2020/06/30 のログ
ご案内:「歓楽街」に彩紀 心湊さんが現れました。
■彩紀 心湊 > 「さて、と…。」
夕時、人が賑わい出す歓楽街に顔を出す。
目的といえば、やはり本に類するものを探すくらいのものであり、酒場だとかそういったものからは興味が無さそうに視線を外して歩いていく。
この前は、胡散臭い店ではあったものの、とても良い買い物が出来た。
そういった掘り出し物的な良い店があるからこそ、こうして何度もこの広い通りへと顔を出すのだ。
■彩紀 心湊 > 「……(しかしまあ…時折歩くとはいえ、最近は更に活発になった感じあるわよね…。
あんな店あったかしら…。風俗?みたいなの…。)」
路地の方をちらりと覗いてみれば、見つかるのはなんとも怪しいお店。
名目上学園都市とされてはいるが、この通りばかりは本土とあまり変わらないなぁ…という目でのんびりと道を歩いていく。
年齢などあまり関係がない学校ではあるし、酒場があるのは納得できるのではあるが…やはり店の並びからして大人向けなのは否めないか。
「…(お酒…あと2年か…。)」
正直、気になるところではある。
けれどまあ、飲酒でしょっぴかれるのもなかなかしょうもない話ではあるし、なにより祭祀局の迷惑にもなる。
我欲は滅するべし。
■彩紀 心湊 > ゆるりと、道を歩いていく。
何かと風紀委員が顔を出しているだとか、違法部活がこの辺りから活動しているだとか、そういった噂は聞いたことはあるが…少なくとも今日のところは表通りを歩く分はなかなかそういったものを拝むことは出来ない。
「…(大体、違法ってどういう部活してるのかしら…賭け事…?くらいよね…?)」
大体、部活動と呼べるものは申請出来るのであれば懐は広い。それでも違法ということは、やはり校則に反するものなのだろう。
「しかしまあ…大通りはさほどだし…。やっぱり裏路地かしらねぇ…。」
表通りにある店は割と真っ当に見えるものも多い。
そして、本も売っていない。沈みゆく日を見て、今日のところは引き返すかと何気ない一日を終えるのだった。
ご案内:「歓楽街」から彩紀 心湊さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
■水無月 斬鬼丸 > 歓楽街の行きつけのゲームセンター。
二昔くらい前に流行ったベルトスクロールアクションの筐体を前に
ぼーっとプレイ中の少年。
まぁ、今となっては人気のあるジャンルとは言えないため
このあたりの人通りもまばら。いい感じの休憩場所として椅子だけ使ってる…
なんて人達も多い。
画面の中では操作キャラがいい感じに敵に囲まれて死んでいくところだった。
無気力にコインを一個、筐体に投入する。
先日、ドローンに絡まれてからというもの…なんか心にもやもやが残っていると言うか。
ぬる…ぬる……代理人、といったか。
スラムでデートとか言ってたが…スラム……あんなところに寄り付いて大丈夫なのだろうか?
なにがあるのか…行くとはいったものの…不安はある。
■水無月 斬鬼丸 > コインを投入し、キャラクターを選択すれば
半透明のキャラクターが上から降ってきて敵の包囲を吹き飛ばす。
またペチペチとボタンを連打したりしつつゲームをすすめていく。
この手のゲームが今の時代人気がないのは、普通くらいの腕前であればコンティニュー複数回必至の難易度。
もちろん、斬鬼丸もなんどもやられているし、何枚もコインを呑まれている。
だが、混濁した気持ちのなか
こういう単純作業然としたゲームはいい気分転換になっている。
不安のなかにも、しかたない…とか、やるしかない…とか、やばかったらにげればいい…とか…
やややけくそ気味な覚悟は決まってくる。
「まぁ…そのときはその時…」
自分が危険でない存在だとわかれば、代理人も興味を失うだろう。
画面内では鉄パイプを拾った操作キャラが敵を隅っこに追い詰めていた。
■水無月 斬鬼丸 > ゲーセンに来て、ゲームをやってると
そっちに気持ちが集中して他のことを簡略化して考えることが出来る。
我ながら素晴らしいライフハックだと思う。
SNSで紹介したらいかんじにバズるに違いない。しないけど。
「……これ詐欺臭いな…」
ベルトスクロールアクションゲーム。
たまに理不尽なアクションを要求されることがある。
回避困難なトラップ+耐久の高い敵の群れ…どうすりゃいいねん。
■水無月 斬鬼丸 > さっき投入したコインはあっという間に溶けた。
これらが流行った時代はインカム事情が深刻であったと物語っているようだ。
回転率を上げるためかなんだか知らないがこういう仕組みが多い気がする。
もう一枚コインを投入しようとして………
「……あ」
小銭がない事に気づいた。
確か2000円ほど崩しておいたはずなのに…
コンティニューのカウントがみるみる減っていく。
両替機は…少し遠い。
歩いていったら間に合わない。
走っていっても無理だろう。
■水無月 斬鬼丸 > 「…………はぁぁぁ……」
クソデカため息をついてからうなだれる。
それだけ使ったならもういっそクリアまで頑張りたかったが
もはや不可能。
脱力してしまう気持ち、おわかりいただけるだろうか?
