2021/09/04 のログ
ご案内:「落第街大通り」に若杉浜三郎さんが現れました。
若杉浜三郎 > 浜吉組をここで立ち上げてからというもの、トラブルは絶えない。
他のマフィアや非合法組織との小競り合い、異世界人との文化の違いによる抗争。
学生たちが主体と聞いて最初はぬるい環境を想像していた浜三郎にとって、ここはまさしく異世界だった。
それでも彼は、極道であり続けようとする。

『兄貴ィ!今日は上手くいきやしたな!』
「あれが二級学生か…最近の学生はショットガン振り回すんだな、知らなかったよ」

落第街大通りを堂々と歩く数人の男たち。その中心にいるのは、ボロボロの黒のスーツを着た男だ。
敵対する組織に殴り込みをかけた帰りである彼らは、勝利を見せつけるように歩道の真ん中を悠々と歩む。
カタギに迷惑をかけないのはヤクザの基本的なルールとも言われているが、ここにカタギはいない。
脛に傷をいくつも持っているような連中の巣窟なら、見栄とハッタリがものを言うのだ。

若杉浜三郎 > 風紀委員の手入れにさえ気を付けていれば、
法整備が進んだ本土よりよほど楽な商売だと浜三郎が気づくのに時間はかからなかった。
後はチンピラに絡まれている小さな店に恩を売り、手厚く守ってやれば評判は広がる。

「…さて、今日はこれ以上厄介事は起きてほしくないもんだが…」

男は小さく呟いて、内心を隠すように胸を張って歩く。
風紀委員の手入れ、突然の襲撃。襲われるか巻き込まれるなら、広いこの通りが落第街で一番マシというものだ。

若杉浜三郎 > 「さて、一杯飲んで帰るか…」
『兄貴、今日はいい日本酒を貰いましたぜ』
「それなら今日は事務所で飲むか、つまみ買わないとな」

珍しく平和な落第街を歩きながら、男たちは事務所へと帰っていった…

ご案内:「落第街大通り」から若杉浜三郎さんが去りました。