2020/08/30 のログ
ご案内:「カジノ「蓬莱」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
夏季休暇も終盤ともなれば、多くの学生が島に戻り始める。
必然的に、比較的小康状態にあった此のカジノも、一般生徒の熱気を取り込んで華やかな不夜城の勢いを取り戻しつつあった。
今夜は、風紀委員の制服を纏ってはいない。所謂、『普通の客』として訪れていた。
無論、遊びに来ている訳では無い。情勢調査の様なものではあるのだが――

「さて、どれくらい負ければ良いのだろうな」

『金持ちのボンボン』という雰囲気を纏いながら、適当にコインをスロットに飲ませていく。目的は稼ぐ事では無いので、高レートの機械に座って黙々とレバーを叩き、ボタンを押す。

如何にも『勝てなくてつまらない』という表情と空気を演じつつ、それとなくカジノの様子を視線で伺う。
今のところ、人が多いとは思うにせよ目立っておかしなところは無いようだが――

ご案内:「カジノ「蓬莱」」に織機 雪兎さんが現れました。
織機 雪兎 >  
「うあああああまた外したああああああああああ!!!」

そんな彼の隣で頭を抱えてぐぎゃあと叫ぶ同僚の姿。
いや今は潜入捜査?なんだ?私服見回り?中なので見た目的にはアレだけど。

「くっそこの台遠隔入ってんじゃねぇのか!! さっきから全部外れてばっかだ!!」

バンバンバン!と台――は叩かないが、自分の膝を叩いて騒ぐ。
完全に一般客になり切っている。

「ちょっとりおりん!!コイン回してよ!!!」

いや演技じゃなくて本気でやってるこいつ。

神代理央 >  
と、叫ぶ同僚の声に華麗にスルーしたい。したかった。
哀れな客もいるものですね、みたいな空気を全力で出そうとして――投げかけられた声に、深い深い溜息を吐き出した。

「さっき回したばかりじゃないか。というか、本来の目的を忘れている訳ではあるまいな?
ゲームに熱中するのも構わないが、いや、構わなくないな。きちんとやるべき事をしないと、報告書の中身が厳しくなるばかりだぞ」

呆れた様な声色ではあるが、それでもコインの入った小箱を彼女に手渡すだろうか。
それなりにコインの詰まった小箱。このレートの台ならば、小型の自動車が買える程度の金額になるだろうか。

「…言っておくが、くれてやった訳じゃないからな?耳を揃えて返せよ?」

念を押しておく。言っておかないと無尽蔵にコイン飲まれそうだ。
まあ、当たれば良いのだろうが――

織機 雪兎 >  
「本来の目的?カジノだぞ???目的は一つだろ?????」

何をふざけたことを、と言うように。
とりあえず回されたコインを受け取って、機械に飲ませていく。
これでどのぐらいの値段になるのか、見当もつかないが、まーそんなふざけた値段ではないだろう、と軽く考える。
じゃかじゃか飲ませてバシバシレバーを叩き、ドカドカボタンを押していく。

「わかってるよ倍にして返すから。当たればすぐだから!」

機械のリールを凝視しながら言葉を返す。
これ返せない奴だ。

神代理央 >  
「何で私が本来の目的を果たす為にお前と並んで賭け事に興じねばならんのだ」

一息。一息で言い切った。
本来の目的は風紀委員会としての巡回、視察に近い任務である。それを声に出して言えないので、ジト目で睨み付けるしか無いのだが。
彼女に比べれば、此方のペースは実に穏やか。
ポン、パシパシパシ。と、周囲を観察するついでの様な感覚で無感情にコインを飲ませている。

「……言ったな?なら、きっちり倍になるまで頑張って貰うからな?言っておくが、お前に渡した枚数はきちんと覚えているから――あ」

突然、少年のスロットがピカピカと輝き、ファンファーレが鳴り響く。

「……まあ確かに、当たればすぐだろうな。頑張れよ、織機」

次々と吐き出され始めたコインを面倒そうに箱に詰めながら、生暖かい視線を彼女に向けるだろうか。

織機 雪兎 >  
「ぐぬぬぬぬ」

ぴかぴかと光り出した隣の台を凝視し悔しそうな顔。
さっきから何枚飲まれたのだろうか。
割とシャレにならない枚数になっている気がする。
くやしい。

「いーよ倍ぐらいすぐだよすぐ返してやるからな!! 当たればすぐだからな!!!!」

ぎゃふんとわめきながらなおも機械にコインをじゃらじゃら投入。
バシバシレバー。
ドカドカボタン。
うんともすんとも言わないスロット台。

「はークソゲー。マジクソ―。二度とやらねー」

言いつつ更に投入していく。

神代理央 >  
「…あのな?返済に気合を持ってくれるのは良い事なんだが、本来の仕事にも集中して欲しいんだけどな…」

適当に当たりを消化しながら、ちょっと心配そうに言葉を投げかける。
当たってしまった以上、此方は『退屈そうに遊ぶ金持ちのボンボン』という振りがし難い。それ故、周囲の観察や動向調査は彼女に任せたいところであるのだが。

