2020/06/08 のログ
■アーヴァリティ > 「ふーん、でも僕は君みたいな強い人と戦うの好きだから付き合ってもらうからね!」
彼が演出で戦うのであれば僕は欲望に基づいて戦おう。
彼を持ち上げられたしそのまま絞め上げ...何かに邪魔されてるのかな?
上手く絞められないなあ...シールドかな?
さっき回復もしてたし光弾もいくつか種類あったみたいだしなんでも出来るみたいかな?
それなら一応概念じゃない方のシールド貼っておこう。
「この触手は僕の器官だからそんなこと言われてもどうしようもないよ!
君のいうとおり便利なんだからいいじゃないか!」
触手に感覚があったらと思うととても痛い。
いままでこの触手たちにどれほどのダメージを与えてきたかと思うと...戦いが怖くなりそう。
まさか触手をコピーするとは思わなかったけど道筋にされるなら魔法で切って仕舞えばいいんだ。
ほら、そうするだけで彼からのびた触手も爆発も僕には届かない。
爆煙が収まってしまう前にもう一回締め上げようかな、でもさせてくれなさそうだし、異能をコピーしてるみたいだしあんまりいろいろ使わない方が良さそう。
どうしようかな〜。とりあえずたくさんの触手で締め上げればシールドも突破できるかな?
爆煙を突っ切って5本ほどの触手が彼へと伸び、彼女の触手から解放された彼を再び締め上げようとするだろう。
■ルギウス > 「力も反射神経も頭も悪くなさそうなんですが……」
爆煙の中で ふむ と顎を軽く擦って思案顔。
「如何せん、私と貴女とでは相性が私に有利すぎますねぇ。
タネの割れた手品だけでは私には届きませんよ」
雷撃を纏うように操って。
触手であれば、触れたところから焼き払っていく。
「そろそろ風紀か公安の方がやってきそうですし……少しばかり、派手にいくとしましょうか」
ニタリと笑って。
『万能たるマナよ。雷と成りて我の周囲を暴れ狂え。LightningParty』
ルギウスを中心に雷撃が無差別に飛び交っていく!
■アーヴァリティ > 「うーん...マズイなあ...」
触手の弱点がバレることはそこまで問題じゃないんだけど、やっぱりこの人なんでもできるみたい。
ついついマズイなんて言ってしまうほどにはマズイ。電撃をここまで操れる人が回復も防御もこなせるなんて、そんなのどうしようもない。
しかも、これ以外の異能はどうしても相手に当たる異能だし、そうなると奪われちゃう。
そうなると、奪われること覚悟でシールドを破りに行ってみようかな。シールドが破れたら心臓でも潰せば...
「やばっ!シールド!」
電撃を操れるんだから規模を大きくすることだってできてもおかしく無い!
急いで電撃を防ぐシールドを貼ったけどこのままじゃ手も足も出ないし...
あ、別に異能じゃなくてもこれがあるか...僕の愛銃!
モードを狙撃にして...シールドを貫け!
電撃という概念を防ぐシールドを貼れば、その中から最初に撃ち込んだ銃弾の雨よりも高威力の一発をルギウスの胴体の中心あたりを狙って撃ち込む。通常の人間であれば胴体に大きな穴が空くレベルの威力だ。
■ルギウス > 「飛び道具は……ダメですよ。
見えていれば奪えるんですから。お返しします」
軽く指を振れば、銃弾が有り得ない軌道を描いて逸れていく。
それだけでなく大きくUターンしてアーヴァリティに帰っていく。
「いやはや、チート(ズル)だなんてよく言ったものでして。
私を倒すおつもりなら、英雄にでもなってから出直してきてくださいよ。
貴女が怪物である限り、人間である私には絶対に勝てないのですから」
雷が激しさを増していく。
まだまだ余裕があるらしい。
「それと私……おそらく、貴女と同じで物量で圧殺するのを得意としていましてね?」
■アーヴァリティ > 「見てるだけでッ!?」
マズイマズイマズイマズイッ!
そこそこ距離をとったのに!
