2020/06/07 のログ
ご案内:「歓楽街」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
■水無月 斬鬼丸 > 常世島ゲーセンコーテイ。
今常世島で最も勢いのあるゲームセンターとして一定層から評判の店。
最新基盤から骨董品のようなものまでとりそろえ、限られた店舗にはおさまらず
常々基盤の入れ替えが行われているのだ。
そのゲーセンの一角、二足歩行の巨大ロボットを三人称視点で操る対戦台。
この筐体の周囲はやたらと怒号が飛び交うと評判の筐体の一つに座っていた。
「まじかー…まじかー…」
なんだよ相手の機体の性能ありえねーだろ。
クソキャラ乙。
振る攻撃のほとんど強行動とかバランス調整してんのか。
ああ、このゲーム最初からそんなでしたねサーセン。
さすがにそこらのモンキー共のような奇声は上げはしないが、なんとなく気持ちはわかる。
ご案内:「歓楽街」に小玲(シャオリン)さんが現れました。
■小玲(シャオリン) > 「たいりょーたいりょー♪
今日もたくさん拾っちゃった」
両手に沢山のぬいぐるみを持ちながら嬉しそうにする。
先ほどまでUFOキャッチャーで荒稼ぎしていたようで、様々なぬいぐるみが両手にのっている。
背中にも大きいぬいぐるみを背負っている。
そんな感じでホクホク顔のシャオリンが出口に向かっている中。
「――んぅ?」
ふと気になった方に視線を向ける。
特別なことはない。いつも通りいろんな人が変なゲームをしている。
ただ、みょん、と気になっただけだ。
気になったがゆえに、怖気づくこともなく男性――学生のように見える――の方へ近づき
「ねー、これ何?
ロボット?爆発してるよ?」
ひょっこりと、台の横から画面を覗き込む。
■水無月 斬鬼丸 > 「へ?」
見事クレジットが無駄に消費されたところ
肩を落とすまもなく、いきなり女の子に声をかけられる。
なにこれ、逆ナン?いや、そりゃないか。どうみても子供だし。
理不尽にモノの数秒で百円溶かした身としては、台パンでもしてやりたいが
流石に子供がいるのであれば自重する。
「そーっすね…」
爆発四散した機体。
なんかいきなり話しかけてくる幼女。
今日のこのゲームはここまでで終了ですね。
■小玲(シャオリン) > ごそごそとポケットから百円を取り出すと
「はい、どーぞ」
にこー、と笑顔を見せながら百円を差し出している。
言外にだが、続けてやれ、といった感じだ。
どうやら動いているところを見たいらしい。
■水無月 斬鬼丸 > 「え…」
なんで?いや、どういう意味?
またやれってこと?
わりとクソっすよ?このゲーム…
百円に視線を落とし、少女を見て、筐体の方を向き、指を指し
「やれと?」
■小玲(シャオリン) > 「うん♪」
やれ。
頷いて肯定する。
満面の笑みは無邪気さを醸す。
「それで勝ってるとこみせて♪」
勝つまでやれ、らしい。
■水無月 斬鬼丸 > 「まじかー…」
まさか、こんなふわふわした少女に地獄のような無茶振りされるとおもわなかった。
ひとまず百円投入。
強キャラ選んで性能差で圧殺すれば余裕だな。ガハハ。
というか、この少女is何?というか誰だ。
キャラ選択も終わり、ゲームが始まれば笑ってなどいられない。
まって、まって、いま攻撃したが?今のかわせ無いのとかバグでは?
立ち回り自信ニキのイキリステップとかするじゃん
「ぁーぁーぁーぁー」
あれよあれよとエネルギーが減っていく
■小玲(シャオリン) > ゲーム開始からじーっと画面に魅入っている。
ふんふん、と楽しそうにしつつも
「ねー、これ勝ってるの?負けてない?
勝たなきゃダメなんだけど?」
ぺしぺし、と彼の腕を叩きつつ不満げ。
勝つところが見たいんです。
ほら、勝つところ見せて。
■水無月 斬鬼丸 > いや、勝ってなきゃだめなのはわかってるが?
腐っても、いや、紛れもなく他人の金だし?
でもそんな事情相手には関係ないというか、ゲームの腕には関係ない。
これ絶対バグってるって!!
「あー、いやー…負けてますねー…」
何故か敬語。
曲がりなりにもスポンサーなのでしかたない。
いくら幼女であろうと。叩かれつつもレバーガチャガチャ。
そして見事爆散。
■小玲(シャオリン) > 「ざこ」
爆散した瞬間に純粋な罵倒。
スポンサー不満。
「ねー、あと何回百円いれたら勝てる?
