2021/01/02 のログ
■雪城涼子 >
「え……うん、まあ。 せっかくだから、ね。
服装から気分も変えないと」
実際は自分の見た目を少しでもそれっぽく見せるためだったのだが……
化粧、思い切り濃くしてもよかったかもしれないな……
そうしたら、バレなかったかも知れない。油断したわ。
気をつけよう。
「うーん、どうしようかな……」
うん、この流れでアルコール入りを頼むのはきっとNG
ノンアルコールのカクテル辺りを頼んで気分だけ味わおうかしら……
チャイナ・ブルーをノンアルの方で……うん
「大変ねえ……そういえば最近、部活の方にもあまり顔だしてないんじゃない?」
じゃない、もなにも
部活に出ている自分はよくわかっているのだけれど
あえて聞いてみる
■神代理央 >
「ふーん…しかし何というか…着慣れてるというか。
不思議と違和感が無いな。服の見せ方を分かっている、というか」
少女が背伸びして大人の装いをしている…と言うよりも。
小さな大人が、それ相応の恰好をしている、様な不思議な違和感。
何というか、彼女は洋服に着られているのではなく、きちんと着こなしている。
やはり、女子というものは御洒落に気を遣うのだろうか、と首を傾げていたり。
さて、彼女が注文を決めれば店員を呼んでそれを伝えようか。
此方も、一気に飲み干した空のグラスを渡して、注文するのはノンアルのモヒート。
一礼した店員が去っていくのを見送った後――
「……ん、まあ、な。仕事に追われていた、と言えば言い訳になるかもしれないが…」
と、小さく吐き出す溜息。
様々な事件や、個人的な出来事に追われ、すっかり顔を出せなくなってしまったスイーツ部。
皆は元気にしているだろうか、と燻る思いを紫煙で吐き出そうと、懐の煙草に手を伸ばしかけて――眼前の少女の姿を見て、緩く首を振ってその手を元に戻した。
■雪城涼子 >
「ふふ、女の子はそういうの得意なの。
理央くんは……そうね、実は服とかあまりこだわってないでしょ?」
制服姿のときはきっちりしっかりとした姿だが
逆を言えば、それは決められたものと決められたように着ているだけ
私服へのこだわりはあまりなさそうである
「そういうの……ああ、いえ。
これは、また今度」
口を開きかけて……閉じる
今は多分その話をするときではない
「部活動としては、試食役とかも大事なんですけど。
ちゃんと顔を出してほしいものです。」
怒る、というよりもややからかいのような
軽い調子で口にする
あまり、重くしてもよくないだろう
■神代理央 >
「ぐうの音も出ないな。仰る通り、と素直に降参しておこうか。
制服は楽で良いんだがな…。私服、となるとどうにも拘りが無いから、結局マネキン買いになってしまうんだよな…」
今着ているチェスターコートとテーラードのセットアップも、ハイブランドではあるが店員が勧める儘に購入したもの。
御洒落に気を遣うというのは苦手な部類であり、必要な時にTPOを弁えた服装であれば良い、くらいの考えでしかない。
だから、彼女の言葉には軽く両手を上げて、降参だ、と笑うのだろうか。
「……歯切れが悪いな。まあ、今話しにくい、というのであれば深くは聞かないけど」
まあ、彼女が口ごもる様な話題は此方にとっても答え辛いものだろうし。
軽く頷いて同意の意を示すと同時に、店員が二人のグラスを運んでやってくる。
「……了解。確かに、最近はとんと、まともな甘い物を食べていないからな
……だから、何だか妙に疲れたりするのかな。糖分って、脳の働きに大事なものだし。うん」
あの穏やかな陽だまりを思い浮かべて、最近の自分の行動を振り返って。
――色々とらしくないな、と半ば自嘲気味に首を振るも、彼女の言葉には素直に頷くのだろう。
図らずも、余り重い話題にしたくはない、という意思が合わさったかのように。
「……それじゃあ、乾杯でもしようか。
新年初めて交わす乾杯が、雪城とである事を嬉しく思うよ」
と、やって来たグラスを軽く掲げて。
鮮やかな碧い液体で満たされた彼女のグラスに視線を向けた後、小さく微笑んでみせるのだろうか。
■雪城涼子 >
「……そうね」
その一言で、全てを流して
さて、次の話へ
「そうよ? 糖分ってなんだかんだで大事な栄養ですからね。
まあ、バランスの良い食事を心がけるのが一番なんだけれど。
甘味は体の栄養だけじゃなくて、心の栄養でもあるんだからね?」
真面目くさった顔で解説してみる
持論でもあるけれど、やはりのんびりお茶をするような時間は誰にでも大事なものだ
そう
研究室に缶詰な彼だって……
おっといけないいけない
変なところで湿っぽくなっても仕方ない
「あらあら、ナンパかしら?
