2019/10/11 のログ
ご案内:「歓楽街」にニコラスさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」からニコラスさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」にニコラスさんが現れました。
ニコラス >  
(夜は賑わう歓楽街も、昼間はそれほど騒がしくはない。
 人がいないわけではないが、今の時間ならばまだ学生街の方が人が多い、かもしれない。
 行きつけのゲーセンでひとしきり格闘ゲームなど楽しんだ後、友人たちと別れた帰り道。)

――ん?

(通りの端で蹲る男を見かけた。
 ぐったりとした様子で、具合が悪そうにあーとかうーとか呻いている。)

おいどうした、気分でも悪――いぃ!?

(体調でも悪いのか、と声をかけたら、振り向きざまに薙ぎ払われる腕。
 反射的に身体を反らせ、勢い余って後ろへ転ぶ。
 そのままぐるりと転がって体勢を立て直し、男を見れば。)

――マジかよ……。

(男の腕にはナイフが握られていた。
 わずかに赤く塗れている。
 頬に触れれば、指先に血が付いていた。
 斬られた、と自覚した途端に痛みがやってくる。
 それほど深くはないのが幸いか。
 男はやはりあーとかうーとか呻きながらゆらゆらと揺れている。)

ご案内:「歓楽街」に加賀見 初さんが現れました。
加賀見 初 > 料理をしようと思ったら、調味料が切れていた。
さすがに、塩が無いなら料理どころではない。
仕方なく、買い物に出かけようとした所。
何やら後ろに飛んだ男性の姿が見えて。
そのまま転がってすぐに行動に移すところから見て、何かしらの荒事には慣れているらしい なんて感想を思うのだけれど。
少し距離があるのもきっと幸いだ
何せ足が不自由なんだから、飛んだり跳ねたりは少し厳しい。

「……喧嘩だとしたら、風紀を呼ぼうと思うけれど大人しくするつもりはあるかな、君たち?」

まずは声をかけてみよう。
意思の疎通ができる相手だといいなぁ と心の片隅で祈りながら。

ニコラス >  
(素手でのケンカならまぁそれなりに慣れてはいるのだが、流石に刃物を持った相手となると都合が悪い。
 しかもこちらは丸腰だからなおさら。
 逃げようにも、迷いなくその選択肢が取れるほどあたりに人が少ないわけではないし、)

――そうしてくれると、助かる。

(横合いから掛けられる声。
 チラリと見れば、絶対に男が襲い掛かれば逃げ切れないであろう女の子がいた。
 取り押さえる、までは出来なくとも、なんとしてでも彼女が呼ぶ風紀が来るまで時間を稼がなければ。
 と、ゆらゆら揺れていた男が彼女を見て、君の悪い笑みを浮かべていきなりそちらへ走り出した。)

おま――ふざっけんな!

(慌ててこちらも走る。
 男へ向けて蹴りを放ちながら、彼女との間に立ちふさがった。)

出来るだけ離れて!!

(蹴りを避けてゆらゆら揺れる男から目を離さず、声を荒げる。)

加賀見 初 > どうやら喧嘩じゃなくて通り魔の方だったらしい。
ゆらゆらと動く男の様子を見る限りかなりキマっているようで。

「ああ、いま連絡を―――!?」

突然の行動に驚いて、まず思ったのは「気持ち悪い」という笑みを見た率直の感想がソレだった。
どうしてこの手の輩は きちんと弱いもの を判断して狙いを定めるのか。

守ろうとしてくれている男性の声で我に返る。

「ああ、ありがとう……。
 取り押さえられそうかい?」

杖を突きながら、距離を取る。
肩からかけている鞄の中に、護身用の銃が入ってはいるのでそれも取り出しながら。

「……そこのキミ、形勢逆転だ止まってくれると助かるよ」

反対の手で携帯を取り出したものの、さて片手で都合よく操作できるかどうか。

ニコラス >  
どうだろ、難しいかも。

(一見ガッツリキマり切っているようだが、妙に動きが良い。
 刃物のせいで迂闊に近付けないし、彼女を守るので精いっぱいだ。
 彼女の方へ視線を向けている余裕はないが、そのセリフと特徴的な金属音から銃か何かを取り出したのだろうと思う。)

いいから離れてろって――!

(が、男はへらへらとした笑いを消さない。
 それどころかゆらゆらと間合いを詰めてくる。
 自分がこれ以上下がると彼女と距離が近くなりすぎる。
 なので、あえて一歩踏み出し、男の膝へ速さを重視した蹴りを放つ。
 あわよくば動きを止めようとしたのだが、一歩下がられて避けられた。)

加賀見 初 > 蹴りをきれいに避けた。
後ろに下がるという行動であるが、それはつまり“ちゃんと危険を認識している”という事で。

「なるほど、厄介そうだね……。
 さて、キミに当たらなければいいんだけれどな」

そう言いつつも、発砲はできない。
何せこの銃。護身用なので小型でかつ弾が2発しか入ってない。
少しずつ後ろに下がりながら、相手が下がったのを幸いに携帯電話に視線を落として。
風紀に連絡を入れる。

トゥルルル
トゥルルル

いつもは短感じるコール音がやけに長い気がする

ニコラス >  
(彼女が携帯を取り出した瞬間、男がこちらに突進してきた。
 こちらを無視して彼女の方へ。)

ま――てって!!

