2020/09/22 のログ
■クロロ >
集めたカードはしっかりとこころへと手渡した。
盗みなんてチンケな真似はしない。
「ア?ウラナイ?今の占いだッたのか?
オレ様から見れば、ただドジしただけにしか見えンぞ」
クロロは訝しげに顔を顰めた。
物言いに表裏が無い分嘘も無いが、割と言い方も辛辣だ!
「心優しくはねェ。ただ、放ッておいちゃァ夢見が悪ィだけだ。
ア?オレ様をウラナウッてか?……メンドくさそうだなァ……」
口元をへの字に曲げた。
明らかに乗り気とは言い難い!
如何やらこの男に半額攻めは効かないらしい…!
■表秤こころ > 「……自分を占おうとしてカードをぶちまけた……。
…それがただのドジである事は紛れもない事実。
でも、それもまた占いではあるのです…。」
恐らく今のが占いだとするならば結果は大凶。
カードをぶちまける、暗い未来がある。
「…困ってる他人を放っておけない人の事を優しいというのでは?」
困ってる勝手にカードをこぼしてる誰かをのカードを拾うのは良い人だ。
そういい人として見てしまう。
「面倒なことは一つもない…。
じゃあ、今から私が貴方の事を勝手に占って当たっていたらお金を貰う。
もし外したら……その時はまあ、その時考えればいいです。」
そう言いながらもさっきまでのようにカードを混ぜ始める。
■クロロ >
「それ、ウラナイ関係あンの……???」
如何にも妙な物言いをする女性のようだ。
訝しげなまま眉間の皺が深まるばかり。
実に特徴的な空気を持つ人物だと思う。
「違ェよ、"スジ"が通らねェ事はしねェだけだ」
生憎、人様の言う優しさは持ち合わせていない。
ただ、それでも自分の中にある確かなルール。
"矜持"だけは破ろうとはしない。クロロと言う人物の"芯"とも言うべきものだ。
フン、と鼻を鳴らしながら腕を組み、呆れたように首を振った。
「や、結局ウラナイすンのかよ!まァいいや……」
断る理由もない。
それに、そこまでムキになるのも少し悪い気もする。
彼女の気が済むなら、そうする事にしよう。
「……で、何をウラナイすンだ?」
■表秤こころ > 「スジを通す、なるほど…任侠ですね……。」
分かってるか分かってないかうんうんと頷いている。
そういう世界に身を置いてるのだろうという理解。
「何を占おう…。
恋愛運……は興味ある?……ない?
……普通に運勢全般を占いましょう……。」
シャシャシャとカードをかき混ぜてそこから一枚めくって出たのは… [2d21→2+15=17]
■表秤こころ > 「魔術師の正位置ですね。」
■クロロ >
「ニンキョー?よーわからンが、多分それだ」
生憎此方も記憶喪失。
"任侠"と言うものはよくわからない。
頬を掻いて、相手を見た。
「いや、なンも決めてねェのかよ!お前、意外と適当だなー……。
まァいいけどよ。そう言う無難なのでも」
本当に妙な女に引っかかったようだ。
後頭部を掻きながら、めくられたカードが金色の瞳に映った。
「魔術師のセーイチ。……ッて、なンだ?」
■表秤こころ > 「人生は適当なくらいが楽しいのです。
でも、しっかりとした生き方もそれはそれで素晴らしい。」
普通に生きていれば今頃この島で占い師なんてやっていない。
「このカードはチャンス、可能性、潜在能力なんかの意味があるカードです。
……最近何か新しく始めたり、今まであったことのない新しい人と出会ったりしました?してないです?
