2020/09/13 のログ
ご案内:「落第街 違法部活拠点」にレオさんが現れました。
■レオ > その日、落第街は荒れていた――――
風紀主力の多数が不在であるという状況。
ここ最近既に風紀委員が多忙である中に起きたこの状況は、落第街の無法者達にとっては行幸であった。
何より、落第街に一種の恐怖を与えていた過激派―――
”「鉄火の支配者」の不在。”
その噂は、瞬く間に広まった…
■レオ > 言い渡されたのは、違法部活の検挙、場合によっては、鎮圧。
理由は様々だ。
短い期間であれ、脅威の不在に浮足立つ無法者への牽制であったり…
それ以前から、看過できぬ組織になってきていた違法部活が存在したから、でもあったり……
様々な事情。
だが上層の一番の目的は…
新たな戦力の実力の確認。
公安の問題児、四方阿頼耶から寄越された、レオ・スプリッグス・ウイットフォードを品定めする為。
その為に使われたその仕事は―――
普通の風紀委員ならありえない、過激なものだった。
”場合によっては殺しても構わない”
■レオ > 薄汚れたビルの扉を、静かに開ける音。
中にいる人間が扉の方を向く。
皆一様に、見るからに荒くれものといった風体。
何時ものように”仕事”をしている。
床に倒れ伏した動かない人間の成れの果て。
指がなくなって、拷問をした痕跡がある。
おなじように散らばる注射器。
使われたのが、倒れているそれであるのは一目でわかる。
そんな場所に、一人で、普通に扉を開けて入ってきたのは。
15,6程に見える、成長期の過程といった風体の。
無造作に伸びたベージュの髪を小さく結った、鈍い金色の目の、青年とも、少年ともつかぬ、子供。
「―――風紀委員会です。
違法部活。×××××―――――ですね。
貴方たちのやってる事は犯罪です。
大人しく署までの動向を―――――」
ご案内:「落第街 違法部活拠点」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「うーーんしかしここら辺を、いつも通りに。
散歩してるは良いでござるが、今日もすっげぇでござるな」
そう言いながらも、汚れたビルの近くを横切ろうとしている。
今日はオフだ。オフなのだ。まさかここで何か起こるわけが割とあるな多分。メイビー
だが、まぁ大丈夫だろう。人それをフラグという。
■レオ > 場所に見合わない、柔和な声。
声は最後まで言い切らされずに、かき消される。
―――ブォンッ
巨大な何かが、入ってきた青年に振り落とされた。
コンクリの柱の一つ。
青年が来る前から既に折れて、放置されていたのだろう。
筋肉質の男がそれを片手で掴み、そのまま、青年の脳天めがけ振り下ろした。
コンクリの塊。
100、200kgは余裕で超える重量のそれは、そのまま振り下ろされた場所の床を砕いて、轟音を響かせながら大小さまざまな破片を飛び散らせた。
―――潰れた。あっけなく。
と、皆一様に思った。
■持流 童男 > なにか固いものが振り下ろされた音が聞こえた。
この汚れたビルの中からだ。今日はオフだ。オフなのだが。
ため息をつく。
本当に自分の性分を呪いたくなる。
だけど、何かあっては遅いよな。もしも何かあったら?
誰かが襲われてるんじゃないか?