「別に無理に今日返さなくても良いから。此れから毎月給与から一定額引き落としで構わないからさ。利息は年15%の同僚価格で良いぞ」

だから仕事に集中しろ、と至って真面目な顔で語り掛ける。
返済方法も利息も、至って真面目で冗談を許さぬ口調と表情。

織機 雪兎 >  
「え? あぁ、うん、わかってるよ、わかってる」

スロットから目を離さないまま。
わかってるのかコイツ。

「――お? おぉ! おおおおお!!!!」

そしてビカビカ派手に光るスロット台。
じゃらじゃら吐き出されるコイン。
それはもう、ビカビカ光ってボロボロ出てくる。
クソ派手。

「ふー危うく暴利をむさぼられるところだった……」

借りた分全部返してもまだまだ残る。
倍には届かないので、これを元手にまた増やそう。
そして改めて周りをぐるーりと見回して。
うん、よくわからん。

神代理央 >  
「チッ」

溜め込んだコインを一気に吐き出し始めた彼女の台を見て、小さく舌打ち。他意は無い。全く無い。

「……今の動きだと『大当たり引いた私凄いでしょ!』みたいな感じがあるぞ…。とはいえ、今夜は確かに目立った大物の姿も無いが…」

一足先に大当たりを終えた此方は、再びコインを穏やかに飲み込ませていく。
コインが詰め込まれた箱が、店員によってあw期に積まれていく。チップ代わりに数枚渡して鷹揚にあしらいながら、それとなく周囲を見回して。

「……まあ、偶には息抜きも良い物だろうしな。返済分を超えた儲けは、当然お前のものだし。頑張って稼ぐと良い。ツキが来ているなら、半年分の生活費くらいは余裕で出て来るんじゃないか?」

