2020/06/08 のログ
ご案内:「歓楽街」にデザイア・ハートさんが現れました。
デザイア・ハート > 歓楽街の街角で、箒を片手に鼻歌を歌いながら何かチラシのようなものを配っている、長く透き通った蒼銀髪の少女らしき誰かの姿が在った。

「よければ寄っていってね~♪」

彼女?はそんな言葉を通行人に投げかけながら、そのチラシらしき紙を配り歩いているようだった。

ご案内:「歓楽街」にエリク・スタンさんが現れました。
エリク・スタン > 今日もアウトロー組織の仕事を手伝った帰り。
派手な歓楽街はなんとなくもやもやした気持ちになる為、いつもは足早に通り過ぎることにしていた。

「あ? 何のチラシだ?」

遠目から珍しい格好をした少女の姿が見える。
なんだかチラシを配っているその姿は、元の世界での魔女を思い出させて。

「なあアンタ、これ何のチラシなんだ?」

配っているチラシを一枚受け取りつつ、少女をじっと見つめる。

デザイア・ハート > 「んんっ?どーも、こんにちはー!」

くるっと元気よく振り向いて、晴れやかな笑みを見せながら、その少女?は大きな声で挨拶を返す。

「あ、これに興味持ってくれたのかな?
これはボクのお店のチラシ、魔法工房やってるの。」

チラシに目を通せば…
『愛と想いのアトリエ
愛と想いを感じたいアナタに人と機の魔法を提供します。』
…といった感じの謳い文句の書かれた宣伝広告そのものであった。
丁寧に、お店の場所や電話番号まで書かれているが…少し目を通せば、そのお店の場所が落第街の方面にあるのが分かる。

エリク・スタン > 「お、おう…こんにちは。」

スラムだの落第街を出入りしている割に女性への免疫が薄い。
目の前の少女の笑みに思わず動揺している。

「おぉぉ!? てことは、見た目通りの魔女さんってわけか。
いやあ、なんだか懐かしいなあ。」

元居た世界を思い出してしまう様な相手の登場に色々な思い出が蘇り。
あ、いい思い出あんまなかったなと思いつつ、チラシを見て。

「愛と想いを感じたいってのは…具体的に何をするんだ?」

住所は落第街、丁度今日の根倉のある方面。
仕事を終えたばかりなので多少の小銭はある。

「なああんた、これって今から行ってもいいのか?
何する場所なのかよくわかってねえんだけど。」

デザイア・ハート > 「ふふっ、そーいうこと♪
懐かしいって言うと…”そーいうとこ”から来た人かなおにーさん?は。」

じぃーっと動揺している相手の表情を上目遣いで覗きこみ、”どっちだろう?”と一瞬迷いながらも、その口調から『おにーさん』と呼んでみる事にしたらしい。

「そりゃあ色々……正直な事を言うと何でも屋みたいなものさ。
魔法薬がほしいって人にはそれを売るし、こう言う魔法を掛けてほしい!って人にはその魔法を掛けてあげる…ああもちろん、本当に”愛と想いがほしい”って人にはそれなりのものを提供させてもらっているよ♪」

キュピンっと効果音がしそうなウィンクをしながら意気揚々とお店の宣伝をして…。

「お?興味あり?
もちろん是非是非!」

エリク・スタン > 「あ~、そうそう。
俺って所謂他所から来たんだけど。
これって言ったら不味かったんだっけ?
不味かったら内緒にしておいてくれよ。」

頭の上の耳をピコピコと動かす。
髪を指先で触ったりと困惑していることが丸わかりだろうか。

「何でも屋か~。 こっちにもそういう仕事してる人居るんだな。
で、この愛と想いってのはマジでどんななんだ?」

不思議な薬をスラムで売り買いしているだけに、魔法薬と聞けばなんか不思議な薬があるんだと
大雑把に理解する。 
可愛いウインクにやっぱり心を揺さぶられるも、宣伝文句のフレーズに興味をそそられる。