よくないわよ、そういうの」
くすっと笑って乾杯を返す
「そういえば、さっきはちゃんと言ってなかったわね。
あけましておめでとう、理央くん。今年もよろしくね」
■神代理央 >
糖分について、意外と真面目な解説が始まれば――此方の方が彼女らしいな、と少しだけ口元を緩める。
世話焼きというか何というか。勿論、彼女の解説は至極真っ当なものだが、そうやって相手を気遣えるのが、彼女の良い所なのだろう。
「相変わらず、母親の様な事を言うものだ。
それとも、お母様の薫陶の賜物かな?」
なんて、少しだけ揶揄う様な声色で言葉を投げかければ。
其処にはもう、湿っぽい空気なんて微塵も無いのだろう。
……よもや、彼女に自分より一回り以上年上の伴侶がいるだなんて、想像してもいないのだから。
「ナンパする様な器用さがあれば、もう少し上手く出来る事だってある筈なんだけど。
まあ、こういう店だ。多少歯の浮く様な言葉くらい、言ってしまっても構わないだろう?」
と、笑って。カチン、と涼やかな音と共にグラスが触れ合った。
「此方こそ。改めて、あけましておめでとう。
部活や諸々色々と。今年も宜しくな」
ふわり、と笑みを浮かべて頷くと。
爽やかな味わいのモヒートを、喉に流し込んだ。
■雪城涼子 >
「え……ははおや?
ええ、ああ、うん、まあ……」
あら、ちょっと積極くさかったかな?と思わず慌てる
うーん、恥ずかしい
母親らしい……って、そのままなんだけれど
なんかそれっぽく聞こえたかしら……
でもでも、娘と同じ年頃の子相手じゃつい、そうなっちゃうじゃない
「まあ……そうね。場が場だものね。
でも、うん。意識してたにしろ、してないにしろ。
発言はちょっと気をつけないと、変な勘違いされたとき困るわよ?」
年上で既婚、なんて余裕のある私じゃなくて
年頃の女の子だったら……と考えると。
それなりに見目の整った彼の浮いたセリフなんて、どう捉えられたかわかったものではない
いい意味でも、悪い意味でも
そんなことを思いつつ、チャイナ・ブルー(ノンアル)を口にする
……アルコールが少し恋しい
■神代理央 >
少し慌てた様子の彼女に、此方も不思議そうに首を傾げる事になる。
とはいえ、何に思い至ったのか、理解の色を浮かべた表情になると――
「……ああ、すまない。母親の様だなんて、女子に向けるには少々不適切だったな。
これでも褒めていたつもりなんだが…気を悪くしたのなら、謝ろう」
母親と言う年上の女性を表す言葉を向けられて気を悪くしたのだろう、と眉尻を下げて申し訳なさそうにぺこりと頭を下げるのだろう。
時に、無知とは降伏なものである。マジで。
「…そんなものなのかな。こういうのは社交辞令だと、捉えられるものだとばかり思っていたけど…。
まあ、心配しなくても早々妙な勘違いをされる事なんて無いさ。
先ず、こうやっ女子とグラスを傾ける機会が私には中々得られないものだからな?一応、気を付ける様にはするけどね」
彼女の忠告に、むむむ?と言わんばかりに宙を見上げる。
浮いた台詞というのは、自分にとっては7割くらいは御世辞である。
世辞じゃないのは、こうやって知人や友人に向ける時くらい。
己がそうだから、相手も冗談や社交辞令の挨拶だと捉えてはくれないのだろうか、と頭を捻りながらも。
取り敢えずは、彼女の忠言を受け入れると頷くのだろう。
――何を気を付ければいいんだろうか、と内心首を傾げながら。
煙草吸いたいなあ、なんて思いを馳せながら、アルコール0%のグラスをゆっくりと傾ける。
■雪城涼子 >
「あ、ああ……ううん、気にしないで。
ちょっとびっくりしただけだから。
……というか、その。お節介、かな?」
母親みたい、ということは……まあ、そういうことだろう
であれば、ちょっと迷惑だったりもしたかな、と
そんな風に気にしたりもする
「うーん……そうねえ。
社交辞令は社交辞令だけれど……
貴方がそう思っても、相手はそうは思わない。そういうこともあるわよ?
