2020/06/25 のログ
ご案内:「歓楽街」にフィスティアさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > ふらりと路地を抜ければ歓楽街の通りに到着する。
まだ日が高い時間だが人の姿は多く、自分のような制服姿も少なくはない。
それはサボりか二級生徒なのだが区分けは直ぐに付くものではなく。

「さてっと……」

通りの一角の何故か其処だけ不自然に看板も何もない場所。
そこに向かうとトランクを置き恒例の客待ちをはじめて。

フィスティア > 「ここはやっぱり学生街よりも騒がしい場所ですね...それに異邦人街よりも怖いですね
少し不安ですが、しっかり見廻らないと...!」

私には難しいことはまだわかりません。ですから、私に出来ることをやりましょう。
となるとやっぱり巡回です。今の私にできそうなことは巡回ぐらいです。
昨日は異邦人街を見回ったりもしましたが、あそこは私と同じような境遇の人々の集まるところですから安心感もありますが、ここはやっぱり怖いですね。
...学生服の人もいますが、サボりでしょうか?それとも二級学生かもしれません。
とりあえずあちらの方に声をかけてみましょう。
サボりはよくありません。

私は仕事ですから仕方ありません、なんて心の中で呟きながら、通りの一角を陣取る制服の男へと足を進めて、

「すみません。
昼間からこんなところで何しているんでしょうか?」

怒っているわけでは無いが、注意する風に、真面目に声を掛ける。

葉山翔一 > この場所にいれば何だかんだと固定客はやってくる。
来るなりに顔見知り数人がやって来ては色々な物を買っていき。
そう言った客を見送っていると視界の先に遠目に白い、真っ白と言ってもいい人影が見える。
色々な人が居る中でも白と言うのは目立ちつい視線を向けていたが近づくにつれ腕章の文字が見えればやばいと素知らぬ顔に。

来るな来るなと願いはしてもこちらに向けて視界の隅の白い色、より近づくと同じ年ごとだと判り。

「ん……あぁ、こんにちわ。
見ての通りサボりだよ、サボり」

いきなり捕まえようという様子はないが、いかにも真面目と言える声。
その問いかけに無難な言葉を返し、目立たないように足でトランクを壁際に押しやって。

フィスティア > 「サボりですか?
いけませんよ、もうすぐ試験なんですから。ちゃんと登校するなり勉強しないといけませんよ」

お説教みたいになってしまいますが、彼の為です。もうすぐ試験なんですからそれに向けて勉強しないと困るのは彼ですから。

「それに、昼から歓楽街で座り込んでるなんて、何してるんですか?」

それに、試験の前にそもそもお昼時から歓楽街だなんて、一体何をしているんでしょうか?
変なことはして無いでしょうか?

彼が押しやったトランクには特に気づいていないようだ。

葉山翔一 > 「そうそう、サボりサボり。
それは判ってるって。ただ偶には息抜きもしたくならないか?
勉強も登校もきっちりとやってるって」

説教のような言葉に判ってますとあまり真剣でない声で彼女に返し。
二級生徒な自分には試験はあまり関係はなく、むしろ今の時期は学園に入り浸る方が危険と考えたのが裏目に出ての今。

「サボりで商店街や公園にいると直ぐに見つかるからここに来てるんだよ。
何って……何も?
そう言うアンタは試験期間中なのに良いのか?」

まかさ無許可で色々売ってましたなどと言えるはずもなく。
商品が詰まったトランクの存在に気が付かれていない事に安堵の息を吐いたまま見上げ。

フィスティア > 「試験期間ぐらい我慢しましょうよ。
登校しても息抜きは少しぐらいできますしわざわざ落第街でサボると言うのは...危険だと思いますよ」

そんなのでは痛い目に合うかもしれませんし、赤点をとってしまいますよ、と付け足します。

この少女は疑うことを知らない為、サボりと言われればサボりと信じて、二級学生の可能性は考えていない様子で、何かを売りに来ているだとか、そんなことは思っていない様子。

「私は他の日にしっかりと授業に参加してますし、仕事ですから。
問題ありません。
...お名前を聞いていませんでしたが...私はフィスティアと言います。あなたの名前は?」

葉山翔一 > 「それを言われると耳が痛いよな。
こう……真面目に勉強してる横で息抜きってなんだか居づらいってないか?
危険だって言うなら俺よりもアンタだと思うぞ?」

