2020/05/30 のログ
ご案内:「歓楽街」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 世間を賑わせる様々な出来事も、或る意味では此の島においては関係ない事なのかも知れない。
変わらぬ日常に守られているのは、島の加護か因果なのか。風紀委員として何時も通りの巡回任務を行いながら、らしくもない思考を巡らせる。

「……かといって、何時も通りに面倒を起こされても困るのだがな」

飲食街を抜け、賭博場と風俗街の狭間といった区域にて。
通信機から鳴り響く"面倒事"の通知音に溜息を吐き出しながら、どうしたものかと甘ったるい缶コーヒーを一口。

ご案内:「歓楽街」に御輝炎華さんが現れました。
御輝炎華 > この時間帯は夏が近づくと最も人々が活発になる時間帯である、とは先日の自身の考えだがそこに、それと同時に最も物騒な時間帯である、と付け足した方がいいかもしれない。
年中どこかしらで面倒ごとが起こるこの島において、この時間帯が最も物騒な時間帯と言えるかもしれないのだから。

さて、早めに買い出しを終え、先日のストレス発散...いや、見回りを目的に歓楽街を歩き回る。
歓楽街の大通りで何かが起こることはそこまで多くもないが、その片鱗を見かけることは多いのだ、例えば裏路地に引き込まれる少年少女、恐喝を行う屈強な男。

そんな歓楽街の少し静かな場所、見覚えのある相手を見かけー

「こんばんは、君は確か私と同じ風紀だったと思うが、間違いないか?」

以前飲んだ時、甘ったるさに二度と飲むかと決めたそのコーヒーを啜る仲間に気軽に声を掛ける。
念のため警戒はしているが敵意は感じられない。

神代理央 > 投げかけられた声に視線を向ければ、其処に立つのは同じ風紀委員に属する女性。
此方は、彼女の事は知識として知っている、というよりも、特別攻撃課のに所属する者は一通りのデータは目に入れていた、という方が正しいだろうか。

「…今晩は。ええ、間違いありませんよ。風紀委員所属の2年生、神代理央です。宜しくお願いします」

先輩でもある彼女には、流石に高慢な態度を見せる事は無い。とどのつまり、"真面目な優等生"としての仮面を纏って、社交的な笑みで彼女に言葉を返すだろう。
此方は警戒している様子も無ければ、敵意など欠片も見せることは無いだろう。

御輝炎華 > 「ああ...『鉄火の支配者』か...風紀の仲間であるのに覚えていなくてすまない
私は特攻科の御輝炎華だ。よろしく頼む」

有名人だった。まさか鉄火の支配者などという物騒な二つ名を持つ彼がここまで中性的、というよりかは女性に近い容姿であるとは思っていなかった。
こちらは相手のことを覚えていなかったが、相手は自分のことを覚えていたようだ。
風紀の仲間であるのにもかかわらず覚えていないことを詫びつつ、頭を軽く下げてから名乗る。

「ところで、私は見回りをしているんだが、何か面白...問題ごとはなかったか?」

同じ風紀の仲間がこんなところにいるということは、見回りであると仮定し、何かなかったか尋ねる。
問題ごと基、面白そうなことがあるようであれば、嬉々として首を突っ込むだろう。

神代理央 > 「…先輩に名乗ってもいない渾名で御呼ばれするのは些か気恥ずかしいですね。私自身、其処迄過大な評価を得る様な実力がある訳では無いですし。
それに、先輩に比べて私の知名度等微々たるものです。御気になさらないで下さい」

名乗りを上げたのなら兎も角、正しく情報漏洩の結果として周知されつつある己の異名を告げられれば、幾分気恥ずかしそうな、困った様な笑みを浮かべるだろうか。
とはいえ、そんな己と違って彼女はまごう事無く風紀の有名人。その戦闘力は特別攻撃課屈指との呼び声も高い。猫を被っているとはいえ、尊敬の念は素直に抱いているのだ。
こういう人が前線に立つべきで、己としては後方勤務に回りたいものなのだが、と内心溜息を吐き出しつつ。

「…本音が漏れていますよ。とはいえ、スラムや落第街と違って此処は多少なりとも治安が保たれています。正直、異能を使うまでも無い様な事ばかりですね」

巡回任務である事を首肯して肯定しつつ、彼女のいう"面白い事"は今のところ無い、と肩を竦める。
勿論、何事もない訳では無い。恐喝、違法な客引き、賭博等々。軽犯罪の類はそこかしこに転がっているが、そんなものは拳銃と風紀の腕章で片付く様なもの。
物足りないですか、と言わんばかりにクスリと笑みを浮かべて首を傾げてみせるだろう。

御輝炎華 > 「謙遜しなくてもいいものを。風紀の問題解決の報告の中によく君の名前を見るぞ」

本人は、猫をかぶっているのか、本心からそう思っているのか、自らを目立たない風紀の末端とでも思っているのかもしれないが、風紀や犯罪者たちの中でこの鉄火の支配者は有名人だ。
彼の特徴的な異能は目立つし、禍々しい見た目であると有名である。彼は快く思っていないとも聞いた覚えもある。

「さて、なんのことやら...
ふむ...そうか...平和なのはいいことだな」

彼の鋭い指摘を聞き流し、目をそらしつつ、面白いことはないという事実に顎に触れて思案にふける。
本来、揉め事が起こっている時点で平和とはとても言えないが、自分からしてみればその程度平和で片付くレベルである。
何か問題ごとが起きないかとその場で物陰をチラッと見てみるが何もないだろう...