2020/09/06 のログ
ご案内:「落第街大通り」にアストロさんが現れました。
アストロ >  

水たまりがばしゃりと撥ねる。

 

ご案内:「落第街大通り」にクロロさんが現れました。
アストロ > そこに突如として現れる少女。

「ん、さっきのところよりはマシそうだね」

道路の舗装は歪み、建物もボロボロ……だが、スラムよりはマシに見える。
教えてもらった公園に言ってみようかと思ったが、場所がわからない。
適当に転移を行って出れたら僥倖、ぐらいのものだったが、そうも上手くは行かない。

さて、どうしたものか。
公園に行くのは後回しにして、寝床を確保しなければならないだろう。
お金は……外のお金使えるの?ここ。

クロロ >  
「くぁ……」

つまらなそうに、欠伸が出た。
夜の落第街大通り。自分のような人間は
表にあるような歓楽街や学生街よりも
こう言った掃きだめのような空気が落ち着いた。
今日はどこを寝床にするか。明日の事も何処吹く風。
適当に思考を巡らせながら、自らの首を撫でた途端。

────ぱしゃり。

「うぉっ」

水が、跳ねた。思わず軽く飛び退いた。
ややオーバー気味だが、"体質上"仕方ない。
そこに現れたのは、異質な雰囲気を纏う少女。

「…………」

少女の事は初めて見る。
ただ、無意識に視線が鋭くなった。
獣の嗅覚とも言える勘だ。単純に、彼女とは"相性が悪い"気がした。

「おい、ガキ。急に前出てくンなや、危ねェだろ。
 危うく蹴り飛ばすかと思ったぜ……」

アストロ >  
「おっと、濡れてない?大丈夫ぅ?」

鋭い視線に気づいて、反応を返す。
人が濡れようが、別にどうだっていいのだが。
乾燥させる魔術も使えるし。
この人の反応はちょっと過剰にも見えるが。

特に魔術を視る能力に長けているわけでもないので、
相手の本質までは見えない。

「あ、驚かせちゃった?ごめんね~?」

蹴り飛ばす、といわれると怖いなぁ、とわざとらしく身震いする素振り。

クロロ >  
「見ての通りだよ」

濡れてはいない。見せつけるように軽く両腕を広げ、そして組んだ。
金色の瞳が少女を訝しげに見下ろしている。

「ビビッてねェよ。つか、よく言うぜコイツ。
 お前こそビビッてもねェのに、よく言えンな」

少なくともそのわざとらしい身震いにも
彼女の言葉にも恐怖は感じない。
如何にも小馬鹿にされた気分だ。不満げに眉を顰めた。

「おう、水ガキ。何処から出て来たか知らねェけど
 見ての通りの場所だ。特に用がねェなら、帰るンだな。
 それとも、お前此処に用でもあンのか?」

此処は泣く子も黙る落第街だ。
さて、此の少女は一体どんなもの好きか、ちょっと興味がある。

アストロ >  
「良かったー。
 クリーニング代とか言われたら私お金持ってないし~」

持っていないのはこの島で使うお金、だが。
相手は少なくともスラムにいるような身なりには見えない。
表の街は近いのだろうか。

「え~?私蹴られたくはないよ?」

指を口元に添えて小さく舌を出す。
同じく金色の瞳がその瞳を見上げる。

「用事は……今は特に無いけどぉ。
 来たばっかりで帰る場所もないんだよね。
 どっかいいトコ知らない?」

できればキレイなトコがいいなぁなんて勝手な事を言いながら。

クロロ >  
「バカか、ガキ相手に金なンてせびるかよ、みみッちい」

クロロも大概チンピラと言われても良い人種だが
彼には彼なりの矜持がある。
子ども相手にカツアゲ紛いなど、するはずも無い。
不機嫌そうに吐き捨てれば溜息を吐いた。

「そうじゃねェ、お前オレ様の事ナメてンだろ?」

一種の侮りだ。蹴られたくないにしろ
思い込みならそれでもいいが、如何にも可愛げが無い。
後頭部を軽く掻けば、軽く周囲を見渡した。

「なンだ?オレ様と同じで寝どこでも探してンのか?
 見ての通りだ、その辺のボロ宿でも汚ねェぞ」

