2020/12/22 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
落第街に、重低音の足音が響く。
天高く砲身を掲げた鋼鉄の異形が、群れを成して大地を踏み締める。
それは破壊の権化。業火を生むもの。生産性の無い、兵器の成りそこない。

落第街の住民にとっては、或る意味で見慣れた光景。
蜘蛛の様な鋼鉄の多脚と無数の砲身を生やした異形の群れと、それを率いる一人の風紀委員。
"彼等"が此の街を我が物顔で闊歩するのは、不定期な災害の様なものなのだから。

「………特段手を出すつもりは無いのだが、まあ随分と警戒されたものだ。いや、仕方ないと言えばそうではあるのだが」

そんな異形達の長である少年は、小さく苦笑いを浮かべながら堂々とした歩みを止める事は無い。
落第街へ、明確な力の意思表示。さりとて、以前の様に無作為に住民を襲うことは無い。

謂わば、落第街に対する方針の変換。それを如実に伝えるパレード。
生者は独りだけ。後は全て鋼鉄の傀儡。
そんな、硝煙の香りが濃厚に漂うパレードが、落第街を練り歩いている。

神代理央 >  
そうして、一通り落第街を闊歩して。
取り敢えず、此方に敵対する者のいない事に、奇妙な安堵を覚えながらその場を後にするのだろう。

ご案内:「落第街大通り」から神代理央さんが去りました。