ともあれ……新しい事を始めるにはピッタリな時期であるという事です。
貴方が今まで得てきた能力を生かす時がもうすぐ近い将来に訪れるでしょう。
チャンスをモノにしてくださいね。」
魔術師の正位置、杖をもった魔術師の絵が描かれたそのカードを見せながら言う。
「……半額でいいですよ。」
そう言いながら手を差し出す。
■クロロ >
「ソイツに関しては同意するがな」
適度に力を抜いた方だ良いのは間違いない。
真面目なのもいいが、案外適当でもどうにかなるものだ。
「はァン。よーわからン。だが、"新しい"ッて意味じゃァ、全部そーだ。
オレ様、"キオクソーシツ"ッて奴らしいからな。出会う事出会う事が全部新しいわ」
好き好んで新しい事を始めようとは思わない。
ただ、何もない白紙の記憶ではそうもいかない。
出会う知識、人々、どれもこれもが真新しい。
あながち、そのカードが示すものは間違いでは無いが
余りにも多すぎる"新しさ"と言うのは、占いの範疇に入れていいか迷うものだ。
「まァ、嫌いじゃねェけどな。そう言うの。オレ様、ベンキョーとか好きだし」
腐っても魔術師の端くれ。
学び、知識を育む事を好む。
差し出された手を一瞥すれば、溜息を吐いた。
「……別に金に困ッてンならそう言えよ」
呆れ気味に手に乗せたお金は半額の値段ではなく、規定通りの値段そのままだ。
■表秤こころ > 「記憶喪失、なるほど、なるほど……。」
だが、この目の前の青年は記憶喪失らしいこの島では少なくない。
そういった人たちの過去を占ったこともあるが……。
彼には必要なさそうに思える。
「その姿勢はまさにこのカードにピッタリと言えますね。」
彼のその姿勢はまさに魔術師のカードとピッタリ合致する。
「困ってない。これは正当な報酬です。
半額で占うって言った以上はちゃんと提示した額を貰います。
スジを通すってやつです。」
半分を相手に握らせて返す。
■クロロ >
「カカッ、カッコいいッて事か?」
なんて、楽しげに笑みを浮かべてみせた。
彼女の思うように、クロロにそう言ったものは必要ない。
無いならないで、無いなりに過ごし、戻るなら自分の手で戻す。
それが"スジ"と言うものだ。
「へェ、成る程な。お前、中々イイ女じゃねェか。
そう言われるなら、貰うしかねェな」
それが相手なりの"スジ"と言うのであれば
それを立てる事もまた"スジ"通し。
受け取った半分を仕舞えば煌々と輝く金が相手を見据える。
「よォ、オレ様はクロロだ。お前は?」
■表秤こころ > 「カッコいいかはともかく好きですよ。そういうの。」
自らを高めて、知識を技術を吸収し研鑽していく。
悩みながら前に進んでくれればより良い。
「もしかして口説いてます?
私、割とチョロい女なのでちょっかいかけないほうがいいですよ。」
本気か冗談か分からないように言いながら受け取ったお金を仕舞う。
「私は表秤こころ。おもてばかりで裏がない。
占い師にピッタリの名前だと思いませんか?」
もちろんこれは仕事の時に使う名前で本名ではない。
■クロロ >
「悪かねェな、言われンのも」
クロロも言う所は男の子。
それ以前に人である以上、好かれるのは嫌いではない。
寧ろ、縁を大事にするタイプである以上、嬉しくないはずもなかった。
「口説いたつもりはねェけど、惚れられる分には構わないぜ?
火傷するかも知れねェが、男ならそン位でジョートーだろ?」
それこそ楽しげに返してやった。
男としてはとにかく器は大きくあろうとしている方だ。
何人だろうと受け入れるつもりはある。
ニヤリと笑む口元は、何処となく不敵さを醸し出した。
「ヘッ、それこそ胡散臭ェ名前だな。裏がねェ人間なンて、そうそういるかよ」
決して悪口ではない、人間はそう言うものだと思っている。
だからこそ、クロロは人間が好きだ。これは好意的な物言いだ。
そして、わざわざ本当の裏があろうと、それを探ろうとはしない。
そう言うのは頃合いか、或いは機会がなければご法度と言うもの。
それ位の空気は読める。
「ウラナイにピッタリかは知らねェけどな。オレ様はそろそろ行くけど
まだウラナイ、続けンのか?暇なら飯位は奢ッてやるぜ」
■表秤こころ > 「あー。何人もの女性泣かしてきたやつですね。」
…きっと記憶失う前は何人もの女性を泣かしてきたのだろう。
それで全て忘れてるのだから刺されても仕方ない。
「裏がない人間も稀にいる。
……善人にも悪人にもどちらでもいますよ。本当に一緒にいると疲れてしまう方々ですけど。」
裏がある人間の方が付き合いやすい。
真っ白も真っ黒もそこに並ぶのは疲れてしまう。
「……やっぱり口説いてません?
……でも、是非ご一緒させてもらいましょう。
今日はあまり、お客が捕まらない日のようなので…。」
そう言うと、椅子とテーブル、そして看板が何もなかったかのように消え去って……。
■クロロ >
「そりゃ流石にねェだろ……いや、わかンねェけど」
記憶喪失故に、絶対に"そうだ"とは言い切れない。
とは言え、そんなに数多の女性を泣かせたように見えるだろうか。
割と人間には気を使う方だが……困ったように、頬を掻いた。
「そンなレアケースは想定してねーよ。ま、いるならいるで構わないけどな」
クロロはそれでも構わない。
元々そう言う付き合い方だ。
人の在り方は、"それもよし"。
理解はする。許容するかは、その時だ。
「口説いてねェッて。つか、お前も乗り気じゃン、いいけどよ。
ンじゃァ、行くか。オレ様の奢りだ、好きなモン食わせてやるよ」
消えたテーブルを見れば踵を返し、相手の方を一瞥すれば
そのままネオンライトの街へと先導するように消えていくだろう。
ご案内:「歓楽街」から表秤こころさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からクロロさんが去りました。