2021/03/11 のログ
ご案内:「酒場「崑崙」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
己に届けられる報告書の数々。
それらに向き合い続けた時間も終わり、少しの息抜きに訪れた崑崙。
とはいえ、大っぴらに酒を飲む訳にもいかない。
それに、此の店はノンアルコールのドリンクも充実している事だし。
店の一番奥のテーブル席で、のんびりと上質な飲み物とつまみ代わりの洋菓子を頬張る。

「……しかし、野良犬も随分と心配性な事だ。
いや、落第街へ心を配る者なら、皆そういうものなのかな」

"傭兵"から届けられた昨日の報告書。
先日スラムで出会った少女の言葉。
言わんとする事は理解出来るのだが。

「……いや、私が過剰に『表』の側に立ち過ぎていると言い換える事も出来るか」

甘ったるい果実水の入ったグラスを揺らす。
カラン、と氷が鳴る音が心地良い。

神代理央 >  
流石に公式に認められている歓楽街の物資の流れまでは
此方も制限していない。
此処で商売をする、という事は少なからず風紀委員会の許可を
得ているということなのだから。
勿論、違反部活の運営する組織も無いとは言わない。
けれど、落第街よりは遥かにマシ、と言った具合だろうか。

「…まあ、歓楽街で缶詰だの包帯だのを大量に仕入れれば
怪しまれる事この上ないしな…」

大体は酒、煙草、衣料品などだろう。
産業区や島外から運ばれて来る物資のうち
此の街に運ばれるのは大半が嗜好品だ。
それが多少落第街に流れようと、特段気にする事でも無し。

(…息抜きの筈が、結局仕事の事ばかり考えてしまっているな)

そんな自分に少しだけ苦笑しつつ、グラスを傾ける。