事そのものを、羨ましいと感じている自分自身に僅かな苛立ちを覚えながら――
ご案内:「歓楽街」から神代理央さんが去りました。