(急所を腕で守りながらタックルするような動きで進路を塞ぐ。
 正直切り傷の一つぐらいは覚悟していたのだが、意外とそんなこともなく。
 それどころかまともに食らってスッ転ぶ。)

……?
っと――

(あっさりと地面に倒れた男に一瞬戸惑うも、起き上がる前に慌てて押さえつける。
 彼女の方は風紀と連絡が付いただろうか。)

加賀見 初 > びっくりした。
場所柄いろいろと慣れたつもりではあったのだけれど。

「……ああ、風紀委員かい?
 歓楽街で通り魔だよ、獲物は小ぶりの刃物。
 ……そう。異能はわからないけれど、けが人が一人。
 うん、急いで来てほしい」

心臓がバクバクしている気がする。
自然と胸に手を置いて通話状態のまま深呼吸。

取り押さえてくれた彼には頷いて繋がったとジェスチャーを返し。

「ああ、勇敢な人が取り押さえてくれたよ」

ニコラス >  
(とりあえずナイフを取り上げ遠くに投げる。
 男はばたばたと暴れているが、こうなると流石にもうどうにもならないだろう。
 ジャケットを脱いで腕を拘束。)

サンキュ。
――なんなんだよ……。

(彼女の方も風紀へ連絡が付いたらしい。
 それにしても、明らかにヤバイクスリをやっているようだ。
 ちょっと前までそんなことは無かったと思うのだが、最近急に話を聞くようになってきた気がする。
 こうして自分で見るまでは、噂程度だと思っていたのだが。)

大丈夫か、怪我とかないか。

加賀見 初 > 「見当もつかないよ。
 ……ボクは大丈夫だけれど、キミは……」

ニコラスの頬から血が流れているのを見て眉をしかめる。

「動かないでね、気休めだけど……」

迷うことなくハンカチで血を拭ってから抑えるようにして止血を試みる。

「……怪我の度合いはわからないけれど、痕が残らないといいね、それ」

ニコラス >  
いや、大丈――っぷ。

(平気だ、と言おうとしたら顔にハンカチを押し当てられた。
 そう言えば頬を斬っていたな、と思い出す。
 完全に忘れていた。)

まぁ、傷跡ぐらいは、別に。

(彼女のハンカチを汚すのは申し訳ないけれど、もう汚してしまったものは仕方がない。
 こちらでもハンカチを抑え、離しても大丈夫だと空いた手で示した。)

加賀見 初 > 「ダメだよ、人相が悪くなってしまうじゃないか。
 ……あとはきちんと処理をしてもらってほしい。
 こいつが毒にまつわる異能を持ってたなんて可能性もあるからね」

ハンカチを抑える役をそのまま譲って。
ようやく風紀が到着したらしく、そちらに事情の説明を始める。

「うん、そうです。いきなり襲い掛かってきて……正気じゃなさそうな感じで。はい」

ニコラス >  
んん。

(人相。
 まぁ、顔に傷があると確かに。
 ただ元の世界では顔に傷がある人はそんなに珍しくはなかったから、あまりその辺はピンとこない。)

――あ、ああ。
俺が見つけて、声かけたら――

(こちらにも風紀が話を聞いてきて。
 そちらに応えている間に、男は連れていかれた。
 ジャケットが返ってきたので、それに袖を通して。
 この時期流石に上着が無いと肌寒い。)

え、事情聴取。
俺は大丈夫、だけど――

(チラリと彼女の方を見る。
 こちらは特に用事はないけど、彼女は何か用事があったのではないだろうか。)

加賀見 初 > 「はいボクも大丈夫です。
 ただ、買い物があるのでそれが済んでからもいいいかな?
 ……塩を切らしちゃって……」

少しだけ恥ずかしそうにしながらも事情聴取は了解しつつ。

「災難だったねキミ。
 ボクは加賀見 初。この近くでガンショップを経営しているよ。
 あんまり力になれなくてごめん」

ニコラス >  
(塩を買いに来てこんな騒ぎに巻き込まれるなんて、災難だっただろう。
 こんな物騒な街ではなかったと思ったのだが……。
 いや物騒だったかもしれない。)

俺ニコラス。
ニコラス・アルヴィン。
いやぁ、風紀読んでくれて助かった。

(自分ひとりだと風紀を呼ぶ余裕もなかった。
 彼女がいてくれたおかげでこうして丸く収まったのだ。
 十分な協力だ。)

今度カガミの店行くよ。
そん時これも返す。

(自分の得物は弓だが、銃に興味がないわけでも無い。
 そういう意味でも彼女と出会えたのはラッキーだったのかもしれない。
 頬を抑えたハンカチを示しそう告げて、風紀委員と共に詰所へ向かおう――)

ご案内:「歓楽街」からニコラスさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から加賀見 初さんが去りました。