特に、言葉なんて、都合いいように捉えがちなんだから」
お金もある、顔もそれなり、なんて前提条件がついているこの少年
それを差っ引いても、夢見がちな子なんかはついつい信じてしまったりなんて
そういうことも十分に有り得る
「まあ、そりゃ。気にしすぎたら何も喋れなくなるかも知れないけれど。
少なくとも……そうね。
そういう気障な台詞は相手を選んで使ったほうがいいわね」
まあ見知った私だから、ということはあるかもしれないけれど
それでも、ちょっと考えたほうがいいと思う
■神代理央 >
「そんなことは無いさ。寧ろ、そうやって気を遣ってくれるのは、正直嬉しいよ。
私に限らず、誰だって心配して貰えるというのは悪く思う者はいないだろうし…」
と、今度は此方が慌てた様にぶんぶんと首を振るのだろう。
母親とも微妙に擦れ違い続けたが故に、彼女の所謂"世話焼き"なところは、決して嫌いではないのだから。
だからこそ、言葉を濁す事無く、お節介ではないと強く否定するのだろう。
「相手を選んで…か。…難しいな。同級生の連中は、そういうの上手くやっているんだろうか。
確かに、相手の都合の良い様に捉えられたら、思わぬ事になってしまうかもしれないけど…」
普通に恋愛しているクラスや同僚の面々を思い浮かべて苦笑い。
「でも、そう言われると確かに気を付けなきゃなって思う所もある。発言には気を付ける様にするよ。特に、女の子相手ならね。
まあ、大丈夫さ。元々、気障ったらしい言葉を並べる様な趣味もないし」
なんて、暢気に笑って。
それでも、彼女の忠告は受け入れる気はある様子。
気を付ける、と言葉を締め括り、再びグラスを傾けて中身を空にすれば、彼女のグラスに視線を向けてお代わりはいるかな、と言わんばかりに首を傾げてみせるだろう。
■雪城涼子 >
「ん、ならよかった。
じゃあ、部活にもでてきてね?」
慌てて首を振る様に、くすり、と笑う
うーん、やっぱりまだまだ子どもだなあ、なんて見ている
「正直、こういう場ではあんまりやらないほうがいいとは思うわね。
そういうパーティーとかで、お約束が整っているならまだしも……
前提がなければないほど、勘違いは起こりやすいわよ?」
なにごともシチュエーションである
……こうみえて、無駄に社交界にいたことがあるから一応そんな機微は多少は知っていたりするけれど。
知らない子達は、どう思うのかしらね……と気にはなる
あらいけない、またちょっと大人ぶったかしら
「うん、そうしたほうがいいわ。
まあ貴方の言う通り、そうそう滅多なことはないだろうけれどね」
とはいえ、風紀委員
少しは気にしてもいいだろう、と思ってのことだ。
……そして、グラスの様子を見てさり気なく促してくる
うん。
これは素だろうし、悪いことではないけれど。
こういう気遣いできる子だからこそ、勘違いを余計呼ぶと思うのよね
■神代理央 >
「…雪城に言われたら、出て来るしかあるまいな。
分ったよ。その内、きちんと顔を出そう。そろそろ、上質な甘味を食べたいと思っていたところだしな」
世話を焼かれるのが嬉しい、なんて。子供めいた事を言った手前。
彼女の言葉に、偉そうに大人ぶることはもうしない。
降参だと言わんばかりに小さく笑いながら、こくり、と頷いてみせるのだろう。
「…ああ、成程。前提条件があってこそ、か。
