2020/08/07 のログ
ご案内:「歓楽街」に柏木凛さんが現れました。
■柏木凛 > 「えーと……これがここで…これがこっち?」
多くの人の行き交う歓楽街にある一軒の何でも扱っているようなごちゃごちゃとした店先。
そこで商品かゴミか判らないよう山のように積まれた物を一つずつ見てはいくつかの箱に分別する。
この世界の物から門から流れてきたと思われるよく判らない物までが詰まれ、それを判る範囲で分別をして。
「こいつはチャンネルだからこっち……こいつは…何で俺の世界の道具があんだよ。
危険物は…アレだったな」
どこかで見たような、というか自分の世界の危険な道具は迷わずに鉄製コンテナに投げ込みさようなら。
そんな調子で分別を続けていく。
■柏木凛 > 「ったく……いくら期限なしでも割に合わねーぞ」
出来高払いではあるはそれなりの報酬、そして出来る時にやれば良いという変わった仕事を受けてしまった事に後悔の溜息を吐く。
変わった条件ではあるが時間拘束されないのが魅力と引き受ければまさかの面倒事。
しかも訳の分からないものが多数を占める分別など地獄の一言。
「これは……わかるか!」
一見すれば鉄の棒に見えるが手触りが変なソレ。
危険か安全か以前に何処の世界の物かもわからず…不明ボックスに叩き込み。
「休憩だ休憩……判るかっての」
また氷山の一角しか分別出来ていないが休憩だとぼろい皮椅子に座り足を組み。
可笑しな荷物の山を見上げて…。
ご案内:「歓楽街」にレザーズさんが現れました。
■レザーズ > 荷物の山の向こうに目的の人物っぽい相手を見つけて、
少女の姿をしたそいつは微笑んだ。
「貴方が、歓楽街のなんでも屋さんかな?」
そう言って見せた姿とは異なり低くよく響く成人男性の声がする。
相手の姿がよく見える位置までやって来て、改めて状況を確認して。
「……お仕事中、だったかな」
椅子に座ってくつろいでるように見えるが、
どうかなと首を傾げて聞いた。
中々に面白い山を前にして仕事をしているな、と笑みを浮かべた。
■柏木凛 > 休憩を終えれば仕事の続きといくか、それとも今日は終了とするか。
分別はそれなりには出来たとは思うが荷物の山は変わらなく見える。
どうしたものかと考え悩んでいれば声をかけられ意識を戻し。
「あん?多分俺であってるぞ。仕事の話か?」
誰だと声の主に視線を向けるとローブ姿の背の低い少女。
なのだが声は成人男性なのでどうなってるとつい見詰めて。
「仕事中だよ。けどな、急ぎじゃないからな。内容次第じゃ先にそっちの仕事をやってもいいぜ」
少なくとも期限のない分別仕事よりは面白だろう。
そう考えれば椅子から立ち上がって用を言ってみろと笑みを返して。
■レザーズ >
「ああ、仕事の話なら良かったんだが僕は今日は先ず挨拶に来ただけでね」
すぐに仕事を投げられたらよかったんだけども、と笑う。
「なので座ったままで大丈夫だ。
先ずは自己紹介させてもらおう、僕はレザーズ。
《仲介屋》なんていうのをやらせてもらっている者だ」
左手を右肩に当てて軽く会釈した。
「今、君のような『なんでも屋』や便利屋なんて名乗る相手に商売再開したので、
どうぞよろしくと挨拶周りをしているところなんだ。
よろしければ、今後ともどうぞ覚えておいて欲しい」
そう言って先ずは黒い名刺のようなカードを取り出す。
表には『Lzz』という文字と裏には常世渋谷の地図と落第街の地図が書かれていて、ここで呼び出せます的な事が軽く書かれている。
■柏木凛 > 「そーか、仕事じゃないのは残念だな。挨拶?」
仕事でないと聞けばそううまい話はないよなとため息を吐き。
続いた挨拶という言葉に何のだと視線で問いかけ。
「そうか?なら遠慮なく座らせて貰うぜ。
レザーズな、俺の事は知ってると思うが、柏木凛って名乗ってる。
仲介屋って字の通りか?」
仕事でないならばと椅子に座り直して相手を眺め。
恐らく何でも屋と知っているなら名前を知っているとは思うが名乗り。
仲介と聞けば珍しいのがと見てしまう。
「つまりはアレか、俺は仕事を探すときに連絡すりゃ仲介してくれるって事か?
