落第街は学園都市の中でも特に治安の悪い地区であり、普通の学生が訪れるような場所ではない。
学園側としては歓楽街の一部とされ、落第街やスラムなどは存在していないと称されているが、現実には存在し続けている。
その名が示す通り、落第生や不良学生、違反学生などが集まる街である。非公認の部活などが殆んどの地区である。
異能や魔術を用いた組織の抗争など、学園都市の闇の集結したような場所。
路地裏よりは治安はいいものの、怪しげな商店や施設が立ち並んでいる。面倒事に巻き込まれたくないのなら行かないほうが無難であろう。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
ルーム名
部屋説明
背景色 テキスト色
参加者(0):ROM(1)
Time:04:46:13 更新


ご案内:「落第街 崩落ハイウェイ」からホロウさんが去りました。 (06/02-01:23:08)
ホロウ > 「仰る通りかとおもいます」

元々常世学園に仕える身ではあるが、それは観測機としてのこと。学生らがどういう事を学ぶのか、彼らが個々どういう学園生活を送っているのか。
そういった事は殆ど知らない。であれば、それを観測…もとい学んでみるのも、よいのかもしれない。
少なくとも常世はそう狭量ではなかった筈だ。機械だから受け入れられないという考えは早計かもしれない。

それにしても、あのパワードスーツは随分と多機能な様子。
観測と飛翔、そして単一の攻撃手段しか持たない機体とは大違いだ。
羨ましいとは思わないが、一度解体してみたいとは思う。

「橘壱様、覚えました。また会いましょう」

パワードスーツがエネルギーを収束させ、飛び立つ。
人間数人を持ち運べる性能があのサイズに収まる事に驚きつつ、その姿を見送った。

「現地住民”橘壱”との接触を終了。巡回観測を再開致します。」

長年続けた報告の口上は、報告先が居なくなった今も健在。
ジェットのエネルギーを滾らせ、その場から飛翔する。
日常的な光景となった闇夜を切り裂く赫耀が今宵も観測されるであろう。
(06/02-01:23:06)
ご案内:「落第街 崩落ハイウェイ」から橘壱さんが去りました。 (06/02-01:07:04)
橘壱 >  
別に少年はエスパーでもなんでもない。
此れは過去の経験則による、憶測だ。
かつて、努力で培った結果を持て囃されたもっと小さな記憶。
そして、先日の真新しい記憶を合わせた直感。

『……勉学だけが、学ぶ事じゃない。此処は異能学園なんだ。
 能力の事もそうだが、"別のこと"で学ぶ機会もある。それを教えてくいれる場所』

『……かもしれないな。』

つい先日の自分がそうだったのだ。
勉学だけで言うのであれば、自分だって学ぶことの方が少ない。
だが、そんな退屈な場所で無いことは保証できる。
自分だってまだ、この学園で何かを成し得たわけではない。
ただ、もし同じ考えなら改めておくべきだ。"生徒"とは、ただ勉学を学ぶ存在に非ず。

再度マシンをバンの方へと向ければ手を掲げる。
手首関節部から飛び出したワイヤーネット。バンで大人しくしていた連中ごと締め上げておく。
決して落ちはしないし頑丈だ。乗り心地は悪いだろうが、今までしてきたことを考えれば丁度いい。

『僕はもう行く。お前の入学まで面倒を見る気はない。
 ……だが、まぁ、もし困ったら話くらいは聞いてやる。』

ブースターが徐々に音を上げ、光が収束していく。

『風紀委員会、橘壱(たちばないち)。もし困ったら風紀委員会に僕を呼べ。
 なるべく来てくれないほうが僕としても助かるけどね。……それじゃあ、精々頑張りなよ。』

光が爆発すれば、AF(ツバサ)が煌めき夜空を掛ける。
妙な未確認少女(アンノウン)だったが、言うべきことは言った。
後は当人次第だ。これ以上責任を見る理由も謂れもない。
高速に風を切り、炎をはためかせて夜を掛ける。

『────此方Fluegele(フリューゲル)。違反組織「ダーティーローズ」
 その主要人物の杉原樹希(すぎはらじゅき)とそのメンバーを確保した。これより帰投する。』

