2020/07/16 のログ
ご案内:「落第街大通り」に焔誼迦具楽さんが現れました。
焔誼迦具楽 >  
 落第街――そこは、明るい場所では生きづらい人間が集まる街。
 かつてはここに住み、大きな顔をしていた迦具楽だったが、訪れるのは四年ぶりだった。

「一度離れると、意外と近づかなくなるのよねー。
 ふうん、街並みも結構変わっちゃって――あら、あの店潰れたんだ」

 当時大通りで看板を上げていた店も、いくつも入れ替わっていた。
 それも当然なのだろう。
 後ろ暗い人間は、入れ替わりも早いものだ。

「私を知ってる相手が、いればいいんだけど」

 さて、当時の情報屋や、露天商など。
 どれだけ生き残っていることやら。
 大通りを見渡しながら、我が物顔でど真ん中を歩いていく。

焔誼迦具楽 >  
「んー、こんな雰囲気だったっけ?」

 歩きながら、周囲の様子が以前に比べて雑多になっている。
 悪く言うのであれば、質が下がって治安も悪化しているように見えた。

 以前なら、顔役とも言える影響力のある人間や組織がいたものだが、表立って幅を利かせる落第街の『顔』と言える存在が居なくなってしまったのかもしれない。

 少なくとも、以前ほどの影響力がなくなっていたり、そういう相手の数が減ってしまったのだろう。
 そういう相手に睨まれたくないからこそ、こういう街では派手な行いを避ける一面がある。
 そういった裏社会なりの自浄作用が弱まった分、治安も空気も悪くなり、出回る物の質も下がってしまったと推測できた。

「つまんなくなっちゃって。
 こんなんじゃ、面白い相手も見つかりそうにないなぁ」

 まあ目的は遊び相手を探す事じゃなかったが。
 それにしても、遊び相手に期待できないと感じてしまうのは、とても残念だった。

焔誼迦具楽 >  
「うーん、知ってる顔は軒並み廃業って感じかあ」

 大通りを一通り歩いて、期待した結果は得られなかった。
 ある意味では期待通りに、浦島太郎となってしまったが。

「一人くらい、顔見知りに会えるかと思ったんだけどなぁ」

 それでもまあ、最低限の目的は果たせた。
 大通りを堂々と歩いていけば、ある程度は顔を知られる事になっただろう。
 この街で自分を主張して歩けば、すぐに目ざとい相手には見つけられる。
 そうすれば、いずれは『アタリ』を引くこともあるだろう。

「ま、時間はあるしのんびりやろっと」

 そう切り替えて、落第街を後にする。

 迦具楽が顔よりも、着ていたダサTの方で覚えられてしまったことは、言うまでもないだろう。

ご案内:「落第街大通り」から焔誼迦具楽さんが去りました。
ご案内:「違法パブ「地獄の門」」に神鳴 壬さんが現れました。
神鳴 壬 > 「はぁ……めんどくさ。なんだよそれ?」

なんだか最近スラムの方がきな臭いらしい。
爆発事故は…まぁ何故かそれなりの頻度であるのだが、それ以外にも薬の売買で動きがあるようだ。

何故かその事をしばらく売りも買いもしていない自分に振られる。
横にいる男は他の客が来る気配がすれば直ぐにでもいなくなるような小心者で知られており、それなりに小汚く生きているただのモブ。
こうやって隣りにいるのに彼の顔や身体的特徴を認識出来ないのはそういう魔術か異能なんだろうが、それを聞くのはご法度。
そして、この男はそう思わせるだけの慎重さと嗅覚があるからカオナシなんて呼ばれてたりするが、そんな彼との情報交換。

こちらが差し出すのは学園側の動向やら最近こちらで派手に動いている新しい風紀委員傘下の機関の情報。
とはいえ、相手が相手なだけあって当たり障りのない事しか話せはしないが。

その代わりに渡された情報はなんともきな臭そうなモノばかりだ。

神鳴 壬 > 「いや、俺に言われても困る。そんな明らかにヤバいの関わりたくない。」

情報交換としてはこちらが欲しかったのは引き続き、違反部の構成員と異能である。
落第街に限って言うなら自分の異能で入手するよりこちらの方が信頼性は落ちるがこちらの方が数も多いし早い。

というわけで断る。
薬に関しては気になる事はあるが、わざわざこちらから調べてまで踏み込む事じゃない。

この男がわざわざ取引と別に話題に出すって事はそういう事だろう。
こっちも都合良く使ってるから乗る時は乗るが関わっていいことと悪いことがある。

男の話としてはそれだけである。
"冗談だ。お前がそこまで出来るやつと思ってない"ガハハと笑う男が遠慮もなく背中を叩く。
カオナシという割にはヤケに暑苦しいヤツだ。

次の言葉を吐く前に男はもういなくなっていた。
いつ居なくなっていたのかわからない、先程まで自分の背中を叩いていたはずだが。

気にしても仕方のない事なのでカルーアを煽って行く。

神鳴 壬 > 「ただでさえ最近、面倒事が多いってのに勘弁してもらいたい。」

けどまぁ、触りだけでも調べ始める辺りが人が良いって事なのだが。
出処はやはり不明、売人も含めて使ってるヒトは既に多く依存性もかなり高そうだ。

ついでにダウナーよりはアッパーかもしれない。
というのも、いくつか使用者が行きずりのヒトを襲っている情報が上がっている。

と、そこまで見てだるんとテーブルに突っ伏す。
結局、今上がってる情報は少し探せば見つかるものだし危なそうな場所だけマークしといて後は知らぬ存ぜぬが良さそうだ