付け足された言葉に深刻そうに演技をするが何処かぎこちないかもしれず。

何というか案外簡単に丸め込めそうじゃないかと思うほどに簡単にこちらの言葉を信じる少女を見上げ。
これなら隠したい事は隠しきれるなと安堵して。

「それなら大丈夫そうだな。真面目な事で。
フィスティアね、俺は……葉山翔一だ」

一瞬偽名を考えるが直ぐに浮かばず、それに偽装学生証もあるから大丈夫だろうと本名を告げて。

フィスティア > 「その気持ちはわかりますが、でしたら勉強しましょう」

負い目があるんでしたら、勉強しましょう、と。
自分でも少し無理がありそうな理論ですが...まあ普通は試験期間は勉強するものですから。

「私はこれでも風紀委員会ですから。多少は戦えます。
自分の心配を先にしましょう」

戦うことを本業にしているような方々には到底敵うとは思いませんが、どこにでもいそうな小悪党の方々に遅れをとるようなことは...無いはずです。

「葉山翔一さんですね...えっと...特に問題を起こしたとかは...なさそうですね
一応学生証も見せていただけますか?」

端末で調べてみましたが特に問題なさそうです。
一応学生証も確認させていただきます。

...もし名簿の方も確認していたら、正規の学生では無いと見抜いていたかもしれないが、この元軍人、ガバガバである。

葉山翔一 > 「勉強はやってるよ。これでも成績はそこそこいいんだ。」

耳が痛い言葉にそれだけを言い視線をそらせるしかできず。
言っている事は間違っていないので反論が殆ど浮かばずに。

「風紀は腕章を見ればわかるよ。
俺よりもそっちだ。この辺りなら襲うなら俺よりそっちだぞ?」

男と女、襲うならどっちにうまみがあるかと考えれば危険なのは彼女。
本当に大丈夫なのかという顔になって。

「授業を偶にサボる以外は真面目な学生だよ。
生徒証ね、これでいいか?」

学内で何度か注意は受けているが端末に乗るほどではなかったかと安堵。
生徒証と告げられると胸ポケットから偽装学生証を取り出し差し出して。
精巧に作られたそれに果たして気が付くかどうか……。

フィスティア > 「そうは見えま...そうですか、それならまあいいのですが...油断してると知りませんよ」

危うく失礼な事を言ってしまうところでした。
人を見た目で判断してはいけません。もしかすると本当に高得点をとるような方なのかもしれません。

「これをつけてるだけで変な声をかけられるようなことも無いですし...
一人でいる生徒も危ないと思います」

この腕章をつける前、風紀委員会に入る前には怖い人に声をかけられることも一度や二度ではありませんでしたが、これをつけてからは殆どなくなりました。
風紀委員会のパワーはすごいです。

「ちゃんと毎日出てください...
はい、問題ありませんね」

生徒証を受け取って確認しますが、何ら問題なさそうです。

学生証をよほど見慣れていたりすれば気づくのかもしれないが、生憎常世島自体の新米である彼女にとって、偽造を見抜くほどの目はなく...
簡単に確認すれば葉山に学生証を返して。

「今日は見逃すことにしますが、これからはちゃんと授業に参加してくださいね。
私は巡回に戻りますね。
それでは」

あまりしつこく言うのもよくありませんし、偶々今日サボっていただけかもしれません。
ですから、今日は注意だけにしておきましょう。
それに、他にもサボりはいるみたいです。
一人一人声をかけていきましょうか...やれやれ...

軽く一礼して、巡回へと戻って行った。
他の制服の生徒らしい人影の多さに、小さくため息を漏らして。
まさに真面目である。

ご案内:「歓楽街」からフィスティアさんが去りました。
葉山翔一 > 「少なくともダブる事はないから大丈夫だって」

そもそも試験を受けなく、次の学年の生徒証を手に入れるだけで済むのだからその辺りは気にしていない。
あと一部の成績が良いのは事実なのだから。

「いやな‥…風紀に一泡吹かせるって言うのもいるんだぞ?」

そう言う輩にまさに先ほどやばい物を売っただけに大丈夫かと。
風紀委員の腕章は問題除けと呼び寄せのどちらにもなるのになぁと。

「判ってるよ。お仕事ご苦労さん」

偽造生徒証は無事に効果を発してお咎めはなし、金を掛けた甲斐があったと安心できるもの。
そして巡視に戻っていく姿を見送ると同時に客がやってき、ここでは売れない商品だけに共に路地にと入っていって…。

ご案内:「歓楽街」から葉山翔一さんが去りました。