スラムで綺麗な場所を期待する方がどうにかしてる。
とは言え、床に転がって眠るのも危険だ。

「表の方、カンラクガイとシブヤッつー方に歩きゃァそれなりにあッけど……」

「そもそも、金あンのか?お前」

アストロ >  
「この島、年齢なんてあんま関係ないんでしょ?
 ちゃんと調べてきてるんだよ?」

お金や、その他何かを要求されないのはありがたいが。
いやそもそも汚してもないのだが。

「そうだねぇ。そうかも知れないね~。
 そうだったとしたら、どうする?」

にやにやと笑っている。煽っている。

「まぁ、そうだよねぇ。見るから汚いし」

わかりきったことである。
言って見るだけ言ってみよう、ぐらいの期待。
つまり何の期待もしていない。

「歓楽街は聞いたことあるね、外からでも情報はあった」

「お金は持ってないよ~。
 他の国のお金は持ってるけどぉ、使えないだろうし。
 そのへんの人から貰ってもいいけどね」

怪しく笑う少女。

クロロ >  
「そう言うンじゃねェよ、オレ様のルールだ」

確かにあらゆる人種が入り乱れるこの世界じゃ年齢なんて些細な事だ。
クロロはあらゆるものに差別はしないが、自らの"矜持"に従って動いている。

「……ムカつくガキだな」

それが、素直な感想だ。
苛立ちを隠すことなく睨みつけ、吐き捨てた。
だが、手を出す事はない。"相性が悪い"以前に
それは、己の"矜持"が許さない。

「別に、どうもしねェよ。テメェがオレ様に喧嘩売るなら別だけど
 "スジ"も通らず、テメェに喧嘩売ッてもしょうがねェだろ。……アァ?」

「汚いけど、それなりに居心地はイイ場所なンだがな……
 アァ?全然ダメじゃねェか。ガキが金持ッてるワケもねェが……」

面倒くさそうに、後頭部を掻いた。

「ンなくだらねェ真似やめとけ。しょうがねェな……
 "ほてる"ッつーンだッけか?オレ様が奢ッてやるから、ソレで我慢しろ」

アストロ >  
「ふーん?」

自分のルールを持っているというのはちょっと感心する。
自分が基準。悪くはない思想。

「むぅ、つまんないなー。
 さっきの風紀といい、皆連れないなー。なんでかなー。
 押しが足りないのかな?も~っと煽ったほうが良い?どう?」

少女は遊び相手を求めている。
自分から手を出さないのは、相手風に言えば自分のルールだ。

「あは、男の人が女の子をホテルに誘うのー?
 ありがたいけどぉ、それってアレじゃない~?」

またにやにやとし始める少女。

クロロ >  
「つまンねェッてなァ……お前も喧嘩相手探す類かよ。
 お前がどういうつもりで喧嘩する気はわかンねェけど
 見境ねェガキだな。とりあえず煽ッてたのか?アレ」

如何にも見た目より凶暴な人種らしい。
コイツは下手すると妙な火種になりかねない。
訝しげに顔をしかめた。クロロ自身も喧嘩好きの部類の為
彼女の気持ちが多少なりともわからなくはなかった。

「ア?"アレ"ッてなンだ?テメェが綺麗な場所で寝たいッつッたンだろうが」

更に小首を傾げた。
"知らない事は何も知らない"。
些細な知識でも、だ。

「オレ様はクロロだ、水ガキ。テメェは?
 名前も知らねェガキに奢る趣味はねェ」

アストロ >  
「そうだよぉ。遊んでくれる人、探してるんだ~。
 風紀の人は忙しいみたいだし、
 お兄さんはどうも、伝わらなかったみたいだけど。」

小さく舌なめずり。

「あは、知らないんだ~。
 知らないならいいよぉ。そっちの方が私も楽だし?」

このパターンは知らないわけではない。相手はマジで知らない。
であれば、一緒に特に何もしてあげる必要はないのだ。
1日を凌ぐのには好都合だ。

「クロロ君だねぇ。私はアストロでいいよぉ」

クロロ >  
人が見れば妖艶な雰囲気とでもいうのだろう。
クロロと言う男は、生憎文字通り頭が空っぽだ。
今一その扇情さも伝わらず、自身の後頭部をガシガシと掻いている。

