2021/01/10 のログ
ご案内:「落第街大通り」に羅刹さんが現れました。
■スカウトマン > 「やあ、やあ、お嬢さん、お金困ってなーい?めっちゃいいバイトあるんだけどぉ♪」
落第街大通り。
夜になれば奇妙に騒がしくなるそこで、チャラそうな男が少しでも『マシ』な女に声をかけている
身だしなみは綺麗であるものの、どうしても怪しさはぬぐえない。
彼は、蜥蜴の下部組織…ウリを行う、『蜂』のスカウトマン、人材担当だ。
蜥蜴から蜂へと降りてきた彼の役目は、蜂を盛り上げること。
下部組織の中でも『蜂』は様々な事情で入れ替わりが激しいが、金や物品を得る為に蜥蜴の重要な役目を持っている。
■羅刹 > (あんまり派手にやるなよ。梟に見張らせちゃいるが、その辺は表にちけぇからな)
その男に異能によって通信する羅刹。
示威行為はできたが、それによって風紀がどう動くかは把握しておく必要がある。
梟には伝えてあるものの、表側の情報は得にくい。
(わかってますよボス。俺、臭い飯食ったりばっらばらになるのはごめんですからねー
ただ、この辺の方がいい女が居ることが多いんで!)
(そりゃそうじゃがな。…困った時はルート11使って逃げろよ
一応『地雷』も用意してはあるが、ありゃできるだけ使いたくねぇ)
(ボスは心配性だ。ただ、そこが安心できるとこですね。
了解です。良い女が居たら特徴とイケるかどうか伝えますよ)
そういって、通信を一旦切る。
さて、今日は獲物が引っ掛かるか、あるいは竜が火を吐きに来るか…。
■スカウトマン > 「こんばんはー、うわ、可愛いねキミー。よかったらいい話があるんだけど、どう?」
羅刹は報告を受け取りつつ。
気さくなスカウトマンが、次の声かけ相手を探す。
質は悪い相手が多いが、その中にも『使える』人材は多いものだ。
声をかけ続けることが重要である。
既に慣れたスカウトマンの男は、いくら断られても次々に声をかける。
■羅刹 > 羅刹は今、離れた地区に居る。
彼が姿を現すのは落第街の奥か…あるいは勝利を確信した時だろう。
距離減衰の無い通信を持っている利点はこれである。
一度能力を結んでしまえば、遠距離から人員を活かすことができる。
特殊能力によって、不満はある程度抑えられる。
(あの広告は空振り。ま、期待はしとらんかったが…
モノはあの女の能力で補充できるが…、ブツじゃなく、色じゃないと動かんヤツも居るしの)
操り人形でいいなら、人すら作れるという外部協力者の能力だが。
そうなると…『女』を代価にしてくる輩に対応できない。
だからこそ、そういった女を育てる意味でも蜂の活動は積極的に行わなければならない。
ただ、それはそれで使いようがあるため…せいぜい、あの女が望む通りに混沌を目指してやろう
「…渋そうやの」
(うひー、ビンタされちゃいました。
妙にプライド高いんだから…、お、行ってきまーす)
そんな、気軽な言葉と共に駆ける音。
羅刹の特殊能力があるとはいえ、こうやってしっかり働いてくれる人材は貴重だ。
何かあれば、最優先で逃がさねばならない。
■羅刹 > (…違う気がするな)
(え?)
客引きの途中、ふと思ったことがあるのか羅刹が通信を繋げる。
こういう綺麗な…率直な呼び方は逆効果だ。
(こういう場所だ。普通の文言は警戒されてる
金は渡してあるよな。次の奴は、少々寂しそうな顔で、相手してくれたら酒か甘味を食える店を奢る、とか言ってみろ。
お前は落第街の中じゃ身ぎれいな方だ。そっちの方が寄ってくるかもしれん
その後は、いい場所知ってるつって店ン中入れろ。風紀の特徴は忘れるなよ)
(了解ボス!)
ぷつ、と通信が切れる
あのスカウトマンは飲み込みがいいし、特殊能力の効果もあるため一先ずは試してくれるだろう。
■スカウトマン > 「ねーねーキミー、一人?」
スカウトマンは懲りずに、声をかけ続ける。
言われた通り、ちょっと困ったような顔を浮かべて。
■羅刹 > ――さて、ある程度蜂の増強はできたが。
あいつらと戦うには内政と共に武力も必要だ。
それを忘れてはならない。
蜥蜴は、闇の中で武装と人員も更に整えていく。
ご案内:「落第街大通り」から羅刹さんが去りました。