2019/05/11 のログ
佐藤重斗 > 頭に振り下ろされるバットをギリギリで避ける。
歓楽街の道を無様に転がりながら銃の下へ走る。
遠くから他のゾンビの声が聞こえる。
これ以上増えるのは不味い…!冗談抜きで死ぬ!

「あああああァァァァ!!!」

バットを掻い潜り、魔法に当たりながらも何とか銃の下に辿り着く。

痛い熱い痛い熱い痛い熱い!
耐えろ。ここで踏ん張らないと目の前の存在と同じになるぞ!

「スゥーー、ハァーーー。」

深呼吸一つ。
極限の集中力の中、魔法男の体の中心目掛け銃弾が飛ぶ…!

イビルアイ > 「ウアアアアッ…?!」

銃を取り戻した彼の打ち出した弾丸は、魔法使いの男の体を抉った。
対物ライフルの威力がパンデミックの体を跳ね飛ばす。

しかし、魔法に当たった彼は、服に炎が燃え移り、体を焼かれる苦悩に耐えながら、
残っている脅威に立ち向かう事を強いられる。

「ぐぁぁぁああ…っ!!」

バットを持ったパンデミックは、バットを構えれば、
再び佐藤重斗のその頭を狙い、襲い掛かる…!

佐藤重斗 > 金属バットを体にかすらせバランスを崩しながら考える。
アンデッドに俺の奥の手は通じるのだろうかと。
これから追って行くことになるのだ。検証は早い方がいい。
制服を汚しながら距離を取る。

「これからのための実験台になってくれや…!」

コンテンダーに魔力を通す。
3秒間金属バット男の攻撃を避け、肉薄する。
何とか奥の手を叩き込もうと。

イビルアイ > 空振り続けるバット、うめくパンデミックの声、

そして、3秒後、叩き込まれる奥の手。
生命の源たる魂を砕く奥の手は、しかし、
…非常に残酷な運命だが、パンデミックに通じる事はないだろう。
何故ならパンデミックは"元々死んでいるから"である。
もっと言えば、パンデミックのみならず、アンデッドは
"生命としてあるべき魂がない"状態だから。
そこに、砕かれる魂が存在しなければ、その奥の手は効果を発揮しないはずだから。

…改めて、彼らが"死んだ者"であることを理解できよう。

佐藤重斗 > 「術式:弱者の牙」

ゼロ距離でコンテンダーが火を噴く。
物理的、魔術的防御力を無視し被弾者の魂を砕き、最低でも戦闘不能に導く術式が発動する。

決まった、そう思い動きが鈍った所をバットで殴られる。
痛みが体を走り悲鳴を上げる。
畜生…。やっぱりアンデッドに効かねぇのかよ…!

「実験に付き合ってくれてありがとうよ。お礼だ!」

朦朧とした中コンテンダーに弾を入れる。
ただただ冷静に、ただただ無慈悲に、弾丸がゾンビに飛んでいく。

イビルアイ > そうして、パンデミックの反撃とすれ違いざま、銃弾がその体に風穴を打ちぬいた。
…なんとか、騒ぎを聞きつけて他の者がやってくるまでに、この場を抑えることが出来たようだ。
真っ赤な体の死者は蹲りながらも呻き、けれど、今はもうそこから動くことも出来はしないから、
トドメをさすも、放っておくのも好きにできるだろう。

佐藤重斗は落第街と歓楽街の境界にて、そんなパンデミックの見張りを学び、
そして、パンデミックの側も、この数では足りないという事を学んで。

夜は深まるばかりで、遠く響くうめき声は未だに落第街の方から聞こえた。

ご案内:「歓楽街」からイビルアイさんが去りました。
佐藤重斗 > 全身に打撲傷、軽度の火傷、制服は上着が燃えてしまった。
アレが元ただの人間ってマジ?俺、他の奴と戦ったら死なない?
背中に薄ら寒いモノが走る。死ぬかもしれない恐怖に手が震える。

それでも日常を守るために。知り合いが誰一人欠けないように。
そのために風紀委員になったのだから。

「ひとまずはここから離れよう…。これ以上は不味い。」

フラフラとした足取りで、それでも思いを新たに落第街の闇を睨みつけ。
ケガを治すために病院に急ぐのだった。

ご案内:「歓楽街」から佐藤重斗さんが去りました。