2022/01/14 のログ
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「……ほんと、良い顔するようになったよ
 生徒のために、って踏ん張ってるアンタは、
 きっと雲雀の頃より魅力的だと思うぜ」

生徒にとっても、教師にとっても。
ひたむきで眩しいくらいのその熱血さが、届いているだろうから。
その行いは、きっと誰かの心に触れると信じている。
互いに、今は取り戻していく最中。
青かった日の思い出を、その心の情動を。
いつか、相手ができたと気恥ずかし気に語るやもしれぬ親友をからかう日を楽しみに。

「いいや、ありがたいさ。
 誰にも見向きもされなくなったらそれこそ路地の裏でくたばってるかも知れねぇし。
 まぁ、そいつを見つける所からだな」

酒のせいだろうか、笑い上戸な性格でも無いはずなのに頬は緩む。
お節介というならそれこそ、あの日彼に便箋を届けた事こそそうだろう。
余計な物になるかなど、後から分かる話なのだから。

「あぁ、きっと慣れる事も無い」

自分の心を正しく保つ為ではなく、その引き金の重さをはき違えない為に。
撃った痛みを、撃たれる痛みを忘れる事など許されない。

「良い人は、学校の教師をこんな時間まで連れ歩いたりしねぇんだよ」

互いに、多くの人を巻き込んできた。
不幸にもしただろう、救いもしただろう。

「あぁ、折角だしな。
 朝まで付き合ってもらうぞ?」

馬鹿みたいにアルコールを飲み込み、下世話な話で盛り上がる。
誰の耳目があるでも無い。
ただ、失った時間を取り戻すように、二人で馬鹿な話をしよう。

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