そう思いながらも。
汚れたビルに走って向かおうとする。
足が向いていた。
■レオ > 「―――――すみません
今、先輩達が不在らしいので。
あまり情けない仕事できないんですよ」
潰れた場所とは別の所から、声がした。
確実に侵入者を潰したと思っていた大男は、周囲を見ながらコンクリの柱を振り回す。
周りにいた男たちは振り回されたコンクリが当たらぬように、そっと距離を置いて周囲を警戒した。
した、直後だった。
■レオ > 『あぁぇ…?』
大男から、情けない声。
頭からぴゅう、と血を吹き出して、大男が体制を崩して、倒れた。
「――――問答無用での殺傷目的の攻撃。
こちらの話を聞く気は、ないって事で…いいですよね?」
どしんと音を立て、砂ぼこりを立てて床に伏した男の上に、そのまま立つ、さっきコンクリで潰されたはずの青年が、そこにいた。
手には一本の両刃剣。
奇妙な握りをしており、人差し指と中指で挟むようにして握られたその剣の先端には
脳漿と血がべっとりとついていた。
「続けますか?」
その後の事は―――…
■持流 童男 > 建物の外には数人の男が倒れていた
どれも、死んでいるものもいれば、生きている人もいる。
多分だけど、彼らは違反部活部の人たちだろう。じゃなきゃ
こんな倒れ方や、死に方はしない。
なんだか嫌な予感がする。
そう思いながらも、ドアを開けようとするときに
中からどしんという音が聞こえてきた。
意を決してドアノブに手をかけてドアを開けようとする。
血の匂いがする。胸騒ぎが強くなる。
■レオ > 扉の前で立ち往生をしている男が来た頃には、扉の先は、既に静寂が包まれていた。
何も聞こえない。
ただ、立ち込める異臭。血の匂いだけがむせ返るように充満していた。
■レオ > ―――貴方は扉を開ける事も出来るし、このまま立ち去る事も出来る。
立ち去ればこの先は見る事はない。そもそもが落第街、日常茶飯事とまでは言わないが、殺傷沙汰は見えないだけで”珍しい事ではない”
変に首を突っ込む必要は何もないのだ。
それでも開けますか?
■持流 童男 > ーーー開ける。きっと彼は、それでも開けるだろう。
それでも背負うだろう。
■レオ > ――――――――――――――
■レオ > 扉の先にあったのは、水浸しになった床
暗くて良く見えないが、吐き気がするほどの血の匂いは、さらに強く鼻孔をつんざく。
水じゃない、血だと察するのには、時間はかからなかった。
辺りには人、人、人、の、遺体。
動かない、人の遺体。
全員急所を斬る、または貫かれている。
争った、と言えるほどの傷はない。
唯一あるのは、先ほど耳にしたものだろう。太く巨大なコンクリートの柱をそのまま引っこ抜いたような代物と、それが作ったのだろう、部屋に大きくできたクレーターのような跡だけ。
その中に一人だけ、人がいる。
血まみれの青年がいた。
貴方の知っている人物だった。
■持流 童男 > 拳を強く握る。 死んでしまっている遺体の山。
彼らは、おそらくそうされても文句はなかったんだろう。
だけども
やりきれない思いで逃げたくなる。だけども、逃げない。
向き合うと決めたから
辺りには大きくできたクレーターを見て
その中に一人だけの見知った後輩を見て
「レオ殿・・・・何やってるんでござるか。
なんで、お主がこんなことをやってるんでござるか。
教えてくれ。」
思わずそう言っていた。
■レオ > 足音には気づいていた。
けど、その足音の主から自分に向かう「死の気配」がしなかったから、気にしなかった。
声をかけられた。その声は、聴いた事のある声。
あぁ…まずったな。
いや……仕事だから、仕方ない。
「……違法部活の摘発の仕事が入っちゃって。
穏便に済ませたかったんですけれど、話を聞いてくれなかったんです。
…今日は、ちょっと先輩が留守にしていたそうで。
今違法部活が活性化したら、表通りにも影響が発生しかねないらしくて。
必要なら、殺傷も許可するとの事で」
先輩に説明をしなくちゃならない。
流石にこんな状況、普通ならあっちゃいけない事位分かる。
僕だって許可が無ければやらない。
「大丈夫です、持流先輩。
心配になって見に来てくれたんですね。すみません、騒がしくしたようで」
目の前の青年は振り返って、笑顔を作って持流にいった。
普段通り、最初に会った時と同じ笑顔で。
■持流 童男 > 「ざ・・・・・けるな・・・」
そう思わず口から出る。