離れている銃弾をこちらへと返されれば一時的にシールドの防御を銃弾対象に慌てて変更し、銃弾を防ぐ。銃弾はシールドにあたり潰れた。
しかし、代償として...
「がぁッあ!」
銃弾を防ぐことにシールドを割いた分、電撃を防げず、シールドを再度貼るまでの1秒ほど、電撃を無防備に浴び、黒焦げになる。
...ダメだ、これ以上やり合っても手も足も出ない...!
毒の雨とか降らせてたら割とやばかった...!
圧殺が得意とか言い出したし、早いところ撤収した方が良さそうだけど...
最後に一矢ぐらい報いたい...けどどうしたらいいかな...
ああそうだ、身体強化...よし...!
「テレポートッ!食らえ!」
電撃を防ぐシールドを貼ったままルギウスの背後へとテレポートして、身体強化で高威力を持った拳を彼の頭に叩き込もうとして。
もし食らえば、シールド越しとはいえ、シールドごと吹き飛ばせるぐらいの威力はあるかもしれない。
■ルギウス > 「ちなみに、どういう方法でと言いますと―――」
悠長に講釈を垂れていたせいか、テレポートからの攻撃で頭部が吹っ飛んだ。
そしてそのまま糸の切れた人形のように崩れ落ちて。
そして、アーヴァリティの肩をポンと後ろから叩く。
「私、たった一人の群体でして。
オリジナルと同等スペックの偽物を大量に用意できるんですよ」
■アーヴァリティ > 「あー...降参します」
彼の「自分は群体の一部に過ぎない」という言葉を聞けば両目を諦めたように閉じて両手をあげる。
意外と簡単に頭が吹っ飛んだ。
最後まで言葉を聞けばよか.....
ああ...これは勝てない...。これは私では勝てないし一矢どころか傷一つつけられない
そんな相手だ。
「次会うときは平和にお話しできたらいいなって僕は思います」
ーテレポートー
群体の一部である一人にすらあそこまで圧倒されているようでは、彼には勝てない。
そう悟ればその場からテレポートで100mほど離れた場所へと移動する。
一先ず逃げ切れたであろうか、と周辺を見渡しており。
■ルギウス > 近くの壁に、わかりやすいようにメモがナイフで止めてある。
『次の機会には、美味しい紅茶でおもてなしさせていただきます
“自由なる”ルギウス』
ご案内:「落第街大通り」からルギウスさんが去りました。
■アーヴァリティ > 「...次はお菓子を持っていくからお話ししようね...」
あたりを見渡せば壁に留められたメッセージに目が付く。
もう、ここまでされれば彼に敵わないことは明白である。
どうあがいても敵わない彼へとため息を吐き壁にもたれ掛かる。
「次まともに戦えるときはもっとちゃんとやりたいなあ...ああ、風紀特攻とか、出てきたらボッコボコにしたいなあ」
別に敗北が嫌いなわけでは無いが、今回の敗北はどこか居た堪れない。
もう一度ため息をつけば、その場をゆっくりと歩いて去って行った。
ご案内:「落第街大通り」からアーヴァリティさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に狭間アリカさんが現れました。
■狭間アリカ > 落第街は今日も変わらず混沌としている。そんな賑わいの中をゆっくりと歩くやや痩身の男。
緩やかな歩調で周囲をぼんやりと眺めながら、軽く己の喉元に手を当てる。
そこにはかつてとある人物から貰った特殊な付箋が貼り付けられているが…それもそろそろ残り少ない。
これが無ければ喋る事が出来なくなるので、また筆談やジェスチャーで他者と接する事になる。
「……まぁ、その時が来たら諦めるしかないか」
若干、機械の合成音じみているのは振動を利用したものだからだろうか。
今日はまだ落第街にしては平和なのか、風紀の姿や胸糞悪い違反組織や部活の連中は見かけない。
まぁ、今はまだ昼間なので連中が活発でないだけだろうか。
■狭間アリカ > 「…魔術的な道具…は、正直あまり詳しくは無いからな…。」
嘆息を緩く零す。何せ5歳からつい1,2年前までずーーっと、人体実験されてた身の上だ。
最低限の教養は備えていれど、魔術や異能知識は最低限しかないと言ってもいい。
まともな教育過程なんて自分には必要とされなかった、というのもあるが。
途中、怪しげな露天の主や扇情的な格好のお姉さん、厳つい顔の黒スーツ等に声を掛けられる。
其の都度、足を止めずとも穏やかに相手をする辺りはこの男の性格が滲み出ていようか。
(……金はあれど情報は非ず。そろそろ風紀も動いている頃合だろうし、どうしたものか)
ご案内:「落第街大通り」にイクスさんが現れました。
■イクス > 此処に来るのは初めてだな…日本に長く住み着いてた分、国内で知った「無法地帯」ってヤツだな。まあ詳しくは分からんが…歩いてる内に分かる様にはなるか。
(そんな事を頭で思いつつ、大通りを歩いていく…。)
■狭間アリカ > (そういえば、すっかり食事を忘れていたな…やっぱりここで暮らしていると生活サイクルというものが……?)
