2020/09/21 のログ
ご案内:「歓楽街」に表秤こころさんが現れました。
表秤こころ > ───人の行きかう歓楽街。

そこにいるのは一人の占い師。
彼女の前のテーブルにはタロットカードが並べられている。

『あなたの運勢を占います。一回〇〇〇〇円』

そんな風に書かれた看板。その安価な価格の割に立ち止まる人も少ない。

まるでこんな店存在していないように。

表秤こころ > 「今日はハズレ……。」

慣れた手つきでカードを混ぜて……。
パチパチとカードを出していく。

混ざり合わされたカードの中から一枚のカードを出してそれを見る。
[21d2→1+1+1+1+1+2+2+2+2+2=15]
ご案内:「歓楽街」にクロロさんが現れました。
表秤こころ > 「あっああ……。」

ズザザザザとカードは机から滑り落ちて…。
占いの結果をみるどころではない。

ゆっくりと立ち上がってそれを拾い集め始める。

占いは失敗だった。

クロロ >  
常世島歓楽街。
眠らない街、夜の暗闇を照らすネオンライトが輝き
多くの人々が行きかう街。
そんな人々から外れるように歩く、迷彩柄の青年。
ふと、何かが騒がさを感じればそちらに目を向けた。
ふらっと自然に、足が其方へと向く。

『深き海底<Deep blue>』

『千の顔を持つ月<Hydra>』

ぼそり、と街の喧騒に消える程度の呟きだった。
魔術詠唱。炎の体が劇的に冷え、人並みの体温まで落ち着く。

「何してンだ、お前?」

丁度、カードを拾い集める女性の前で止まればしゃがみ込み、徐に一緒にカードを拾い始めた。

表秤こころ > 少し、顔つきは怖い青年がカードを拾い集めるのを手伝ってくれた。
心優しき青年…。

「……占いに失敗はつきもの。」

占い以前の失敗ではあるが……。
…カードを拾い集めてもらってそれらを受け取る。ちゃんと全部そろっている。

「ありがとう、心優しき青年よ。
 お礼と言ってはなんだけど貴方の事を占って差し上げよう。
 なんと半額で。」

半額……なんとこころひかれる響き…。