ぺぺぺぺぺ、とボタンを連打しカウントを進めてやがてゲームオーバー画面。
2000円で何の成果もえられなかったのだ。
流石にショックがでかい。
最初の部分考え事のせいでなんどか無駄死にしたのが悪かったか…
■水無月 斬鬼丸 > 切り替えて、切り替えていこう…。
もう二度とやるかこんなクソゲー。
席を立って両替機へと向かう。
今度はもうちょっと心の栄養になるゲームをやろう。
気分転換はもう十分だ。
紙幣を一枚両替機にんべぇぇぇっと入れて、出てきた小銭を財布に回収。
人通りの少ない一角から少し顔を出せば
陽キャや女子がよく使うプリ機が立ち並んでいる。
この辺は流石に自分には用のないところだ…さっさと抜けてしまおう。
■水無月 斬鬼丸 > このあたりは陽キャの巣窟である。
ゲーセンに来る陰キャにとってはこういうスペースはわりといたたまれないもので
通り抜ける際に少し早足になる。
いたたまれない…だけならばまだいいのだが、たまにこういうものを利用する人間の中には
そういう…陰キャに絡んでくるやべぇやつら…イキリウェイ系などがいたりする。
そうなればこのスペースに長居しようなどという陰キャはいない。
そしてそれは、この水無月斬鬼丸にも当てはまる。
20人に一人くらいの確率で背後で
『いまのなに?きもーい』
とか言われることもある。正直、そういう日はめちゃくちゃテンションが下がる。
今日がそうでないことを祈り、女子たちの脇を通り過ぎていくのであった。
■水無月 斬鬼丸 > しかし、早足で顔を伏せて歩く男子一人。
そう思われるのも仕方のないところがある。
オタクっぽい人間に関して、いい印象を持って無い層というのは
未だに存在する。
そして、3人の女子のグループの横を早足で…しかし少し道が狭いため
「すんません…」
と声をかけ通り抜けたところで
その背後からヒソヒソと聞こえるのである。
『なにいまの?』
『なにこえかけてんのあれ、きもいんだけど…』
『こんなところ一人でいるとかウケる』
………………
バラバラにしてやろうか……
ご案内:「歓楽街」に因幡幸子さんが現れました。
■因幡幸子 > 学校帰りにゲームセンター。一時の快楽に消えるアルバイト代をさて置くとしまして
私、因幡幸子はプライズ系のゲームに四苦八苦していたのです。
知っていますか?こういう景品限定のフィギュアとかって──売れるんですよ。
「ぬうん中々手強いですねこのアーム調整!へいへいバネ入ってんのかい!」
BooBoo!!と唇を尖らせて腕を振り上げて文句を言い、その上でゲーム機に不埒な振舞いをしない。
そんな礼儀正しい横暴な振舞い。をしていると、何だか顔色の悪い誰かがやってくる。
お前は後三日で死ぬ……!とか言われたらああいう顔になるんでしょうか。どうなんでしょうか。
「ヘーイそこの貴方!三日後に死ぬ呪いでもかけられましたかね!」
「そんな顔じゃあ勝てるゲームも勝てませんよ!」
訊いてみましょうそうしましょう。ヘイッ!
■水無月 斬鬼丸 > バラバラにしてやろうか…などと思いはするが
実際出来るわけもなく
異能を人に向ける覚悟も、それを口にする勇気すらもない。
よくある、心のなかで悪態をつくというやつだ。
だだ下がりのテンションの中なんとかプライズコーナーまで逃げてこれたわけなのだが…
「えぇぇ……」
なんかすげえ勢いで絡まれた。
何だあのテンション。ハーブでもキメてらっしゃるのかな?
「あ、あー…さーせん…そういうんじゃないんで…」
まさかキモイと言われた上に絡まれるとか
ゲーセン2大萎えエピソードに遭遇してしまうなんて…
あまりにもついてない。
■因幡幸子 > 声をかけたら何だか凄い顔を向けられてしまいました。
嫌いな食べ物を目の前にしたかのような。
欲しい物を買おうと行列に並んでいたら、寸前で品切れになったかのような。
はて、なんか不味い事を言いましたかね?と頤に指を添えて考えて、耳が左右にゆらりゆらり。
「まあまあそう言わずに。笑う門には福来るって言うじゃあないですか」
「袖振り合うも運の尽き。一つ世間話でも如何です?」
と、まあ余所見をしながらに言葉を投げているもので、アームの操作が狂って目当てじゃない人形をキャッチ!
あー、これは最近人気のVRロボット対戦ゲーム。メタリック・ラグナロクに出てくるロボットですね。
緑色で、丸っこくて、なんか量産型らしいものに瞳を細めます。
「ま、お近づきの印にどうぞ!」
そんな人形の箱を、きっとマイナスな出来事でもあったような男子にフォーユー!
要らないから押し付けている?いやいやそんな事は無いですよ。ぐいぐい、ぐいぐい。
■水無月 斬鬼丸 > まさにそうだ。
食べ物じゃないけど、泣きっ面に蜂状態。
味のある表情にもなるというものだ。
みたところ…異世界人の少女?一人のようだが…一人なのになんでこんなに元気なのか。
ゆらりゆらりと揺れる耳の少女、そして声をかけられて律儀にも足を止めてしまった自分。
どちらも戻し難い。
「え…世間…えぇ……」
確かに運の尽きかもしれない。
相手はプライズ機の操作中…逃げてもいいのでは?
などと思ってるすきに景品をキャッチしてくる。思い切りがいい…
しかも押し付けてくるあたり、目当てのものじゃなかったんだろう。
「え、なん、なんで!?いや…いいですって…あぁ…もう…」
押し返そうにも箱が潰れそう。
思いっきりグイグイしてくるし。
そのため、なんか受け取ってるみたいになってしまった。