2021/11/15 のログ
メア > 「…ふむふむ。人の為…でも、嫌なこと、かぁ」
メアは、嫌だと感じたことは殆ど無い。
誰かの為ならば本望だし、それが出来なくなることに関しては…困ったな、とは思っても、嫌だと感じたことはない。

つまるところ、メアには感情というものが、とても薄い。

「薫さんが言うのは、確かにもっともねぇ。実際、私の身体を使うのは当たり前だし…この身に危険が及ぶのは、『ちょっと困る』けど。」

きっと、破壊されて動けなくなったとしても、『困ったなぁ』で済んでしまう。それほどに、感情は希薄なのだ。

「ありがとう、って言われるのは当たり前じゃないからねー。『有り難い』んだから。でも、こっちはそんな気はしてないからさ。だからそっちも『気にしないで』、っていう意味の『どういたしまして』って言ったの」
機械的なロジック。慣習としてではなく、ちゃんと意味を込めた一言。
どういたしまして、の本当の成り立ちを知っているのは、どれぐらい居るのだろうか。

黛 薫 >  
「……まあ、あーたはそーなんだろなぁ……」

感情の薄い視線。彼女は『そう出来ている』。
彼女自身がその在り方に満足している以上、
自分から言えるのはそれこそ『感謝』程度。

だから、言う必要がない/言うべきではない、が。

「あーたはちょっとくらぃ酷ぃ目に遭っても
 『ちょっと困る』で済んじまぅんだろーけぉ。
 そーゆーあーたに救われて、あーたを大切に
 思ってるヒトは、あーたが酷ぃ目に遭ったら
 悲しぃと思ぅのよな」

彼女の『人の為』は理想論ではなく現実的。
簡単にロジックエラーは起こさないだろうから、
『貴女の為』で救われる人もきっといるのだと。
少しでも貴女を傷から遠ざけようと呟いて。

「そーゆー、言葉ひとつに真摯になれるトコは
 あーしも見習わなきゃだ。どーも最近ずっと
 不実なキモチばっか抱ぃてっからな、あーし」

「うん、うん。とりゃえず、ちょっとだけ前を
 向けた気ぃする。あーたのお陰。そぃじゃぁ、
 あーしはお暇しますよっと。狼狽えてたって
 前にゃ進めねーんで」

軽く手を振り、アロマストラップを握りしめて
お店を後にする。杞憂か大事かは分からないが、
消えた記憶/記録と店主について手を打つとしよう。

ご案内:「歓楽街」から黛 薫さんが去りました。
メア > 「…自分が酷い目にあったら、誰かが悲しむ、か。それは考えたことなかったなぁ」

自分は『一夜の夢』。一夜だけの関係だから、その後についてはあんまり気にしてはいなかった。
救われたかどうか、確認する程度で。

「私と話せて、前が向けたのなら、よかったです。」

店を後にする薫を見送って。自分も、店を後にした。

ご案内:「歓楽街」からメアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街・焼き肉『ジョルノ苑』」に妃淵さんが現れました。
ご案内:「歓楽街・焼き肉『ジョルノ苑』」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
妃淵 >  
「ふへー、こんなトコいいのか?高いんじゃねーの?」

煌々と輝くネオンには焼き肉・ジョルノ苑
黄金のタレが有名なそこそこ高級な焼肉店である
かつてこの辺りで遊んでいた頃は通りかかるたびに罪深い良い香りがしていたものである

しかしお高いらしく、入る機会もそうそうはなかったので
看板を見上げて思わず立ち尽くしているフェイエンであった

水無月 斬鬼丸 > 「バイト代入ったばっかだし…。
貯金もそれなりに溜まってきたし、たまにはね?」

確かに何度もこれるような場所ではない。
自分も焼き肉なんて何度も食べたことないし、食べたにしても安い店の食べ放題メニューだ。
そもそも肉の味の違いがわかるかどうかもわからない。
いままでたべてるものがものだし。

