2020/09/07 のログ
■幣美奈穂 >
ほむほむ、とゆっくり頷いた姿を見せます。
ゆったりとした動きですが、まるで舞うような乱れのない所作で示した先。
夜になると、と言われますと。上を見て、それから顔を動かして沈む夕日をみやるのです。
「・・まだ、夜ではありません・・。
でも、もうすぐ夜になりますわね・・」
真面目なお顔で、また男子学生にお顔を向けるとこくり、と頷いて見せますけど。
小学生といわれまして、少しほっぺが膨らみます。
「もう中等部教育です・・あ、でも。4年生ですよ?」
この島に4年目と伝えながら、首を傾げさせると射干玉な黒髪がさらりと柔らかく流れます。
とてて、と小股で近づいてくれば。扇子を広げて口元を隠して。
首の角度を曲げ、じぃっと男子学生のお顔を見上げます。
「・・ゲームは、1日30分です」
真面目なお顔で、こくりっ。
そういう美奈穂はゲームとかとんとせず。
電子機器自体をあまり持たない生活をしているのですので、聞いた話レベルでの忠告なのです。
■霧島 孝介 > 「そうそう、だから早く帰った方がいいと思いますよ。
まぁ…もしかして貴女が俺の知らない最強の異能を持ってる風紀委員なのかもしれないので
強く言えませんけども…」
巫女の踊りを彷彿とさせる所作をする彼女。
なるほど。最初は巫女のコスプレかとも思ったけど、そんなことはなく
マジモノの巫女様なのかもしれない。
「あ、そうなの?…えっと、つまり、年下の先輩…?」
この島に来て、4年目。そして中等部教育を受けている4年生…
つまり多分彼女は13歳で9歳から入学してるってことか!
まさかの年下の先輩に頭を抱える。
こんなこと、社会に出てから経験するものとばかり思ってたので複雑な心境
じぃっとこちらを見上げられて少し心地悪さというか、居辛さを感じる。
陰キャは他人に注目されるのが苦手なのだ
まぁ、最近は少しずつ陰を薄くしつつはあるのだが…
「んなっ!30分だけなんて何もできないですよ!!」
手のビニールを強く握り、語気を強くして彼女に反論する。
当たり前だ、30分?アニメの1話しか見れないじゃないか!
その時間で出来ることなんてチュートリアルを終わらせることぐらいだ
そんなことは無理だ。それは譲れない。
確固たる意志を持って彼女をじっと見て
■幣美奈穂 >
「帰る・・」
右を見て、次に左を見て。後ろを見て。
そしてまた男子学生さんを見てから。
ぱちん、と扇子を畳んで顎下に軽く当てて、真剣な雰囲気をきりりっと見せるのです。
「・・その前に、大事なことを伝えるべきことがございますわ」
そのまま、首をゆっくりと傾げさせまして。「?」と表情に浮かべまして。
「・・ここから、学園地区に戻るには。どう行きましたらいいでしょうか?
繁華街というのも、随分広いですのね・・」
へにょり、眉が下がりちょっと困っているような表情を浮かべます。
「――ぴゃっ!?」
30分、というのに語気強く言われ返されて。
ぴょこりっとびっくりしてしまうのです。
少しのけぞってしまい、装束の胸元が少し張るのです。
「・・じゃあ、32分ぐらい?」
恐る恐ると提案の声を向けてみるのです。
お片付けも入れて30分ではなく、お片付けの時間は別に、としてみたのです。
■霧島 孝介 > 「そうそう、俺も今から帰る予定ですから…」
右方、左方、後方、そして前方の自分。
何の確認かと思いつつ、声を掛けたらなぜか真面目な顔でキメ顔された
え?何で!?
「はい、何ですか?
……あーまぁ、はい、迷いますよねここ。…地図とかアプリとか持ってないんですか?」
自分も経験がないというわけではなない。
他人と比べて土地勘は全くと言っていいほど皆無であるため、ここまでアプリを辿ってきたのだ
文明の利器最高。電子機器を最大限利用する少年である。
「あ…んんん~っ…!さんじゅう…にふんかぁ…!!」
少しびっくりさせてしまったことを申し訳なさそうにしつつも
ここを譲るわけにはいかず、苦い顔をしつつ、提案された時間を復唱する。
■幣美奈穂 >
今から帰る、と聞きますと。
とててっ、さらに近寄りまして。男子学生さんの袖を空いている手でそっとつまみます。
「・・そういうの、苦手です・・」
ほんのり頬をそめながら、すっと視線を横に逃がすのです。
電子機器は敵です。
特に電子レンジとか。
「そう、30分遊びに遊びまして。
2分でお片付け。
そしてお夕食取りましてから、型稽古2時間。
お風呂に入りましてから、夜のお祈りを1時間ぐらいでどうでしょうか・・?」
こくりっ、真面目に頷きます。
本当はゲームというのをする30分をお琴などを勧めたいところなのですけど。
■霧島 孝介 > 「?」
帰る発言の直後に袖を抓まれる。
何のことかと、疑問に思いながらも振り解くことはせずに
疑問符を浮かべる。
「え?あぁ…なら紙の地図とか普段持ち歩くとか…」
巫女だからその辺は疎かったりするのだろうか?