「アァ?まぁ別にいいけどよ」

知らない方が良いならそれでいい。
余計な知識が欲しい訳でも無いし、クロロ自身は不便していない。

「アストロ、な。アストロ。よし、覚えた」

此の頭に、しっかりとその名を覚えさせた。
よし、と満足げに頷く。

「で、アストロ。"遊び相手"探してるッて?
 随分と火遊びが好きなクソガキみてェだが、風紀をヘンに敵に回すと
 後が面倒クセェぞ?俺ァ、"スジ"の通らねェ喧嘩はしねェだけだ。……が」

軽く首を回し、爛々と輝く金色がアストロを見下ろす。
闘争心をむき出しにした、ぎらついた瞳だ。

「お前が妙な連中に喧嘩売ンのも面倒だ。"遊び相手"が欲しいなら、俺ァ何時でも"喧嘩上等"だぜ?」

アストロ >  
通じないものはどうしようもない。素直に諦める。
別に負けたわけでもないので、悔しくもない。
むしろ勝っている。そうにちがいない。

「うんうん。そういうのは教えてくれる人に会うまで知らなくていいよぉ。
 私みたいな子どもに教えてもらうことじゃないし~?」

手を後ろで組んで、にししと笑う。

「あは、その忠告はもう遅いかもね?」

ついさっき散々不法入島者アピールをしてきたところだ。
次会う時は証拠を持って私を捕まえに来ることだろう。
楽しみでたまらない。

「じゃあ、また今度遊んでもらおっかな?
 がっかりさせないでねぇ?」

その目に怖じることもなく、金の目を細めてまた舌なめずりをした。

クロロ >  
「ハァ?モノを教えるのに子どももクソもねェだろ。
 知ッてる知識を求める相手に教える。学ぶッつーのは、そう言うモンだ。
 別にオレ様は、何を知ッてるかはわかンねェけど、それこそお前、自分で言ったろうが」

「"年齢は関係ねェ"ッてよ」

クロロは馬鹿ではあるが阿呆ではなく
物の道理には柔軟的な物見をしている。
年功序列など悪しき風習だ。知る人が知る、その知識を授ける。
其処に年齢差など関係ない。

「……ッたく、火遊びが過ぎるぜ?やるなら、ヘンに火ィ広げンなよ?」

どうやら思いのほか厄介者らしい。
呆れ気味のため息交じり。
せめて、その火種が燃え広がらない事を祈らないばかりだ。

「テメェこそ、くだらねェ喧嘩するようなら殺すぞ水ガキ」

「とりあえず、カンラクガイまで距離あるし、適当に歩くか。つーかお前、どッからきたンだ?」

適当に道なりを顎で指せば、歩き始める。

アストロ >  
「それはそうなんだけど。
 こればっかりは赤ちゃんも作れないような
 女の子に教わることじゃないの」

作れる体にはなってるが。
こういっておいたほうが多分伝わる。
馬鹿の扱い方もそれなりに分かっている、つもりだ。

「そう?別に捕まる気はないからヘーキだよ」

厄介者の自覚はある。
誰にでも挑発するんだからそりゃそうだとおもう。

「殺すなんてこわ~い。でもそれは出来るもんなら、だね」

思っても居ない反応。
最初同様に一瞬で見抜けることだろう。
つづけて挑発的に戯けてみせる。

「どっから?前いたとこはイギリス。
 その前はどこだっけ……インドだったかな。
 インドってわかる?ってかそういう話じゃない?」

歩幅についていけるように速歩きをしながら、
ころころと笑い方を変える。
物を知らない相手なので好き放題言える。

クロロ >  
「へェ、ガキッて女の体から出来るンだな」

馬鹿にしているわけではない、明らかに真面目に感心している。
それも仕方がない、何も知らないもの。
知識が無ければ、当たり前の反応だ。

「そうじゃねェよ。テメェのせいで、余計なしわ寄せをどッかやンなよッつッてンだよ」

相手が何をしようがどうなろうが、知った事ではない。
だが、幾ら孤独に生きようが何処かにしわ寄せがくる。
その"仕組み"は知っている。特に、此処で暴れようものなら
風紀の連中が暴れるのに都合の良い大儀名分だ。
クロロは、その"しわ寄せ"だけは良しとしなかった。