いちおうあれだ、予約的なものは、してる。

妃淵 >  
「だな…」

二人でバイトをしているとそれなりに貯蓄はできていた
少しずつだが、学生二人にしてなかなかお金には苦労しなくなってきている
やはり二人で働いていると強い

「で、俺なんも知らねーんだけどこんなカッコでいいの?」

いつもどーりのラフな格好
店構えを見て入るのに躊躇したのはそれが原因
まぁ高級といえど焼肉屋だし気取った格好はしなくてもいいのだろうけど
なんとなしこの少女も二級学生の頃には気にかけなかった、マナーであるとかそういうものを意識するようになっているのだった

水無月 斬鬼丸 > 「俺もネットでちょっと予約とったときに少し見ただけだし」

値段の方も。
今なら大丈夫だけど、月イチで食いに来てたら余裕なくなるやつだ。
ふたりで働いていても。
でも、いつもバイトしてるんだから、ふたりとも。
たまにはこういうご褒美的なものがあってもいいだろう。

「俺も同じような格好だからいいんじゃないの?」

ジャケットと言ってもラフなやつ。
その下のTシャツには『寿司食いねぇ』と書かれている。

妃淵 >  
「んじゃ行くか。…斬お前先に入れよ」

ぐいぐい、背中を押す
なんか一歩目踏み込むのを任せたい気持ち

そのシャツが許されるなら自分も大丈夫だろう
焼き肉食いにきてそのシャツはなかなかのブレイブだ

水無月 斬鬼丸 > 「えぇ…」

こういうところに気後れする気質。
わからないでもないけど、フェイ…そういうタイプだったのか。
少し意外だ。かわいい。

グイグイ押されながら店にはいると焼肉の匂い。
焼肉屋なんだから当たり前だけど。
声をかけてきた店員には

「あ、えっと、予約の…水無月、はい、2名の…はい…」

下の名前は言っていない。もちろん、

妃淵 >  
これまでなら逆にしなかっただろう気後れ
学園側の生活に馴染んだ結果、そういう部分が出てきてしまったのかもしれない
少しずつ変化していっているのだ

店員さんは、実に愛想よく応対してくれた
例え学生だろうと贔屓もなければ斜にも構えない
…こういうところだけ見ても、人気店であることが伺える

こちらとしてはちょっとした冒険気分
通されたのは個室で、掘りごたつ式の座席にキレイな白磁のテーブル
インテリアもめちゃくちゃ凝ってる、視覚でも楽しませてこその一流なのか
一礼した店員さんはお通し(すでにこの時点で美味そう)のキムチや、メニューを配ってくれた

「…高っ」

思わず口をついて出そうになった、というか出た

確か、一番高いコースが一番人気ということだった
いちまんえん…なかなかの値段である

「斬…これか、これにする…?」

なんか、書いてあることもすごかった

黒毛常世牛A5ランク使用「ローストビーフ寿司」
黒毛常世牛A5ランク使用 特上サーロインステーキ
黒毛常世牛A5ランク使用 極上イチボステーキ
黒毛常世牛厚切りステーキタン
黒毛常世牛特上ホルモン
季節の焼野菜盛り合わせ
シーザーサラダ
テールスープ
※ごはんはおかわり無料

肉にランクがあることすら初めて知ったが、きっと凄いに違いない

水無月 斬鬼丸 > 前に立ってはいるものの、内心はこちらもだいぶ緊張している。
店員さんは愛想良かったものの、こちらの返事は上ずってしまったかも。
あからさまにキョロキョロはしないものの、視線は内装を伺っている。

やばい、店を間違えたか?
いや、でも学生の間でも話題の店だと小耳に挟んだ気がする。
そう、ご褒美、ご褒美なのだ。

「ふぇぇ…」

通された個室。もう、なんか、なんというか…すごい。
あちらこちらが高そうだ。
席につくと、フェイが早速メニューを見てる。

「高っ…」

フェイが見せてくれたメニュー。
こちらも思わず同じことを言ってしまった。
え?なに?ローストビーフ寿司?この島って黒毛牛肉とか生産してたの?