と、考え事をしながら歩いていたのが…ふと視線を向けた先、一人の人物が目に留まる。
…大きい。いや、何がといえば…まぁ、身長が?170と少しの己よりも20センチくらいは高いだろうか?
大柄な女性が珍しい、かどうかは分からないが少なくとも自分の知る周りにはここまで高身長の女性は居ない。
「……と、いうより…どういう栄養を摂ったら、女性の胸はあぁなるんだろうか」
と、丁度進行方向に居る彼女の方へと歩きながらも、思わず呟いてしまった。仕方ない不可抗力だ。
■イクス > …色々「喰」っとけば、デカくはなるぞ──
詳しくは言わないがな?お嬢さん。
(獣の様に、獲物を嬉しそうな表情で見つめる…言い換えれば、黒笑みを浮かべたままアリカを見下ろしている。今にも襲われそうな、そんな雰囲気を漂わせていたが…)
──まあ、今じゃ人は喰ってないから安心しろ。それに私の場合は生まれた頃からこんな体だぞ?厄介な所が多くて、今でも困る事があるさ…トホホ…
(と、善良な笑顔に切り替わった。今のは冗談に聞こえるが、発言内容の受け取り方によっては半分冗談にも見える…。)
■狭間アリカ > ゾクリ、としたものを感じ取る。思わず身構え…は、しないが完全にこちらを”獲物”として見ている様な。
身長差もあり、必然的に距離が縮まれば軽く見上げる形になるのだけれど。
「…昔は食ってたのか……あぁ…その、何と言うか……肩とか凝りそうだな。あと、お嬢さんじゃない」
大柄な女性の笑顔が黒いものから善良ならものへと切り替わったならば、ほぅ、と一息零して。
正直、冗談か本気か分からない…其の手の者はここには普通に紛れていそうだから。
「…まぁ、初対面でジロジロと見たのはこちらだからな。そこは済まない」
と、律儀に軽く頭を下げてから改めて女を見上げる。…うん、矢張りデカい。インパクトがありすぎる。
■イクス > ま、気にするな。肩が凝る程デカいのをぶら下げたモノを、背の高い女が居たら…流石に目に付くしな?
それと、確かに人は喰ってたさ。これは紛れもない事実…お蔭で不幸な目にも遭ったが、原点回帰して喰う必要も無くなった。
それはそうと……この辺りで上手い店とか、知らない?
(笑顔のまま、暗い話も明るい話もしていたが…突然腹の虫が鳴いたと思えば、周囲に良い飲食店が無いか聞き始め。)
■狭間アリカ > 「…まぁ、正直に言えば確かに目立つとは思うが…ここはガラの悪い街だから尚更な。
…まぁ、そちらの事情はよく分からないが、今は人を食う必要は無くなったのは良い事では?」
どうなのだろう?あったばかりの女性の背景は勿論分からない。
と、唐突な質問に僅かに目を丸くして。美味い店…美味い店か。幾つか脳内で候補を選択してみつつ。
「…この近辺だと、そうだな…串焼きなどがお勧めだが。偶に何の肉使ってるか分からないモノもよく出るが」
他にも幾つかあるが、ここから一番近い食い物の店だとそうなるだろうか?