「え、いいのか?
じゃあ今から店に案内してくれるのか?」

予想以上に好感触だったので、逆に戸惑ってしまう。
が、案内してくれるのなら喜んでついていくだろう。

デザイア・ハート > 「な~るほどねー。
通りでって感じ。まま、大丈夫大丈夫、不味くても言わないよ~♪」

ピコピコっと動く耳を視線で追って、ふんふんと納得する。

「そそ、ボクの場合は趣味と実益を兼ねて、って感じ。
ふふ~ん…?そっちに興味アリアリ?体験コースやってく?」

にんまりとしたどこか怪しい笑みで見上げるように表情を覗きこむ。とはいえ、今のところはその言葉はどこか冗談っぽい言い回しだろう。

「うんうんいいよ~。
それじゃあこっちこっち、付いてきて~♪」

ぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねながら、抵抗無ければそのまま手を取り引っ張ろうと…それを避けるなりするのであれば「てへっ♪」などと言いながらも少し前をステップを踏みながら誘導するように歩むだろう。

エリク・スタン > 「あ~、助かる~。
俺はエリク・スタンってんだ。宜しくな。」

普段は世話になっているアウトロー組織ぐらいしか話し相手が居ない為に。
正直な所、こっちの世界の普通の人と話した経験が無かった。

「あぁ~、興味はあるな。
なんつーか、分からない事にはなんでも興味あるんだけど。
…なんだよ、今一瞬怖い顔してたぞ。」

一瞬見えた表情に背筋が震えるも、好奇心には勝てない。
更に言うと、少女の可愛らしさにも勝てない。

「お、おぉ…。」

可愛い子の前だと語彙が少なる現象が発生し。
手を掴まれると驚きでぎょっとするも、そのまま誘導するままに連れて行かれる。

デザイア・ハート > 「おとっと、エリクさんだね、ボクはデザイア、デザイア・ハート。
呼び方は好きなように呼んでくれて構わないよ。」

そういえば名前を交換していなかったな…と、改めてにっこり笑みを向けて自己紹介。あざといまでのにこやかさであった。

「んふふ♪
気のせいじゃないかナー?
ともあれ、興味が在るなら尚更大歓迎!
んじゃ、いくよいくよー♪」

そんなどこか押されつつある目の前の相手をリードするように、手を取って落第街の路地裏…自身のアトリエまで案内する事となるだろう。

ご案内:「歓楽街」からデザイア・ハートさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からエリク・スタンさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > 日の暮れだした時間帯の歓楽街のゲームセンター。
格闘や、シューティング、ダンスなど様々なゲームがある中、そう言ったものに嵌めを向けずプレイをするのはクレーンゲーム。
既にいくつかの景品は取れているがまだ足りないとアームを動かしチャレンジをしていて。

「後3個は取れたら元は取れるはず…」

硬貨を投入しアームを操作、狙うのはデフォルメされた動物の人形。
狙っている理由は欲しいというよりも取れなかった相手に売れるかもしれないという邪な理由。

位置を調整しアームを下ろすと人形を挟み込みあがるのだが…途中で落としてしまい空のアームだけが戻ってくる。
その様子に舌を打つも次は取れるだろうと考え、新たに硬貨を投入して同じ人形を狙いアームを操作する。

ご案内:「歓楽街」に小玲(シャオリン)さんが現れました。
小玲(シャオリン) > 「んふ~♪
んん~~♪」

頭に一体、背中に二体、前に三体。
乗せたり背負ったり抱いたりしながらゲーセンを歩く。
今日も大量収穫。
お手元のお金は寂しくなったが悔いのないことで。

「んふふ~……ん?」

そんな幸せ笑顔で退店しようとすれば、頑張っているお兄さんを見つけ、そっと後ろから覗く。

葉山翔一 > 「今度は……よし」

もう一度アームを操作して目的の人形の上に。
アームが下りていけば人形の頭を掴んで上がっていく。
ここまでは先ほどと同じだが、今度は人形が滑り落ちても頭の紐が引っかかり最後まで落ちる事無く運ばれ穴へ。

