2021/03/29 のログ
ご案内:「歓楽街」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
落第街よりも健全で、常夜街よりも不健全。
というより、年齢層が高いというべきだろうか。
此の街は、何方かと言えば所謂成人した生徒や教師、島内で生活する者が気晴らしに訪れる街。
煌びやかで、甘ったるく、金の匂いが濃い街。

「個人的には別に嫌いな街では無いが…節度を守ってさえくれればではあるが」

そんな独り言を零しながら、歓楽街の通りから通りへと足を進めていく。
特に大きな目的がある訳では無い。視察がてら、最近訪れていなかった歓楽街の現状を直接確かめておきたかっただけ。
風紀委員の姿を見ればそそくさと道の端に寄る者。
気にせず、仲間と肩を組んで次の店へと進む者。
敵意を込めた視線を向ける者。

それでも、或る程度の規律が保たれているのは、常夜街と同じく此処が風紀委員会の力の及ぶ場所であり
『表』に大っぴらに逆らう事の愚かさを知る者が多い街だから、だろうか。

神代理央 >  
まあそれでも。
落第街よりは健全であるが故に、未成年の生徒の姿も当然見受けられる。
此処に来る事そのものが校則違反という訳でも無いので、補導なり注意形をする訳にもいかない。
願わくば、彼等がそのまま落第街に足を踏み入れずに帰宅して欲しいものなのだが。

「…冒険気分で来られても、我々の仕事が増えるだけなのだがな…」

警察機構たる風紀委員は暇な方が良い。
とはいえ、そうはいかないものかと深い溜息を一つ吐き出しつつ。
歓楽街の視察と言う名の散策は続く。

神代理央 >  
そうして、暫く歓楽街を視察した後。
少年の姿は、歓楽街から消え去るのだろう。

ご案内:「歓楽街」から神代理央さんが去りました。