案内しようか?と、彼女を見上げつつ問い掛けようか。
「…ああ、何かの縁だろうし一応自己紹介でも。…狭間アリカだ。アリカでいい」
■イクス > ありがとな。
闇鍋ならぬ闇串…面白そうだ、金はあるから逸書に来てくれ。それと…狭間アカリ、か。ふむふむ…私はイクス、他は存在しない…だって私が自分で付けたからな?
(はっはっは、と軽く笑いつつ名前の由来を話し。そして材料不明の串を食べに誘っており。)
■狭間アリカ > 「…イクス、か。自分で名付けた、という意味では俺の方も同じだからそこは似た者同士、かもしれないな」
本来の名前なんてもう記憶にすら残っていない。頭の中だって散々昔に掻き混ぜられた。
便宜上、名前があると都合が良いからそう名乗っているだけに過ぎない。
と、串焼きのお誘いを受ければ、いや、俺は…と、答えようとした矢先に腹の虫が鳴った。
「……そうだな、じゃあ俺が案内しよう。」
若干視線を逸らしながら同意した。まさかここで空腹のサインが出るとは。
ともあれ、イクスを先導するように歩き出せば、少し歩いた先にある屋台が多めの一角。
そこにある串焼きの店を指で示し、あそこだ、とイクスへと告げて。
「…と、いうか金はあるのか?流石に無一文ではないと思うが」
■イクス > …お前も腹ぺこか…、なら一緒に食えるなっ。
(軽快に笑っていたが、金について言われた途端…苦笑いになる。)
実はな…この時代に通用する物が無くてな…加えて、今年入ったばかりだしねぇ…はは…
(そう言いながら見せたのは、日本の古い現金の一種…黄金色に輝く小判を取り出す。価値はあるが、長い間換金方法が分からず持っていたのだ…)
■狭間アリカ > 「…まぁ、確かに空腹なんだが」
お蔭で、店だけ教えて立ち去るつもりがご同伴となってしまった。
まぁ、仕方ないと一息ついて店の前までやって来るが…苦笑いを浮かべるイクスに、まさか本当に無一文では?と、思っていたのだけれど。
「……小判……か?」
実物を見るのは初めてだ。まじまじと彼女が見せてくれた黄金色に輝くそれを眺めて。
価値はむしろかなりあると思うが、これをそのまま屋台で使える訳でもなく。
(…換金…レートが分からないな…其の手の店に案内は…いや、後でいいか。手持ちは…まぁ、充分か)
と、一頻り考えてから吐息と共に右手をヒラリ、と振ってみせて。
「…分かった。今回は俺の奢りでいい。それなりに金銭の持ち合わせはあるからな。
あと、ついでにその小判を現代の通貨に換金してくれそうな所も後で案内する。」
と、ついお人好しっぷりを発揮しつつ、屋台の親父に軽く会釈して挨拶を。
それから、彼女の方にまた顔を戻せば適当に注文してくれ、というジェスチャーを。
■イクス > いやぁ…すまないね、本来なら私が出すハズが…こうして助けられるとはな、本当にスマン。
…ま、少なからず食べさせて頂けるのを有り難く思わないとな。
(そう言いながらジェスチャーを受けては微笑み。そして…)
おっちゃん、とりあえず……その串、ざっと50本お願い♡
■狭間アリカ > 「…別に構わないが。見た感じ、こちらには来たばかり?のようだしな。」
初回サービスみたいなものだ、と軽く肩を竦めて告げつつも彼女に先に注文を譲ったのだが。
いきなり飛び出た50本と言う数字にちょっと待てや、といった表情を思わず浮かべてしまうのは無理も無く。
「…待て、いきなり50本とか正気かアンタは。…いや、正気なんだろうな」
あー…と、思わず天を仰いで額に手を当てる。串焼き50本。まぁ普通に支払えるが。
何ともいえない表情を浮かべた後に溜息を盛大に零して。
「……まぁ、いいか。親父さん、手間をかけるが50本作ってやってくれ」
と、親父に少し申し訳無さそうにそう注文しておく。自分の分は後回しにしておこう。
■イクス > スマンな…では、ご馳走になるぞ。
(と言いながら、味わって食べる。しかし…その間、小腹が空く音を何度も流しており、食べる量と欲する量が合っていない様子を見せる。それでも数分でペースを落とさず食べきる。が……)
…腹いっぱいは…ダメ?