「これで2個目か。先は……何か用か?」

取り出し口から人形を取り出し先は長いとため息を吐き。
鞄に突っ込もうとすると覗かれている事に気が付き、どうかしたのかとつい問いかけて。

小玲(シャオリン) > 「たくさんとってるのね。
それ、どーするの?」

自分も人の子とは言えないが、自分の場合はゲテモノぬいぐるみからどこぞのゲームのぬいぐるみまで。
同じものは一つもない状態。
なので、彼がきになったようでじっとみる。

葉山翔一 > 「これか?欲しい奴に売ろうかってね。
こういう可愛いのは欲しがるのが多いだろ?」

君も欲しくない?と見せるのはデフォルメされた猫の人形。
ゲームの景品ではあるが作りがよく店で買うものとあまり変わらないもの。
他には犬が一つだけ鞄から覗いていたりとして、じっと見ている少女の視線の前で人形を揺らしてみせる。

小玲(シャオリン) > 「………」

んー、と顔に指を当てて悩む。
確かに欲しい。
が、だ。

「いくらぐらいかしら?」

お高いのでしょう?

葉山翔一 > 「可愛いだろ?売れ残りは部屋の飾りになるんだよ。
だから出来れば買ってくれると人形も喜ぶ」

これでもこういう物に関してはそこそこセンスが良いという自覚はある。
そしてこれから買い手を探しに行くよりは直ぐ売れるならそれに越したことはなく。

「500円でどうかな?」

それだけあれば6回プレイできる資金が手に入る。
そして買い手を探す手間がなくなるならこれで十分と考えて。

小玲(シャオリン) > 「え?お部屋に飾っていいじゃない。
だめなの?」

お兄さんのお部屋に沢山かわいい子が並ぶ。
……悪くはないね!
それはともかく。

「でも、500円……うーん……」

やはり迷ってしまう。
頑張れば自分でも手に入るけど。

葉山翔一 > 「もうかなり売れ残りが多くてね。
これ以上は……」

寝る場所がなくなると肩を落とす、一思いに捨てるという手もあるが元手がかかっているのも勿体ない精神でそれが出来ない。
そして男の部屋に可愛いぬいぐるみがたくさん、違和感しかないと首を振る。

「本当は1000円で売るつもりなんだよな。
ここで買うならの特化だな、どうする?」

同じものはまだゲーム機にいくつか残っている。
断られればそれまでだが、それはそれとして予定金額よりは安い事を告げて推していく。

小玲(シャオリン) > 「んー……。
んんー……!!」

悩む。
必死に悩む。
なお手元には300円。
既に体中のぬいぐるみたちに捧げてしまったあとゆえ。

「……んーっと、お兄ちゃん。
また今度お金払うから今日は300円だけじゃ、だめ?」

葉山翔一 > たとえ小さな買い物でも金がかかる事に悩むのは当然の事。
悩む少女を急かす事はせずに答えを待つ。

「……今度って事は足りないって訳か。
そうだな……また買ってくれるなら今日は300円でいい。
それでどうかな?」

少々惜しいがまた買ってくれるならその値段で構わないと告げ。
これは目先じゃなく先を見てだと自分に言い聞かせ……決してお兄ちゃん呼びに屈した訳じゃないと。

小玲(シャオリン) > 「やった!ありがとお兄ちゃん!
また買いに来るわ!」

ぴょんぴょんと跳ねながら嬉しそうにしつつ。
実際、自分で取るときはモノによれど、1000円以上かかってしまうときもあり。
本当にひどい時は、一回のプレイが高かったのもあるが1万円が消えた。

「はい、300円!
しっかり合ってるか確かめてね!」

そういって、小さな手から300円を出すだろう。

葉山翔一 > 「君が可愛いから今日だけのサービスだよ。
気が向いたらこの辺りで売ってるからよろしく頼むよ」

ここまで喜ばれると駄目と言わずによかったと思える。
この猫はまだ元手がかかっていなかったので値段をまける事も出来。
もう一つの犬ならば2000円かかっていたので実はそっちを言われていれば危なかったかもしれなく。

