2020/11/09 のログ
ご案内:「歓楽街」に四方 阿頼耶さんが現れました。
四方 阿頼耶 >  
「あーあー、酷いこって」

歓楽街の一角。
先日風紀委員と何者かが戦闘を行い、その結果大規模な破壊をもたらしたその場所に、男性が一人。
破壊された建造物は未だ爪痕が深く刻まれており、修復には時間がかかるだろう。

被害者は、風紀委員の上役。
風俗店で襲われた事から推測するにピンポイントでの闇討ちという事までは、被害状況を少し見ればわかる事だった。

とはいえ、犯人捜しの方は風紀委員で大きく行われてはいない。
場所が場所だから、という事だろう。
風俗店の客として来ていた風紀委員の上役…というのは表にしにくいのもあるのだろうが。
それにしたって命を狙われたにしては捜査に手を抜きすぎなのは明白だった。

「……」

その理由についてはいくつか推測できる。
一つは、この襲撃事態がもっと上の立場の存在からのものだった場合。
でもこのケースは多分ない。
二つめ……犯人に目星がついていて、あえてそのままにしてる。
こっちの可能性が高い。

もしそうだとして、更にあえてそのままにしてる理由は……
今落第街でやらかしてる事で大体答えは出ている。

「参ったね、こりゃ」

はぁ、と少しため息を吐く。
会議にも出て、挙句東山先生まで釘を刺したってのに。
こうも思い通りにならないと少しばかり自身失くすなぁ。

四方 阿頼耶 >  
落第街への特務広報部の調査と言う名の、制圧。
武装した風紀委員が大量に押し寄せ、抵抗すれば殺害、しなくても捕獲という大規模な作戦。
明らかな”見せしめ”として行われた武力制圧。

「……荒れるかもねぇ」

落第街を、無暗に突いた。
それも態々”見せしめ”として、突いた。
ただでさえ最近は風紀委員側の介入が多くて落第街側の反発が強まりかけていたっていうのに、そこに燃料を投下したようなものだ。

事実……今回の件で落第街は、爆発寸前だ。
何時暴動が起きて歓楽街を超えた被害が出るかも分からない。
そうなれば最後……

「あーあー、本当にさぁ‥‥
 戦争起きちゃうかもしんないよこれ」

一番の、問題。
それは落第街側が総力を挙げて学園に戦争発起する事。
そうなればどう転んでも決して少なくない量の血が流れる。

”常世学園の運営”に…支障が出る。

ま……
こういう時の為の公安…なんだけどさ。
だからってホント勘弁してほしいよ。

流石にぼやきたくもなってしまう。
色々裏側も疲れるんだから。

四方 阿頼耶 >  
ともあれどうするか。
色んな人に連絡送らないとなぁ。
公安側で動いてくれそうな人もリストアップしとかないといけないし、予定変更して皆の仕事入れないといけないし。
実際に今回の件で動いてる人間も調べとかないと。

取り合えずは……
特務広報部部長 神代理央。
彼に話聞かないと、だな。

あとは、あー…
確か前に彼とドンパチした人いたんだっけ、公安に。
名前は確か……

「紫陽花剱菊……だったかな?」

連絡入れとこう。
使える手は使わないと拙そうだし。

四方 阿頼耶 >  
さて、動こうか。
あんまのんびりもしてられなくなっちゃったし、こういう時に動かないとマジで給料泥棒って呼ばれかねないし。

ご案内:「歓楽街」から四方 阿頼耶さんが去りました。