「チッ、相変わらず可愛げがねェな。
 人をイラつかせる才能、間違いなくあるぜ?」

馬鹿なりの皮肉だ。
気だるそうに自身の首を撫でながら、続く言葉に小首をかしげる。

「いや、知らン。つーか、多分"覚えてねェ"。
 生憎、目ェ覚める前の事なーンも覚えてねェンだわ。
 それッて、どういう国なンだ?」

特に隠す事でも無い。
その色気が利かないのも、妙に知識が無いのも
ただ、"覚えていないだけ"だ。
空っぽの頭だ。故に、御覧の通り好奇心はあった。

アストロ >  
「そっからかー」

知らないなら仕方ない。
自分から教わるようなことではないと教えたばっかりなので、
もはや説明する気はないが。

「ああ、そうだね。なるべく根を張らないようにするよ」

相手の言うことも理解はできる。
犯罪者を匿う奴は犯罪者、という理屈。
ここの警察機構……風紀がどこまで乱暴にやるかはしらないが、
確かに役に立つと判断できるものに迷惑をかけるのは微妙な気分だ。

「あは、そうでしょ~。もっと怒っていいんだよ~?」

あわよくば喧嘩になってほしい。

「あー記憶喪失。なるほどねぇ。
 インドはね~……」

つまりは元は知っていたかもしれない。
であれば何が切っ掛けで思い出すかもわからない。
その食いつきっぷりは納得はできる。

仕方がないので、破壊神シヴァ等を始めとした、
大変容で大きく変わっているであろう、インドの現在の様相を手短に説明する。
それはホテルに到着するには十分な長さになることだろう。

クロロ >  
「お前腹立つなァ~。軽く殴ッていいか?なァ」

怒るも怒る。怒るというよりイライラポイントだ。
眉間に皺を寄せ睨みつけた。
と言っても、手を出す気配はない。
"スジ"の通らない事はしないのだ。

「おう、お陰様で魔術以外の事すッからかンだ」

だが、特に困った事はない。
不便と思った事はちょっぴりあれど、だからこそあっけからんとした態度だ。
そのまま成るべく相手の歩調に合わせながら、クロロは歩く。
インドの事を事細かく聞き、その耳朶にしみ込ませる。
白紙の脳内に確かにその知識は染みついていった。

「しかし、シヴァなァ。他人の気がしねェなァ」

破壊神とは随分また大層な二つ名だ。
だが、滅びの炎、何となく他人の気はしない。
そうこう彼女と話してる内に、やがてスラムを抜け、ホテルについたところで……。

「あ、言い忘れてたけどお前床で寝ろよ。オレ様ベッド二つ使うから」

 火 種 投 下 

アストロ >  
「やだ、こわ~い」

相変わらずの反応だ。

「魔術だけ覚えてるってのも、不思議だよねぇ」

手がかりになりそうとは言え、そっから何かを想像できるほどのものはないし、
そもそもそこまでしてやる義理もない。
相手が縋ってくるなら考えてやらんでもない、みたいな上から目線思考。

「まぁ、今どうなってるかはしらないけどねぇ」

前の前に居た所、でしかない。
今の世界は神話のような事象で目まぐるしく変わる。
インド神話の他にも仏教の根っこもインドにあるのだ。

「え~?私もベッドで寝たいな~」

なにを言い出すかと思えば。
しかしお金を出してない上に、誘惑が通じない相手。
何もしてやれないので、どうしても、というなら椅子で寝る。

クロロ >  
「コイツ……今この場でわからせてやろうかな……」

やっぱり人を煽る天才じゃないか、コイツは。
苛立ちにギリギリと奥歯を噛み締めた。この水ガキ…!

「まぁな。オレ様もよくわかンねェ。
 少なくとも、覚えてるッつーことは、そンぐれェ大事なンだろ。知らンけど」

少なくとも、そのおかげで不便はしていない。
何を意味するかもわからない、そもそも何も覚えてないし。
とりあえず便利だからそれでいい、位の思考だ。
腕を組めば、怪訝そうにアストロを横目で見やった。

「アァ?お前、オレ様が金払ッてンだぞ?
 ……チッ、仕方ねェな。今日だけだぞ?」

どうせ普段はホテルに泊まらない。
一回限りなら相手にも贅沢をさせてやるとするか。
ものすごく不満そうに、ため息交じりに吐き捨てれば行くぞ、とホテルの中へと……。
後は喧嘩でもしたか、或いは彼女と話が弾んだか。
何れにせよ、最期はフカフカのベッドで二人、夢の中だ──────。

ご案内:「落第街大通り」からクロロさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」からアストロさんが去りました。
ご案内:「落第街 裏路地」にレオさんが現れました。
レオ > パン パン パン

