2020/07/21 のログ
園刃 華霧 >  
おー、とんだとんだ。
とんだ、と思ったが……
チッ、意外と早く起き上がってきやがった

まあぶっ殺すつもりもないからいいんだけど。
いっそ、コンクリ塊でもぶっけりゃよかったかな……
なんてちょっぴり思いつつ。
乙女の怒りは怖いんだぞ♡

……いや、ないわ。ない

「はぁン、『守護する』、ね。例の"『真理』を斬る"とヤらか」

やばい、強く殴りすぎたか? と、チョット思ったけれど……
ああ、そういえばそんなことを聞いた記憶がある。
なんでそんな阿呆を言ったのかと思えば、そういうこと

ああ、オマエはそっちに回ったのね

「なラ一応、言っておク。
 『無駄だ、やめトけ。火星に帰れ』ってナ」

これは確認
今更必要もなさそうだけれど
資格があるかだけの話

紫陽花 剱菊 >  
「……早とちりだ。真理其のものを斬ると言っていないし、私はあかねと共に行くと誓っている。寝返りでは無い。」

今一つ言葉足らず、そう言えばずっと独自の喋り方がどうのと言われた気がする。
……いい機会だ、事が終われば少し、勉強してみるか。

「『真理』の声は、獄門の誘い。然るに……私が斬るのは────……。」

銀の小太刀が空を泳ぐ、剱菊の視界の先は、夜空。

「『死』、其のもの。」

不意に、僅かに空から兆す"陽の日差し"。
小太刀の切っ先に合わせて、"夜空を斬った"。
己の弐之太刀。己が握り、己の意志で振る刃。
生命を斬らず、立ち塞がる全てを斬り捨てる護刃。
切っ先を下ろせば、即座に陽の光は"閉じた"。
夜がまた、舞い戻る。
此れでもかと、自らの刃の有り様を見せつけたのだ。

「……其方達とあかねは、『欲』のみ持ち帰れば其れで良い。私は其の先駆け、矢避けに過ぎない。」

其れでも尚、『真理』に通じるかは分からない。
『死』そのもの等、斬った覚えすらない。
其れでも尚……。
小太刀の切っ先を、少女へと向ける。

「……"知るか、そんな事"。私がやると言ったから、やる。其れだけの事……其方達は、精々盗人猛々しく宝を取れば良い話。」

鼻で笑い飛ばして、冗談一つ言ってやった。
言える程には、至った。

「誇る事では無いが、仮にも"天災"、雷の名を賜ったので在れば……"物の怪同士"、相対するには丁度良いと思わぬか?」

指先に紫電が、僅かに走った。

園刃 華霧 >  
「『死』を斬ル?」

一瞬、きょとん、とする
何のことか、と真顔で思案したりもする

数瞬で理解して

「ひ、ひひ、ひひひひ、ひひ、ははは
 ははは、あはははは、ひゃはははははっっっっっ」

爆笑する
ああ、ああ、やばいやばい

笑える
嗤える
哂える

戯言としては最高級だ

「うはははは、馬鹿だ馬鹿だとは思っテたが、ひひ……
 底抜けタなぁ、オイ!」

知るはずもない
知らせてもいない

全てを守ろうというのなら
それは本当に無謀で
それは本当に無理だろう

ま、あかねちんだけでも守ってみ?
無駄だと思うけれど

だが『面白い』
それなら、園刃華霧が止める理由はない

「ひひ、マ、せーぜーガんばリな?
 アタシらはアタシらで頑張ルしな」

笑いながら、それだけを告げる

紫陽花 剱菊 >  
「うむ……。」

嘲笑か、或いは本当ものか。
何にせよ、良い笑いものとしての自覚は在る。
其れでも尚、『止まりはしない』

「好きに召されよ。元より私は、あかねの共犯者。
 そして、民草を護る"刃"にして"人"足れば、当然の帰結。」

小太刀は、霧のように霧散する。
……『陰陽以て、人と成す』
其の意味が、今理解出来た気がする。
きっとこの選択が正しいかは分からない。
間違っているかも知れない。
後悔するかもしれない。
また、迷うかもしれない。


其れでも尚、『選択』した道だ。


「……ふ、今の内に、後の事を考えておくと良い。」

そう、飽く迄あれはきっかけ。
そして、己が導くのは其の未来(さき)。

「手間を取らせた礼と言う訳では無いが、何か食べるか?私が奢ろう。」

園刃 華霧 >  
「OK、OK。
 だいブ面白い奴になっタ。」

アタシ的な正解じゃないけれど、
そりゃまあ別にもういいや。

『面白い』
その一点で十分

あかねちんは、まあ……また笑って
「えぇー」ってなるかもしれんけど
ま、それはそれで一興かもな

「アん? 奢り? 正気か?
 いヤ……ひひ、なラ奢ってもらオっかナー?」

けらけらけらと笑う
あかねちんも意外とだけど、
アタシだって食べる

奢りと言ったこと、後悔させねば……

紫陽花 剱菊 >  
「……未だ如くは無き男だよ。英治に頭には、より劣る。」

面白い等と、とんでもない、と。
友人のあの黒の入道雲と比べれば余程つまらない男だ。

そう言えるほどには、"口が軽い"。

「……精々、"体型維持"に躍起に成らぬようにな。」

そう、あかねが言っていた。
女性の宿命と。中々、一層言ってはならない言葉な気もするが、今は知った事ではない。
ゆっくりと落第街の夜を歩き始め……。

「華霧。」

英治。

理央。

睡蓮。

十架。

あかね。

そして、多くの縁を紡いだ輩達よ。

「……ありがとう。」

今はまだ、早い礼かも知れない。
其れでも、『今の内』に言っておいた。


後は彼女の気がすむままに、好きな店で食事をとろう。
最中に失礼を口走り、しばかれる事も在るかもしれないが

ご案内:「落第街大通り」から紫陽花 剱菊さんが去りました。
園刃 華霧 >  
「そりゃあかねちんの事情。
 コッチとあっちは大違いナんでナ」

ひひ、と笑う。
むしろ、カロリー消費が重すぎて
食べなきゃやってられないのだ

………

「……」

ありがとう、か
そういや、おんなじセリフを自分が吐いたばっかりだったな
言われてみると、こそばゆいな、これ

「はいハい、どーイたまシて」

ぞんざいに返事をして……
食い荒らしについていった

ご案内:「落第街大通り」から園刃 華霧さんが去りました。