「まいどありね。
確かに300円あるよ、それじゃ大事にしてやってくれな」

小さな手から受け取った300円を確認すればポケットに押し込み。
そして猫の人形を差し出し手渡していって。

小玲(シャオリン) > 「えへへ、お兄ちゃんも素敵な……えーと?」

レディは女性。
マンは男だがそうじゃない。
えーと、えーととしばらく悩み。

「ええ!素敵なジェントルマンだわ。
それと、お兄ちゃんは普段ここにいるのかしら?」

葉山翔一 > 「そんな事を言われた事がないから嬉しいね。
俺は昼間はいなけど夕方からはこの辺りに良くいるね。
もし探すなら学園の図書館にも結構いるかな」

昏くなる前ならこの辺りと少女に告げ。
学園にもいる事を告げるがそこでは流石に売っていない事は言い忘れ。

「君は……学生街の子だよね?」

小玲(シャオリン) > 「あら、学園の図書館ね。
そっちにはあまりいかないけれど……。
わかったわ、今度探しに行くわ」

同じ学生だ。
もしかしたら……低確率ですれ違うかもしれないが。

「常世学園の学生よ。
名前は劉 月玲(リウ・ユェリン)。
シャオリンでいいわ」

葉山翔一 > 「そうそう、あそこって本が沢山あるからいると楽しくてね。
それは残念、良い場所だよ。
その時はお勧めの本でも教えるよ」

授業には参加もしてるが正規の学生ではない二級学生。
出会う確率は本当に高いとは言えず。

「シャオリンね、俺は葉山翔一。
好きに呼んでくれていいよ」

そう返すとほんの気まぐれ、よろしくと手を差し出して。

小玲(シャオリン) > 「ショウイチ……よろしくね、翔一!」

差し出された手に、小さい手を出して握手。
――本当は、ぬいぐるみを買って、後は少しご飯を頂こうかと思ったが。

「お兄ちゃんはいい人だし借りもできたし。
今日はいっか。
あ、でも。翔一は血液は何型?」

葉山翔一 > 「こちらこそよろしくな」

拒否されるかと思ったが小さな手に握り返されての握手。
この後はもう少し人形を取ってから学生街に売りに行くつもりであったがそれはもういいかなと思える出会いがあり満足してしまい。

「実は悪い人かもしれないぞ?仮……?
俺の血液型か‥‥また妙な事を聞くね。
まあいいか……ちょっと珍しい型なんだよ、A型のRhマイナスだ」

変わってるだろうと微笑を浮かべて問いかけに答えて。

小玲(シャオリン) > 「A型の……あーるえいちまいなす?」

どうやらそこまでは知らないらしい。
自分の食事の事とはいえ、調べたことはないようだ。

A型はコース料理に近い味わい。
そこにRhマイナスとなると、高級コース料理に近いもの。

興味と若干の空腹で、目が猫のように細くなり、らんらんと輝く。

「そっかぁ、お兄ちゃんはA型なんだ。
あーるえいちまいなす……」

じーっと見つめる。
主に、首に目がいっているが。

葉山翔一 > 「変わった血液型って事だよ」

流石に知らないよなと笑って見せ。
調べれば判るが少々珍しいもの。

血液型を教えた辺りから少女の目つきがまるで獲物を狙うような物に見えて警戒し。

「そうだよ……なあ、シャオリン。
目つきが危なくなってないか?」

じっと見つめてくる視線に本能的な危険を感じ。
思わずに一歩下がってしまい。

小玲(シャオリン) > ああ、どうしよう。
こんな目の前においしそうな人がいる。
血って不便だよね、体外にでてないせいか自分の鼻がだめなせいか、
匂いだけじゃわからないんだもの。