弾くような乾いた音が、隣接する繁華街の喧騒にかき消される。
この近辺では珍しくなどない。聞こえたとしても、素知らぬフリをされる、暴力の音。

常世街の落第街の入り口付近。繁華街の端に位置するここは、暴力と略奪は、ただの日常。

案の定、今もこうして人目のつかない路地裏で……

複数の、強面の男たちが倒れ伏していた。

その中に一人だけ、明らかに男たちよりも背も低く、年若い青年だけが立ち尽くし、彼らの姿を見下ろしていた。

青年が、倒れ気絶している男の一人の懐を漁れば
そこから、安物そうな財布を抜き取る。
曲がりなりにもスーツ姿の男が持つには不似合いな、二つ折りの薄っぺらい財布だ。

ご案内:「落第街 裏路地」に持流 童男さんが現れました。
レオ > 「すみません、財布…返してもらいますね
 暫くの間の生活費なので…」

意識がない男性に、恐らく気絶させたであろう当人とは思えない程平坦で静かな声色で言い残す。
それ以上はしない。必要もない。
財布を回収すれば、そのまま青年は立ち去ろうとするだろう…

持流 童男 > 路地裏を警邏して、風紀委員としての仕事をしようとしたら。

なにやら青年が倒れ伏している男たちの懐から、

財布を抜き取ってその場を後にしようとする。

穏やかな声で、言い残して去ろうとしてるのを見て。

「いやいや待つでござるよ。
某は風紀委員でござる、
何があったか質問してもいいでござるか?」

そう言ってから青年に声を止めて引き留めようとする。。

レオ > 「……」

なんだ、まだ増援がいたのか、とそちらを向こうとして…
風紀委員、という声でぴくりと止まる。

「え」

あ。
やばい。
この学園じゃ暴力は犯罪だったっけ。
これは、もしかして自分が捕まってしまうのでは?
まだ風紀に入って1日目なのに
まさかこれ、公安を3日でクビになった上に風紀は1日でクビになるなんてオチにならないだろうか?


どっと冷や汗が出て来た。

「え、あ…いや、すみません、僕は…
 財布を返してもらおうと来ただけで…」

持流 童男 > 「まぁまぁ、ちょっと座るでござるよ。
そんなに冷や汗かいて、んで、深呼吸するでござる
彼らに財布を取られたんでござるか?」

そう言ってから、転がっている、男たちを見つつも

ずいぶんやったなぁと思いながらも

頬を掻きながら苦笑して


「・・・それで、経緯を話してもらってもいいでござる?
大丈夫ゆっくりと、深呼吸するでござるよ。」

そう柔和に、深呼吸をするようにうながす
二回深呼吸を促す

レオ > どうしたものか。
風紀委員と言う事は先輩という事だろう。
どうしよう、初日に暴力沙汰は流石に正直に言うには憚られすぎる。
万が一お咎めなしだったとしても、ただでさえ日中に「戦えるなら前線に~」なんて半ば無理矢理前線部隊に推薦されたばっかりだ。

これ以上前に出たくない。出来れば駐在みたいな、自転車をこぎながら街を見回る、くらいがいい。そうありたい。そうありたかった。切実に。

「えっと、あ、はい…その……買い物をしてたら、財布、スられちゃって…
 追いかけて、気が付いたらこんな所に入り込んじゃって……
 

 で、その……追いついたと思ったら、もうこんな感じだった、というか……」

これ、ちゃんと自分のです。と言いながら財布を出して。
中にはカード状の学生証。
常世学園1年。レオ・スプリックス・ウイットフォード
学園登録日は先週らしい。

持流 童男 > 「・・・・・」

しっかりと青年の顔を険しい顔で見つつも

学生証を見てから、少しだけにっと笑って

「そうでござるか。それなら『それ』を信じるでござる」

そう優しく言った。
学生証にある、名前を見て

「お主も大変だったでござるな。レオ殿。すられるとは、大丈夫でござるか?ここには、様々な危険があるでござるからな。ここの道は知ってるでござる?よければ、案内するでござるよ?」

そして、心配するように言った。

「しかし某だけ名前を知ってるのは不公平でござるな。某の名前は持流童男。風紀委員のドウオでござる」
そう自己紹介した

レオ > 男たちを見てみれば、大多数は強面にスーツ、サングラスだったり、パンチパーマだったり。
ヤクザもの、というのが妥当な外見の男たちと、おそらくそれの取り巻きであろうチンピラのような、ラフの服装の男が数名。