その通信を聞いた風紀委員生徒は、後片付けをしない男が後片付けをしたことに驚いたとか驚かないとか……。
(06/02-01:06:08)
ホロウ > 数分の無言を眺める。
生命反応に異常はないし、立ち去ろうとする様子もない。
恐らく、何か考えているのだろう。先ほどまでの様子からして、ここで下手に刺激するよりもおとなしく待機しておくことを選択する。
機械とはいえ、感情には理解も馴染みもある方だ。人間、こういう時もある。

「おそらく可能です。
成功しました」

データ受信を試行し、成功する。ウイルスチェック…問題なし。
データの中身を確認するが、以前いた世界の常世学園のものと大きくは違うようには思えないが、やはり異なるもののようだ。
既に受け入れた事実ではあるが、やはりこの世界は別世界。そして別世界といえど、常世学園という組織は大きくは変わらないらしい。

受信したデータと、観測したデータ、そしてプロジェクターに映る映像の3つを確認しながら話を聞く。
彼の語る内容は、概ね予想されていたものと同じものであった。
やはり、自分はこの島ではまだただの不法滞在者。攻撃されたのも、それゆえ。
しかし、生徒という形での滞在は…難しいと感じた。
何せ、機械だ。学ぶべき事などないし、学んだとて何もないだろう。
嘘をつくことも可能だが、常世はそれほど簡単に騙せまい。
機械らしからぬ悩むような表情を見せるだろう。

「はい、承知しました。
説明してくださり、ありがとうございます」

一先ず、感謝を伝える。
おかげで、すべき事が定まった。
問題点が全て消えたわけではないが、これで今後の活動もしやすくなる。

「どういった形になるかは分かりませんが、いずれ何かしらの形でお礼に伺いたいと思います。
お名前と、所属を教えていただけないでしょうか」

目的は後半の部分。
データとして、今後の観測の為にも知っておいて損は無いだろう。
(06/02-00:53:50)
橘壱 >  
『……お前のことは心底どうでもいいけどな、僕も一応組織の人間だ。
 見ろ。この島の、常世学園のロードマップだ。一応データ上として受信出来るようにはしている。出来るか?』

『お前の出自がどういう経緯かは知らないが、此処はデッカい"学校"なんだよ。
 どっちにしろ、お前は"生徒"か"教師"でなければ活動はできない。』

『何よりも今はただの不法入島者。無法者と同じ拘束対象だ。』

人差し指を立てて馴れない講釈。生憎そういう柄ではない。
ただ、"仕事"となれば仕方ない。機体の胸部ライトはプロジェクターにもなる。
瓦解したハイウェイのアスファルトに移される常世学園のロードマップ。
気だるそうではあるが、ほらみろ、と少年が顎で差した地点に赤い点。

「生活委員会」と表示されている。

『僕は新参者だから知らないけど、お前のように"うっかり"島にくる奴はいるらしい。
 そのための組織だってある。まずは此処に掛け合ってくれ。多分、悪いことにはならない…はず。』

少なくとも敵意のある存在ではない。
入学の意思、学ぶ意思があれば懐の広い学園である以上、受け入れてくれるだろう。
我ながら、何をしているんだと鉄仮面の奥はなんとも言えない顔をしていた。

『……ただ、そうだな。落第街(ココ)の事は口外するなよ。一般生徒は知らない場所。』

『まぁ、禁止区域というか、そういう場所だと思ってくれ。』

だが、悪い気分ではない。
風紀委員としての仕事なのかは怪しいが、人(人?)助けにはなっているだろう。

『後の細かい所は……知らない。ともかく、困ったときの生活委員会だと聞いてる。
 何をするにせよ、入学しなきゃ始まらないんだよ。お前が侵略者でなけりゃ、受け入れてくれるだろうさ。』

『……まぁ、こんなところか。話はわかったか?』
(06/02-00:34:24)
橘壱 >  
『ハァ?』

思わず素っ頓狂な声が漏れてしまった。
何?急に現れて入学希望と来たものか。それこそ話すべき相手を間違えている。
まさしくどうでもいい、興味がない。さっさと放っておいて帰るべきか。

