2019/02/09 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 試験期間の夜。
流石に学生街や歓楽街も、いつもに比べれば静かなもの。
だが、此の場所は違う。学園都市の掃溜めでは、今夜も悲鳴や銃声。怒号と喧騒が、何処かからか響いている。

「……駆除剤か何かを撒けば静かにならないものかな。全く……」

そんな大通りを威圧する様に踏みしめるのは、鈍く輝く金属の異形。砲身が突き出た醜い多脚の異形を引き連れて、大通りを進んでいく。

「…単なる見回りで済めば良いのだが。まだ論文の細部を見直していないし…」

神代理央 > 大通りという事もあって、風紀委員の腕章を身に着けた者が闊歩していれば表立って問題を起こす者もいない。
そういう抑止力も兼ねて、風紀委員は落第街を巡回しているのだ。
まして、己一人なら兎も角、背後には巨大な金属の化け物が控えている。利口とは言わずとも、生存本能に長けた落第街の住民が早々問題を起こすことは無い……筈だ。

「このまま大人しく終わらせて欲しいものだ。試験に余裕のある者から巡回に駆り出されては溜まったものではない…」

若干不機嫌そうに表情を顰めながら、敵意の籠った視線を浴びつつ大通りを進んでいく。