外傷は少なく、痣等も殆どない。
あるのは、喉や、額、顎、胸のどれらかに一つ二つ、小さく凹んだ跡があるだけだ。
何か小さいパチンコ玉か何かを思い切りめりこまされたかのような跡。
一部は服を貫通しているが、弾丸のようなものは見当たらない。
家屋の上からパチンコで狙撃でもされたのかのような跡だろう。

無論目の前の青年に。そんな武器の類は、持ち合わせていない

レオ > 「ほっ…」

信じてもらえた、よかった。

「あ、いえ…必死に追いかけてたので、実はこの辺くるのも初めてで……
 そうか、この辺は治安よくないのか…」

ぽつりとつぶやいた。道理で。
あんまり近寄らないようにしよう。変な出来事には巻き込まれたくはないのは本音なのだから。

「持流先輩、ですか…
 すみません、気を使わせてしまって…あ、帰り道は大丈夫です。一応…道覚えるのは、得意なので。
 来た道を戻れば、直ぐに帰れると思います」

深々と頭を下げた。迷惑をかけすぎるのは忍びない。

持流 童男 > 「うむ?お主も風紀委員なのでござるか?
それならば大事な後輩で、仲間でござるな。
ならばここら辺は悪い奴らがいるので
あまり近づかないほうがいいでござるよ。」

そう少しだけ快活に言ってから
この後輩はいい子だなと思いながらも。

「風紀委員は、確かに警邏も大事でござるが、
身を守るのも大事でござるからな。ここに来るときは、
数人がいいでござるよ。おすすめは三人くらいでござるかな
危ないことに対しての対策はあったほうがいいでござるからな。」

そう少しだけ笑いかけながらも、男たちを捕縛しようとしていこうとする。

「それならばお主の言葉を信じよう。
だけど危なくなったら、全力で逃げるんでござるよ。
大事な後輩で仲間ござるから。」

そうしっかり優しく、レオさんに言った。

レオ > 「そうしたい…ですね…」

そっと目を逸らした。自分も心の中でそうしたいと思ったが、前線配属がほぼ確約されている以上…多分来るんだろうなぁ、と諦めの心を持つしかない。

「持流先輩は……パトロールか何か、ですか?
 3人くらいで来た方がいい、と言っていましたが…連れの人なんかは…」

見た限りいるのだろうか。路地裏だし、表通りにはいるのかもしれないが。
何方にせよ今見えるのは、彼一人だった。

持流 童男 > 「おう、某は、強いんで大丈夫!レオ殿。」

そう少しだけ快活に仮面を使ってない冗談めかした笑顔を見せる。
そしてそっと目を反らしたことに関しては、反応を示さない。きっと彼にだって触れてほしくなことはあるんだろう。そう思いながらも

「某はパトロール兼警邏でござる。
裏には二人はいるでござるから安心してほしいでござる。」

そう冗談めかして笑いながらも。
事実を言う、今日来る予定の二人は、嘘をつかれて今日のシフトのラインで教えられたが。

「いやーまさか今日、警邏に来る予定だった二人が、「今日はカップルの日なんで非番で」っていってさっさとあがりやがったでござるからな!はー!!暇だった仲間の風紀委員の二人なんとか協力してもらったでござるよ!」

少しだけ憤怒しつつもいう。

レオ > 「あ、あははは……」

なんだか可哀そうな事があったんだな、と少し同情しながら。
人がいるのなら心配ないんだろう。なら、言われた通りに帰ろう。
財布も取り返したし、ここにいる理由もないのだし。

「―――それじゃあ、僕は寮に帰ります。
 お仕事、お疲れ様です。では、また、委員会で会うときがあれば」

ぺこりと頭を下げ、そのまま何もなければ静かに去っていくだろう…。

持流 童男 > 「おう、レオ殿また委員会で会う時あれば、よいご飯を、奢るでござるよ!」

そう少しだけ笑いながらも去っていく背中を見送りながらも

男たちを捕縛していく。先ほどちらっと見たけど、どうやら、男たちの急所に凹んでいる跡を見てから、

少しだけいぶかしげな顔をしつつも。多分、彼が何かやったんだろうと思ったけど信じるといったのだ信じよう。

ご案内:「落第街 裏路地」からレオさんが去りました。
ご案内:「落第街 裏路地」から持流 童男さんが去りました。