おなかがキュルル、となる。
ごちそうが目の前に”ある”とわかると、はしたなくお腹もへるものだ。

「――ん、大丈夫大丈夫。
私は冷静だよ?
でも、お兄ちゃんA型なんだよね。
あーるえいちまいなすって、きっと味わったことのない味だわ……」

タリ、とはしたない、唾液が垂れる。

葉山翔一 > そう、この目は見た事がある。
可愛いものなら猫が獲物を狙うもの、可愛くないなら飢えたスラムの住人。
ただどちらにしても碌でもない事。

「ちょっと待とうか?今の音は何かな……?
冷静って言う奴はそうじゃないのが殆どだぞ。
色々と待とうか、おい。味わった事がないってなんだ?」

可愛い見た目の少女の捕食者と言える目つき。
そして聞きはするが腹の音だと判る音。
流れる涎を見れば食われる、と悟るには十分すぎて。

小玲(シャオリン) > どうしよう、でも彼は背が高い。
今のままじゃジャンプしても首まで届かない。
血を吸ってからじゃないと、身体能力は発揮されないのだ。
だとしたらどうするか――。

「ねー、お兄ちゃん。
ちょっとだけ私についてきてくれない?」

仕方ない。おいしそうなお兄ちゃんが悪いのだから。
細く猫のような目が、青く透き通った目が。
赤く変化していく。

魅了の魔眼の行使。
それほど強いものではないが、その目をずっとみていれば思考力が奪われてしまうだろう。

葉山翔一 > 本能的に感じる危険という感覚はどんどん増していく。
見た目は少女なのに実はやばい奴なのか、そんな事はないなずだと首を振る。
なにより逃げればスラムが近いこの場所、あっという間に話が広がってしまうので逃げるという選択が取れず。

「そう言うのはシャオリンが言うとシャレにならないな。
俺が捕まる………ついていけばいいんだな」

青く透き通った目が赤く変わっていく。
アレは拙いと一層危険だと頭でそんな声が憩えるが…。

色が変わるのをつい見詰めてしまい思考が鈍っていき、その言葉に頷き鞄を持ち上げて。

小玲(シャオリン) > 「うんっ!
えへへ、話が早いお兄ちゃんは好きだよ」

らんらんと輝く赤い目。
小さな手で彼の手を引いて、ゲームセンターの人気のないところへ連れ込むだろう。
はたから見ればかなり怪しい光景だが。
そのはたから見る者もいないだろう。

「はい、それじゃお兄ちゃんは背をかがんで。
首を出して♪」

もう待ちきれない、ご褒美を目の前にした子供の姿。

葉山翔一 > 見た目で油断というスラムに住む者で一番やってはいけない事をしてしまい。
少女に手を引かれるという怪しい光景のまま人気のない所に連れ込まれてしまう。
もし誰かに見られれば被害者なのに加害者扱いされるだろうが運よく見られず。

「判ったよ…これでいいかい?」

思考が回っていれば何をされるか直ぐに分かるような言葉。
鈍った今ではそこまで考えが回らずに膝を付いて屈み、少女の前に首筋を晒してみせて。

小玲(シャオリン) > 「うん、ありがとう。
それじゃ――いただきます」

彼の首に腕を回し、高らかに宣言する。
そして次の瞬間、かぷり。

人によっては痛いし、あるいは痛くないかもしれない。
ともかく、首に鋭い牙が刺さり、血を吸い上げる。
首を吸い、舌で垂れる血を舐めとり。
しばらく夢中で食事を行なって。

「――ぷはっ。
ん~っ、美味し~♪」

口の端から血をたらしながらゆっくり離れる。
すごく、嬉しそうな顔だった。

葉山翔一 > 少女の言葉と共に首筋に感じるのはちくりとした痛み。

そこから血液を吸い上げられ、舌で舐められる感触に鈍っていた思考が戻り始め。
最初は何故こうなっているという戸惑いから状況が判れば度してやろうかというう考えが過ぎり。

「…それはお粗末様って言うべきだと思うかな?
さて……どうしてくれようかな」

少女の口が離れ、凄く嬉しそうな顔が見えれば言葉を返し。
その上で逃がさないと言うように両腕で抱きしめに掛かり。