2020/12/07 のログ
ご案内:「歓楽街」に樋浦 來未さんが現れました。
樋浦 來未 > 「こっちの方が色々とあるとね」

歓楽街の一角にある怪しげな商店。
そこでよく判らない小物や何故か置かれている洋服を眺めては色々あると視線を巡らせ。
これいいな、と思う物はあるが値段も高くて買うのは無理な事を除けば品揃えだけはよい。

「欲しいと思うけどバイト代だけだと無理だし……商店街で見つからないかな」

そうして今も怪しげなぬいぐるみに視線を奪われてしまう。
値段を見ればゼロの数が多い多い、買うのは無理だと肩を落としてはいるが見つめて。

樋浦 來未 > 「来月なら買えそうだけど…多分残ってないよね」

出来れば買っておきたくはあるが財布の中身は先ず足りない。
かといって買ってくれるような知り合いもいないので名残惜しそうに見つめていたが諦めてその場を離れ。
こっちならば買える物があるかもしれないと小物が置かれた棚にと移動して。

「こういうのなら買えそう」

移動した棚に置かれたガラス製や木製の小物の値段を見て。
この辺なら買えそうと並ぶ商品を眺めていく。

ご案内:「歓楽街」に照月奏詩さんが現れました。
照月奏詩 >  
 掃除屋のバイトの帰り。前と同じくネオンに慣れず少し速足で歩いていたが。そんな時にふと目に入った人物。
 それは前に商店街でバイトを一緒に探した仲で。知り合いでもないのなら無視するのだが……最近の情勢も考えるとそれもできず。軽く頭を掻くとそちらに歩みよって。

「ここであんまりボーッとしてると財布すられても文句言えないぜお嬢さん」

 なんて冗談めかして声をかけるとみていた物を見る。

「……ガラス細工? こういうの好きなのかお前」

 結構かわいらしい柄だななんて言いながらこっちも見ていた。

樋浦 來未 > 「ふえ?」

突然に掛けられた声に誰だろうと視線を向けるとそこには以前に商店街でバイト雑誌を一緒に読んだ彼。
知らない人なら驚くなり逃げたりもするが知った相手ならば笑みを見せて。

「それは大丈夫だよ。お財布はここに入ってるから。
好きだよ。私だって女の子なんだしね」

冗談めかした言葉にジャージの胸元を叩いて心配無用と笑みを向け。
服装はおしゃれの欠片もないが可愛いのは好きと言い切り、良いでしょ?というように水晶玉の中に柄の入ったガラス細工を指で突いて。

照月奏詩 >  
「安全管理してるようで何より」

 胸元にしまってると言われれば少し笑って肩をすくめる。
 それから水晶で作られた亀の置物を取って。

「別に女の子だから好きとかは関係ない気がするがなぁ……にしても高いな」

 元々飯くらいにしかお金を使わずもし何かの切欠で遊びに誘われればついていく程度しか使っていない身としてはかなり高額に思える。
 亀を戻すと他のも少し眺めながら視線を彼女の方に少し流す。

「あれか、バイト決まってその給料で少し小物でもって感じか」

 前も探していたし見つかったのだろうと思いそう聞く。丁度一月くらい前だしバイt代もちょうど入ったころ合いだろう。

樋浦 來未 > 胸元ならば早々すられる事もないと笑い返し。
彼が手に取った亀の置物もいいなと見つめて。

「少しは関係あると思うよ?だってかっこいいのを好きよりよくない?
そうなんだよね、高いから悩んでるんだ」

お金があれば大体は可愛い物や集めている物に使ってしまい残るのは食費程度。
なのでいざ欲しいと思う物を見つけた時には買えないことが多く。
この店では特にそれが多いのだが口にはしないで。

「そうじゃなくてね、バイト帰りに立ち寄っただけ。
そうしたら欲しいって思うのが沢山あったんだよ。
バイト代は別の買い物に消えちゃったかな」

少し違うと首を振って告げて、バイト代は既に消えてしまったと視線を逸らせて…。

照月奏詩 >  
「そういうものか? 俺はあんまり気にしないけどな……そもそもそれを気にしたら俺もアウトになるし。コーヒーとか辛いのとか苦手な子供舌だぜ俺」

 こんななりしてさと軽く笑う。
 別に女がかっこいいのを好きでも男がかわいいのが好きでもそれが好きなんだから仕方がないだろうと思っている。
 他の物に消えたというと肩をすくめた。

