2019/03/05 のログ
玖美・E・A > 「かげき…?うーん、そうですか…?」

首をかしげる。あの可愛らしいドレスと『過激』…『激』し『過』ぎるという言葉がどうにも結び付かない。もしかしたら、あのキャラクターは銃を撃ったり爆弾を投げたりするので、そのことを言ってるんだろうか?等と考えていた。なので、

「十五万円…よし、それならなんとかなりますね、PCできっちり衣装やポーズの研究します!いろいろ教えていただき、ありがとうございましたー」

特に気にする風もなく、またゆったりした動きでお辞儀をした。

水無月 斬鬼丸 > 「あ、いや、悪いとかじゃなくて、意外っつ~か!
オレも見てみたいっつーのはホントだし!」

はい、本音です。
見てみたくないわけはない、男子ですから。
しかし、ゆったりのんびりしている割には情熱的な子なのだなぁと感心する。

「ポーズ…お、おう、そうっすね!いやいや、こっちこそ」

15万なんとかなるのか…バイトしてればまぁ、行けるだろう。
彼女の場合は家が裕福なのかもしれないが。
それにしてもポーズ。ポーズか。
あのカットインの一連の流れもやったりするのだろうか…と、例のキャラクターのモーションを想像してみる。

「コス着る時は見せてくもらえりゃ嬉しいな」

玖美・E・A > 「えへへ、そうですかー?なんだか照れちゃいますね……えへへー」

レイヤーにとって『見たい』は『かわいい』『似てる』に次ぐ賛辞。言われて嬉しくないわけもなく、普段から覇気のない顔がますます気の抜けた笑みになる。

「じゃあ衣装が完成したら一番に水無月さんに見せますね!えっと、そうだ、連絡先、交換しましょー」

そのテンションのまま、携帯端末を取り出す。警戒心皆無に見えるだろうが、実際皆無である。そんなものは最初から無いという意味で。

水無月 斬鬼丸 > 「え?まじで?」

なんか今日は驚いてばっかりであるが仕方ない。
まさか、女子と連絡先を交換するとは夢にも思っていなかったのだからしかたない。
しかも、おっとり系たわわハーフ美少女だ。
驚かないわけがないのであった。

なにせ、転校してくる前は非モテ男子で固まって、バレンタインの日には友人が突き返されたチョコを
みんなでFワード連呼しつつかじっていたし
転校してきてから今までほとんどぼっち生活だったし…

少し震える手で端末を取り出し彼女の方へと向ける。

「はは、なんか信じられねぇな。玖美さんみてーな子と連絡先交換できるなんてな。
このあと交通事故にでもあわなきゃいいけどな…」

流石に幸運がすぎるのではないだろうか?とおもってしまうのも無理はない。

玖美・E・A > 「食べたいものは食べる、眠たいときは寝る、仲良くなりたい人には遠慮なく連絡先を聞く、これは人生の鉄則ですよ!えへへ」

などと、噛み合わない返しをしながらちゃちゃっと連絡先の交換を済ますと、それをもう一度確認して、

「……それじゃあ、今日はいろいろとありがとうございましたー。水無月さんに会えてなかったら途方に暮れてるところでした」

と、もう一度お辞儀をすると、改めて気の抜けた笑みを見せる。

水無月 斬鬼丸 > 「そりゃ素敵な人生論だ。参考にさせてもらうよ」

今のは我ながらかっこいい返しだと思う。
めっちゃ浮ついてるし内心ビビってるし、足元もふわふわしてるけど
かっこよさげな男子っぽく言えたのではないだろうか?
同じように連絡先を確認して端末をポケットしまう。

「あー、いいって。あとオレばっかり名前で呼んでんのもなんか照れくさいし、オレのことも名前で呼んでくれりゃありがたいかもな」

仲良くなったってことはダチだろうし、それくらいいっても罰が当たるまい。

玖美・E・A > 「えへへ、そうしてくださいー」

水無月さんのことはなんというか…クールな人だなぁと思いながらずっとやりとりをしているのだけど、『冷たい』という印象はない。むしろ親切だ。初めて来るゲームセンターでこんな人と会えたのは本当にラッキーだなぁと、そんなことを思いながら、

「えっと……じゃあ、ざんきまるさんで。えへへっ、それじゃあ私はそろそろ帰りますね。あっ、また、保存してある写真とか送っておきますので、感想よろしくお願いしますー」

何度目かもはやわからないお辞儀だけど、何度したって減るもんじゃないんだから別にいい、と玖美は思っていた。

水無月 斬鬼丸 > 「おー、またなー。保存って…結構いろんなコスしてるんだな
楽しみにしておく」

今回話してたコスもけっこうなギリギリ感があるので
ちょっとした期待がないわけでもないが
普通に可愛い衣装とかも着てそうで、そういうものも見せてもらえるのならば嬉しいかもしれないと思っていた。

コスプレに関しては造詣が深いわけではないが興味はある。
むしろ見る側としてなのだが。
彼女のように礼儀正しいレイヤーと仲良くなれたことはまさしく幸運だったと言える。

「感想…ははは、語彙力には期待しないでくれよ?
学力テストの方はだめだったしよ。気をつけてな」

彼女を見送るように手を振りつつ笑って見せて。

玖美・E・A > 「こう見えて色々持ってるんですよ、うふふっ」

向こうから自分がどう見えてるかはわからないけど。とにかく、自分の趣味の話が出来る友達がまた増えたというのは玖美にとって素直に嬉しいことだった。

「はい、車には気を付けます!それじゃあ、また今度~」

子供のようにぱたぱたと手を振りながら、間の抜けた声で別れの挨拶をして、ゲームセンターから出ていった。
……その夜、ファンタジーからSF、古い作品から最新作まで、雑多な作品のヒロインのコスプレ衣装を着た玖美の写真が一方的に送りつけられることになるだろう。たぶん。

ご案内:「歓楽街」から玖美・E・Aさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。