(女性特有のおねだり笑顔が炸裂。本人は申し訳ない気持ちで苦笑いしてるが、人によってはおねだり笑顔にしか見えない事も…)
■狭間アリカ > 「…ああ、まぁ口に合うかどうかは分からないが、そこは自己責任で」
そう口にしつつ、彼女が食べる様子を尻目に、自分は4,5本ほど購入しておこう。
しかし、食べている間も小腹の空いた音が彼女の方から聞こえてきており。
「……マジか……参ったな、これ」
こちらの財布が尽きるのが先か、ギョッとしている親父の串焼きの在庫が切れるのが先か。
どのみち、奢ると決めた以上は最後まできっちりやらないと収まりが悪い。
あと、女性特有のおねだり笑顔って破壊力ありすぎないだろうか?
「……分かった。ただし、串焼きの在庫が無くなったらそこで終りだぞ」
と、言いつつ親父さんには悪いが汗水垂らして在庫を全部焼いて貰う事に。
結果的に、どっさり山盛りの串焼きが彼女の前に並ぶ事になるだろう。
何か、一部得体の知れない色合いの肉とか人の内臓じみた肉が混じっているが、それはそれ。
■イクス > ふえぇ…ありがたやぁぁ…んじゃ、全部頂くとしますか!!
(本当にその未来になる言葉を出す。串を4、5本束ねては口に呑み入れ、閉じては口から串を引っ張り出しては嬉しそうに食べる。それを何度も繰り返す内に、串の山は減っては行き…時折、うっとりとした表情を見せる。
暫く経てば完食。しかも気持ち悪い様子も無く、背伸びしている。まだ食べられる様子を見せる…!テレビの大食い選手権に出したら、確実に優勝出来ると言い切れる程の力を見せたところで…)
アリカ、ご馳走になった。今日は…ありがとな。久しぶりにに美味い肉も食べた事だし、お前さんには本当に感謝しているよ…!!
(と満天の笑みを魅せる。)
■狭間アリカ > 「…あぁ、どういたしまして(あぁ、くそぅ俺の馬鹿…!)」
と、表情は平静を装っているが、盛大に後悔をしつつも彼女の凄い食べっぷりを横目に泣く泣く串焼きを頬張る。
美味しい…美味しいのだが、ちょっと涙の塩辛い味がするのは気のせいか?
そして、こちらは本数が少ないので早々に食べ折れば、後は彼女の底なしの胃袋の如き食べっぷりを眺めて過ごす羽目に。
「…どういたしまして。イクスが満足したならそれでいいさ……はぁ~~あ…。」
盛大に溜息が漏れつつも、奢ると決めたのは自分だからこれも自己責任か。
財布を取り出せば、案の定、今の手持ちの金銭を殆ど払う前になった。お蔭で財布が凄く軽い。
「後は、その小判を換金したほうがいいな。まぁ、イクスの大食いを考えると一日で消えそうな気がするが」
■イクス > スマンな…。んじゃ、お次は“家にもある”分の使い道も兼ねて、この小判を換金しに行こっか!!