「そいつは残念だったな……俺が金に余裕あるなら一つくらい買ってやるとか言えるんだが。いかんせん俺もカッツカツでな」

 流石に買ってやる余裕はないなぁと言って周りを見回して。

「あの辺ならまだ買ってやれそうだけど」

 と指さす先にあるのは水晶でできた動物のストラップ。どこかのお土産屋にでも売ってそうな小さな物で数百円規模である。

樋浦 來未 > 「そういうものじゃない?女の子の部屋にロボットが沢山あったら変だと思うけどな。
私もコーヒーは甘くないと駄目だよ」

全然大丈夫だと彼の言葉に笑ってみせて。
自分ではへんかなとは思うが彼のいう事は確かに一理あると思ってしまい。
肩を竦められ手も変わらない笑顔をみせて。

「欲しいって思って買ったから後悔はないんだよ。気持ちが嬉しいけどこんなに高いの買ってもらっても返せるの何もないよ?」

買ってくれるという言葉に食いつきそうになるがダメダメと首を振り。
実際にそのお礼に何が良いかが浮かばないというのもあって。

「あれも十分可愛いよ。本当に買ってくれるの?」

指された先にあった水晶製のストラップ、動物の形のそれはどれも可愛くて目を奪われてしまい。
本当に良いならこれを買ってほしいとペンギンのモノを手に取ってしまう。

照月奏詩 >  
「その辺は考え方の違いだからなぁ。少なくとも俺は気にしないってだけ。後俺も甘くすればなんとか行ける……かな、たぶん。飲もうと思ったことがないからしらんが」

 結局この辺は考え方の違いでしかないのだ。
 少なくとも自分はそれがどんなものであれ好きな物は好きと言ってしまえという考えである。それで他人に迷惑がかかるならやめた方が良いが。
 返せないといわれればケラケラと笑った。

「安心しろって、ドウセ買えないから。カッツカツだって言ったろ」

 食費と少しの貯金でいっぱいいっぱいだってとひとしきり笑った後。自分が指さしたストラップの方に足を進める。

「ああ、これくらいの余裕はあるしな。ほら、これなんか可愛いんじゃねぇ?」

 一つ取り出して見せるのは小さな水色の鶏のストラップである。
 座った姿勢は顔以外丸々としていて顔は少し眠そうな顔をしている。

樋浦 來未 > 「そうなんだ。気にしない人もいるんだね。
一度飲んでみると良いかも。美味しいよ」

変に考え方が固まってたなと自分の眉間を指で揉んでそうだよねと。
可愛い、欲しいと思うのはそれぞれ、男の子女の子で別にそうしないでいよねと納得して。

「カツカツって言ってて実はポンと出てこないかなって少しだけ期待したんだ」

やっぱり貯金と食費でなくなるよねと笑い、貯金はしていない身としては凄いなと見て。
ストラップよりもちょっとだけ高いのを買ってもらおう作戦は失敗で手にしたものを戻して彼を追いかけ。