それだと分かりやすいな。今みたいな台詞も、こういう店で、見知った相手だからっていう条件があったからこそか。
しかし、そうなると……」
過去の自分の発言と行動を思い返して。
意外と、浅はかに言葉を並べたり態度を取ったりしたことがあった様な、無かった様な…。
いや、無かったに違いない。此れから気を付ければヨシ。
と、己に言い聞かせる。
「元々、仕事が日常生活のメイン、みたいなところがあるしな。
最近も別に……風紀委員会の監視対象を、引き取って保護したくらいか。
寧ろだからこそ、早々迂闊な事は出来ないしな。気を付けよう」
気を付けよう、という言葉には先程よりも力がこもっている…というよりは、余裕が無い。
過去の行いを、脳内の引き出しから掘り起こすのに必死というところ。
さて、自分の注文と、彼女が何か頼むなら…と店員を呼ぼうとした矢先。
懐の通信端末が、鈍く震える音がする。
「……ちょっと失礼」
何事か、と端末を開けば、落第街にて風紀委員が違反部活生と交戦状態に陥ったとの連絡。しかもその風紀委員は、頼れる先輩である伊都波凛霞。
直接現場に赴く必要は無さそうだが、万が一に備えて取り敢えず本庁に戻る必要があるだろう。
「……すまない。急ではあるが、仕事に戻らなければならなくなってな。
後は、ゆっくり楽しんでいくと良い。同席して、話相手になってくれた礼だ。少ないけどな」
小さく溜息を吐き出すと、荷物を手早く纏めて立ち上がる。
鞄から取り出した長財布から、高額紙幣を取り出すと、己のコースターの下に挟む。
「じゃあ、また。……ああ、今年一年、雪城にとって良い年であることを願っているよ。それと、帰り道は気を付ける様に。出来れば迎えを呼ぶべきだとは思うけど。
寒いから、風邪とか引かない様にな。では、失礼する」
と、穏やかな笑みと声色で彼女に言葉を紡いだ後。
革靴の音を鳴らして、足早に店を立ち去るのだろう。
穏やかな時間は終わり、少年は再び職務へと戻る。
何時か、部活動にきちんと顔を出そうと心に決めながら――
■雪城涼子 >
「…まったく。
ちゃんと部活の方は出られるのかしらね?」
慌ただしく出ていった相手をため息交じりに見送る
そして
「……はぁ。
もう、お金持ちだからってこれは少しやりすぎよ。
こっちもちょっとお説教……じゃない、忠告かしらねえ」
改めてコースターに挟まれた紙幣を確認して、
またため息を一つ
気遣いとしては悪くないのかも知れないが……
少し、気遣いの方向というか……やり方というか……
そういうのは学んだほうがいい気がする
いや、学んでいるからこそ、なのかもしれない
ただ
庶民感覚ではない、少なくとも
まあ自分だって、一応名家の出ではあるので人のことは言えないのだが
それでもまだ庶民よりだとは思っている
まあなんにしても
ちゃんと部活に引きずり出さないとな、とちょっと心を新たにした。
うん、時期的に考えたらあれかな?
新年の目標?
……こんなのでいいのかな?とちょっと思わないでもないけれど。
かけがえのない、仲間のことだから。きっと大事で、いいことだ
そう思うことにした
そして……せっかくなので、今日の残りは……一人、ゆっくり飲み物を楽しみ事にした
ご案内:「酒場「崑崙」」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「酒場「崑崙」」から雪城涼子さんが去りました。