(家にもある分。いやお前どんなけ小判持ってるんだよ…と問いたくなる発言。もしかしたら、長い間生きてて使い切れなかった可能性が…となると、何故使い切れなかったかが見えてくる。本当に人を食ってたのなら、使う必要が無かった、と。)
■狭間アリカ > 「―――待て、まさかまだゴロゴロと小判があるのか?」
嫌な予感がをして思わず問い掛ける。この男もそれなりに訳あって蓄えはある。
…が、彼女の言動が聞き間違いでなければ…むしろイクスの方が蓄えが多いことになりそうな。
そんなこんなで、一先ずは其の手の金を現代の通貨に換金してくれる店へと案内する。
流石に非合法の換金レートの店であり、異世界の通貨の換金にも対応している店なので分かり難い場所にある。
一応、案内をしつつその小判を換金して貰うとしよう。どの程度のレートになったかはその小判の質次第だ。
「…さて、こんな所だろう。換金はここでするといい。美味い店の場所は…そうだな。ここに書いておく」
と、筆談用に持ち歩いていたメモを取り出せば、ペンでサラサラと店の所在を幾つか書いて渡しておこう。
■イクス > んー…確かにベッドの下に隠してるな。後は──地金。インゴットやバーとも言うべきかな?貴金属を固めた物も取り扱っている。加えて、この地球に存在しない鉱物なんてのも、別空間に収めてる。コッチは主に弾丸作りに使うが。代表的なのが……これだな。
(小判は部屋に、その他は自分で持ち歩いてると公言。果ては地球外の金属まで取り扱っている…となると、1種の金庫とも言えそうな。
そして見せたのは自動拳銃、大変容以前のアメリカで長く使われてきたと言われるM1911…相性はガバメント。これには特徴は無いが、そのマガジンを抜くと…先端が蒼く輝く弾頭を持つ弾薬が露わに。そして弾薬を1つ、マガジンから抜き取っては渡すと…)
頭の部分を専門家に見せるといい。学園でも良いさ、きっと驚くだろう…
(と、弾薬を握らせる。)
■狭間アリカ > 「…地球上に存在しない鉱物…弾丸作り……ん?」
彼女が見せてくれたのは自動拳銃…コルトM1911A1。通称コルトガバメントと呼ばれる自動拳銃。
それ自体は特に特徴は無い。ただ、彼女がマガジンを抜くと…先端が青く輝いた謎の弾頭が姿を見せる。その弾薬を一つ、彼女がマガジンから抜き取ってこちらに渡してくればまじまじと眺めて。
「…俺は学園生徒でも二級学生ですら無いからな…専門家に見せるくらいしかないが。」
と、肩を竦めつつも折角だからありがたく頂いておこうか。青く輝く弾頭を一瞥すればコートのポケットに仕舞い込んで。
そうすれば、先のお勧めの食い物の店などが書かれたメモ用紙を改めて彼女に渡しておきつつ。
「じゃあ、俺はそろそろ行くとする――また何処かで会うかもしれないな。」
と、緩く笑って軽く右手を挙げれば。「じゃあなイクス」と挨拶をして雑踏に緩く紛れてその場を立ち去ろうと。
■イクス > んむっ…今回のお礼は、相応の対価で払うから…まあ、合うまで楽しみにしてくれっ。
(立ち去ろうとする相手に、手を振りながら一言。顔を見れば笑顔が浮かんでおり…。
一方、蒼く輝くと言っても、光で反射する様な物で。しかもホローポイント弾と違い、FMJ弾(フルメタルジャケット弾)と同じ形であり、貫通に特化した弾だと分かる。弾丸の素材が“アダマンタイト”なだけで…。)
ご案内:「落第街大通り」からイクスさんが去りました。
■狭間アリカ > 「ああ、期待しないでまってるさ」
と、そんな軽口を返しながらそのまま雑踏に紛れて彼女の前から姿を消そう。
塒に帰りがてら、先ほどの弾丸を確認すれば…この形は貫通に特化した弾丸だと分かった。
(フルメタルジャケット…だったか?この先端の青い鉱物が特殊みたいだが)
と、結局それが何の鉱物でどういう性質かは分からず。今度鑑定を頼むか、と思いながら帰路に就くのであった。
