2020/09/03 のログ
持流 童男 > 「うむむ?そうでござるか?それならばいいのでござるが。」

そう笑う。それならばよかった。
そして不快感を抑えていない目つきでにらまれて、笑う。
大丈夫、それでいいんだ。慣れてる。
その不快の目つきも慣れている。

「いやぁ、そう言われると、辛いでござるなぁ。決めつけているといわれても、実際某、嫌われてる人いたでござるし、きっとそうでござろうよ。」

しょんぼりしながら、言いつつも、後ろをついていく
単純に心配なのだ、彼女が。

水無月 沙羅 > 「また、そうやって笑う。」

何も変わっていない。

「辛いと言いながら笑っているのが実際気持ち悪いんですよ。
 言動と表情が一致していない。
 辛いと思うならついてこなければいいでしょう。」

「嫌われているからってその人に遠慮する必要があるって?
 お前が居ると楽しめないとはっきり言われてから出てくればいいでしょう。
 貴方のその言い方だと、あそこに居る全員がそう思っている、そう言っているようで不愉快なんです。」

あそこにいる人たちはそんな人ばかりではない。
少なくとも私だって、懇親会の時に持流が混ざっているからと言って不快に思ってはいない。
その行動によって不快になったことはあるが、それは常識の無さからくるものであって、彼の身体的側面や先入観によるものではない。

「わたし、あの時も言いましたよね。
 仮面をつけている人を信用できないって。
 できれば、ついてきてほしくないんですが。」

ここで初めて立ち止まる。
はっきりとした拒絶の意思を言葉にして吐き出した。

ここまで誰かに大きな不快感をぶつけるのは、『殺し屋』以来だろうか。

「私、持流さんのこと嫌いです。」

持流 童男 > 「・・・・」

その嫌いという言葉に立ち止まる。無言になってしまう
思わず、笑顔が取れた。そして、悲しむ。
ショックを受けた様子を、受けながらも。何とかとか笑顔を取り繕うとするがうまく笑えない。

「・・・・わかったでござるよ。それならば、お主にはついてかないでござる。」

そう言ってから、初めて立ち止まる。
その顔は、笑っていなかった。いつもなら笑えてるのだけど、
笑えなかった

水無月 沙羅 > 「それでいいんですよ。
 嫌いと言われて笑っていられるのは、少なくとも正しくはない。
 人間として間違っていることに早く気が付くべきです。
 笑う事だけが感情表現ではないでしょうに。」

おそらく悲しんでいるのであろう男を置き去りにして、そのまま歩みを続ける。
笑顔を取り繕う、それがおかしなことだという事を彼が気が付くまで、彼に対する感情は変わることは無いだろう。

「貴方は、他人よりまず自分の問題に向き合うべきですね。」

その言葉を最後に、落第街の奥へと沙羅は進んで行った。

ご案内:「落第街大通り」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」から持流 童男さんが去りました。