勝てないわけじゃないでしょ?」
むしろ勝つまで百円を入れる説あるが。
■水無月 斬鬼丸 > 突然のメスガキ構文。
リアルでこんな事言う少女がいるのか。
おもわず驚きの少女の方をみてしまう。
だが、流石に今のは自分でも雑魚雑魚しいムーブだったことはわかる。
「あ、はい、サーセン」
諦めて帰ると思ったら、この子なにいってんの?
富豪かなんかなのか?
「い、いやー…弱い相手に当たりゃ勝てるんじゃないっすかねー…
てか、自分流石にそこまで金ないんで…」
流石にさっきの百円は気まぐれだろう、きっとそうだろう。
■小玲(シャオリン) > 「んー……」
ごそごそ、とポケットを漁る。
あとは……400円しかない。
「あと400円以内で勝ってね。
勝たなかったら、罰ゲームだから」
そして、はい、と400円を渡す。
地獄のロードランだ。
勝つまでいこうぜ。
■水無月 斬鬼丸 > 罰ゲーム。罰ゲームときた。
え?なに?
ゲーセンでいきなり少女に絡まれて無理ゲーふっかけられてんの?
罰ゲームっていきなりいわれたけど何させられんの?こわい
ちゃりちゃりちゃりんとなんか理解の追いつかないうちに掌に4百円。
「ま、まぁ…四回もやりゃ一回は勝てるやろ…」
対戦相手ガチャ。
こう見えても最近スマホゲーのガチャ運は上向いている。いけるいける。
やはり性能よりも手に馴染む機体でやるのがいい。
これで、オレより弱いやつに会いに行く。
席に深く腰掛けて、クレジット投入。さあこい。
「………」
対戦相手チームの機体を見る。
あかん、これ
■小玲(シャオリン) > 「これ、勝てそう?」
残念ながら全くもってミリしら状態のために機体が解っても強いのかさえ分からず。
まさか400円フルに使われるとは思っていない。
100円ぐらい帰ってくるだろう。
帰ってこなかったら罰ゲームだが。
■水無月 斬鬼丸 > 「むりっすねー……」
高ランクキャラに、相手の方がランキングが上。
チーム的にも相性がいい。
おそらく普通にいつもチームくんでやってるやつらだろう。
こっちが野良な時点でお察し。
始まる前から負けている。
この少女には悪いが、今日のガチャ運はクズ運の模様だ。
「たちまわりぃいいいい!!」
今の絶対かわしたってーーー!!
爆散する機体を前に渋い顔。
■小玲(シャオリン) > 「ね゛ぇ゛ー!゛!゛!゛!゛」
べしべしと腕を叩きながら叫ぶ。
また負けてる。
これはもしかして、フルでお金を使われてしまうのではないだろうか。
「お兄ちゃん、もしかして雑魚?
ほんとにざこざこなの?」
■水無月 斬鬼丸 > 少女にベシベシ叩かれる。
さっきよりも力入ってる。
わりと痛い。
まぁ、少女からすればお金出してんだからそりゃそうもなる。
自分だって渡した四百円を目の前でドブに捨てられたら叩くかもしれない。
「いつもはこうじゃないんだって…」
言い訳の決り文句ではあるが、明らかに対戦相手に恵まれていないのは事実。
しかし、3戦目…つまり300円目で奇跡は起こる!
ランキング外!機体も大して強くない上に高レート!
いわゆる初心者まるだし!
悪いが狩らせてもらう!!
拙い動き、ドッスン着地、いい的だ!
■小玲(シャオリン) > 「おー!
これは勝てそう?勝てそう??」
さらに腕べしべし。
今の画面は明らかに差を感じられる戦い。
先ほどまで狩られてたやつが、突然狩る側になってるのはわかりやすい。
これが初心者狩りですか?
■水無月 斬鬼丸 > 初狩り上等。
戦場では勝てば正義なのだ。
怯えろ、竦め、機体の性能を活かせぬまま狩られていけ!!
「勝ったぞ!!!」
こちら優勢の攻防。
相手のコストゲージを見れば、目の前の…瀕死のやつを落とせばこちらの勝ち。
隙のある攻撃を空振りしている眼の前のやつを!