■持流 童男 > 「ふざけるな。何で・・・何でそんな作り笑いをしてんだよ!!!!」
そう思わず言っていた
■持流 童男 > 「・・・違反部活の仕事で人を殺すのも、きっと上からの命令何でござろう。お主がそれをするのは命令があったときでござるからな。おそらく。」
だけど・・だけど気に入らない。
何でそんな仮面をつけてるのか
「だけどな。人を殺すにはなれるな。慣れちゃいけないんだ。
それをしちまうとお主は、戻れなくなっちまう。化け物になっちまう、だから聞きたい。
お主の剣は、何を守るためにあるでござるか。」
なんで人を殺した後に、そんな笑顔が作れるのか。
■レオ > ――――……
怒らせてしまった。
心配かけまいとしたことが裏目にでた。
参ったな…
「…すみません、心配…かけるかと思って。
あ、でもえっと……大丈夫なのは本当です。
傷もないですし…服は……上着は流石に、もう使えないけど」
青年の体は血まみれで、上着は吸った血が滴っている。
そんな自分の姿を見て、少し苦笑をした。
「……」
その次に投げられた言葉は、笑って聞くことはできなかった。
■レオ > 「なら僕は化物でいいです」
一言だけ返した。
■持流 童男 > 「そうか・・・・」
その一言に、憐憫の目を向けて
「‥‥お主は辛かったんだな。」
そう言いきった。
「お主が過去にどんなことがあったか分からない。だけど、化け物に堕ちてしまえば、人を殺した時の罪悪感も、人を殺したときの感触にも慣れてしまう。・・某もあったでござるからな」
多分だけどきっと彼は
「・・・だから心を閉ざして化け物のふりをしている、某にはそうとしか見えないでござるよ。レオ殿。」
■レオ > つい、頭より先に喋っていた。
参ったな。
なんて言おうか。
「…嫌な訳じゃないですよ。
今回の仕事も、気が重かったですから」
ほんとのことだ。
気が重かった。
出来れば静かに過ごしたかった。
「……参ったな」
少し困ったように自分の首に手を回して目を伏せた。
なんて切り抜けようか。
■持流 童男 > 「・・・先ほどああは言ったが、
お主は、化け物ではない。そのセリフを言えるならば。
自分のことを、化け物でいいなんて言う化け物は化け物ではないから。
気が重いというのならば。お主はまだ戻れる。」
しっかりとレオさんに言う。
その眼をそらさずに
「だから、だから、無理はしないでくれ。
お主の心をすり減らさないでくれ。多分だがな。
後輩が、苦しむのは嫌なんでござる。
だから先輩を頼ってくれでござる。」
そう死体の山を歩きながらも
レオさんの血に濡れた手をつかもうとする。
心がずきっとした。
■レオ > 「……」
困ったような苦笑を浮かべる。
「……すみません、その…色々、すみません」
何が、とは言えない。
心配されてるのが、ただただ申し訳なかった。
手は血で汚れてるので、やんわりと断った。
■持流 童男 > 手を握ろうとするが断られたけども
そっと下がる。
「・・・某は、今は一般人でござるから、
今は何もしないでござるよ」
そうしっかりとレオさんに言う。
・・・そして
「・・だから今度お主の話を聞かせてくれでござる。
多分、分かり合うには話し合うのが大事でござるから」
そう言いながらもふと気になったので、レオさんに問いかける
「なぁレオ殿、お主には、守るべきものはあるでござるか?」
■レオ > …あぁ、だめだ。
これ以上は駄目だ。
「―――すみません」
もうこうするしかない。
■レオ > 深く頭を下げた。
「気遣ってくれて…ありがとうございます。
ただ
これ以上は何も、聞かないでください。」
深く頭を下げて、はっきりと”拒絶”の言葉を。
この人はマトモを自分に求めているのだろうけれど。
その為にどうにかしようとしてくれているのだろうけれど。
僕には重荷だ。
■持流 童男 > 「・・・わかったでござる。」
そう言って何も聞かない。
それを組むのも男だ。
頭を下げたのだ男が、それをくみ取れないほど耄碌していない
そう言いながらも、扉に向かう。
「----済まぬ。」
そう一言言い残してその場を去ろうとする。
■レオ > 去るのをそのまま見送る。
立ち去る先輩に、申し訳なさを感じながら。
先輩が去った、死体だらけの違法部活の跡に一人、ぽつりと残って。
「―――後片付け、しないとな」
ご案内:「落第街 違法部活拠点」からレオさんが去りました。
ご案内:「落第街 違法部活拠点」から持流 童男さんが去りました。