彼女の射幸心を煽る様に持ち上げつつ。
愉快そうな声色で、嘯いてみせる。

織機 雪兎 >  
「今舌打ちしたよねぇ?????」

チッて聞こえたチッて。
こちらも脇にドル箱を積んでもらいつつ当たりを消化していく。
ビカビカビカージャラジャラジャラ。
また当たった。
ドヤ顔。

「ていうか大物居たとしてもこんな目立つところ来ないんじゃない?」

そもそも歓楽街の監視強化がされている間にこんなところに来るヤツはいないと思う。
周りを見回しても、特に名前の知られてるようなやつはいない感じだし。

「おっマジかさすがりおりん太っ腹ぁ! 小太りさんにも負けてないねー」

なんて言いながらコインを投入してボタンポチポチ。
もう倍ほどは余裕で稼いでいるが、これは投資。
この先の生活費を稼がないと。

神代理央 >  
「気のせいじゃないか?同僚の成功を喜ばない訳がないだろう。
返済できずに絶望の表情を浮かべる織機が見たかったとか、別にそういう訳じゃないから」

にっこりと笑みを浮かべながら舌打ちを否定しておいて。

「チッ」

けばけばしく輝く台と、どや顔を浮かべる彼女に、今度は先程よりも大きな舌打ち。

「分からんぞ?此処は落第街よりは治安の良い場所だし、警備もしっかりしている。それに、汚れた金を『綺麗に』するなら、こういう場所は相応しいだろうし」

投げかけられた疑問には、幾分真面目な表情で答える。
マネーロンダリング。安全な会合場所。そういった意味で、此の場所はそれなりに機能しているかもしれないし。

「……神宮司と一緒にされるのは、些か心外なんだがなあ…。
まあ兎も角。気張って稼ぐと良い。その箱一つで、軽自動車一台分くらいだからな?」

此処で、彼女が湯水のように注ぎ込むコインの価値を知れっと零しつつ。彼女とは対照的に静かになった台に、黙々とコインを流し込み続けている。

織機 雪兎 >  
「いやしてるよね?????? なんてやつだ」

くそう、なんてぶちぶち言いつつ、派手に光る台にコインをつぎ込む。
ビカビカビージャランジャラン。
あったのしいとまらない。
隣にドヤ顔。

「だとしてもさぁ、わざわざ本人は来ないでしょ。まともな考えだったらバイト代渡して代打ちさせたり、下っ端使ったりするんじゃない?」

確かにその通りなのだが。
そんなことは裏の人間も承知の上だろう。
だからなおさら、って感じ。

「――えっ。えっ?」

流し込むコインを見る。
彼の顔を見る。
画面を見る。
フィーバータイムが終わった。

神代理央 >  
「まあ、仕事中に遊戯に熱中する様な同僚ではな。舌打ちの十や二十もしたくなるだろう?」

コインを吐き出し続ける彼女のスロットから一度視線を外し、己の台と向き合いながら言葉を返す。
呆れた様な声色ではあるが、特段責める様な口調でもない。
唯々、賭博に熱中する彼女に、肩を竦めるばかり。

「……ほう?きちんと考えているのだな。その点については、お前の言う通りだ。大物が自ら此の場所を訪れるとは考え辛い。
だが、零でもない。だからこうやって、巡回に訪れているのだろう?本当に怪しいと感じれば、潜入捜査に切り替わるだろうがな」

ほう、と少し感心した様な声色と共に、彼女の言葉に頷く。
実際、今回の任務は比較的緩やかというか、あくまで『巡回』の様なもの。本気で風紀が動くなら――彼女とペアにはなっていない。

「何だ、気付いていなかったのか?此のスロット台のレート、それなりに高いものなんだが。
――ところで、大当たり、終わってしまったな?」

にっこりと笑みを浮かべて彼女に向き直り、さてどうするんだと言いたげな視線を、彼女に向けるだろうか。

織機 雪兎 >  
「スロットに座ってスロットに熱中してない客もそれはそれで不自然でしょ」

などと屁理屈を。

「まーその辺はあれじゃない、りおりんの息抜きも兼ねてるんじゃないの。りおりんスイッチのオンオフハッキリし過ぎなんだよなぁ」

コインを追加投入してレバー叩いてボタンを押す。
流れるような動作だが、機械は静かなまま。
くそう。

「また当たればいいし。返す分はあるし」

残り分を返済してもまだおつりがある。
そのおつり分でまた当てればいいのだ。
なぁにまだまだ余裕はある。
いけるいける。
脂汗。

神代理央 >  
「…いや、まあ、それはその通りなんだが。その通りなんだが……」

間違っていないのだが。彼女の言い分は正しいのだが。
それでもこう、何というか。微妙に腑に落ちないのは何故だろうか。

「…私の息抜き?であるならばもう少し場所とパートナーの人選を考えて欲しかったものだ。賭博に耽りながら子守をするのは中々大変なんだがな?」

此方も同じ様にコインを流し込んでレバーを叩く。ボタンを押す。
今のところうんともすんとも言わないが、特に悔しがる様子も無い。何せ、金はあるし。いっぱいあるし。
というか、息抜きでこういう所に送り込もうとするのは絶対あの小太りだ。嫌味も兼ねた息抜きに違いない。

「おや、そうかね?なら、私も安心して賭け事に熱中できるというものだ。何せ私が負けても、お前が貸した分倍にして返してくれるんだからな?」

スロットを打っているよりも楽しそうに彼女を煽る。
というか此方としては、当たろうが飲まれようが特に関係無い――

「あ」

再び鳴り響くファンファーレ。吐き出されるコイン。
ゆっくりと彼女に向き直り、穏やかに、優し気に。しかし、悪意を持って。にっこりと微笑んでみせる。

織機 雪兎 >  
「色々考えた結果この人選なんでしょ。どーせさらちーと来たらイチャイチャしてて周りなんて見ないし、こうやって僕がギャーギャー騒いでれば、まさかそうとは思われないだろうし」

そう、と言うのは風紀委員の事。
それを言葉にしないくらいの知能はある。
誰が馬鹿だコラァ。

「あ、あーっ! おま、あーっ!! くっそおまえくそっ!!」

がしゃこがしゃことレバーを叩いてバシンコバシンコボタンを叩く。
いくらやってもこちらはうんともすんとも言わない。
やはり金があるやつのところに金は集まるのか。
不公平だ。

神代理央 >  
「……まあ、うん。そう、なんだろうか…」

そもそも任務の性格からして、火急でも無ければ重要な任務でもない。
言われてみれば、肩の力は随分と抜けている様な気もする。
何だか掌で転がされている様な気がして、彼女の言葉を否定はせずともちょっと複雑な表情。