『…………。』

ブースターの火を付ける直前に、先日の先輩の言葉が脳裏に過る。
風紀委員会としての責任の重さ。組織に所属する上での立ち回り。
ある程度理解、納得はしたが今でもこのAFにおける行動が最優先であることは間違いない。
今は腕章はつけていないが、このAF(ツバサ)は今は風紀委員として装備でもある。
つまり、"責任"が生じる以上、これは立派な職務放棄になり、周りに迷惑がかかるのではないだろうか。
液晶の光に照らされる少年の表情はアンニュイなもの。
鉄仮面に隠されて見えないだろうが、数分の無言が続いた。

main system engaging scan mode(メインシステム、スキャンモード起動)

ソナーの光が周囲に広がる。やはり未確認少女(アンノウン)の材質から何から何まで不明だ。
少なくとも人ではない自立型の兵器。未知のアンドロイド。
そんな彼女に受診できるかわからないが、一つやってみよう。
もう一度、未確認少女(アンノウン)へと向き直る。
(06/02-00:34:11)
ホロウ > 「余計な事をしてしまい申し訳ございません」

己の非礼を詫びる。とはいえ、本来謝罪が必要な行為ではない筈。
あの状況を楽しんででもいたのだろうか。戦闘行為に興奮を覚える感情は可能性として理解可能な範疇だ。
それを邪魔してしまったのであれば、現地住民にとっては面白くなかっただろう。
そういう人間もいるという事は、頭の隅っこにでも置いておこう。

「あなた様は風紀委員会もしくは公安委員会に所属する生徒であると推察致します。
この島における活動の為に必要な手続きを行いたいので、窓口を教えていただけないでしょうか?」

彼の口ぶりからして、あまり込み入った事は教えてもらえそうにないし、質問できる数も限られていると理解する。
ならば、最も知るべき事から聞くべきだろう。
それに、護送という言葉から彼が何かしらの組織に属する人間であり、そこで伸びている女性らはその敵対者であると予想される。
違う可能性もあるが、おそらく彼は警察のような組織の人間であると予想される。
同じ呼称であるならば、恐らく風紀委員会か、公安の人間。
ならば島の運営機関とコンタクトをとる方法も知っているであろう。
その方法は、この島での円滑な活動の為にも知っておく必要がある。
(06/02-00:05:05)
橘壱 >  
別に死にたがりでも、マゾヒストでもない。
ただ、AFを動かしたい(たたかいたい)事が至上の感覚。快楽。
あの全力の攻防、ブースターをオーバーロードさせて草木を焼き払い、肉薄したギリギリで乗り切る予定だった。
だが、傷つくこともなく、苦戦することもなく、戦いの決着は付いた。
熟成された料理の最後に余計な調味料が加えられた雑味感。
ヘルメット奥はずっと不機嫌そうに表情を歪めていた。
ゆるりと蒼の鋼鉄が未確認少女(アンノウン)へと向き直る。

『…………。』

念の為、ヘルメット奥の液晶に名簿を表示し検索する。
風紀委員会、並びに常世学園に関係する名簿には表示されていなかった。
代わりに、風紀の監視対象。文字通りの未確認少女(アンノウン)のようだ。
余りにこういうのに興味はないが、確かにあの飛翔体を捕獲するのは骨が折れる。
敵意が無いから、などと宣うが"あの戦闘力"は脅威ではないのか。
自分が言うのもなんだが、余りにも存在が疑わしい未確認少女(アンノウン)だ。
少年の表情も訝しげに眉を顰めた。

『お前の目的はどうでもいいし、僕は興味がない。
 次の相手を選ぶ時は、助けを求めてる相手だけにしてくれ。』

声音もつっけんどんと不機嫌なもの。
それもそのはず、上質な違反生徒(たいせんあいて)を呆気ない結末にしてくれたのだ。
少年自体がそもそも人付き合いに興味を持たないが、その上で初遭遇(ファーストコンタクト)最悪。
致し方ないとも言える態度だが、それでも前の先輩の説教が聞いているらしい。
ライフルを腰のハンガーへとマウントし、再び背を向ける。

