2020/09/16 のログ
ご案内:「落第街大通り」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 落第街の大通りに一人の男がいる。

そして風紀委員が彼を取り囲んでいる。
例の噂だろう。彼のことをよく思っていない

それをよく思っていない風紀が彼を取り囲んでいる。
もう流れ出しているとはなぁ。サチ殿をモリアーティに頼んでよかった

少しだけ困ったように頬を掻く。
「・・・・言い訳せぬ」

しっかりとした口調で言うだろう。

持流 童男 > ”刀々斬鈴音が人を斬るのに協力した風紀委員の男がいる。”

この噂を聞いて。おそらく、
というか絶対にこいつだという確信がある。

前から気にくわなかった。というものも。
オタクなんかがなんで、こういうことをしてるんだ。など
様々な理由で、10名の異能を持つ委員たちが取り囲んでいる。

10名ならばなんとかなるなぁと思いつつも一人が、問い詰めくる
いかにも答えを間違ったら。気にくわない答えを言ったら襲い掛かってくる気満々だ。

「なんで人斬りなんかを助けた。」

「そういうことを、されるように脅されたんだろう?」

「お前なんかが、弱いもんな。」

それに黙る。そして言う。

「某が、正しいと思うことをした。
彼女が彼女自身で助けてと答えたから助けた。
それ以外にない」

そうしっかりと10名の風紀の異能者に応えた。

持流 童男 > 10名の風紀が一斉に攻撃を仕掛けてくる
それをいなしつつもどうにか、逃げる。

おそらく。この噂は割と広まってるかもしれないな
と思いつつも逃げた。

ご案内:「落第街大通り」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に不凋花 ひぐれさんが現れました。
不凋花 ひぐれ > 何があろうと、何が起ころうと、己の役割を見失ってはならない。
常通りソロで危険地帯の見回りをする。いつも通り見かける人物が定期的に見回っていると、自然と抑圧的な働きかけが行われる。
またアレが来た。アレは下手な小芝居を打ったら粛清される。
そんな尾ひれの付きまくった噂でさえ、誰かも知らん者らを抑え込むには役に立つ。名声とは良いものとは限らないが、悪評とて見方次第では悪いものではない。

からんころん、しゃらんしゃらん。鈴と下駄の音を響かせながら、白杖で場所を把握しながら大通りの中心を歩いている。

ご案内:「落第街大通り」に紫陽花 剱菊さんが現れました。
紫陽花 剱菊 >  
公安委員会とは陰の組織。
光差さぬ暗がりに耳立て悪事を暴く者達。
此の落第街には悪事の噂が角立つ、宵闇を静かに歩く様は誰にも目立たれず
唯、"自然"とその場に溶け込むように剱菊はいた。
落第街の大通り、誰の目につく事も無く歩いていた最中……。

「……?」

鈴の音が聞こえた。懐かしき音。
徐に視線を向ければ、白杖を頼りに歩く少女の姿。
下駄と鈴、宵闇に紛れる此の帳は何処となくあの夕焼けの少女さえ思い出させる。

「……座頭市……と、言うには些か可愛げが目立つか。
 もし、たおや女の其方よ。斯様な場所で独りか?」

静かな足取りでひぐれへと近づいた。

不凋花 ひぐれ > 夜闇に溶け込むようにして揺らめく姿は影の如し。
落第街にいる者といえば、ならず者か、己のような正義の者かの二極にて。

彼の人の気配を感じ、逡巡して歩みは牛歩に。
彼にとって懐かしさを想起させるには、聊か容姿は異なろうが。
さておき、兇状持ちには至らぬましろい無罪無辺の女子には、かの言葉は心地良さを覚えた。
耳慣れない古風な言葉だが、安心感を抱く。

「はて、芸事のたしなみはございますが、座頭の市の心得はとんと覚えがありません。
 このような場でなければ茶を頂きたくもありましたが、……ええ、はい。私は此度独りにて。
 風紀委員の活動でこのように警邏に参った次第です」

 静かな足取り。音のない気配。通りの良い男性の声。降り注ぐ声に顎を引きながら頷いた。

「そちらは……ここの住人というわけではなさそうですが。
 失敬、私は眼が見えないもので、眼を開かず憶測を巡らす御無礼をお許しください」

紫陽花 剱菊 >  
「是は失礼……然れど、茶を点てるには些か"風情"が足りぬ……茶室には向かないな」

此の荒廃もまた人の住む世成れば其れを貶める気は無い。
しかし、彼の価値観で言えば茶と言うのは風情ありき。
生憎だが、此の幽世の奥の奥、根の国隣の落第街は茶を点てるには向いてない。
静かに揺らした首に合わせて、黒糸が細かく右往左往。

「警邏……嗚呼、風紀の御方か。職務中の御声掛け、失礼した……」

二本指を立て、僅かに頭を下げる。
会釈、真面目な男だ。

「……如何にも。私は紫陽花 剱菊(あじばな こんぎく)……如く無き男で在り、今は公安の刃……。
 ……否、見えぬが故に諫める事は非ず。寧ろ、宵闇の帳の中、職務と向き合う其方には感服致す……」

目が見えぬ不便さを剱菊は知っている。
己のいた世界、戦国の世を生き抜いた武人故に、人故に
五体も五感も、一つでも欠ければ人は落伍に至る事も知っている。
故に、其れでも尚秩序と向き合い、職務を全うする姿は大袈裟ながら感動さえ覚える。
武芸者故に、其の"立ち振る舞い"も考慮すればまた、一目置くのも相違無い。

