2022/10/30 のログ
ご案内:「歓楽街」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 ――日の暮れ始めた歓楽街。

 昼日中にくらべて、人通りが増えて、活気づく。
 そんな多くの人が通る姿を、長椅子に座って眺めていた。

「仮装も多ければ、ホンモノも混ざって賑やかなもんですね」

 時節はハロウィン。
 先日の熱気はまだ冷めないのか、例年よりも少々人の集まりが多い。
 

神樹椎苗 >  
 昨日に続き、特に目的があるわけではない。
 椎苗が働くのは、もう少し後の時間――夜の闇が降りてからだ。

「――ひー、ふー、みー」

 視界を横切っていく姿から、この世のものでない『彼ら』の数を数えて。
 その多さに、思わずため息が出てしまう。

 くしくも夕暮れ――逢魔が刻。
 

神樹椎苗 >  
 
「ふーむー」

 ざっと視界の中を数えてみて。
 通り過ぎていくその姿を幾つも見送ってみるが。

「これは何とも――今夜のお役目は、朝までかかりそうですね」

 やれやれ、と肩をすくめるが。
 この時期は椎苗にとって繁忙期に当たるのだ。
 忙しいのも仕方がないのだった。