ご案内:「落第街大通り」から狭間アリカさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に東郷月新さんが現れました。
■東郷月新 > 落第街の大通り。
一時期は閑散としていたここも、最近は賑わいを取り戻してきたようだ。
結構な事だ、と東郷は思う。やはり落第街には混沌と喧騒が似合う。
「さてさて。しかし、蕎麦の屋台は減りましたなぁ」
腹を抑えながら歩き回る。
お尋ね者とは思えないふてぶてしさだ。
■東郷月新 > ぶらぶらと歩く男に対し、近寄ってくる少女が一人。
15歳くらいの可憐な少女は、東郷のすぐ側を通り抜けようとして
「いけませんなぁ」
少女が持つのは転移の異能。
局所的な転移能力で、彼女は東郷の財布をスり、そのまま逃げようとしたのだろう。
が
瞬間、東郷の刀が抜かれ、少女の肩を袈裟懸けに斬り下ろす
■東郷月新 > 噴き出す血飛沫が大通りの一角を血に染め
少女は悲鳴も出さずに地に倒れ伏す。
いくら落第街とはいえ、大通りでこんな事が滅多に起こるものではない。
「もう少しうまくやらないと。小生、手加減にはとんと縁が無いものでして」
やれやれと肩を竦めながら、東郷は刀の血を拭い、地におちた財布を拾う。
■東郷月新 > 咄嗟に軸をぶらしたおかげで、致命傷にはなっていないようだ。
が、血は多量に流れ出し、このままなら間違いなく死ぬだろう。
運良く治療系の異能者にでも拾われれば生きるかもしれないが。
「まぁ、あとは神様にでも祈る事ですな。そんなものがこの落第街に居るとも思えませんが」
変わらず飄々とした態度のまま。
東郷は血の海に沈む少女に淡々と言い放つ。
ご案内:「落第街大通り」にイクスさんが現れました。
■イクス > …いくら何でも、斬りつけるのは良くない事じゃないかな?スリなら斬るより手で無力化した方が早い…まあ此処に来て日は浅いんでね、やはり慣れぬ所はとことん慣れん。特に──お前の様な馬鹿とはな。
(突然声を掛けたのは、大柄な女性。色々大きいが態度も大きかった。そんな女性が貴方をを軽蔑する視線を向けていたが、言葉を吐き終えれば少女の方へ歩み始める。助けるつもりだ。血溜まりに片膝着きながら傷の様子を見始めており…)
■東郷月新 > くるりと振り向いて一言。
「でっか」
思わず言うくらいには圧倒される。
少女を介抱しようとする分には構わない。斬った後のゴミなど気にした事はない。ただの刀で斬り付けた傷で、魔術や能力などは使用していない。
「はぁ、小生は被害者なのですが――まぁ、この落第街で他人のモノを盗もうとすれば、こういう事になるのもまぁ、普通では?」
飄々としながらゆっくりと女性を眺める。
――じわじわと、殺意をにじませながら
■イクス > …確かに無法地帯じゃ、こんな事は日常茶飯事だろうな。盗んだ程度で殺す人間も居れば、新たな人生を押し付けようとする人も居る。お前と私みたいに。今回は少女が悪いが…まだ道はある。そんな訳で、コイツを助けさせて貰うぞ?
(治癒系の能力は持っていないが、助ける為の道具は持ち合わせている。片手の手のひらに魔法陣が投影された直後に、銀色の袋が現れる。その袋を少女の傷口で割けば、中から粉が落ちてくる。大抵、こういうのは止血剤の類だと分かる…つまり、次は傷口の保護を行おうとするだろう。)
■東郷月新 > 「ええ、そんなゴミをどうしようと構いませんが――」
ニンマリ笑うと、抜刀し一気に地を蹴る。
片膝をつき、少女を助けようとする女に向かって。
「小生の前で、そんな姿を晒すとはまぁ。斬って下さいと言っているようなものですな!」
二振りの刀「残月」と「弦月」を振りかざし、女性へと一気に振り下ろす。
二刀を使った技巧派に見せかけ、力任せに押し切るのが東郷の戦闘スタイルだ。
■イクス > ──ッ!!!