「可愛いけどなんか眠そう。でもそれがいいよね。
ね、これ買って」

彼が手に取った水色の鶏のストラップ。
丸々として眠そうな顔は可愛く、直ぐに気に入ってしまい買ってほしいとおねだりをしてしまう。

照月奏詩 >  
「機会あればな、ココアとかに逃げそうだけど」

 そう手を軽くヒラヒラと。その方がやはり合っているので一人では中々に難しいかもしれない。
 その後の発言にはジトっとした目を向けた。

「あれか、清純ですーみたいな見た目しておいて意外と小悪魔系だったりするかお前」

 中々に性質悪いななんて言って少しだけ苦笑い。
 その後のおねだりには軽く息を吐き出して。

「まぁそれは自分で言った物だし買ってやるよ。今度ジュースか何か奢れよ」

 そういってストラップを会計の方へ持っていき通す。数百円だが袋にも入れてもらってから手渡して。

「はいよ、帰るまでに落とすなよ……そういえばバイトの帰りって事だがこの辺で働いてるのか?」

 最初の話じゃないが治安悪いだろこの辺と言いながら首を傾げる。
 この辺はまだマシだがふつうに違法な店などもある場所である。心配といえば心配であった。

樋浦 來未 > 「それならカフェオレはどう?甘くておいしいよ」

コーヒーが駄目ならそれに近いものを押していくおせっかい。
そしてジト目を向けられても気にしていなく。

「清純だよ。これでも彼氏もいないしお付き合いもしたことないからね」

違います、清純ですとちょっとだけ胸を張って言い切り。
もしかしての可能性にかけたと悪びれず。

「やった、ありがとう!ジュースでいいなら今度御馳走するね」

そうして買ってもらったストラップが入った袋を満面の笑顔で受け取り、ジャージを開き内のシャツのポケットにしまって。

「落とさないよ。うん、ちょっと先の雑貨屋で店番してるんだよ」

滅多にお客さんが来ない割にお給料がいいからとあっさりと店と内容を口にして。
治安は良いとは言えないがその分お給金が良いからと説明をしていく。

照月奏詩 >  
「ああ、あれは結構好きだわ。喫茶店とか行くときは大体アレにしてる」

 あれは結構飲みやすいよなと同意を示した。
 それでも少し苦いと感じる時はあるが。まぁあれくらいならまだ全然大丈夫である。
 その後の発言にはブハッと思わず吹き出す。

「別にそういう意味で言ったわけじゃないんだが。まぁそうだな清純清純」

 ハハハとひとしきり笑った。
 しまったのを見届けると外に視線を移して。

「ああ、あの店か。結構雰囲気いいよな。入ったことはないけど仕事の時にたまに前通ってるから見たことはあるぞ」

 あそこでねぇと言いながら外を指さして。

「とりあえず帰りながら話そうぜ。喫茶店ならともかく雑貨屋で立ち話されると店も困るだろうしな」

樋浦 來未 > 「あれが大丈夫なら抹茶ラテとかも行けると思うよ」

最初は戸惑うかもしれないがお勧めだと口にして。
あれは苦みはなくお茶っぽいから大丈夫と気軽に告げて。
突然に吹き出した姿になんだろうと戸惑い。

「じゃ、どういう意味で言ったの。何だか引っかかる言い方」

本当になんだろうと珍しく笑みではなくじっと彼を見て。
仕舞ってしまえばジャージを閉じてしまう。

「雰囲気は良いんだけど中は変だよ?商品って番号の振った箱だし」

本当に不思議だけど飽きないよと笑っていれば外を指され。

「あ、そうだね。用が終わったら邪魔になるよね」

そうだったそうだったと手を打てばそうしようと、彼の手を取って店の外へと。

照月奏詩 >  
「普通に性格的な意味よ。別に今までに彼氏がいたかどうかとかそういう事を聞くつもりで言ったわけじゃなかったんだけどなってさ」

 ただそれだけよと飄々と言い切ってから外へと歩き出そうとする。
 だがその後の発言で一瞬目をパチパチとさせる。

「番号の入った箱? なんかまた随分奇妙な物売ってんだな」

 中身を考えていると手を取られておっととと言いながら合わせるように歩き始め共に外へ。
 店で温まった体にはこの寒空の温度は中々に身に染みる。

「おお、寒。で、あれだ。その箱ってあれか店員に渡すと何かと交換してもらえるみたいなそういう?」

 箱だけというのもよくわからずそんなことを聞く。
 頭の中では明らかにヤバい商売の構図が出来上がっているが。憶測だけで進めるのは問題だろうと。

樋浦 來未 > 普通に性的な意味、そういわれては顔を真っ赤に染めて。
その後に悲鳴や手を出さなかったことが奇跡に近く。

「私もそう思うよ。でも中身は見ないって契約だから」

彼の手を掴んで店の外へと出れば冷たい空気。
それが赤くなり熱を持った頬には気持ちよくて。

「そう?私は丁度いいかも。違うよ、お客さんが番号を言ってその箱を売るんだよ」

滅多にお客さんが来ないから楽だけど変な仕事だよねと笑い。
それが危険とは思っていなく変で楽なバイトとしか思っていなくて。

照月奏詩 >  
 性格的な意味で言っただけなのに彼氏の経験まで言ってしまったというのは確かに少し恥ずかしいかもしれない。
 赤くなった様子を見てハハハと笑っていた。
 本人も変な仕事だと思っていたといわれればジトっとした目再び。

「……あれだぞ、この街でバイトするならしっかり調べといた方が良いぞ。知らないうちに犯罪に加担してました。なんて可能性もあるんだからな」

 何件風紀委員にあげられてる所を見たかと言って肩をすくめた。
 頭の中では完全に薬だとかの非合法の交換所になっている構図しか出てこないわけで。

「掃除屋として色々な店の事情を知ってる男からの助言って事で。まぁ、余程の事がない限りこの街じゃ大丈夫だと思うけどな。表通りで堂々とやり取りする奴なんていないだろうし」

樋浦 來未 > ついノリと勢いのままに話したことがかありの恥ずかしい事。
それを自覚してしまうと笑う事も出来ずに顔を赤らめたまま視線を泳がせ。
再びのジト目を直視できずに逸らしたまま。

