2019/02/02 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 雑多な人々で賑わう落第街の夜。
見るからに怪しげな風貌の者達が群れとなって行き交う大通りの一角に、奇妙に人が避けていく空間がある。
その空間の中心に、風紀委員の腕章を身に着け、醒めた瞳で周囲を見渡しながら闊歩する少年の姿があった。

「…相変わらず、此処は賑やかな場所だ。良くも悪くも、な。浮かれて騒ぎ立てる事が出来ない様に、締め上げてやらねばならんが…」

今夜は、一応巡回任務で訪れている。
だが、不測の事態が発生すれば周囲の被害等問わず己の異能は火を噴くだろう。今のところ、その兆候は無い様に見えるが――

神代理央 > とはいえ、此方も無意味な戦闘を望んでいる訳ではない。
此処の連中が大人しくしているなら。落第街から出ずに、この閉じられた空間の中で生きていくのなら。それなら、放っておいても良かろうと思っているのだ。何せ、此方は色々と忙しい。

「学術大会用の資料もそろそろ仕上げねばならんしな。昼休みと放課後に自習室を抑えておかないと…」

研究区で開催されている学術大会。其処に今回発表者として参加する予定でいた。その為の資料等は冬期休暇でかき集めたが、おかげで休みは全て潰れてしまった。

「偶には学生らしい事もしないと、支社の連中に怪しまれるしな。面倒な事だが」

整備されていない通りを高価な革靴で踏みしめながら、今のところ異常は無いかと視線を巡らせつつ通りを歩いていく。