「じゃ、じゃあ…それで…」

予め値段を見てきたはずなのに、内装のリアルに押されてしまった。

妃淵 >  
「そういえばこの島一応農業地区とかあったっけナ…」

普段ほとんど行くことはないから忘れていた
そういうところで飼育されているに違いない

注文を受けた店員さんはうやうやしく礼をして去ってゆく

「気圧されるなよ斬。舐められるぞ…」

こっちも気後れしてるけど、ちょっとマウントを取ることで緩和される謎の精神状態あるある
とりあえず注文が来るまでにお通しのキムチをいただく
お絞りが使い捨てっぽくない…タオルだ……
なんかそんなところにも驚きつつ、お箸を口に運ぶ

「美味っ……」

待ってキムチで感動していちゃ不味い、落ち着け
でも思わず口には出た
ほどよく辛いのと、この甘みは一体…謎のコク、何が入ってるんだ

程なくして、店員さんがまたやってきて『特上サーロインステーキです』とお皿を置く
なんか肉の色が赤くない、ピンク色、なんかしかも光って見える
しかも焼いてくれるらしい、そんなサービスまで?

結果、抜群の焼き加減に、まるで豆腐を切るようにスッスッと切っていただいたステーキが目の前に置かれる
そしてごゆっくりどうぞ、と下がっていく店員さん

「…異世界だな」

思わずそんな言葉も漏れる

水無月 斬鬼丸 > そういえばそんなところあったっけ。
同じく全く縁のない場所だから忘れていた。
気圧されるなというフェイの言葉にハッ、とする。

「あ、いやいや…べつに舐めるとか舐めないとかそう言うんじゃないから」

いや、ハッとするところではないが?
とりあえずいただきます。

「フェイ、まだお通しのキムチだから……美味っ…」

苦笑しつつ自分も一口。
ってか美味っ。
なにで作ってるんだ?いや、白菜とかだろうけど…こう、なんだろう。
ご飯食べたい。
二人でキムチに感動していると…早速出てきた特上サーロイン。
もう字面だけでヤバさが伺える。なんだここ、高級店か?高級店だったわ。
ぽかーんとしていると、去っていく店員さん。はっ…一瞬放心していた。

「と、とにかく食べよう。せっかくの、肉…だし?肉だよな?肉…なのか?」

口に運んだ肉は、結構なおおきさだったにも関わらず…まるでホロリとほぐれるように溶けた。口の中で。

妃淵 >  
店員さんの切る仕草から、全く力を入れていないのにスッと切れていくのは見ていた、ので
まぁ柔らかいんだろうなとは思っていたが

「っ……」

口の中で、溶けてなくなった
いやそんなわけがない、そう錯覚するぐらいの柔らかさと…旨味の広がりっぷりがやばいのだ

「…これが肉か…?
 なんだ、偉いやつは毎日こんなモン、喰ってるのか…!?」

思わず驚愕する、ぐらいの旨さ
いや美味いのかどうかわからないレベルで美味い…
おもわず箸を持つ手が震えた

「…斬、ここは年1回ぐらいにしとこう」

多分他の肉が食えなくなる

とか言っていたら次々に来るコースメニュー
そりゃそうだ、だってコースメニューなんだもん
極上イチボステーキに(知らなかったがそういう激ウマ部位があるらしい)
厚切りステーキタン(分厚いのに全く固くないヤバさ)
焼き野菜も、シーザーサラダすら上手すぎる
……価格と値段は正比例するんだ、ということがよくわかった

焼くのが難しいものは、店員さんが焼いて切り分けてくれる
それ以外は、自分でも焼いて好みの加減で食べられるように…
客に全くストレスを与えない、これが、高級店………