「表通りだし雑誌に出てた所だし大丈夫だと思ったんだよ。
それだったら危ないよね…どうしよ……」

次のバイト中にいきなり風紀委員が乗り込んでくる様子を幻視して今度は顔が青くなり。
箱の中身は何だろうと今更の疑問を持ってしまう。

「照月くんって掃除屋なんだ。うん、気を付けるよ…。
危ない店じゃないと思うんだけど…そうじゃないといいな…」

今更の不安に完全に困った顔をしてしまって。

照月奏詩 >  
「んあ、雑誌に載ってたのか? それならほとんど大丈夫だと思うぞ。そういう非合法なのは大体声かけだったり張り紙で集めるだろうし」

 雑誌に載ってたと聞けばなんだそれなら大丈夫かと少し安心する。
 もちろん100%とは断言できないが。ほとんどの確立で問題ないだろうとは思える。
 後さらに店の中に実際に入ってしまってから調べると逆に彼女が危険と考えたということもある。

「脅かして悪かったな。さっきのストラップの代わりって事で」

 と安心させるために軽く笑っておいた。
 それこそ危険かどうかなんて自分だったり風紀委員なりが調べる事でもあるだろうし。

「で、そうなんだよ掃除屋。ほらたまに紙入ってるだろ。クリーンダスターズっての。そこでバイトしてんの」

 履歴書いらずで1回ごとに給料が支払われるというタイプのお店。値段も手ごろでそれなりに使ってる店も多いという掃除屋だ。
 もっとも入る人間によって掃除の質に変化はあるが。

樋浦 來未 > 「あの後に別の店で買った雑誌に出てたんだよ。よかったー…それを聞いて安心だよ。
いくら私でもそんなのに乗らないよ」

そこまで迂闊じゃないですと頬を膨らませて。
しかし雑誌に出ていたのなら大丈夫と聞くと安堵して。
これからもバイトを頑張ろうと決めて。

「むー…その代わりにジュースはなしだから」

脅かしたのだからなしだよ、と言い切り。
変な店ではあるが愛着が出来たバイト先なだけに危なくなくてよかったと。

「あ、あそこなんだ。凄く大変そうだよね」

仕事量でお給金の変わるバイトだったと思い出し、惹かれたが自分には無理だと思い止まったバイト先。
そこで働いていると聞くと凄いと尊敬をして。

照月奏詩 >  
「あの後か。そりゃ知らないわけだ……にしても、よくその仕事内容で雑誌側もゴー出したよな」

 実際問題として話を聞く限り怪しさ抜群である。
 正直まだ心配な所はあるが……調べるのはそれこそこっちの仕事である。

「はいはい。ホント悪かったな。でもあれだぞ、その店はともかくヤバいと思ったら逃げるんだぞ」

 落第街等ならば話は別だが、ここでは表にしっかりと逃げれれば即座に殺されるなどと言う心配はほぼ皆無である。
 なので一応それだけは告げておいた。
 こちらの仕事の話に移れば少し笑って。

「そうでもないぞ。逆に言うと休みも出勤もこっちで自由に調整できるって事でもあるしな」

 なので面倒な日は休めるんだと言っていた。
 まぁその分給料はお察しだが。自身の場合本業が別にある為休むわけにもいかないわけで。

「ところで、そろそろ放して良いんじゃないか?」

 店を出て手を取られてからそのままだったなと思って聞いてみた。
 別に嫌というわけではないが。周囲から見て勘違いされるのも彼女に迷惑だろうと。

樋浦 來未 > 「怪しいって思ったけど決まった出勤日もないから申し込んじゃった」

最初は怪しく、しかし慣れればいい仕事だと笑ってしまい。
変だとは思うが犯罪はない筈と信じている様子で。

「わかってる。危ないって思ったらちゃんと逃げるよ」

表通りにある店なので逃げればすぐに大通り、そこならば危険はないと安心させるように返し。
先程よりも笑みが楽しそうに見えるのは心配されてうれしいから。

「そういう所は私のバイト先と同じなんだ」

それだったら受ければよかったかなと少し後悔。
ただきっと多く休んでお給料がなかったかもしれないが…。

「あ、ごめんね。ずっと握ったままだった。
でも……私はこっちだから丁度良かったかも」

彼の言葉に今気が付いたという顔で謝ろ手を離し、勘違いなどは全くきにしていなく。
話ながら歩くと気が付くと結構歩いていて、手を離すと私はこっちだからと駅に続く道を指して。