『……答えれる範囲なら答える。"一応"助けられた礼もある。
 けど、僕はこいつらの護送もあるから手短にな。』

前までなら戦いが終わればそれで終わり。
事後処理は他の連中に任せて迷惑を掛けていた。
だが、今はその辺りも自分で行う気があるようだ。
一応、違反生徒達が逃げないように睨みを効かせながら、未確認少女(アンノウン)の質問を待つ。
(06/01-23:49:01)
ホロウ > 「敵性の現地住民の無力化を確認」

共闘者が敵本体を気絶させ、仲間とみられる他の人間も降伏の姿勢であることを確認し、エネルギー出力を低下させながら地面に降り立つ。
此方に対して不快感を隠す事無く要件を尋ねるパワードスーツの現地住民の様子に、失敗を感じ取る。
これでは、まともな観測は難しいであろうと。協力を得られそうにない為だ。

「改めまして、ホロウと言います。常世島を観測させていただいております、機械生命体の観測機です。」

現地住民の3mほど前でジェットを停止させた状態で改めて口上を述べる。
彼らにとって自分は未確認飛翔体、いわゆるUFOやUMAと言ったものと大差ないだろう。
何度か島の防衛隊と思わしき存在から攻撃を受けている事もある、正体は正しく明かすべきだろう。

「あなた様のそのパワードスーツと思わしき装備と、この島の現地住民の認識に興味がありまして、声をかけさせていただきました。
幾つかお尋ねさせていただいてもよろしいでしょうか?」

先ほどの戦闘でパワードスーツについてはいくらかデータは取れた。
だが、この世界の科学水準や社会構造を知るには圧倒的に不十分なデータだ。
あわよくば、この島や世界を運営する機関との交流も計れるかもしれない。
(06/01-23:34:06)
橘壱 >  
直進を取ったのは向こうも同じのようだ。
赫耀に一直線に進む動きはまるで彗星。翼のようなランスが突撃の助力と成り、障害を薙ぎ払う。
少なくとも、自分が知る限りの兵器の推力はしていない。
軍用のAFの高速戦闘に追従し、更には異能者に遜色ない戦闘力。
そういった機械の異能…とは違う気もする。直感だから当てにはならないが。

『…………。』

そういう献身的な性格、或いは機能とでも言うべきらしいこの未確認少女(アンノウン)は。
此方としては余計なお世話にほかならない。AFにおける最高の瞬間、熱量が過ぎた。
そもそも既に2対1、余程の実力差に開きがなければ勝敗は見える。見えてしまう。
未確認少女(アンノウン)の露払いがあるからこそ回避行動は取らない。
スラスターの出力を上げ、未確認少女(アンノウン)の影から一直線。
一瞬だけ、相手の視界から消えることによる不意打ち。
女子生徒が驚愕する頃には、もう遅い。目前のモノアイと視線が合う。

『……悪いな。』

此方としては、こんな予定はなかった。
腕部アームから飛び出した二本の特殊警棒(スタンロッド)が飛び出し、腹部に突き立てる。
強烈な電流が女子生徒の全身に迸り、その意識を刈り取った。
極限まで殺傷能力を落とした電流。どうやら、植物を操る以外自身への防御態勢はないらしい。
正しく、勝負は一瞬でついた。バンの中に隠れていた仲間も、両手を上げ降伏の姿。
"望まぬ形"ではあったが、勝負はついた。特殊警棒(スタンロッド)が収納されると共に、溜息が漏れた。

『……それで……。』

振り返る事なく、気だるそうな言葉が漏れる。

『……僕に何の用だ?』
(06/01-23:16:57)
ホロウ > 「邪魔をしてしまったようでしたら、申し訳ございません。
ご許可はいただけましたので、ご助力致します。」

申し訳程度の申し訳なさを感じるトーンで返答する。
本当にそう思っているのか微妙なラインだが、上辺だけという訳では決してない。

…声色、言葉選び、モニターに映る表情。
何かが気に障ったのだろうか。パワードスーツの現地住民からは強い悪感情が見て取れる。
別に助力の必要性を感じた訳ではなく、あくまでも彼との接触の上での障害を取り除きたいだけなのだが、彼にとっては不快だったようだ。

パワードスーツの中から声を掛けられる以前に、飛翔体は動き始めていた。
大きな口を持った植物が生成され始めた段階で、腰のジェットから噴出される赤いエネルギーの出力が強化され、ランスのような形態へと変化する。
とった選択肢は奇しくも同じ。直進である。