水無月 斬鬼丸 > 「……偉い人も毎日は食わないだろ…
だってこんなとこ毎日来てたら、絶対ダメになるし」

肉の味、いや…それ以外も。
美味すぎて舌がいい意味でバカになる。
それに、店員さんがわざわざ運んだり切ってくれたりと甲斐甲斐しい。
自分は殆ど食べてればいいだけ。

知らないものもたくさんあったが、それらも全部うまい。
少し前の暮らしを考えれば、自分よりフェイのほうが驚きは大きいのかもしれない。
だが、ここまでになると自分だって未知の領域…。同じような反応をしても仕方がないのだ。
だって学生だもの。
これはアレだ。今度はこんな格好じゃなくてスーツでこよう。
ラフな格好だと雰囲気に飲まれてしまう。寿司食ってる場合じゃねぇ。

「…うん、年1…もしくは2年に1回くらいにしよう」

お財布的にも。

妃淵 >  
旨すぎる肉の列挙
ごはんもおかわり自由
箸が進まないはずもなく

「……っはー……」

あまりにも肉に満たされた
こんな気持ちになること、そうそうないんじゃなかろうか

「恐るべし高級焼肉……」

なんか、もっと俗っぽい食いもんだと思っていたのに

一通りコースを食べ終わると、デザートのアイスクリームが運ばれてきた
高級メロンをフレーバーにしてあるらしく、後味のよいすっきりとした甘みだ

この後はのんびりと談笑するなり、追加注文があるならするなり…といった様子で

「や、でも美味かった…サイコーだったよ。ありがとな、斬」

バイト代が入ったからとこんな黄金体験をさせてくれた同居人に素直に感謝
…こうやって素直にありがとうとか言えるようになったのも成長だろうか

それからスマホでいっぱい肉の写真も撮った、ついでに斬も撮ってやろうとぱしゃり。特に意味はない

水無月 斬鬼丸 > フェイ、めっちゃご飯おかわりしてる。
気持ちはわかる。
一口食べるたびにリセットいれて味わいたい。
つまり、肉を食うほどにご飯が足りなくなる。
わかる。

「ほんと、なんていうか…。
しばらく肉食べられないね」

このあと一週間は肉を食ってもこれと比べてしまうだろう。
やはり人間贅沢してはだめなのだ。
たまにするからこそ贅沢なのだ。

「…アイスまで美味しい…なんのみせなんだ、ここ…」

高級焼肉店なのである。

「二人でいるからこれる店だし、俺が食わせたってわけでもないよ。
こっちこそありがとう」

高級焼肉店やばい。少しほうけてるところを撮られているとは思っていない。
たぶん、空になった食器とかとってるのかな?なんて考えて。

妃淵 >  
肉を撮ったり、キレイな皿を撮ったり、肉にやられてぼけっとしてる斬鬼丸を撮ったり
何かとスマホは使いまくるフェイだった

さて、と一服しながら

「肉に限らずさ、また金によゆー出来たら色々いこーぜ。
 ホラ、デパートの何階だかに寿司屋もあるじゃん」

あそこもいってみてーななんて
わかりやすいちょっとした贅沢の、食
別に斬鬼丸のシャツが寿司だったからではない

「ってもまぁ、そうそうこんな贅沢できねーケド。
 ……あ」

そういえば、と
再びスマホの画面をすいすい操作して

「なんか異能バトルランキングとか今やってんノ、知ってる?」

ちょっと前に仕入れた噂
なんでも豪華賞品がもらえるらしいとのことで興味があったのを思い出した

水無月 斬鬼丸 > 最近すごくスマホなれしてきたなー。
なんて、スマホを使っているフェイを見て思ってる。
前は連絡できればそれでいいって感じだったのに。

こういう姿も微笑ましくはあるが。
なんというか、一緒に居れてよかった、とか…そんな感じ。

「よゆーができたらね。
俺たちもまだガクセーだし、なんか委員会活動してるわけでもないから
そんなことそうそうあるわけではないけどさ」

たまにだったら、ありだ。
こうやって、お互いをねぎらったり。
一緒にいる時間が長くなれば、そう言う時間も必要になるだろう。
二人でちょっと贅沢する…などと考えていると、なんだろう。
フェイがなにかに気づいたように。
そこには…

「ばとる…?いや、知らなかったけど…」

いのうばとるらんきんぐ?
フェイ、出るつもりだろうか?