「すまないな。私欲の無さが引き寄せた勝利なのかな?
ああ、ところで――耳を揃えて倍額返せなければ、当然何かしら罰ゲームとか、受けてくれるんだろう?」

クスリ、と面白そうに笑みを零して――

「例えば、そう。旧校舎の怪異探索を独りでいく――とか」

織機 雪兎 >  
「そーそー、ホントのとこはどうかわかんないけど、わかんないなら都合のいいように考えちゃえばいいんだって」

そう、都合よくポジティブに行けばいいのだ。
例えばこのスロットが次で大当たりして万枚出るとか。

「くっそ、くっそ……はぁ!? 何言ってんの!? 殺す気か!?!?!?」

旧校舎の怪異探索とか一人で行けるわけがない。
本当に出たらどうするつもりだ。
死ぬぞ。
出なくても死ぬぞ。
常世広報の一面トップだぞ。

神代理央 >  
「……私は其処まで楽観的に物事を考えるのは苦手だが…。でもまあ、それはそれで良い事かも知れないな。お前のそう言う考え方は、決して嫌いじゃない。非常に残念だが。遺憾だが。不承不承ながら、見習う様に努力する」

因みに、万事うまくいって彼女の台から万枚出れば少年の乗る車が買えるくらいにはなる。
夢を追い掛けてレバーを叩いていた遠くの生徒が、幽鬼の様な足取りで、何処かへと立ち去っていく。

「まさか。あくまで仕事。返せない分、きちんと働いて貰おうというだけの事さ。
ああ、常世渋谷にも色んな噂があるし、其処の調査でも面白そうだな。裏常世渋谷――だったか?」

にやにや、と普段浮かべない笑みと共に、彼女に首を傾げて見せるだろうか。
今度ホラー映画の詰め合わせとか送ろうかな。お中元で。箱を開けたら真っ先にホラーな写真が出て来る感じで。

織機 雪兎 >  
「りおりんは僕のことをなんだと思ってるの??????」

流石にそろそろ同僚に対してもう少し情けを掛けてくれてもばちは当たらないと思う。
つら。

「おいやめろ!! なんだよ!! マジでやめろよ!! ホントに!!」

裏常世渋谷とか怖すぎる。
無理に決まってるじゃないか。
既に涙目になりながらガシャコガシャコやりながらベシンベシン叩いていく。

そうして結局そのまま当たることはなく、帰る時間になって清算までひたすらため込んだメダルを吐き出していくことになって。
清算してみれば、彼に借りた分の二倍とちょっとと言った結果。
罰ゲームは回避したものの、その結果に泣きながら悔しがった風紀委員であった。

神代理央 >  
「何だと思っているってそりゃあ………うん。愉快な同僚と言うか。行動も愉快というか。存在が愉快と言うか。全部愉快と言うか」

愉快がゲシュタルト崩壊しそうな程に、つらつらと並べ立てた後。

「……まあ、うん。こうして任務を共にしている間は、退屈しない奴だとは、思っているよ」

と、付け加えるかのように。ちょっと照れくさそうに。
同僚である彼女への評価を告げるだろうか。

「…では、精々頑張る事だ。私も、愉快な同僚を恐怖に満ちた空間に送り込みたくはないからな?」

さて、此方はと言えば。
彼女がメダルを延々の見込まれている間、当たったり飲まれたりと穏やかな投資が続き。気付けば一箱分はプラスになった、程度に落ち着くのだろうか。
それでもきちんと2倍の額を返済した彼女には、帰り際に美味しいスイーツでも奢ったりした――のだろうか。

ご案内:「カジノ「蓬莱」」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「カジノ「蓬莱」」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に葉山翔一さんが現れました。
葉山翔一 > 恒例の商売にと足を運びいい場所も確保できて万全での出店。
しかし今日は運が悪いのか全く客が来ない。
常連客が時折に近くを通るも立ち寄らずに挨拶だけで去っていくのを見送ったのも幾度か。
ここまで客が来ない事も早々になく完全に暇を持て余してしまい。

しかし一度去れば次にこの場所が空いているという保証もない。
ならばたとえ今日は売り上げがないとしてもこの場を動くという選択肢はなく。
半ば意地になって客が来るのを待ってみる事に。

葉山翔一 > 「駄目そうだな‥‥」

しばらく待ってみたが客はやはり来ず。
今日はそう言う日なのだろうと諦めれば荷物を纏めて去っていく。

ご案内:「歓楽街」から葉山翔一さんが去りました。