こう、寺での生活が長くて触れる機会がなかったとか…
でもそれはそれで現代の常世島で生きれるの?って疑問はあるけど
「その型稽古とお祈りの時間をゲームに回しちゃダメなの?
俺、巫女じゃなくて普通の学生だから…」
真面目にうなずく彼女にこちらも真面目に答える。
大体型稽古って何やるんだろう?1時間も何を祈るかわからん…
対して神への信仰がない彼は、ロクでもなく異能のことを考えてしまうにきまっている。
■幣美奈穂 >
美奈穂は知っているのです。
道が分からなくなったときは、道を知っている人についていけばいいことを。
そして、運がいいことに。知っているあたりまで行けそうな人が目の前にいるのです。
軽く摘まんでいる指先は、逃がさない、という気迫なのです。
「――そういう高等な技術は、まだ学校で習っておりません・・」
地図、と言われても。
感性でついつい歩く美奈穂である。
地図を見ながら歩くなど、高度なテクニックはまだ身につけていないのです。
型稽古とお祈りの時間を遊びに、と言われますと。
「えっ!?」と信じられない、というお顔で目を大きく見せます。
「それでしたら、水を被り精神統一とか・・あっ、親族ですと。
屋根に足の指でぶら下がりながら服繕いとかしておりましたけれど。
そういうのでしたら、どうですかしら・・?」
武道系を極めようとする親族を思い出すのです。
あれなら、ゲームをしながらでもできるかもしれません・・。
男子学生さんを足元から頭に見ます。
・・この島にくるような方は、見た目ではわかりません。
この学生さんは、きっとそういう修行派な方なのでしょう。
――と、勝手に憶測をつける美奈穂さん@13歳。
今まで、人生は修行と共にある半生なのです。
■霧島 孝介 > 普通、女性相手にこのように袖を抓まれば、生きた心地はしないだろう
なんせ童貞陰キャオタクなのだから、抓まればそれはそれは動揺する。きょどる。
しかし、相手は一回りも年が離れているしょう…中学生だ
子供相手には一応免疫はある様子で、逃がさないという気迫には困りつつも
変な汗やいつもみたいに言葉がどもることはない。
「え、えぇ…そうか。地理は中学からか…?いや、俺んところではやった記憶も…」
中学生なら地理の勉強を少しはしていても可笑しくない気がするのだが
ってか、そんなに高等技術なのか!?型稽古の方が高等に思えるけど!
もしやこの子、箱入り娘的な存在なのだろうか?さも当然かの如く夜のお祈りの時間を確保してるし。
「え?水被り?服縫い?
申し訳ないですけど、俺の家の宗教上の理由により、そういう修行はやってこなかったんですよ。
なので今から始めるのは中々ちょっと…」
足元から頭まで。全身満遍なく確認される。
多分ちゃんと確認してもちょっと背の高い男子学生という印象しか受けないだろう。
しかし、実は彼の家には代々伝わる秘伝の修行が‥‥
ない。ないのだ。
武道を極めようとも、解脱をしようとも思ってない一般家庭の生まれなのだ。
祖先から代々伝わっているのは近視という遺伝だけだ。
薄々勘づいてはいたが…この少女。多分生き方から何まで自分とは全く違う存在なのだろう
■幣美奈穂 >
異性に対する仕草や雰囲気がまるでない「つまみ」。
手をとらないのは、親から言われている慎みなのです。
・・了解も撮らずに「つまんで」いるので、慎みどこいった、なのですけど。
「知らないところを覚えるのは、わかるまで歩いてみるのが一番です・・」
本当に判る場所まで自分を連れて行けるのか、少しじとっとした目で見上げます。
何度か、「この人ならわかる」と思って二重三重道迷いになったことがあるのです。
・・迷子ではありません。
もう中学生なのですから、子供ではないのです。
「・・そうなのですか?