妃淵 >  
「そ、ちまちまバイトするぐらいだからサ」

割と色んなバイトを転々としてみたが、向いていないものもやはりあるし…
カネを稼ぐのはタイヘンだな、とわかってきたところである
そこで、この噂だ

「よくわかんねーけど豪華賞品もらえるらしーぞ」

キラン、と眼が光った …ような気がした
どうやらちょっとやる気、というより商品に引かれているようだ
窮屈ともとれる規律ある生活、日頃に溜まるフラストレーションをぶっ放すのにはちょうど良いのかもしれないが

「出てみねー?斬も」

も、ときた

水無月 斬鬼丸 > やな予感がする。
フェイの目が輝いたような気がした。かわいい。
いや、かわいいではないが。
いやいや、かわいくはあるものの、なんだかこう…やばい方向に話が進みそうな。

「豪華賞品かぁ…それ大丈夫なやつ?怪我とかしない?」

メロンアイスももう無くなった。
肉もメロンアイスもどうして溶けて消えるのか。
泡沫の夢でも食わせてもらっているような気分だ。
しかし、続く言葉はそんな夢心地から宇宙に放り出すようなもの。

「ん?」

出る?なにに?
異能バトルランキングの話をしてたと思ったけど、どうして俺の話をしているんだろう。
わからない。

「え?いや、え???無理でしょ…俺の異能とか人に使っちゃだめなやつだよ?」

なお、フェイの異能も大概である。あたったら死ぬやつだ。

妃淵 >  
「俺と斬が出たらうまいこと勝ち譲ったりしながら優勝できねーかなって」

どーよナイスアイデア、みたいなドヤ顔している
どう考えてもバレたら怒られるヤツ…というかぱっと見せられたスマホの画面にはその概要があるが
二級学生や違反生徒の参加の可能、とか書いてある
なんだか怪しいかほりもするものだった

「怪我は…どうだろ。そこまでやんないんじゃね…?」

腕を組んで首傾げ
でも異能使って戦うならふつー怪我くらいはするか、と

「でもそれって逆に言えばバトル向けじゃん?
 つよそーなんだよな、斬。ジッサイ」

現実的に戦う技術なんかはわからないが、少なくとも知る限りの異能は強力な部類
斬鬼丸の言う通り人に向けて使ってはいけない、危険なもの
しかしそれも言い換えればフェイエンの言う通り、向いているということでもある

「斬のはともかく、俺のなんて他にはなんも役立ちそーもないし、
 こーゆーのに参加するのがイイかと思ったんだけどナ」

「斬がダメって言うなら、やめとくケド」

今更、斬鬼丸の言葉とではカネに対する我欲など天秤にすら掛からなかった

水無月 斬鬼丸 > 「えぇぇ…」

そう言うのってバトルなれしてる人がたくさん出るんじゃないか?
フェイはなれているかもしれないが、自分は努力をあえてしてこなかった。
二級学生とかも出るというのなら、それだけやばい連中も出てくるということだ。
喧嘩が日常、戦いが好きといった奴らが。

「異能だけでなんとかなるってならいいけど…
この島って雨粒回避する人とか普通にいるんだよなぁ…」

そんなん異能があるとかないとか関係なく普通に勝てるわけがない。
広く周知されているなら
風紀の人たちとか落第街の人たちとか…
正直きな臭いことにもなりそうなもんだけど。