勝ちを確信し攻撃を放つ…直前。
自分の機体を横合いからビームが薙ぎ払う。
そう、このゲームは2対2のチーム戦ゆえ。
「………は?」
■小玲(シャオリン) > 「??」
首をかしげる。
あれ、勝ったの?と首を傾げながら問う。
だって今高らかに「勝ったぞ!」とかいってたし。
「ねーお兄ちゃん?
勝ったの?」
■水無月 斬鬼丸 > 「………負けた」
画面には爆散する自分の機体。
いや、今のは勝ったやろ。流れ的に…
最後の百円での対戦は…いうまでもなかった。
フルボッコにされた。
少女から渡された400円は見事使い果たされたということだ。
「………さーせん」
■小玲(シャオリン) > 「……ざこ」
スポンサー大不満。
計5回もやって一回も勝てない。
「はい、じゃーお兄ちゃん罰ゲーム。
5回もやったのに一回も勝てなかった情けないお兄ちゃんに罰ゲームしまーす。
今から質問することに正直に答えてね?」
ひょい、と椅子から降りつつそんなことを言う。
ついでに彼のおてても繋いでちょっと人気のないところへ誘導しよう。
ご案内:「歓楽街」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
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■水無月 斬鬼丸 > 「え?は?」
いや、雑魚なのは認めるし情けないのも認めるが。
え、なんで連れてかれてんの?こわい。
手を引かれつつおとなしくついていく。
お金持ってたかな…
■小玲(シャオリン) > 「はい、ひとーつ。
お兄ちゃんの名前は?」
ゲーセンの中を歩きながらお尋ね。
おら、どこ中だ。
学生証だせ。
とまでは言わない。
■水無月 斬鬼丸 > 「あ、はい…水無月…」
フルネームはいわない。何されるかわからないので。
ギリギリまで渋る。
っていうか、どうやったら逃げられるかちょっと考えるくらいだ。
てか、ほんとにどこに連れて行かれるの?
むしろこの子何?
美人局…とはちょっとちがうか…
■小玲(シャオリン) > 「水無月?んー……ま、いっか。
じゃあ次。
血液型は何型?」
あ、ここ人少ないかも、と地下への階段途中まで連れていく。
こっちが下になってしまっているので、彼をその場に立たせて、自分が上になるように戻る。
■水無月 斬鬼丸 > 少女が立ち止まったのは階段の途中。
少しばかり薄暗い地下のメダルゲームやらがおいてある階層への階段。
普通にエレベーターやら表にエスカレーターがあったりするのでまず使われない。
そんなところで、少女と目が合う高さ。
え?なにこれ?
これ見つかったらやばくね?
「え…B…だけど…」
なんで血液型?
とりあえず、知り合いや風紀やらに見つかるとやばい。
ロリコン扱いは流石に困る。
むしろ困ってるのはこっちなのだから。
お金で済むなら2000円くらいは出すから見逃して欲しい。
■小玲(シャオリン) > 「うぇー、B型。
んー……、んんー……」
悩む仕草をする。
B型は美味しくないんだよねーとか呟く。
「んまぁ、いっか。
じゃあ最後の質問ー。
異能とかもってる?
どんな異能?制御出来てる?」
■水無月 斬鬼丸 > 「あ、さーせん」
血液型でディスってくるとか今時珍しい。
というか、ド直球で嫌な顔された。
血液型とか自分で選べないものでディスられるんは納得いかないところはあるが…
ここは謝っとけ。
「え…異能…はいちおう。
制御系の成績は良い方…だとおもうけど…」
さっきからいちいち質問が変だ。
財布の中身に関して言及してこないあたり。
ひょっとして、この子…やべー組織のやべーやつか?