それなら大助かりだって、来てくれてサンキュな。
はは、こっちこそよろしく頼んどくぜ」
渡された黒い名刺のようなカードを見れば表には3文字のアルファベット。
裏には常世渋谷と落第街の地図があり、そこで呼び出せるのかと見て。
そしてお返しと手書きの電話番号と住所、名前の書かれた名刺を差し出す。
■レザーズ >
知っていると思うが、という点も
仕事を探すときに連絡すれば仲介し紹介するというのにも含めて。
「ああ、勿論。
……これまでの経験上名乗られ前に相手の名前を言うとどうにも警戒されてね。
こういう見た目というのもあるんだろうが、商売柄少し怪しいほうが楽なものでね」
困ったものだね、とオーバーに肩を上下に揺らしてみせた。
一通りのアクションをしたところで、畏まった様子で貴方からの名刺を大事に受け取る。
「ただ、一つ問題が。
僕は、歓楽街、異邦人街、落第街と常世渋谷の中にしか出回れないから、その辺りすまないが理解してもらえると助かるよ。
ま、近々ありそうで依頼することがあるとすれば……恐らく常世渋谷の『裏』と呼ばれるところに関する事だとは教えておくよ。
詳しくは調べてみると面白いと思うよ」
人差し指をくるくると回して笑みを浮かべてそう言った。
顔だけ見れば、いたずら好きの女の子みたいに見えるかも知れないが、声は男だ。
■柏木凛 > 「本当に物知りみてーだな。
それで警戒しな奴がいたら会ってみたいもんだな。
見た目もなんだが……声が一番合ってねーよ」
オーバー握手んで肩を上下に揺らす姿はあまり気にならず。
それよりも見た目と声が一番印象的だ名刺を受け取る相手を見て。
「あー……まあ、その辺りしか行けねーって理由があるんだろ。
別に無理に聞かねーし無理な所に出て来いともいわねーから安心していぞ。
裏がらみの仕事は面倒なのが多いんだよな……言っとくが引き受けるか断るかはその時次第だ。
調べるのは時間があればだな」
楽しそうに笑みを見せる姿は女の子だが、声は男。
やはりそのギャップにはなれる事が出来なくて。
■レザーズ >
「はっはっはっは!
よく言われる!」
腰に手を当てて豪快に笑うが小学生やかくやという少女の見た目だ。
「ま、小遣い稼ぎついでに知っていくには『久那土会』って組織がある。
興味があれば、そこを利用してみると色々と知れるさ。
というか、そこで『裏』へのチケットを得てもらってくれていると
こちらとしても面白い仕事も投げやすくなるかな」
そう言って、君の翠色の瞳を見て改めて見つめて。
「長い付き合いになるかは、分からないが
改めてよろしく頼むよ、柏木 凛さん。
そして、声は馴れてくれ」
最後の一言は、いたずらっぽい笑みへと表情を変えて告げた。
■柏木凛 > 「言われるならせめてどっちかに合わせろよな?」
普通に初対面じゃパニるぞとジト目となり。
見た目が小学生のようなのに行動が成人の男のようだとギャップが凄く。
「小遣い以上になって欲しいもんだけどな。久那土会だな?
まあ、行く事があったら訊ねてみるかもなんだが…俺もこの辺での仕事がメインだからあっちは殆ど行かねーのがな。
裏のチケットか……かなり胡散臭い話しっぽいな」
それがあれば仕事がと聞けばかなりやばそうな話だろうと考え。
瞳が合えばどうしたと見返し。
「長くなるかその時だけかはまだわかんねーしな。
こっちこそよろしく頼んどくぜ、レザーズ。
それが一番難しいんだよな」
悪戯っぽい笑みに困った顔で頭を掻いては椅子から立ち上がり。
「さて……悪いがそろそろ仕事の再開だ。常世渋谷にはいけそうならいっとく」
相手にそう告げると荷物の山にまた挑んで分別を始めて…。
■レザーズ >
「努力はしよう……
昔裏声で商売して舐めてんのか、と殺意を向けられてから諦めていたんだが
そうだな、何か手を考えよう」
言われれば真剣に検討はしようと考え頷く。
「美味しい話は、多少の危険は付き纏ってしまうものさ。
歓楽街に比べれば、常世渋谷(あちら)はより黒に近づく灰色だ。
なるべく、君には悪くない白い話を渡せるよう務めるよ」
仕事に戻ろうとする。
あなたを見て「ではこちらもこの辺りで失礼するよ」と言って去ろうとして、
一度、足を止める。
あー、あー、と声を出して
「お仕事、頑張ってね♪」
と非常に表現し難い何故か煽られてる気がする裏声でレザーズは最後に声をかけた。
なお、悪気はなくそのまま何事もなかったかのように荷物の影へと入り、文字通り次の瞬間にはそこにはもう姿はない。
ご案内:「歓楽街」からレザーズさんが去りました。