でも、宗教でそう定められているのでしたら、仕方がありませんものね。
――焼けた炭の上を素足で歩く派ですか?」
自分のところですと、水の上を歩く派ですが。
土に埋まる派や、高所から身を投げて風を受ける派。
知らない修行はいろいろあるものなのです。
「・・きっと、何か凄いのをするのですね。
今度、よろしければ教えてくださいませ」
ぺこりと小さく頭を下げるのです。
年相応の楽しみ方などせず、部活さえも修行の延長としてしている子なのです。
こんな繁華街で遊ぶようなことなど、まるで分りません。
「でも、遅くまでゲームしたらいけません。
明日は授業、ありますわ・・」
真面目です。
学業も真面目一徹な子なのです。
■霧島 孝介 > 「…とはいえ、分かる人やものがあったら先に使うべきなんじゃないですかね?
それに、将来的に地図ぐらい読めた方がモテるガールになりますよ」
ジト目で見上げられれば、少しばかりビクッと動かす。
こちらも同じく方向音痴ではあるが、何、地図を活用すればいい
活用した結果として今もこのように歓楽街の家電量販店からゲームを購入できたのだ
「週末は家に引きこもってゲームする派だよ。何其の恐ろしい宗派は…」
今度はこちらがジト目で彼女を見返す
焼けた灰の上とか、どんな地獄の責め苦ですか
普通に修行した人がやっても危ないでしょそれ!
「あぁいや…まぁ……親御さんに許可とか取らないとダメじゃないかな…?」
自分が普段している『修行』について
恐らく彼女の親や師匠的な存在が居たら、多分教えるのは憚られるだろう
無暗に教えて、後で「うちの子になんてこと教えたの!」って言われても困るしね
「ま、まぁ…確かに」
次の授業は確かあの先生だと思い出しつつ、考え込む
特別厳しい先生、寝るのは厳禁だ。怒られるだけならまだしも、こう無言で成績を落とすタイプの先生だから油断できない
しかたない、ゲームは確保できたわけだし、早めに寝ようかと思案する。
■幣美奈穂 >
分かる人を使うべき、というのに。
「ん」と小さく頷くと、摘まんだ袖を小さくちょこちょこ引っ張ってみせまして。
むふーっと、どこかどや顔風な雰囲気。
「――10年後に考えることにします」
地図を読める、というのを。将来性に賭けるのです。
先延ばしにしたとも言います。
「ゲーム・・わたくしが知っている外でできますゲームもありますわ?」
じと目に、可愛く小さく首を傾げさせるのです。
高層ビルの間に渡した鉄骨の上を渡るなどは、いい精神修行になると思うのです。
「父上や母上から言いつけられている修行は、だいたいもう出来てます・・」
段階的に厳しくなっている島でもできる修行。
それが親とのつながりと真面目に取り組んできたので、既に日頃からできるようになってしまっているのです。
それをこなしながら、他の修行も貪欲にしようとする自己鍛錬の精神。
・・少しは年相応の楽しみや余暇を覚えた方がいいのかもしれません。
「そうです。
朝5時には起きて、禊と体操と型稽古しないといけませんものね?」
うんうん。
ゲームの時間は、お片付けも入れて30分でやっぱり十分と思ってくれるかもしれません。
なんとなくな、風紀指導的満足感を見せるのです。
■霧島 孝介 > さっきからよく袖を引っ張られるし、今度はドヤ顔をしてくる
…なるほど、どうやら彼女は自分の言ったことを実践しようとしているみたいだ
俺を利用して、なんとかこの状況から帰路につくつもりなのだろう
「長いな!?未来があるとはいえ、そんなに時間空けたら絶対やんないでしょ!?
外で出来るゲーム…?」
あれか、昔ながらの鬼ごっことか
道具を使うものだったらドッヂボールとかだろうか?