■小玲(シャオリン) > 「うんうん、まぁお兄ちゃんの育ちが悪いとかそういう事じゃないからいいけど。
さて、じゃあここまでを踏まえて」
なぜか謝ってくる彼に、満面の笑みで頷く。
特に抵抗しないのも良ポイントだ。
「私、おなかが空いたの。
で、お兄ちゃんは500円貸しがある。
ちょっとご飯貰ってもいい?」
これは無理やり金を貸して音を着せるやつ。
■水無月 斬鬼丸 > 「あ…アー…」
そういう。
いや、まぁ、カツアゲに比べればヤサシイ。
それでもまぁ、面倒かと言えば面倒だが。
ほぼほぼ問答無用で金を使わされたのだが…
「えーっと…千円くらいでいい?」
コンビニで飯買ってお釣りが来るお金だ。
金額的には倍なんだからこれで許して欲しい。
どっか高級店に連れて行かれてグルの店員から10万くらいふんだくられるとかだった場合は
どうにかして逃げなければならない。
■小玲(シャオリン) > 「あ、お金は要らない。
私、普通のごはんたべないし」
偏食、というわけではないのだがエネルギーにならないため。
そっと彼の肩に手を置く。
へっへっへ、今ここで逃げようとすれば私は下に墜ちるぜ、状態。
「ただちょぉっと。
血、ちょうだい」
そういって開けた口には、八重歯というにはあまりに鋭い牙があり。
逃げなければそのまま首筋にかぷっといってちゅーっと吸うだろう。
■水無月 斬鬼丸 > 「え…え、え、え?うおぉ!?」
唐突なボディタッチに思わず引きそうなるが
この状態では引くに引けない。
というか、階段で後ろに引くのは危ない。
少女がもたれかかってくるのでむしろ落ちないようにしなければならない
なにがおこっているのだ!?どうすればいいのだ!?
「血って…献血…いっ…だぁぁああ!?」
え?なに?何されてんの?
なんか刺さった?痛いんだけど。
かまれた?女の子に?ラッキー…なのか?いや、やっぱりやべぇやつじゃねぇか!
状況が状況だ。
混乱してしまうのも仕方ない。
■小玲(シャオリン) > かぷっとはいったけど当然痛い。
針がでかい注射針みたいなものだからね。
それはともかく、ちぅちぅとしばらく吸う。
献血ぐらいの量(400mlぐらい)を吸うだろう。
「んー、美味しっ♪
B型だから不味いかなーって思ったけど。
上質上質♪」
首から口を離すと、大変うれしそうにしながら話している。
■水無月 斬鬼丸 > いたいいたいいたいいたい
何してくれてんだこのガキ。
振りほどこうにも今牙みたいなの刺さってるわけで、当然動けるわけがない。
何だこれこわい。
というか、吸われてる?吸血鬼ってやつか?
しばらく吸い付いてた少女。
ようやく離れる頃には顔から血が引くほど。
ちょうど献血終えてゆるい虚脱状態になったような感触。
それはそれとして…
「いってぇぇぇ…穴、穴あいてんじゃねぇかぁ!」
牙をぶっ刺されれば当然そうなる。
■小玲(シャオリン) > 「ごちそーさまでした♪
穴ぐらい数日すれば塞ぐからだいじょーぶだいじょーぶ。
てゆーか、いい歳したお兄ちゃんがそのぐらいで騒ぐとか、情けなーい」
自分の口の端から血がこぼれるのを舌で舐めとりつつ、笑う。
大変美味だったので、このぐらい騒ぐのは許容範囲内として。
「で、水無月だっけ?
常世学園の人だよね?
また会ったら血吸わせてね?」
ひょいひょい、と階段をのぼり、上からそんな言葉をかける。
■水無月 斬鬼丸 > そのぐらいとはいっているが
人間、身体に小指の先程の太さの物体ぶっ刺されたら
悶絶してもしかたのないことだ。
針刺しただけでもいたいというのに。
「…数日って…これ…消毒とか…」
数日もこんな穴あいたままでは心配に決まってる。
血とかでてるし。
それにさしたのは牙だ。
口の中とか雑菌の温床だってネットで言ってたし。
「え。また!?また吸うの!?
ちょ…ぇぇぇ…」
500円では絶対割に合わない。
少し貧血になっているため、下から彼女を見上げることしかできず
■小玲(シャオリン) > 「だいじょーぶだいじょーぶ。
それ、私の異能だけど吸った後も異能の効果で治るらしいから♪
じゃ、またねお兄ちゃん~」
500円が絶対割に合ってない、というのは間違いなくごもっともだが、そんなもの気にしない。
気にしてたらこんなこと出来ないのだ。
光を後ろに、笑顔で手を振り、そのまま去ってしまう。
ご案内:「歓楽街」から小玲(シャオリン)さんが去りました。
■水無月 斬鬼丸 > 「えぇぇ…」
大丈夫と言われても…
抑えていた手を外して見てみる。
赤っ…めっちゃ血出てるし…
明らかに大丈夫そうには見えない。
このあとこれじゃ飯も食いに行けないだろう。
寮に帰ってガーゼかなんか当てないと…もちろん、消毒も。
「なんだよこれ…」
ひどいカツアゲもあったものである。
しばらく休んだあと、トボトボと階段を上がっていくのであった。
ご案内:「歓楽街」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。