2020/10/02 のログ
ご案内:「落第街大通り」に表秤こころさんが現れました。
■表秤こころ > 落第街の中でも比較的大きな通り。
真っ当な神経を持つものであればこんな所で占いをやるそんな事はしないだろう。
つまり、おそらく彼女はまともではない。
──歓楽街と学生街と変わらない様子で通りの隅に看板を立てているもののそこに客の姿はない。
この街では 占い『そんなもの』に縋る余裕はない。
それでも彼女は今日この場所に店を出した。
■表秤こころ > 今日はここにいたほうが良い。
直感とも虫の知らせともいえるようなそんな曖昧なもの。
占い師である彼女はそういったものを何より大事にする。
──落第街を行く人の多くは死人のような眼をしている。
───未来を諦めている眼、過去に縋り付いている眼、現在をより良く生きようとしていない眼。
「……綺麗じゃない。」
小さく呟いてカードを再び混ぜ始める。
ご案内:「落第街大通り」に宇津篠 照さんが現れました。
■宇津篠 照 > 落第街の大通り。大通りと名前が付くだけあってマシではあるものの落第街は落第街。
だからこそ、その姿は目についた。
見慣れない看板と店主と思しきジャラジャラと装飾品を付けた小柄な女性。
少なくともこの場で商売をする格好としては珍しいように思えた。
「あら、見かけない店ね……へぇ…こんなところで占いなんてやってるの。」
看板を読めばどうやら占いをしているらしい。
……この場所でそれはあまり流行るとは思えなかった。
怪しい宗教だとかもっと無責任に明るい未来を見せる方がまだ需要はありそうだ。
ご案内:「落第街大通り」から宇津篠 照さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にShinoさんが現れました。
■表秤こころ > 「……今日は特別。
普段はこんなところに店を出しません。」
歓楽街、学生街、商店街これらと比べた時リスクに対してあまりにも実入りが少なすぎる。
トラブルに巻き込まれる可能性があまりにも高い。
「折角ですのでアナタ占っていきません?
まともなお客が一人も来なくて退屈で退屈で…。」
まともでない客は数名来たが『丁寧に』帰っていただいている。
最低限自分の身は守れる。
■Shino > 「特別ねえ……それも占いか何かの結果なのかしら。
そうね……私もちょうど暇になったところだし、占ってもらおうかしら。」
……表基準で言うと今の自分は到底"まとも"ではないが、ここにいる客として考えるなら充分"まとも"であるという自負はある。
この言い方だと、案外腕はたつのだろうか。
投げかけられた提案を受ける。看板は一目見ただけなので金額だとの記載があったかは知らないがまあいいだろう。
ぼったくられそうならその時はその時だ。
■表秤こころ > 「占いでは無い…女の勘というやつです。」
占いよりももっと不確かなもの。
根拠も何もない。
「それでは、占わせていただきます。」
カードをかき混ぜて、合わせて…。
シャシャシャとカードをかき混ぜてそこからカードを一枚引く。 [2d22→18+22=40]
■表秤こころ > 「星のカード…。」
■表秤こころ > 星のカード。そのカードが意味するのは希望、憧れ、直感。
……ただし、今引いたのは逆位置。
「……星のカードの持つ意味は理想や希望。
願いが成就するような事を指します。
でもこれは逆位置。これが意味するものは失望、失意、無気力。
……恐らくアナタは過去に信じていたものに裏切られたとか、理想としていたものの本質を知り絶望してしまったとか…。
──そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?」
サングラスの奥を覗き込むようにして話を続ける。
「その経験が今のアナタを形作っている……そういう感じがします…。」
■Shino > 目の前でシャカシャカとシャッフルされるカード。タロット形式の占いだ。
「っ……! ………………ええ、そうね。」
思わず目を見開く。それが遮られたとしても、声からその驚きが伝わるだろうか。
しばらく沈黙してから肯定する。貧しくも幸せだと思っていた……思っていたのだ。
いや、このことについて考えるのはやめよう。
今重要なのは、過去の詳しいことではなく、過去については当たったということ。
「……それで、未来はあなたには私の未来はどのように見えるのかしら?」
続きを促す。過去の事ばかり考えても仕方がない。
……まあその未来が当たるかどうかは結局自分次第だったりするのだろうが。
■表秤こころ > [2d22→3+14=17]
■表秤こころ > カードをめくる。引いたのは女教皇のカード。
「女教皇……これは知性や聡明さを司るカード。
それの逆位置……。
このカードを引いたという事はアナタは遠くない未来、軽はずみな言動や感情的になってしまうせいで失敗する可能性が見える。
楽しそうとか一時の感情だけで動くことはないですか?
そういう傾向がカードに現れています。
そういった事を続けているとアナタは手痛い仕打ちを受けることになる。
理性的な判断を心がけてください。」
そういう言葉で締めくくり……。
「あくまでも占い。当たる事もあれば外れることもある。
自分にそういう面があるかも……って考えながら生活すればそれだけで運命はいい方向に行く。」
カードを仕舞う。
■Shino > 「……成程ね。確かに、そのことについても否定できないわね……。
まあ、折角占ってもらったのだから少しは意識して行動することにするわ。」
なんなら今こうして占ってもらっているのも『面白そう』だからだ。
ここで店を出店するのにリスクがあるように、ここで買い物をするのだってリスクはある。
ましてや、見たこともない占いの店だ何かあっても不思議ではなかっただろう。
自分の行動原理に興味が多分に働いていることは否定できない。
そして、ついこのあいだも好奇心で手を出して少し危ないことになったのだからもう少し気をつけるべきなのだろう。
「それで……、鑑定料はいくらだったかしら?」
占いが終わり、相手がカードをしまい始めたのを見て声をかける。
■表秤こころ > 「……これで少しでも未来が良くなれば幸い。」
これでもし何も起こらなければ占いのお陰。
何か起これば占いは当たった事になる。
どちらにしても占いは成功している。
「鑑定料はこれくらい…。
未来と過去と占ったのでこれの2回分。」
看板に書かれている値段を提示する。
学生街でやっていた時と同じくらいの値段。
歓楽街で開いていた時よりも安い値段。
1回に付き学食の定食3~4回分くらいというリーズナブルな価格。