確かに小学生の時の体育はある意味遊びというか、ゲームの側面もあるしな
それくらいは知っているか、うん
「ならある程度は安心…なのか?にしても随分厳しい親なんだな…
俺の家庭はそんなことなかったけど。…まぁ、他人の家庭環境に口出しするつもりはないけどさぁ…」
彼女の事情は知らない。というか初対面の相手にあれこれ聞くのも失礼な話だ。
厳しい修行を続けているのならそれを止めるつもりは毛頭ないが
自分には無理だなどと考える
「いやだから早ぇって!?」
■幣美奈穂 >
この男子学生さんの1歩前、いえ、3歩かもしかしたら5歩ぐらい前を歩いているかもしれません。
人についていけばいい、そして見失わないように服を掴んでおけばいい。
その真理に、何年も前からすでに会得しているのですから。
「――20年後、確かめればいいのです」
こくりっ。
確信をもって頷くのです。
外でできるゲーム、鬼ごっこ・・現れた鬼を調伏し、結界を守護させる。
陰陽師の修行があります。
ああいうのは鬼が仏教系なため神道にはなく。どうしても退治になるのですが。
そういうのもいいかもしれません。
男子学生さんに合わせて、うんっ、と頷くのです。
心がどこか通じ合った瞬間かもしれません。
「そうですか・・?
でも、そうしませんと守れませんし。
・・5時5分ぐらいですか?」
きょとんとしてから、首を傾げさせます。
時間、小刻みな子なのです。
■霧島 孝介 > 「さらに長くなった…」
呆れた様子でその発言を聞く。
本人はいたって真面目で確信を持った顔なのがこれがまた厄介だ。
恐らく少年と少女の思惑は一致していないだろう
そのことについて少年・少女双方は気付いていないが仕方ない
何せ生き方が違うから、遊びを知らない少女に遊んできたのが当たり前と言わんばかりに会話すればこうもなる。
「き、刻むなぁ…
さて俺はそろそろ行くけど…住んでるところはお互いに学生寮、であってますかね?」
首を傾げる少女に困惑しつつ、そう告げる。
もういい時間だ。
陽はもうほとんど地平線に隠れており、その反対側、紺色に空が染まっている。
■幣美奈穂 >
目をぱちぱち、とさせてから。
当然、といいたげなお顔をします。
「修練したうえで、身に着くまで・・そう思いますの」
自分で歩いて覚えるのではなく。
地図を見るだけできちんとたどり着くような技術。
血のにじむような修行が必要になるかもしれません。
身を清め、心を鍛え。
そんなことしか考えられない世間ズレした感性。
下手すれば危うく、騙されやすいのかもしれませんけれど。
4年前の、まだ親が必要なころから一人で修行することになった少女は。
修行する事こそが両親とのつながりなのです。
「・・わたくしは、学園地区ですけど・・。
あの、学生寮からならきちんとマンションに帰れます」
判る場所を言われて、ぱあっと表情が明るくなります。
きゅっと摘まむ力を強めてしまいます。
ただ、その力は強くしても。男の人が引っ張れば抜けてしまうような力ですけど。
こくこくっと頷き。
こっち?、と先に歩みかけようとするのは。
感性としてやはり淀み・・穢れがある、繁華街の危険な方なのですけど。
■霧島 孝介 > 「そ、そぉか…頑張ってな」
地図を見るのにそこまで血のにじむ努力が必要かは知らないが
彼女の頑張りを止めようとはせず、それだけ伝えて。
「そうかー、よかった。
ならそこまでだったら案内するよ」
抓む力が強くなるのを感じ、自分が居なかったらどうなっていたのかとぼんやり考える。
無理に引っ張ろうとはせず、彼女のペースも考えて歩き出せば
「あ、ちなみに俺はの名前は…霧島 孝介。1年生です。よろしくお願いしますね?」
ってじゃない!?
と自己紹介の直後に彼女にツッコミを入れる
そのまま、少しばかり苦労しつつもお互い目的の場所に到着するだろうか―――
■幣美奈穂 >
「――30年後、わたくしはきっと。
道案内できるぐらいになってますわ・・!」
ぐっと、扇子を握る手に力が入ります。
修行の目標がまた1つ、出来た瞬間なのです。
決意を胸に――
「よろしくお願いします」
ぺこりん、案内してくれるのに素直に頭を丁寧に下げるのです。
小股な小さなゆったりとした歩幅。
他の人より少し遅いぐらいの歩みなのです。
「あ・・わたくし。幣美奈穂と申します――もう中学生ですからね?」
身長差からどうしても見上げてしまうのです。
歳から見ても、少し小さい、線の細めな身体ですけど。
感性で行き先を決める少女は、ときどき、違う道を行きそうになりますが。
摘まんだ袖を離すことがないので、少女的にはかなりまっすぐに帰れたのかもしれません。
ご案内:「歓楽街(夕方)」から霧島 孝介さんが去りました。
ご案内:「歓楽街(夕方)」から幣美奈穂さんが去りました。