この機体は、それほど戦闘能力は高くない。
それでも、飛翔性能と観測においてはすさまじい性能を誇る。

自分へと襲いかかる花を最小限の動きで回避しつつ、途中で加速し片翼を前方へと動かす。
共闘者よりも前方へと躍り出れば、前方へと動かした片翼を振り、共闘者の方へと延びていた花の茎を切断する。
そのまま前方へ、後方へと踊る様に飛び回り、共闘者に襲いかかろうとする花を只管に狙い続ける。
その動きは、共闘者が敵本体に辿り着く最短コースを開ける事が出来るように、計算されたもの。
飛翔体が飛べば飛ぶほどに、邪魔な花から地に落ち減ってゆくだろう。

敵本体の鎮圧は、共闘者本人が行った方が都合が良いであろう。そういう判断故の行動であるが果たして、共闘者はどう思うか…
(06/01-22:59:59)
橘壱 >  
ヘルメット奥底、脳内に過る死の香り。
ひりつく実戦の空気。それでも尚、笑みは消えない。
そうだ、こういうのを望んでいた。追い詰められてこそ、AF(ヘイキ)の真価は発揮される。
バレルロールでツタを回避し、この状態を覆す方法に高速思考を巡らせ────……。
瞬間、それらを覆したのは自らの力ではなく赫耀の閃光。
樹木を切り裂き、自らの前に現れたのは少女だった。
増援か?と、違反生徒の女性も目を見開いた。

『……何だ、お前?』

冷えたモノアイの光の奥、少年の声は冷ややかなものだった。
少なくとも風紀委員の仲間ではない。機動力に優れる自分が単独で突入する手はずだった。
増援にしても、早すぎる。何より雰囲気でわかる。コイツは風紀委員じゃない。
そう、正しく"水を差された"気分だ。自分の闘争、求めるべき場所を汚された。
モニターに乱反射する少年の表情は、酷く強張っている。

『用があるならもうちょっとシチュエーションを選ぶべきじゃないか?
 まぁ、いい。助けたつもりかもしれないけど、余計なお世話だ。』

『けど、助けられたのは事実だから礼は言ってやる。
 協力したいなら勝手にしてくれ。僕は僕で勝手にやる。』

結果的にとは言え、そうなったなら言うことは言っておく。
ただ、彼女の見込み違いを言うのであれば、少年に協調性は全く無いことだ。
当然、違反生徒の女は待ってくれるはずもない。滴る液体が新たな生命を生み出す。
生い茂る緑の咲き誇る色取り取りの花々。夜を彩る鮮やかな花弁。
その正体は、大きな口弁を開いた食人花。大きく開いた大口が、四方八方から襲いかかる────!

『来るぞ。』

少年は機体を敢えて直進。
柔軟な機動力を活かして、花の間を縫うように移動する。
さて、向こうはどうだ?死んだか?一応センサーで様子くらいは見ておこう。
(06/01-22:40:10)
ホロウ > 「現地住民複数名による戦闘行為と思わしき反応を確認。
観測の為に現地に急行致します。」

落第街からは離れた空から、すさまじい勢いで飛翔する赫耀。
闇夜によく映える輝きが、赤い痕跡を残しながら近づいてくる。

その正体は以前より常世の空に確認されている未確認飛翔体。
有害ではないとされているが、同時に目的も不明のその存在が、風紀委員と違反生徒の遥か頭上で急停止し、見下ろしている。

「―現地住民との接触による観測を行います。それに伴い、先ずはこの状況を解決致しましょう」

急降下し、パワードスーツの現地住民の横5m程度の同高度まで降りる。

「初めまして。私はホロウ。あなたとの接触を希望する観測者です。
その為にも、あちらの現地住民の無力化に協力したいと考えております。よろしいでしょうか」

違反生徒を指さし、機械的な音声でパワードスーツの現地住民に確認を行う。
無機質、とまではいかないが些か生気に欠けているように感じるだろう。
(06/01-22:18:06)
ご案内:「落第街 崩落ハイウェイ」にホロウさんが現れました。 (06/01-22:02:10)