「まぁ、一緒にやるってならいいけどさ。
フェイ一人だと普通に怪我するまでやりそうだし…
危なくなったら、俺が止めるってことでいいなら」

フェイが乗り気だと正直弱い。心配ではあるものの強くだめとも言い切れない。

妃淵 >  
「雨避ける人間なんかいるわけねーじゃん」

冗談言うなよ、といったノリ

「まぁ、でも実際どんな感じなのかさっぱりだしナ…。
 どういう風に優勝決めるとかもわかんねーし」

なんとなくフェイエン自身も胡散臭さというか、
キナ臭さは多少なり感じているようで

「一緒に…ってのはルール的にどうなんだ…?
 わかんね、まぁいっか。演習場でやるらしーし、少し見てみてからでもいいかもな」

なんかとんでもないのが戦っていたりしたら、やめとこう

「そーいや斬って喧嘩とかそのへんさっぱりだったナ」

一旦この話は終わり、といった感じで椅子によっかかる
ついお腹いっぱい食べてしまったのでちょっとだけお腹がつらい

水無月 斬鬼丸 > 「いたんだって。
なんていうか、すごい残像残す感じで…」

自分も冗談だったらいいと思う。
でも実際この目で見たのだから仕方ない。
ともあれ、フェイも商品に目がくらんでいるわけではなく
慎重さを取り戻してくれたようだ。

「だめなのかな…。
まぁ、そうだなぁ。もう少し詳しい発表があってからでもいいかもね。
参加しても棄権OKなら、安心できるし。
…って…まぁ、そりゃね。
喧嘩なんてしないに越したことないし」

フェイ、ちょっとお行儀悪い。
個室だからいいけれども。

妃淵 >  
「マジかよ。この島ヤベーな」

都市伝説とかその類じゃないらしい、怖すぎる
自分の攻撃を異能つきで打ったところでそんな怪異みたいなヤツには当たらないだろうし

「様子見かー…まぁ、商品がなんなのかもわかってねーしな…」

異論はない、といった具合
今は店員さんもいないし、いつもどーりのラフな寛ぎ方である
お行儀はよくない

「じゃあ、斬が誰かに喧嘩とか売られたら俺が守ってやらないとなー」

冗談っぽくそんなことを言っていると、店員やってきた
追加注文などよろしいでしょうかということ、さすがにお腹は一杯だ
これ以上たべないなら、そろそろ退店時なのかね、と視線を斬鬼丸へと送ってみる

水無月 斬鬼丸 > 「ヤベーよ。
っていうか、だいたいヤベーことしか起こってないじゃん…」

フェイの兄もそう言うたぐいの人物なのに。
なんにしたって、やばいもんはやばい。
そう言うやばいものに対して、正体不明のものをかけた戦いを挑む
となると、さすがにいろいろ不安になるというもの。

「それは、流石にかっこ悪いな…。
少しくらいなんとかできるようになったほうがいいかなぁ」

異能を使わずに。
少し努力すればそれも可能だろうが。
なんにせよ、フェイに守られてばかり、フェイを守れないようではだめかも?

「あっはい、オカイケイヨロシクオネガイシマス」

やってきた店員。
伝票を見ると、一食分の金額とは思えない数字が書いてあった。

妃淵 >  
「斬がかっこよく守ってくれんならそれでも全然いーヨ♡」

そんなことを言いながらニヤニヤしつつ、寄ってきて肘で胸元をぐりぐり小突く
言っても斬鬼丸は男子
女子に守られるのは少しばかり抵抗があるのかもしれない
でも、異能はともかく性格はあんまり向いてなさそうだからなあ、と思ってしまう
誰かに力を向けるには、優しすぎる

伝票を覗き込んでみると…んん、リアルな数字

「また来れるようにとりあえずは地道にバイトかー?」

出来れば着包みには入らない系のヤツがいいな、なんて思いつつ
振り返っても夢心地な、肉たっぷり最高の時間を堪能できたことに今日は大満足

その日一日なんだかんだで上機嫌だったのだとか、なんとか…

ご案内:「歓楽街・焼き肉『ジョルノ苑』」から妃淵さんが去りました。
ご案内:「歓楽街・焼き肉『ジョルノ苑』」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。