「旅は道連れ……と、申されるが、つつが無ければ同行致す次第だが、如何か?」

其の歩調に合わせるように、剱菊の足取りもゆるりと落ちていく。

不凋花 ひぐれ > 「然り。表に行けば茶屋はありましょうが、表とては少々華美な装いでございましょう」

人に寄りては吉原か、それに近いものと言えば分かりやすかろう。
とはいえ相手も理解は少なからずあるのだろう。己がこくんと大振りに頷いて同意を示す。
元々目を閉じていて、動きも少ないからと分かりやすくしているジェスチャーのひとつである。

「否……ただこうして歩いているだけで畏怖される身。
 こうして睨みを利かせるだけで人は寄らずんば野伏も虫よけの如く立ち入りません」

彼の言葉と共に、ほんのりと下向きに頭を動かした音と、声の移ろいを肌身に感じる。お気になさらず、と一言。

「不凋花(ふちょうか) ひぐれと申します。風紀委員会の者です。
 公安の所属者、紫陽花の。 こうして盲いた身に余る御言葉、感謝の極み」

 不具を持って生まれた身に、それでもこうして地位を得て成り上がったことは誇りであり自負がある。真っ当に認め、真っ当に評価してくれる彼の人には敬服するに値すると判断した。

「私の歩みは細く亀の如しですが、それで良ければ。
 警邏の順路は既に決めてあります。どうかお付き合いください、紫陽花の」

そうして彼が合わせてくれる足取りに合わせて、己もまた歩みを再開した。

紫陽花 剱菊 >  
「つとに贅沢を言う立場に非ず。……で、在れば事が終わり次第足を運ぶの一興では在るが、如何かな?」

静かな声音とは裏腹に、こう見えて甘味に目が無い。
茶屋が在ると聞けば、水底の様に暗い瞳も幾何か光を宿すもの。
はてさて、其の茶屋には己の恋焦がれる"あれ"が在るのか、浮足立つので在れば、心も踊る。

「……風紀とも成れば、是非も無い事かと。
 其れとも、其方は人肌かかずらうのを好むものかな?」

此の場此の地において、"表"の秩序は憚られるもの。
其れが必要なもので在れど、"裏"から見れば"悪"そのもの。
風紀の御旗を掲げれば、或いは彼女が如何に、此の落第街にて有り様を示したのか。
其れは己には計り知れない。そんな少女の言葉に言問い一つと……。

「羽虫も寄らぬ、獣も寄らぬ、然れど紫陽花、五月の通り雨……」

己は憚る事無く、ひぐれへと触れ合える。
等と、冗談一つ、付け加えた。

「御謙遜を。私は思うままに、在るがままに言霊を紡ぐのみ……」

剱菊は不器用な男では在るが、其処に表裏は無く、嘘も無い。
感じるままに口にし、他者の有り様を良しとする。
欠落有れど、其の黒衣の瞼は、人以上にものを見ているのではないか、と思う程だ。

「……私も未だ不肖の身、気軽に剱菊と呼んでくれても構わない……。
 ……嗚呼、鶴程の盟友とはいかずとも、ひぐれの警邏の花添え程度にはなれよう」

物静かであれど、口は回る。
白杖の音に合わせるように、静かに剱菊の足も動く。

「其方は風紀と申されたが、如何様に風紀へと?」

不凋花 ひぐれ > 「とても興味深いことです……」

――親の都合で、道草は食うなと躾けられてはいるのだけど。
その言葉を、あまり無下にするには忍びない気がして。彼はそう悪い人でもない、と判断して。
彼の人はさぞ生真面目な青年だと思うたが、存外気の良い面もあるらしい。
何か目的を以って輝かせる目には果たして何が映っているのか。

「否、否。あまり触れ合うことは得意ではございません。
 されど、一人でいることは心地良い麻薬のようなものです。
 悪い心地はしませんが、一人遊びも過ぎれば毒です」
 
 相手からして――落第街の者らからして、こちらに良い感情を向けられることはない。
 数年ここを一人で歩いてきたのだ。風紀のお通りとあらば、一人であろうとアレは不味いと警鐘を鳴らす者は必ず現れる。
 徒党を組めば風紀が倍返しにやってくるし、下手な報復行為よりもよほど利権のある存在。
 最初こそちょっかいをかけられたが、今ではもう歩くだけで恐れられるものへと変状した。
 悪い気分ではない。何もないということは平和と同期するのだ。
 
「――素敵な詩ですね」

 こく、と詠んだ言葉に頷いて見せた。口元だけが微笑みを浮かべる。

「では――剱菊。えぇ剱菊。暫し私の眼となり共に参りましょう」

かつんかつん。白杖は規則正しく地面を叩き、慣れ親しんだ歩幅の儘に足を進める。
規定の個所からわずかな風の動きで杖と肌に触れる感覚に変化が訪れると、そこを合図として角を曲がる。
警邏は一度中枢の外周を回ってから歓楽街の外へと出るルートらしい。

「私は剣の道を志す御家の出でして――古くは武家であったらしいのですが――武器を振るう事ばかりが我が人生の中で、役立つことをしてみたい、と思いました。
 研鑽した技術を使って、人々を護る剣でありたい。そう願い風紀委員に志願いたしました。

剱菊は――、なぜ公安に?」