(流石に来るだろう…と予想していたが、近付く速さを見誤った。傷口の保護は終えた直後だが、反応が追い着かない。僅かに膝を地から離した頃には…二振りの刀は、体を切り裂く。)
■東郷月新 > 「――おや?」
力を乗せた一撃の筈だが――予想外に、手ごたえが軽い。斬った気がしない。
振りぬきながら刀を引き戻し、あたりを警戒し――異能戦が多いせいか、変わり身など日常茶飯事だ。
■イクス > ……今のが一撃?殺意にしては、手加減してるみたいだねぇ…化け物一匹相手に、さ。コッチはやることが終わったし──
(確かに斬れてはいた。深々と見せる背の傷口が物語る…が、開いた場所から出るのは血以外に黒い霧状のモノ。そんな様子を見せながら立ち終えては…)
久しぶりに楽しませてくれ、人の者。
(振り向いて、片方の手のひらを地に向ける。すると、かざした部分食の地面が黒く、その輪郭を紅く光らせ。その穴から伸び始めるは、一本の大剣。漆黒とも言える刀身が特徴的な剣の柄を握っては引き抜き…剣先を向け、斬り合いする事を伝える。)
■東郷月新 > 「――いやはや、この手合いですか。ですが」
人間『以外』と殺し合う事も多いとはいえ、やはり慣れない。出来れば手勢が欲しい所だが、所詮は人斬りの身、贅沢は言えまい。
「小生相手に剣で挑むとは、なかなか豪気ですなぁ!」
再び地を蹴り相手に近づく。
いずれにしろ、こちらは接近戦しか出来ないのだ、何度か斬れば手ごたえのある場所もあるかもしれない。
再び二刀を力任せに振るう一撃。大剣ならば取り回しがきかない、防御すれば力で押し切れる自信があり。
■イクス > 生憎…私と渡り合えたのは数少なく……殺せたのは一人。お前がその人間を越えられるのなら──
(飛び込む相手。しかし、真っ向勝負を挑むのか此方も勢い付けての薙ぎ払い。当てる為の機動は見え見えだが、加速が緩い。避けるのは容易いが、進む毎に加速度が大きくなっていく。つまり、当たれば豪快に断ち切られる──)
この体、渡してやるよ…。
(突っ込む者と迎え撃つ者。しかし近くには斬った少女がまだ横たわっており…)
■東郷月新 > 「――ッ!」
相手の薙ぎ払いに嫌な予感を覚え、ぎりぎりで受け流す選択に変更。
豪快に飛び散る火花と重量を、剣の重さの重心を変える事で何とか受け流す。
まずい、相手はこちら以上のパワーファイター。となると、何か搦手を使うべきなのだが――
「――ならッ!」
そこで目に入る少女の姿。丁度良い、あれを使う。
人質に取った所で足を止めれば力の強い相手の方が有利。なら、判断を鈍らせ隙を作る。
東郷は少女の身体を思い切り蹴り飛ばし、女性の方へと蹴り飛ばす。残酷な事だが、盾兼目くらましになってもらおうと、宙を舞う少女の後ろから再び低い姿勢で接近し
■イクス > 何を───んなッ!?
(突然飛び込んで来る少女。予想通り、相手は斬って来ない…それどころか、受け止めようとしている。人を想った怪物故の弱点が露呈したのだ。)
■東郷月新 > 「――獲ッた!!!」
そのまま大きく振りかぶり、刀を振り下ろす。
簡単だ、少女ごと女を切り裂けば良いだけの事。
受け止めようとしているのなら確実に少女の先に女はいる。
武器を構える事もできず、無防備に体をさらけ出しているなら好都合。
一片の慈悲も容赦もなく、少女ごと女性を切り裂こうとして
■イクス > ふざけ───
(言葉は途中で終わるが、行動は早かった。宙に舞う少女を抱え、背を見せる。自分を盾にして守るつもりだ。そして大剣は手から離れ、落下しながら地へと落ちる…)